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161話
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暫く頭を撫でられ続け、途端に今更気恥しさが襲ってきたのか稲荷神が頬を染めて「い、行きましょうか!」と前へ向き直る。その強引な切り替えに瑠華がクスクスと笑い声を零しながらも、余計な事は言わずにその意見に賛同した。
「瑠華様、この異界の全容を把握する事は可能ですか? どれ程大きいのか皆目見当もつかないので…」
「無論可能じゃ」
此処には瑠華の正体を知る者しか居ないという事もあり、戸惑いなく感覚器官として角を出現させる。すると稲荷神がその瑠華の姿に、何処か興奮を滲ませるキラキラとした眼差しを向けた。
「一気に神格が増しました…!」
「ん? …あぁ、確かにそうなるかの。辛いかえ?」
瑠華が心配そうにそう尋ねると、ブンブンと勢い良く首を振って否定する。
「私にとっては寧ろ心地好いものです」
「そうかえ? 中々珍しいが…まぁ良い。このダンジョンじゃが、平原型であり三階層からなる物のようじゃ」
「三階層…」
「それも下層に繋がる通路は秘匿されておる。かなり意地の悪いダンジョンじゃな」
瑠華が探知した限りでは、どうにもこのダンジョンは中々癖の強いもののようだ。ただまぁ秘匿されているとはいえ、瑠華からすれば手に取るように分かるのだが。
「こっちじゃ」
「はいっ」
瑠華が隠された通路の入口へ向かう方向を指で示せば、稲荷神が頷く。何やら先程よりも聞き分けが良くなっている事に小首を傾げるも、それ自体は良い事なので深くは考えない事にした。
「ここに出るのは全て妖怪なのでしょうか…」
「その可能性は高いのぅ」
不気味な薄暗さに満たされた森を進みながら会話を交わす。先程出会った河童や、古い日本家屋が存在していた事を考えると、その仮説は正しいように思う。
「ん。出たぞ」
ガサリと茂みが揺れれば、三体の河童が現れる。見やすいように瑠華が遊火を近付ければ、河童は何やら怯えたように身体を震わせた。
「火が怖いのか…?」
「本能的なものでしょうか。ですがこれは好都合ですね」
スラリと刀を抜き放ち、正面に構える。怯えているのなら戦うのは容易だと勇み足で向かおうとすれば、瑠華がその肩を掴んで止めた。
「えっ」
「急いては事を仕損じる。落ち着いて対処するのじゃ。特に精神的に不安定な相手は、突然何をしでかすか分かったものでは無いからのぅ」
「っ、はいっ」
瑠華の言葉で自分が焦っていた事に気付き、一度深呼吸を挟む。
(正真正銘の神とはいえ、やはり幼いのぅ)
三百年。それは人間からすれば極めて長い時間。だが瑠華からすれば赤子同然だ。それ故の幼さはどうしても目立ってしまう。しかしそれすら瑠華からすれば微笑ましいもので。
(懐かしい感覚じゃのぅ)
「いきますっ!」
気持ちを整えた稲荷神が改めて敵の元へと駆け込む。その途端河童達も反応するが、遊火に怯えているのかその動きは鈍い。
「〖篝・炎狐〗!」
高らかに唄う声に、呼応した月狐から赤い炎が噴き出す。
「…ほぅ」
その熱量と込められた力に、瑠華が目を細める。幼き神が持つには随分と過ぎた力だと。
「はぁぁっ!!」
「ギャギャッ!」
大きく上段に振りかぶり、先頭にいた河童の肩口から勢い良く切り裂く。その瞬間ぶわりと河童の身体が炎に包まれ……その炎の中から別の河童が飛び出してきた。
「ッ!?」
遊火に怯えていた筈の河童が躊躇せずに炎に飛び込んでくるとは思わず、稲荷神の身体が驚愕から固まってしまう。
「―――過ぎたるは及ばざるが如し、じゃな」
「わっ!?」
河童の爪が眼前まで迫った瞬間、突然グイッと後ろに引かれ稲荷神の口から声が零れた。
「まだ扱い切れておらんようじゃな」
「は、はい…その、使ったのも実は初めてで…」
「……まぁ、それでここまで出来たのならば上等か」
