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33 バートとクラリス4
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クラリスの気味の悪い笑顔から、意味不明な言葉が飛び出した。
「王太子はまだいらっしゃらないのでしょう?傍に私の味方がいるのよ。カルドラシオ辺境伯領から側近が出ているもの。彼なら私をわかってくれるわ」
何言ってるんだコイツ、と場にいる全員が思っただろう。
一体クラリスの情報網はどうなっているのか。
それとも、情報を聞いてもとらえ方が違うのか。
自分の味方だと言うのなら、その相手位確認しないだろうか?
それに俺は確か、当家の後ろ盾はないと言ったよな。
色々と思う所が多すぎるが、言葉のおかしさと全く事柄が通じていない女にこれ以上は無駄だろう。
俺は脱力感に襲われながら、愚かなクラリスに伝える。
周りからは既に同情的に見られていた。
「王太子ならこの会場にいる。既に夜会は始まっていたからな」
「そんな筈ないわ。私達は入場していなかったもの。嘘をつかないで」
「そうだ、俺達を中々入れなかったのだぞ」
招待客ではないから、入れなかっただけだ。
それにしてもナディオは、クラリスの後追いばかりだな。
「何故君達を待たないといけない。夜会が開始していたから大広間の扉が閉じていたのだよ。それと私が王太子の側近だからな。辺境伯家にいるのが次男以下なのに、意味がわからん」
「えっ、辺境伯家から?領地の誰かではなくて……」
辺境伯の嫡男がいるのに家臣から側近とか、どうやったら誤解が出来るのか。
ブツブツと呟くクラリスを見て、王都に来た家臣の事を聞きかじり間違って覚えたのか、となんとなくでも理解できた事が嫌だと感じた。
「君の態度を見て判断した。これは既に君だけの処分では収まらない。君の父は君の行いで解雇とする。これは覆らない決定事項だ」
クラリスの父は辺境伯領で仕えているが、代わりがきく程度の働きぶりだという。
閑職へ送る事は決まっていたが、娘がこれでは生ぬるい、解雇が妥当だろう。
当領地を解雇されれば、男爵として貴族としてやっていけない。
本人が平民になった際でも、親が貴族と自慢する事も頼る事もできなくなる。
「そんなぁ」
最後の希望も絶たれたのだろう、クラリスはへたり込んだ。
「私謝らないといけないわ。期待されているのは侍女としてではなく下女としてなのね。水汲み係なんて貴女にぴったりよ」
マーナは座り込んでいるクラリスに追い打ちをかけた。
途中で口を挟んだ浮気女は片付けた。
ハンスを見るとニヤリと笑い半歩前に出た。
クラーラ嬢に婚約破棄を言い渡した、ナディオとの続きを存分にして欲しい。
優しいクラーラ嬢はそんな事は望んでいないだろうが、貴族としての評判に関わるからな。
ハンスが話始めると、俺はそっとこの会場の警備担当の部下を呼び指示を出した。
「王太子はまだいらっしゃらないのでしょう?傍に私の味方がいるのよ。カルドラシオ辺境伯領から側近が出ているもの。彼なら私をわかってくれるわ」
何言ってるんだコイツ、と場にいる全員が思っただろう。
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それとも、情報を聞いてもとらえ方が違うのか。
自分の味方だと言うのなら、その相手位確認しないだろうか?
それに俺は確か、当家の後ろ盾はないと言ったよな。
色々と思う所が多すぎるが、言葉のおかしさと全く事柄が通じていない女にこれ以上は無駄だろう。
俺は脱力感に襲われながら、愚かなクラリスに伝える。
周りからは既に同情的に見られていた。
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「そんな筈ないわ。私達は入場していなかったもの。嘘をつかないで」
「そうだ、俺達を中々入れなかったのだぞ」
招待客ではないから、入れなかっただけだ。
それにしてもナディオは、クラリスの後追いばかりだな。
「何故君達を待たないといけない。夜会が開始していたから大広間の扉が閉じていたのだよ。それと私が王太子の側近だからな。辺境伯家にいるのが次男以下なのに、意味がわからん」
「えっ、辺境伯家から?領地の誰かではなくて……」
辺境伯の嫡男がいるのに家臣から側近とか、どうやったら誤解が出来るのか。
ブツブツと呟くクラリスを見て、王都に来た家臣の事を聞きかじり間違って覚えたのか、となんとなくでも理解できた事が嫌だと感じた。
「君の態度を見て判断した。これは既に君だけの処分では収まらない。君の父は君の行いで解雇とする。これは覆らない決定事項だ」
クラリスの父は辺境伯領で仕えているが、代わりがきく程度の働きぶりだという。
閑職へ送る事は決まっていたが、娘がこれでは生ぬるい、解雇が妥当だろう。
当領地を解雇されれば、男爵として貴族としてやっていけない。
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「そんなぁ」
最後の希望も絶たれたのだろう、クラリスはへたり込んだ。
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途中で口を挟んだ浮気女は片付けた。
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