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107話
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「おっとそうじゃった。珠李、其方〖人化〗は使えるかの?」
転移の準備が整ったところで、ふと思い出したように瑠華が尋ねる。
「え? えぇ、まぁ…必要ですか?」
「うむ。この世界に珠李の様な鬼人は存在せぬからの」
「成程…」
「それから妾の事は瑠華と呼ぶようにするのじゃ。今の妾の名はそれじゃからの」
「かしこまりました」
珠李が〖人化〗によって姿を人間へと変化させたのを確認して、瑠華が転移を発動させる。その際にダンジョンの入出記録を誤魔化しておくのも忘れない。同じ轍は踏まないドラゴンさんなのである。
「―――ここが」
「現在の妾が住んでおる場所じゃ」
転移先は不測の事態に備えて【柊】の庭の端に設定しておいた。そこから建物の方へと歩いていけば、扉から勢い良く飛び出す影が。
〈あるじさまー!〉
「おっと…弥生か。妾が居ぬ間に何かあったか?」
〈ない!〉
「そうか。ご苦労じゃった」
弥生達は普段瑠華の影に潜んでいるのだが、瑠華が【柊】を離れる際はお留守番を任されている。それはまだ弥生達が幼いモンスターだからというのもあるが、一番の理由は瑠華に付いていてもする事が無いからである。
本来は危険なモンスターのはずなのだが、ご褒美に瑠華にわしゃわしゃと撫でられる様は正しく犬としか言い様が無い。因みに【柊】の子供達からも人気だったりする。
「…番犬としては過剰では?」
「此奴らに仕事を与えねば暇じゃろう。子供らと触れ合う事で邪気も祓えるでな」
モンスター―――魔物が人間に敵対する原因の一つとして、邪気を纏っているからというのがある。これは弥生達のような魔力を糧として生きる魔物が持ち得る特性であり、生存競争を繰り返す事で段々と蓄積するという特徴がある。
濃い邪気を纏う魔物は凶暴性を増すだけでなく、周囲の魔物を狂わせてしまう。魔物の大襲撃―――この世界で言うダンジョンブレイクが定期的に起こってしまうのはその為だ。
そして逆に楽しさを感じたり優しさを受けたりする事で、この邪気は祓う事が出来る。
「本来であれば人を襲う理由を持たぬ存在じゃ。贔屓をするのは妾の立場としてはあまり歓迎されない行為じゃが、せめて一度手を出してしまった以上、責任は取らねばな」
「…この世界でもお変わりないのですね」
「……変わらぬ、か」
「何か?」
「いや、なんでも無い。そろそろ中に入ろうかの」
出てきてしまった弥生を引き連れ、瑠華達が【柊】の中へと入る。すると奥からパタパタとスリッパを鳴らして、紫乃が出迎えた。
「瑠華様。おかえりな、さ…」
いつもの様に言葉をかけようとした紫乃であったが、瑠華の後ろに立つ存在を見て言葉を失った。
「…しゅ、り、様…?」
「…この馬鹿弟子が。心配させよって」
だがそう口にする珠李の眼差しは優しく、心底安堵しているのが目に見えて分かる。
そしてそのまま呆然とする紫乃へと近付くと、腕を広げて強く紫乃を抱き締めた。
「珠李、様…何故…」
「レギ…瑠華様に呼ばれてな。もっともそれは全くの偶然だったようだが…」
「妾としても予想しておらんかったのじゃ。じゃがしかと帰り道は確保しておる故、心配する必要はないぞ」
「無論心配などしておりません。それに私といたしましては、もうこの世界に残されても良いと思っておりますので…」
「何故じゃ? 其方の生活もあろうに」
「唯一の弟子も、瑠華様も居らぬ世界に未練など御座いません」
「それはそれでどうかと思うのじゃが…」
だが瑠華からすれば珠李が元々そういう人物である事も既に知っているので、それ以上何か言うのは無意味だと理解していた。
