157 / 197
157話
しおりを挟む
親しげに会話を交わしながら車に揺られる事数分。漸く目的地に到着したようだ。
「ささっ。降りて降りて!」
時間が限られているからか、瑠華達に車を降りるよう急かす。そうして促されるままに外に出ると――――
「―――成程。神社か」
「そっ! 伏見稲荷大社だよ!」
瑠華達が連れてこられた場所。それは京都において清水寺と並ぶ程の知名度を誇る、伏見稲荷大社だった。
「じゃがここは有名な信仰の場所じゃろう? 写真など撮って良いのかえ?」
「その点は大丈夫。許可取りはしてるし、その担当の人も付くから」
噂をすれば何とやら。車近くで待機していた瑠華達の元に、一つの人影が近付いて来た。服装からして巫女の一人だろうか。
「……蘭奈から突然連絡が来たと思えば、またとんでもないお方を連れて来ましたね……」
「あっ、栞遠!」
やって来た巫女と係の女性が親しげに会話を交わす。それを見れば、二人が仲の良い間柄である事が窺えた。
「お初にお目にかかります。当神社にて巫女を仰せつかっております、栞遠と申します」
瑠華達へ向けて透き通った声でそう挨拶すると、深々と頭を下げる。奏は随分と礼儀正しい人だなぁと思いながら同じく礼を返し、瑠華は……苦笑を浮かべていた。
(気付いておるな。それも正確に)
旅館にて勘づかれた時とは違い、目の前の巫女は瑠華の正体を完全に看破していた。それでも尚恐怖すること無く敬意を示す様に、瑠華がひっそりと感心する。
「栞遠は私と幼馴染なのよ。だから今回の撮影も無理を言わせて貰っちゃった」
「本当に無茶振りですからね…とはいえ、特段断る理由はありません。蘭奈の事は信頼していますから。それに……」
「それに?」
「……この方々であれば、寧ろこちらから歓迎したい程です」
「? 瑠華ちゃん達?」
「…成程、瑠華様ですか。とても良い響きですね」
「……妾も気に入っておるよ。この名は親より最初に与えられた贈り物じゃからの」
瑠華という名前は、今生の母親から与えられた名前だ。本来の母から与えられたレギノルカという真名は当然大切で大好きなものだが、それと同じくらいに瑠華という名も気に入っていた。
「左様でございましたか。……ところで、その…」
「どうしたのじゃ?」
「……少し、抑えて頂けると…」
「抑え……あぁ成程」
一瞬何を指しているのか分からなかったが、自分が抑えていない物が何かを考えれば直ぐに思い至った。
(神格は普通影響は無いからのぅ…)
神格。それは世界の理を外れた者が持つものである。人間にとって感じる事が出来ない故に害にはならず、抑えるのも苦しさがある為今まで瑠華は抑えた事が無かった。だが何かしらの加護を受けた者、もしくはその眷属にとって、これは威圧感に繋がってしまうのだ。
(あまり得意では無いのじゃが……)
力の制限や魔力、神力の制限は正に血の滲む様な努力をしてほぼ完璧と言える程に至っているが、神格だけは別だった。なにせこれは存在感のようなものであり、言われて抑えられる物では無いのだ。
「瑠華ちゃん? また何かしてたの?」
「またとは何じゃまたとは。……ん、これでどうじゃ?」
「はい。ありがとうございます」
明らかに安心した様子でそう言う栞遠に、かなりの威圧感を与えていたと気付き申し訳なさげに眉を下げる。
「随分と瑠華ちゃん達に丁寧だね?」
「私は常に誰に対しても礼儀を欠かした事はありませんよ。では早速参りましょうか。許可を得たとはいえかなり無理矢理でしたので、確保出来た時間はそうありませんから」
それもそうだと頷き、栞遠の案内で境内へと入る。するとそこまでの人数で固まっている訳では無いのに、道行く人からの視線をヒシヒシと感じた。