その無計画さに少し呆れつつ、瑠華が残った河童に対して何かを投げる仕草をする。瑠華の手から放たれたソレは寸分の狂い無くそれぞれの額へと突き刺さり、呆気なくその命を刈り取った。
「い、一体何を…」
「鱗を投げただけじゃよ」
その言葉を証明するかのように、消滅した河童の身体からカランと音を立てて真っ白な鱗が転がり落ちる。
「妾の鱗はそれなりに強度があるからの。投げ飛ばすだけでもそれなりの武器になる」
そう言って三枚ほどを手に持って扇状に広げて見せる。その純白の鱗からは月狐よりも遥かに強い力を感じさせ、心做しかカタカタと月狐が震えているように見えた。
「す、凄まじいですね…」
「要るかえ? 欲しいならばやるが…」
「えっ……で、では、一枚だけ」
「遠慮する必要は無い。幾らでも出せるからのぅ」
瑠華からすれば出そうと思えば無限に出せるので、無価値に等しい物だ。流石に見ず知らずの存在に渡すのは難しいが、正体を知る稲荷神ならば別に構わなかった。なので手にしていた三枚の鱗全てをその手に握らせる。
「わわっ」
「本来の鱗より遥かに小さい物故に力は弱いが…まぁ触媒程度にはなるじゃろ」
「勿体無さ過ぎて使えませんよっ!?」
稲荷神、迫真の突っ込みである。守るようにして貰った鱗を胸に抱くと、そこからじんわりと何かが染み込む感覚が稲荷神に伝わった。それと同時に少しだけ後ろが重く感じて――――
「ふぇっ」
「……尻尾が増えたな」
元々三本だった尻尾。それが何の前触れもなく突然四本へと増えた。その姿に、思わず瑠華が困ったように額を押さえる。
(……そこまで影響を与えるものか?)
瑠華の鱗には特別な意味合いは無い。だが、それは結局のところ瑠華視点での話。神が、それも幼き神が受け取るには瑠華が考える以上に過分な物だった。なにせそれ自体が神器を遥かに超える力を持つ代物なのだから。
「不調は無いかえ? 無理に力が増幅された場合、身体が持たん可能性もある」
「と、特には…寧ろ調子は良い方かと…あれ?」
「どうした?」
「え、えと…う、鱗が」
「ん?」
おずおずとした様子で手にした鱗を瑠華の前へと差し出す。その枚数は、二枚。
「取り込んだ、と言うのか…?」
「ご、ごめんなさいぃ…!」
「責めてはおらん。ただそれが其方に悪影響を及ばさんか心配なだけじゃ」
与えた存在が神だったからこそ起こってしまった予想外の出来事に、ただただ瑠華は自責の念に駆られる。これでもし稲荷神に何かあれば、自身を許す事が出来ない程に。
「それ以上取り込む様子は無いかえ? 有るのならば妾が預かるが」
「大丈夫、だと思います。ただ温かさを感じるだけで…」
もう一度鱗を胸に抱くが、先程のように何かが染み込む感覚は無い。それに瑠華が安堵の息を吐く。
「そうか。…すまんかった。かつて一度鱗を与えた時は問題無かった故、大丈夫だと思うたのじゃが…」
それは勿論珠李の事である。今渡した鱗よりも遥かに力を持つ巨大な鱗を渡して問題無かったからこそ、瑠華は躊躇いなく渡したのだ。
「いえ、私としては有難いものなので寧ろ嬉しいというか…」
「それこそが一番の問題なのじゃよ…」
不相応な力は破滅を呼ぶ。特に目の前の稲荷神は未だ神として未熟であり、努力せず得た力を使い熟すのは難しいだろう。
「…でしたら、瑠華様が教えてくだされば問題ないかと。その、厚かましいとは、重々承知しておりますが…」
「妾もそこまで其方の方面に精通している訳では無いのじゃが…これもまた予想し切れなかった妾の責任じゃ。無論構わんよ」
というかそれ以外無かった。なにせ瑠華の鱗を取り込んでしまった事により、稲荷神は瑠華の眷族とほぼ同じ扱いになってしまったと言えるのだから。
(眷族を作るのも随分と久しぶりな事じゃな…)
瑠華―――レギノルカには、かつて眷族が一体居た。だが、後にも先にもその一体だけだ。そしてそれは、レギノルカ自身が望んだ事。
「えへへ…」
キラキラとした眼差しで心底嬉しそうに鱗を眺める稲荷神の姿に、瑠華が思わず頬を緩める。それは瑠華の容姿を好んでいる事と同義だからだ。