「…“門”は開けよう。じゃが流石に珠李程の存在をこの世界に留まらせる訳にはいかぬ。許せ」
「いえ。そこまで譲歩して頂きながら否は御座いません」
始祖龍であるレギノルカが態々認知している存在が、只者であるはずも無く。
(妾の存在量でこの世界はギリギリじゃからな…流石に珠李を受け入れる容量は無いのじゃ)
短時間ならば瑠華が肩代わりする事で何とか出来るが、長期間ともなるとそうはいかない。故に珠李は一度向こうの世界に送り返す必要があった。
(少しずつ容量の拡張は出来ておるが…妾の成長量で帳消しになっておるからのぅ)
「瑠華様。少し紫乃と話をしても?」
「無論構わんぞ。積もる話もあるじゃろ。…あぁじゃが、会話の内容には気をつけるようにのぅ。【柊】の子らは何も知らぬ」
「承知しました」
「瑠華様。今日の夕餉は…」
「妾がしておこう。遠慮せず話し込むと良いのじゃ」
瑠華からの許しを得て、紫乃が嬉しそうに微笑んで礼を返す。そして珠李の手を取ると、そのまま紫乃に割り当てられている二階の部屋へと向かった。
「さて…」
〈遊ぶ?〉
「それはまた後での。妾は仕事がある」
〈えー…〉
少しでも瑠華の気を引こうとお腹を見せて寝転がる弥生に苦笑しつつも、その頭を撫でて自分の部屋へ。
「……流石に厳しいか」
そう呟く瑠華が手にしていたのは、ダンジョンへと潜る際に来ている巫女服。一見すると問題がなさそうに見えるが、その袖口には真新しい切り傷がある。珠李と戦った際に出来たものだ。
流石に放置すると奏に目を付けられると思い直そうとしたのだが、特殊素材で作られた白衣は瑠華であっても直せそうになかった。
ある程度の事は何でも出来る瑠華だが、実は人間らしい細やかな動作は少し苦手なのだ。
「どうしたものかのぅ…」
ただ縫っただけでは気付かれるだろうという直感があるので、迂闊に縫って直せそうにない。かといってそのままにするのは論外で。
「……茜に頼んでみるか?」
こういう事が得意そうな子といえば、真っ先に浮かぶのは茜だった。善は急げとばかりに白衣を手に茜の部屋へと向かう。
「茜、今良いか?」
「るー姉? 良いよー」
ドアをノックして入室の許可を得てから、瑠華が部屋へと入る。茜はちょうど宿題をしていたようで、勉強机の椅子に座ったまま瑠華を見て首を傾げていた。
「どうしたの?」
「茜に頼みがあってな」
「私に? 珍しいね?」
「うむ…実はこれを直して貰いたいのじゃ」
茜へと白衣を渡せば、手早くその状態を確認していく。そして要望の箇所を見付けると、口元に手を当てて少し考え込む仕草をする。
「どうかの?」
「…不思議な織り方っぽいけど、縫うだけなら多分」
「ならば頼めるかえ? 妾では少し難しそうでな」
「ん、分かった。ちゃっちゃとやっちゃうね」
勉強していたであろう教材を机の端へと寄せて、裁縫道具を並べていく。その手際の良さに感心しつつ、勉強を邪魔してしまった事に罪悪感を覚えた。
「すまんのぅ。何か妾に出来る事があれば何でもするのじゃ」
「何でも!? あ痛っ!?」
瑠華の言葉に勢い良く振り返ったせいで指を刺したらしく、茜が若干涙目になる。
「大丈夫かえ?」
「ん…大丈夫。それで何でもいいの?」
「良いぞ。茜の邪魔をしてしまったのじゃからな」
瑠華に頼られる事自体が嬉しいのでこの程度邪魔ですらないのだが、それとこれとは話が別である。
「え、どうしよ…」
「まぁ急ぐ必要は無いのじゃ。思い付いた時に言ってくれればそれで良い」
「分かった。考えとく」
「では頼むのぅ」
これ以上ここに居ても仕事が無いので撤退し、自分の部屋へも戻る。するとその扉の前で全く何かの影が。
〈あるじさまー!〉
〈わしゃわしゃ!〉
