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141話
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瑠華へのお仕置が執行されて六日目。流石に仕事にも慣れてきたのか奏が疲労困憊になる事は少なくなったが、それでも疲労感は抜けなかった。
「瑠華ちゃんのモチベって何なの…」
「特にそう言った事は考えた事も無いのぅ」
休日の昼過ぎ。普段通りならダンジョン配信をしていただろうが、すっかりお疲れ気味の奏にその気力は無く。リビングのソファーで瑠華に膝枕をして貰いながら寛いでいた。
そんな中で交わされた会話に、奏は心底信じられないと言いたげな眼差しを向ける。
「無いの?」
「無いな。そも妾は世話をする事が好きじゃからの。それが原動力となっているとも言えるな」
「ふへぇ…」
「かな姉狡い。私も」
「やだ」
「年長者の風上にも置けんな……」
ずっと膝枕されていた奏に対して凪沙が嫉妬心を丸出しにするも、奏は絶対に譲らないとばかりに瑠華の腰に腕を回して徹底抗戦の構えを取った。
それに対して瑠華が呆れた様な眼差しを向けるも、当の本人たる奏は顔を瑠華のお腹に埋めて目を合わせようとしない。
「全く…」
「その…瑠華様」
「ん? どうしたのじゃ?」
「……少し、出掛けても宜しいでしょうか」
「それは無論構わんが…何処へ行くのじゃ?」
「えと…その…」
「?」
珍しく口篭る紫乃の姿に、瑠華が小首を傾げる。奏も疑問に思ったのか、頭を上げて紫乃の方へと視線を投げた。
二人からの視線を受けて、その圧に耐えられるほど紫乃の精神は強くない。
「…欲を、発散しに」
「それは妾が肩代わりしておるじゃろう?」
「いえ其方では無く…その、ぼ、煩悩の方で……」
瑠華からすればその言葉でも理解するには足りなかったが、奏はピンと来たのか苦笑いを浮かべた。
「あ、あー……」
「奏?」
「えーっと…まぁ、瑠華ちゃんは気にしなくて良いよ。紫乃ちゃん、私も一緒に行こうか?」
「お気遣い感謝致します。ですが私一人で問題ありませんので」
「ふむ…よく分からんが、夕餉までには戻ってくるようにの」
「はい。では行って参ります」
紫乃がくるりと踵を返して玄関から出て行くのを見送り、瑠華が奏へと視線を戻す。
「紫乃が居らんくなった故、奏が洗濯物をする必要があるぞ」
「あ」
名残惜しいが致し方無い。仕方無く瑠華の太腿から頭を上げれば、透かさずそこに凪沙が割り込んだ。
「ふふん」
優越感を滲ませる笑みと共に。
「~っ!」
「瑠華お姉ちゃん、頭撫でて」
「珍しく甘えん坊じゃの?」
要望通り瑠華が凪沙の頭を撫でれば、奏が頬を膨らませて見るからに不満げになる。
(私ももっと我儘になればよかった…っ!)
とはいえそれも後の祭り。一先ず瑠華から失望されないよう、凪沙を恨みがましく睨みながらも仕方無く仕事をしに向かうのだった。
◆ ◆ ◆
一方その頃出掛けた紫乃はと言えば、式神である魔鳥に乗ってとある場所を目指していた。
瑠華の〖認識阻害〗とは違うが効果が似ている[気配隠蔽]と呼ばれるスキルを展開しているので、紫乃の存在は周りの人達には認識されていない。
「確かこの辺りだと…あぁ、あそこですね」
目当ての場所付近まで到着したので下に降り、コソコソとした足取りで近付いていく。
「……やはり人は居ますか」
茂みから覗いた先には、開いた木の洞とその前に立つ人が一人。その洞の中は黒と緑が混じった光が渦巻いており、明らかに普通の場所では無い。―――そう、これはダンジョンの入口である。
山奥にひっそりとあるこのダンジョンは極めて人気が無く、探索者では無い紫乃が忍び込むにはうってつけの場所だった。
「どうしましょうか…」
瑠華程では無いにしろ、紫乃の[気配隠蔽]はそれなりに強力な効力を持っている。だが完全な隠蔽には少なからずの違和感があり、遠くならば問題無いが近くを通ると感づかれる可能性があった。
どうしようかと悩んだ紫乃だったが、ふとそこで首にぶら下げていた木札の存在を思い出した。それと同時にドクッと心臓が跳ねたのに気付かない振りをしながら、その木札を掌に乗せる。
「瑠華様から頂いたこれなら…」
瑠華が紫乃に渡したものは、【柊】の子達に渡している物と同じスキルが付与されている。そしてそれは基本自動的に発動する物だが、本人の意思でも起動は可能だ。
木札を握り、僅かな魔力を流しつつ使いたいスキルを思い浮かべる。その瞬間小さく金色の文字が木札に浮かび、暖かい風が紫乃を包み込んだ。