「この先も其方に任せるが、もし分からない事や不安、不調があれば言うのじゃぞ」
「はいっ」
健気に頷くその様子に、なんだか娘が一人増えたような感覚に陥る瑠華だった。
「瑠華様、この異界の全容を把握する事は可能ですか? どれ程大きいのか皆目見当もつかないので…」
「無論可能じゃ」
此処には瑠華の正体を知る者しか居ないという事もあり、戸惑いなく感覚器官として角を出現させる。すると稲荷神がその瑠華の姿に、何処か興奮を滲ませるキラキラとした眼差しを向けた。
「一気に神格が増しました…!」
「ん? …あぁ、確かにそうなるかの。辛いかえ?」
瑠華が心配そうにそう尋ねると、ブンブンと勢い良く首を振って否定する。
「私にとっては寧ろ心地好いものです」
「そうかえ? 中々珍しいが…まぁ良い。このダンジョンじゃが、平原型であり三階層からなる物のようじゃ」
「三階層…」
「それも下層に繋がる通路は秘匿されておる。かなり意地の悪いダンジョンじゃな」
瑠華が探知した限りでは、どうにもこのダンジョンは中々癖の強いもののようだ。ただまぁ秘匿されているとはいえ、瑠華からすれば手に取るように分かるのだが。
「こっちじゃ」
「はいっ」
瑠華が隠された通路の入口へ向かう方向を指で示せば、稲荷神が頷く。何やら先程よりも聞き分けが良くなっている事に小首を傾げるも、それ自体は良い事なので深くは考えない事にした。
「ここに出るのは全て妖怪なのでしょうか…」
「その可能性は高いのぅ」
不気味な薄暗さに満たされた森を進みながら会話を交わす。先程出会った河童や、古い日本家屋が存在していた事を考えると、その仮説は正しいように思う。
「ん。出たぞ」
ガサリと茂みが揺れれば、三体の河童が現れる。見やすいように瑠華が遊火を近付ければ、河童は何やら怯えたように身体を震わせた。
「火が怖いのか…?」
「本能的なものでしょうか。ですがこれは好都合ですね」
スラリと刀を抜き放ち、正面に構える。怯えているのなら戦うのは容易だと勇み足で向かおうとすれば、瑠華がその肩を掴んで止めた。
「えっ」
「急いては事を仕損じる。落ち着いて対処するのじゃ。特に精神的に不安定な相手は、突然何をしでかすか分かったものでは無いからのぅ」
「っ、はいっ」
瑠華の言葉で自分が焦っていた事に気付き、一度深呼吸を挟む。
(正真正銘の神とはいえ、やはり幼いのぅ)
三百年。それは人間からすれば極めて長い時間。だが瑠華からすれば赤子同然だ。それ故の幼さはどうしても目立ってしまう。しかしそれすら瑠華からすれば微笑ましいもので。
(懐かしい感覚じゃのぅ)
「いきますっ!」
気持ちを整えた稲荷神が改めて敵の元へと駆け込む。その途端河童達も反応するが、遊火に怯えているのかその動きは鈍い。
「〖篝・炎狐〗!」
高らかに唄う声に、呼応した月狐から赤い炎が噴き出す。
「…ほぅ」
その熱量と込められた力に、瑠華が目を細める。幼き神が持つには随分と過ぎた力だと。
「はぁぁっ!!」
「ギャギャッ!」
大きく上段に振りかぶり、先頭にいた河童の肩口から勢い良く切り裂く。その瞬間ぶわりと河童の身体が炎に包まれ……その炎の中から別の河童が飛び出してきた。
「ッ!?」
遊火に怯えていた筈の河童が躊躇せずに炎に飛び込んでくるとは思わず、稲荷神の身体が驚愕から固まってしまう。
「―――過ぎたるは及ばざるが如し、じゃな」
「わっ!?」
河童の爪が眼前まで迫った瞬間、突然グイッと後ろに引かれ稲荷神の口から声が零れた。
「まだ扱い切れておらんようじゃな」
「は、はい…その、使ったのも実は初めてで…」
「……まぁ、それでここまで出来たのならば上等か」
その無計画さに少し呆れつつ、瑠華が残った河童に対して何かを投げる仕草をする。瑠華の手から放たれたソレは寸分の狂い無くそれぞれの額へと突き刺さり、呆気なくその命を刈り取った。
「い、一体何を…」
「鱗を投げただけじゃよ」
その言葉を証明するかのように、消滅した河童の身体からカランと音を立てて真っ白な鱗が転がり落ちる。