「…そうじゃな。暇も出来たことじゃし、相手をするかの」
待っていた弥生達を、瑠華が部屋へと迎え入れる。
(久しぶりにちゃんと相手をしてやろうかの)
転移の準備が整ったところで、ふと思い出したように瑠華が尋ねる。
「え? えぇ、まぁ…必要ですか?」
「うむ。この世界に珠李の様な鬼人は存在せぬからの」
「成程…」
「それから妾の事は瑠華と呼ぶようにするのじゃ。今の妾の名はそれじゃからの」
「かしこまりました」
珠李が〖人化〗によって姿を人間へと変化させたのを確認して、瑠華が転移を発動させる。その際にダンジョンの入出記録を誤魔化しておくのも忘れない。同じ轍は踏まないドラゴンさんなのである。
「―――ここが」
「現在の妾が住んでおる場所じゃ」
転移先は不測の事態に備えて【柊】の庭の端に設定しておいた。そこから建物の方へと歩いていけば、扉から勢い良く飛び出す影が。
〈あるじさまー!〉
「おっと…弥生か。妾が居ぬ間に何かあったか?」
〈ない!〉
「そうか。ご苦労じゃった」
弥生達は普段瑠華の影に潜んでいるのだが、瑠華が【柊】を離れる際はお留守番を任されている。それはまだ弥生達が幼いモンスターだからというのもあるが、一番の理由は瑠華に付いていてもする事が無いからである。
本来は危険なモンスターのはずなのだが、ご褒美に瑠華にわしゃわしゃと撫でられる様は正しく犬としか言い様が無い。因みに【柊】の子供達からも人気だったりする。
「…番犬としては過剰では?」
「此奴らに仕事を与えねば暇じゃろう。子供らと触れ合う事で邪気も祓えるでな」
モンスター―――魔物が人間に敵対する原因の一つとして、邪気を纏っているからというのがある。これは弥生達のような魔力を糧として生きる魔物が持ち得る特性であり、生存競争を繰り返す事で段々と蓄積するという特徴がある。
濃い邪気を纏う魔物は凶暴性を増すだけでなく、周囲の魔物を狂わせてしまう。魔物の大襲撃―――この世界で言うダンジョンブレイクが定期的に起こってしまうのはその為だ。
そして逆に楽しさを感じたり優しさを受けたりする事で、この邪気は祓う事が出来る。
「本来であれば人を襲う理由を持たぬ存在じゃ。贔屓をするのは妾の立場としてはあまり歓迎されない行為じゃが、せめて一度手を出してしまった以上、責任は取らねばな」
「…この世界でもお変わりないのですね」
「……変わらぬ、か」
「何か?」
「いや、なんでも無い。そろそろ中に入ろうかの」
出てきてしまった弥生を引き連れ、瑠華達が【柊】の中へと入る。すると奥からパタパタとスリッパを鳴らして、紫乃が出迎えた。
「瑠華様。おかえりな、さ…」
いつもの様に言葉をかけようとした紫乃であったが、瑠華の後ろに立つ存在を見て言葉を失った。
「…しゅ、り、様…?」
「…この馬鹿弟子が。心配させよって」
だがそう口にする珠李の眼差しは優しく、心底安堵しているのが目に見えて分かる。
そしてそのまま呆然とする紫乃へと近付くと、腕を広げて強く紫乃を抱き締めた。
「珠李、様…何故…」
「レギ…瑠華様に呼ばれてな。もっともそれは全くの偶然だったようだが…」
「妾としても予想しておらんかったのじゃ。じゃがしかと帰り道は確保しておる故、心配する必要はないぞ」
「無論心配などしておりません。それに私といたしましては、もうこの世界に残されても良いと思っておりますので…」
「何故じゃ? 其方の生活もあろうに」
「唯一の弟子も、瑠華様も居らぬ世界に未練など御座いません」
「それはそれでどうかと思うのじゃが…」
だが瑠華からすれば珠李が元々そういう人物である事も既に知っているので、それ以上何か言うのは無意味だと理解していた。
「…“門”は開けよう。じゃが流石に珠李程の存在をこの世界に留まらせる訳にはいかぬ。許せ」