「随分と注目されておるのぅ?」
「…まぁ、瑠華ちゃんだし。誰だって二度見するよ」
着物姿の瑠華の容姿は見慣れているはずの奏からしても思わず息を呑む程であり、加えて瑠華は今〖認識阻害〗を展開していない。それも相まってかなりの注目を集めてしまっていた。……だが奏も瑠華程ではないにしろ、チラチラと視線を集めていた。自分の容姿に疎いのは、瑠華だけでは無いのである。
栞遠の案内で連れられる事暫く。到着したのは、伏見稲荷大社において一番知名度があると言っても過言ではない千本鳥居だった。
「…瑠華様、くれぐれも、お願いいたしますね?」
「分かっておる」
小声で栞遠からそう忠告され、瑠華もそれに合わせて小声で答えて小さく頷く。
(鳥居は門の役割を果たす。つまり……)
瑠華がおもむろに最初の鳥居へと手を伸ばす。その瞬間、コツンと何かが指先に当たる感覚がした。
(やはり結界か。他の神格を自らの領域に寄せ付けたくないという気持ちは、分からんでもないな)
とはいえそのままでは撮影に支障が出てしまう。瑠華ならばこの程度の結界は進むだけで突破出来るが、それではこの結界全体まで影響を及ぼしかねない。そこで許可を求めるように視線を栞遠の方へ滑らせれば、それに気付いた栞遠がゆっくりと頷いた。
「『開け』」
瑠華の口から紡がれた音が、込められた意味のままにその力を発揮する。すると目の前の結界に瑠華一人が通れるだけの穴が開き、そこを透かさず瑠華が自身の結界で封じた。これにより、結界の効力自体は保つ事が出来るはずだ。
(これで一先ずは問題あるまい。しかし……)
いざ結界内部に足を踏み入れた瞬間、微かな違和感を瑠華が感じ取った。だがその正体が分からず、モヤモヤとした気持ちになる。
「じゃあまずは瑠華ちゃん単体で」
「相分かった」
違和感は拭えないものの、時間が無いので取り敢えず言われた通り撮影を始めてしまう事に。
「カメラ越しで見ると印象がちょっと変わる…」
「それが写真の良い所でもあるね。特に今日は天気がいいから撮りやすいよ」
木漏れ日と立ち並ぶ鳥居の隙間から柔らかな光が差し込み、瑠華の足元を照らす。その光景は瑠華の容姿も相まって、とても幻想的な雰囲気を醸し出していた。
「視線を外して見上げる感じに…そうそう」
瑠華がその指示通りカメラは見ず、鳥居を見上げて何か物思いに耽るような表情を浮かべる。そしてそれは、奏が今まで見たことの無い表情で。
(……嫌だな)
ただ綺麗だと他の人は感じるだろう。だが奏は、その表情が好きではなかった。
「次は奏ちゃんと二人で」
「はいっ」
奏が名前を呼ばれるや否や一目散に瑠華の元へと駆け寄り、その胸へと飛び込む。当然の様に危なげなく受け止めるも、その突然の行動に瑠華は小首を傾げた。
「奏?」
「瑠華ちゃんは笑ってて。それが一番綺麗だから」
「…そうじゃな」
何を奏が感じ取ったのかは分からない。だが他ならぬ奏からのお願いを断る理由も無かった。
瑠華が胸元から見上げる奏の頬に手を添え、ふわりと優しく微笑む。そんな笑みを至近距離から直視した奏は一瞬で茹で蛸の様に顔が真っ赤に染まったが、鼻血だけは必死で堪えた。汚す訳にはいかないので。
「……めっちゃ良い写真撮れた」
「……流石に許可は必要ですよ?」
「それは勿論。奏ちゃんはこの写真あげるって言えば許可してくれるだろうし」
「ささっ。降りて降りて!」
時間が限られているからか、瑠華達に車を降りるよう急かす。そうして促されるままに外に出ると――――
「―――成程。神社か」
「そっ! 伏見稲荷大社だよ!」
瑠華達が連れてこられた場所。それは京都において清水寺と並ぶ程の知名度を誇る、伏見稲荷大社だった。