「出来た、のでしょうか…?」
効果は目に見える物では無い。不安に思いながらも意を決して茂みから足を踏み出し、ダンジョンの入口へと近付く。
そして紫乃の不安とは裏腹に入口で警備する人が紫乃へ視線を向ける様子は無く、ホッと胸を撫で下ろしながら光の渦へと身を滑り込ませた。
少しの浮遊感の後、紫乃が立っていたのは薄暗い部屋のような場所。深く息を吸い込めば、濃い木の匂いが紫乃の肺を満たした。
「……〖式神召喚・魔狼〗」
懐から取り出した一枚の紙を放り投げスキルを発動。その瞬間紙が独りでにくるりと回転し、その姿を狼へと転じさせた。
「出来るだけ敵が多い場所に」
そう指示をしてその背に跨れば、魔狼がその指示に従って静かに動き出す。式神は生き物よりは物に近い存在だが、能力は元となる存在を模倣している為こうした索敵を行わせる事も出来るのだ。
「はぁ…これで気が紛れるのでしょうか……」
紫乃の脳裏に浮かぶのは、昨日至近距離から見た瑠華の微笑み。それを思い出しただけで一気に顔が熱を持ち、ブンブンと勢い良く首を振って必死に忘れようとする。だが自覚した気持ちはそう簡単には消えてくれなくて。
「…瑠華様のせいです。ばか。ばーか」
普段の紫乃ならば決して言わないような言葉を口走る当たり、大分混乱しているらしかった。
「……私には、隣りに立つ資格すらないのに」
瑠華の存在を奏よりも理解しているからこそ、自らの気持ちが決して叶わぬものであると理解出来てしまう。それでも、瑠華の助けになりたいという気持ちは諦めたくなくて。
「珠李様ならば、どうするのでしょうか…」
ふと頭に浮かんだのは、師匠であり瑠華の親しい友人である珠李の姿。自分よりも遥かに永く生きる彼女なら、古くから瑠華を、レギノルカを知る彼女なら、一体どうするのだろうか。
「ギギギ…」
「でも今は置いておきましょう」
現れた敵の姿に思考を切り替え、紫乃が魔狼の背から飛び降りる。
「さぁ。憂さ晴らしに付き合って頂きますよ」
強さを求め、戦いを求める鬼らしく、紫乃が不敵に微笑んだ。
「瑠華ちゃんのモチベって何なの…」
「特にそう言った事は考えた事も無いのぅ」
休日の昼過ぎ。普段通りならダンジョン配信をしていただろうが、すっかりお疲れ気味の奏にその気力は無く。リビングのソファーで瑠華に膝枕をして貰いながら寛いでいた。
そんな中で交わされた会話に、奏は心底信じられないと言いたげな眼差しを向ける。
「無いの?」
「無いな。そも妾は世話をする事が好きじゃからの。それが原動力となっているとも言えるな」
「ふへぇ…」
「かな姉狡い。私も」
「やだ」
「年長者の風上にも置けんな……」
ずっと膝枕されていた奏に対して凪沙が嫉妬心を丸出しにするも、奏は絶対に譲らないとばかりに瑠華の腰に腕を回して徹底抗戦の構えを取った。
それに対して瑠華が呆れた様な眼差しを向けるも、当の本人たる奏は顔を瑠華のお腹に埋めて目を合わせようとしない。
「全く…」
「その…瑠華様」
「ん? どうしたのじゃ?」
「……少し、出掛けても宜しいでしょうか」
「それは無論構わんが…何処へ行くのじゃ?」
「えと…その…」
「?」
珍しく口篭る紫乃の姿に、瑠華が小首を傾げる。奏も疑問に思ったのか、頭を上げて紫乃の方へと視線を投げた。
二人からの視線を受けて、その圧に耐えられるほど紫乃の精神は強くない。
「…欲を、発散しに」
「それは妾が肩代わりしておるじゃろう?」
「いえ其方では無く…その、ぼ、煩悩の方で……」
瑠華からすればその言葉でも理解するには足りなかったが、奏はピンと来たのか苦笑いを浮かべた。
「あ、あー……」
「奏?」
「えーっと…まぁ、瑠華ちゃんは気にしなくて良いよ。紫乃ちゃん、私も一緒に行こうか?」
「お気遣い感謝致します。ですが私一人で問題ありませんので」
「ふむ…よく分からんが、夕餉までには戻ってくるようにの」
「はい。では行って参ります」
紫乃がくるりと踵を返して玄関から出て行くのを見送り、瑠華が奏へと視線を戻す。
「紫乃が居らんくなった故、奏が洗濯物をする必要があるぞ」
「あ」
名残惜しいが致し方無い。仕方無く瑠華の太腿から頭を上げれば、透かさずそこに凪沙が割り込んだ。
「ふふん」
優越感を滲ませる笑みと共に。
「~っ!」
「瑠華お姉ちゃん、頭撫でて」
「珍しく甘えん坊じゃの?」
要望通り瑠華が凪沙の頭を撫でれば、奏が頬を膨らませて見るからに不満げになる。
(私ももっと我儘になればよかった…っ!)