「いえ。そこまで譲歩して頂きながら否は御座いません」
始祖龍であるレギノルカが態々認知している存在が、只者であるはずも無く。
(妾の存在量でこの世界はギリギリじゃからな…流石に珠李を受け入れる容量は無いのじゃ)
短時間ならば瑠華が肩代わりする事で何とか出来るが、長期間ともなるとそうはいかない。故に珠李は一度向こうの世界に送り返す必要があった。
(少しずつ容量の拡張は出来ておるが…妾の成長量で帳消しになっておるからのぅ)
「瑠華様。少し紫乃と話をしても?」
「無論構わんぞ。積もる話もあるじゃろ。…あぁじゃが、会話の内容には気をつけるようにのぅ。【柊】の子らは何も知らぬ」
「承知しました」
「瑠華様。今日の夕餉は…」
「妾がしておこう。遠慮せず話し込むと良いのじゃ」
瑠華からの許しを得て、紫乃が嬉しそうに微笑んで礼を返す。そして珠李の手を取ると、そのまま紫乃に割り当てられている二階の部屋へと向かった。
「さて…」
〈遊ぶ?〉
「それはまた後での。妾は仕事がある」
〈えー…〉
少しでも瑠華の気を引こうとお腹を見せて寝転がる弥生に苦笑しつつも、その頭を撫でて自分の部屋へ。
「……流石に厳しいか」
そう呟く瑠華が手にしていたのは、ダンジョンへと潜る際に来ている巫女服。一見すると問題がなさそうに見えるが、その袖口には真新しい切り傷がある。珠李と戦った際に出来たものだ。
流石に放置すると奏に目を付けられると思い直そうとしたのだが、特殊素材で作られた白衣は瑠華であっても直せそうになかった。
ある程度の事は何でも出来る瑠華だが、実は人間らしい細やかな動作は少し苦手なのだ。
「どうしたものかのぅ…」
ただ縫っただけでは気付かれるだろうという直感があるので、迂闊に縫って直せそうにない。かといってそのままにするのは論外で。
「……茜に頼んでみるか?」
こういう事が得意そうな子といえば、真っ先に浮かぶのは茜だった。善は急げとばかりに白衣を手に茜の部屋へと向かう。
「茜、今良いか?」
「るー姉? 良いよー」
ドアをノックして入室の許可を得てから、瑠華が部屋へと入る。茜はちょうど宿題をしていたようで、勉強机の椅子に座ったまま瑠華を見て首を傾げていた。
「どうしたの?」
「茜に頼みがあってな」
「私に? 珍しいね?」
「うむ…実はこれを直して貰いたいのじゃ」
茜へと白衣を渡せば、手早くその状態を確認していく。そして要望の箇所を見付けると、口元に手を当てて少し考え込む仕草をする。
「どうかの?」
「…不思議な織り方っぽいけど、縫うだけなら多分」
「ならば頼めるかえ? 妾では少し難しそうでな」
「ん、分かった。ちゃっちゃとやっちゃうね」
勉強していたであろう教材を机の端へと寄せて、裁縫道具を並べていく。その手際の良さに感心しつつ、勉強を邪魔してしまった事に罪悪感を覚えた。
「すまんのぅ。何か妾に出来る事があれば何でもするのじゃ」
「何でも!? あ痛っ!?」
瑠華の言葉に勢い良く振り返ったせいで指を刺したらしく、茜が若干涙目になる。
「大丈夫かえ?」
「ん…大丈夫。それで何でもいいの?」
「良いぞ。茜の邪魔をしてしまったのじゃからな」
瑠華に頼られる事自体が嬉しいのでこの程度邪魔ですらないのだが、それとこれとは話が別である。
「え、どうしよ…」
「まぁ急ぐ必要は無いのじゃ。思い付いた時に言ってくれればそれで良い」
「分かった。考えとく」
「では頼むのぅ」
これ以上ここに居ても仕事が無いので撤退し、自分の部屋へも戻る。するとその扉の前で全く何かの影が。
〈あるじさまー!〉
〈わしゃわしゃ!〉
「…そうじゃな。暇も出来たことじゃし、相手をするかの」
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