「じゃがここは有名な信仰の場所じゃろう? 写真など撮って良いのかえ?」
「その点は大丈夫。許可取りはしてるし、その担当の人も付くから」
噂をすれば何とやら。車近くで待機していた瑠華達の元に、一つの人影が近付いて来た。服装からして巫女の一人だろうか。
「……蘭奈から突然連絡が来たと思えば、またとんでもないお方を連れて来ましたね……」
「あっ、栞遠!」
やって来た巫女と係の女性が親しげに会話を交わす。それを見れば、二人が仲の良い間柄である事が窺えた。
「お初にお目にかかります。当神社にて巫女を仰せつかっております、栞遠と申します」
瑠華達へ向けて透き通った声でそう挨拶すると、深々と頭を下げる。奏は随分と礼儀正しい人だなぁと思いながら同じく礼を返し、瑠華は……苦笑を浮かべていた。
(気付いておるな。それも正確に)
旅館にて勘づかれた時とは違い、目の前の巫女は瑠華の正体を完全に看破していた。それでも尚恐怖すること無く敬意を示す様に、瑠華がひっそりと感心する。
「栞遠は私と幼馴染なのよ。だから今回の撮影も無理を言わせて貰っちゃった」
「本当に無茶振りですからね…とはいえ、特段断る理由はありません。蘭奈の事は信頼していますから。それに……」
「それに?」
「……この方々であれば、寧ろこちらから歓迎したい程です」
「? 瑠華ちゃん達?」
「…成程、瑠華様ですか。とても良い響きですね」
「……妾も気に入っておるよ。この名は親より最初に与えられた贈り物じゃからの」
瑠華という名前は、今生の母親から与えられた名前だ。本来の母から与えられたレギノルカという真名は当然大切で大好きなものだが、それと同じくらいに瑠華という名も気に入っていた。
「左様でございましたか。……ところで、その…」
「どうしたのじゃ?」
「……少し、抑えて頂けると…」
「抑え……あぁ成程」
一瞬何を指しているのか分からなかったが、自分が抑えていない物が何かを考えれば直ぐに思い至った。
(神格は普通影響は無いからのぅ…)
神格。それは世界の理を外れた者が持つものである。人間にとって感じる事が出来ない故に害にはならず、抑えるのも苦しさがある為今まで瑠華は抑えた事が無かった。だが何かしらの加護を受けた者、もしくはその眷属にとって、これは威圧感に繋がってしまうのだ。
(あまり得意では無いのじゃが……)
力の制限や魔力、神力の制限は正に血の滲む様な努力をしてほぼ完璧と言える程に至っているが、神格だけは別だった。なにせこれは存在感のようなものであり、言われて抑えられる物では無いのだ。
「瑠華ちゃん? また何かしてたの?」
「またとは何じゃまたとは。……ん、これでどうじゃ?」
「はい。ありがとうございます」
明らかに安心した様子でそう言う栞遠に、かなりの威圧感を与えていたと気付き申し訳なさげに眉を下げる。
「随分と瑠華ちゃん達に丁寧だね?」
「私は常に誰に対しても礼儀を欠かした事はありませんよ。では早速参りましょうか。許可を得たとはいえかなり無理矢理でしたので、確保出来た時間はそうありませんから」
それもそうだと頷き、栞遠の案内で境内へと入る。するとそこまでの人数で固まっている訳では無いのに、道行く人からの視線をヒシヒシと感じた。
「随分と注目されておるのぅ?」
「…まぁ、瑠華ちゃんだし。誰だって二度見するよ」
着物姿の瑠華の容姿は見慣れているはずの奏からしても思わず息を呑む程であり、加えて瑠華は今〖認識阻害〗を展開していない。それも相まってかなりの注目を集めてしまっていた。……だが奏も瑠華程ではないにしろ、チラチラと視線を集めていた。自分の容姿に疎いのは、瑠華だけでは無いのである。