「妾の鱗はそれなりに強度があるからの。投げ飛ばすだけでもそれなりの武器になる」
そう言って三枚ほどを手に持って扇状に広げて見せる。その純白の鱗からは月狐よりも遥かに強い力を感じさせ、心做しかカタカタと月狐が震えているように見えた。
「す、凄まじいですね…」
「要るかえ? 欲しいならばやるが…」
「えっ……で、では、一枚だけ」
「遠慮する必要は無い。幾らでも出せるからのぅ」
瑠華からすれば出そうと思えば無限に出せるので、無価値に等しい物だ。流石に見ず知らずの存在に渡すのは難しいが、正体を知る稲荷神ならば別に構わなかった。なので手にしていた三枚の鱗全てをその手に握らせる。
「わわっ」
「本来の鱗より遥かに小さい物故に力は弱いが…まぁ触媒程度にはなるじゃろ」
「勿体無さ過ぎて使えませんよっ!?」
稲荷神、迫真の突っ込みである。守るようにして貰った鱗を胸に抱くと、そこからじんわりと何かが染み込む感覚が稲荷神に伝わった。それと同時に少しだけ後ろが重く感じて――――
「ふぇっ」
「……尻尾が増えたな」
元々三本だった尻尾。それが何の前触れもなく突然四本へと増えた。その姿に、思わず瑠華が困ったように額を押さえる。
(……そこまで影響を与えるものか?)
瑠華の鱗には特別な意味合いは無い。だが、それは結局のところ瑠華視点での話。神が、それも幼き神が受け取るには瑠華が考える以上に過分な物だった。なにせそれ自体が神器を遥かに超える力を持つ代物なのだから。
「不調は無いかえ? 無理に力が増幅された場合、身体が持たん可能性もある」
「と、特には…寧ろ調子は良い方かと…あれ?」
「どうした?」
「え、えと…う、鱗が」
「ん?」
おずおずとした様子で手にした鱗を瑠華の前へと差し出す。その枚数は、二枚。
「取り込んだ、と言うのか…?」
「ご、ごめんなさいぃ…!」
「責めてはおらん。ただそれが其方に悪影響を及ばさんか心配なだけじゃ」
与えた存在が神だったからこそ起こってしまった予想外の出来事に、ただただ瑠華は自責の念に駆られる。これでもし稲荷神に何かあれば、自身を許す事が出来ない程に。
「それ以上取り込む様子は無いかえ? 有るのならば妾が預かるが」
「大丈夫、だと思います。ただ温かさを感じるだけで…」
もう一度鱗を胸に抱くが、先程のように何かが染み込む感覚は無い。それに瑠華が安堵の息を吐く。
「そうか。…すまんかった。かつて一度鱗を与えた時は問題無かった故、大丈夫だと思うたのじゃが…」
それは勿論珠李の事である。今渡した鱗よりも遥かに力を持つ巨大な鱗を渡して問題無かったからこそ、瑠華は躊躇いなく渡したのだ。
「いえ、私としては有難いものなので寧ろ嬉しいというか…」
「それこそが一番の問題なのじゃよ…」
不相応な力は破滅を呼ぶ。特に目の前の稲荷神は未だ神として未熟であり、努力せず得た力を使い熟すのは難しいだろう。
「…でしたら、瑠華様が教えてくだされば問題ないかと。その、厚かましいとは、重々承知しておりますが…」
「妾もそこまで其方の方面に精通している訳では無いのじゃが…これもまた予想し切れなかった妾の責任じゃ。無論構わんよ」
というかそれ以外無かった。なにせ瑠華の鱗を取り込んでしまった事により、稲荷神は瑠華の眷族とほぼ同じ扱いになってしまったと言えるのだから。
(眷族を作るのも随分と久しぶりな事じゃな…)
瑠華―――レギノルカには、かつて眷族が一体居た。だが、後にも先にもその一体だけだ。そしてそれは、レギノルカ自身が望んだ事。
「えへへ…」
キラキラとした眼差しで心底嬉しそうに鱗を眺める稲荷神の姿に、瑠華が思わず頬を緩める。それは瑠華の容姿を好んでいる事と同義だからだ。
「この先も其方に任せるが、もし分からない事や不安、不調があれば言うのじゃぞ」
「はいっ」
健気に頷くその様子に、なんだか娘が一人増えたような感覚に陥る瑠華だった。
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