とはいえそれも後の祭り。一先ず瑠華から失望されないよう、凪沙を恨みがましく睨みながらも仕方無く仕事をしに向かうのだった。
◆ ◆ ◆
一方その頃出掛けた紫乃はと言えば、式神である魔鳥に乗ってとある場所を目指していた。
瑠華の〖認識阻害〗とは違うが効果が似ている[気配隠蔽]と呼ばれるスキルを展開しているので、紫乃の存在は周りの人達には認識されていない。
「確かこの辺りだと…あぁ、あそこですね」
目当ての場所付近まで到着したので下に降り、コソコソとした足取りで近付いていく。
「……やはり人は居ますか」
茂みから覗いた先には、開いた木の洞とその前に立つ人が一人。その洞の中は黒と緑が混じった光が渦巻いており、明らかに普通の場所では無い。―――そう、これはダンジョンの入口である。
山奥にひっそりとあるこのダンジョンは極めて人気が無く、探索者では無い紫乃が忍び込むにはうってつけの場所だった。
「どうしましょうか…」
瑠華程では無いにしろ、紫乃の[気配隠蔽]はそれなりに強力な効力を持っている。だが完全な隠蔽には少なからずの違和感があり、遠くならば問題無いが近くを通ると感づかれる可能性があった。
どうしようかと悩んだ紫乃だったが、ふとそこで首にぶら下げていた木札の存在を思い出した。それと同時にドクッと心臓が跳ねたのに気付かない振りをしながら、その木札を掌に乗せる。
「瑠華様から頂いたこれなら…」
瑠華が紫乃に渡したものは、【柊】の子達に渡している物と同じスキルが付与されている。そしてそれは基本自動的に発動する物だが、本人の意思でも起動は可能だ。
木札を握り、僅かな魔力を流しつつ使いたいスキルを思い浮かべる。その瞬間小さく金色の文字が木札に浮かび、暖かい風が紫乃を包み込んだ。
「出来た、のでしょうか…?」
効果は目に見える物では無い。不安に思いながらも意を決して茂みから足を踏み出し、ダンジョンの入口へと近付く。
そして紫乃の不安とは裏腹に入口で警備する人が紫乃へ視線を向ける様子は無く、ホッと胸を撫で下ろしながら光の渦へと身を滑り込ませた。
少しの浮遊感の後、紫乃が立っていたのは薄暗い部屋のような場所。深く息を吸い込めば、濃い木の匂いが紫乃の肺を満たした。
「……〖式神召喚・魔狼〗」
懐から取り出した一枚の紙を放り投げスキルを発動。その瞬間紙が独りでにくるりと回転し、その姿を狼へと転じさせた。
「出来るだけ敵が多い場所に」
そう指示をしてその背に跨れば、魔狼がその指示に従って静かに動き出す。式神は生き物よりは物に近い存在だが、能力は元となる存在を模倣している為こうした索敵を行わせる事も出来るのだ。
「はぁ…これで気が紛れるのでしょうか……」
紫乃の脳裏に浮かぶのは、昨日至近距離から見た瑠華の微笑み。それを思い出しただけで一気に顔が熱を持ち、ブンブンと勢い良く首を振って必死に忘れようとする。だが自覚した気持ちはそう簡単には消えてくれなくて。
「…瑠華様のせいです。ばか。ばーか」
普段の紫乃ならば決して言わないような言葉を口走る当たり、大分混乱しているらしかった。
「……私には、隣りに立つ資格すらないのに」
瑠華の存在を奏よりも理解しているからこそ、自らの気持ちが決して叶わぬものであると理解出来てしまう。それでも、瑠華の助けになりたいという気持ちは諦めたくなくて。
「珠李様ならば、どうするのでしょうか…」
ふと頭に浮かんだのは、師匠であり瑠華の親しい友人である珠李の姿。自分よりも遥かに永く生きる彼女なら、古くから瑠華を、レギノルカを知る彼女なら、一体どうするのだろうか。
「ギギギ…」
「でも今は置いておきましょう」
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