栞遠の案内で連れられる事暫く。到着したのは、伏見稲荷大社において一番知名度があると言っても過言ではない千本鳥居だった。
「…瑠華様、くれぐれも、お願いいたしますね?」
「分かっておる」
小声で栞遠からそう忠告され、瑠華もそれに合わせて小声で答えて小さく頷く。
(鳥居は門の役割を果たす。つまり……)
瑠華がおもむろに最初の鳥居へと手を伸ばす。その瞬間、コツンと何かが指先に当たる感覚がした。
(やはり結界か。他の神格を自らの領域に寄せ付けたくないという気持ちは、分からんでもないな)
とはいえそのままでは撮影に支障が出てしまう。瑠華ならばこの程度の結界は進むだけで突破出来るが、それではこの結界全体まで影響を及ぼしかねない。そこで許可を求めるように視線を栞遠の方へ滑らせれば、それに気付いた栞遠がゆっくりと頷いた。
「『開け』」
瑠華の口から紡がれた音が、込められた意味のままにその力を発揮する。すると目の前の結界に瑠華一人が通れるだけの穴が開き、そこを透かさず瑠華が自身の結界で封じた。これにより、結界の効力自体は保つ事が出来るはずだ。
(これで一先ずは問題あるまい。しかし……)
いざ結界内部に足を踏み入れた瞬間、微かな違和感を瑠華が感じ取った。だがその正体が分からず、モヤモヤとした気持ちになる。
「じゃあまずは瑠華ちゃん単体で」
「相分かった」
違和感は拭えないものの、時間が無いので取り敢えず言われた通り撮影を始めてしまう事に。
「カメラ越しで見ると印象がちょっと変わる…」
「それが写真の良い所でもあるね。特に今日は天気がいいから撮りやすいよ」
木漏れ日と立ち並ぶ鳥居の隙間から柔らかな光が差し込み、瑠華の足元を照らす。その光景は瑠華の容姿も相まって、とても幻想的な雰囲気を醸し出していた。
「視線を外して見上げる感じに…そうそう」
瑠華がその指示通りカメラは見ず、鳥居を見上げて何か物思いに耽るような表情を浮かべる。そしてそれは、奏が今まで見たことの無い表情で。
(……嫌だな)
ただ綺麗だと他の人は感じるだろう。だが奏は、その表情が好きではなかった。
「次は奏ちゃんと二人で」
「はいっ」
奏が名前を呼ばれるや否や一目散に瑠華の元へと駆け寄り、その胸へと飛び込む。当然の様に危なげなく受け止めるも、その突然の行動に瑠華は小首を傾げた。
「奏?」
「瑠華ちゃんは笑ってて。それが一番綺麗だから」
「…そうじゃな」
何を奏が感じ取ったのかは分からない。だが他ならぬ奏からのお願いを断る理由も無かった。
瑠華が胸元から見上げる奏の頬に手を添え、ふわりと優しく微笑む。そんな笑みを至近距離から直視した奏は一瞬で茹で蛸の様に顔が真っ赤に染まったが、鼻血だけは必死で堪えた。汚す訳にはいかないので。
「……めっちゃ良い写真撮れた」
「……流石に許可は必要ですよ?」
「それは勿論。奏ちゃんはこの写真あげるって言えば許可してくれるだろうし」
1
あなたにおすすめの小説
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
狼になっちゃった!
家具屋ふふみに
ファンタジー
登山中に足を滑らせて滑落した私。気が付けば何処かの洞窟に倒れていた。……しかも狼の姿となって。うん、なんで?
色々と試していたらなんか魔法みたいな力も使えたし、此処ってもしや異世界!?
……なら、なんで私の目の前を通る人間の手にはスマホがあるんでしょう?
これはなんやかんやあって狼になってしまった私が、気まぐれに人間を助けたりして勝手にワッショイされるお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる