80 / 130
第4章
龍の存在と格
しおりを挟む
私たちが森に転移すると、まぁ目の前に固定されたサーニャさんのお父さんがいる訳で。これにサーニャさんは驚いていたのだけれど……1つ、問題が発生していた。それは……
「人が、いますね」
そう。森に固定されたサーニャさんのお父さんの周りに、人が集まってしまっていたのだ。まぁ確かに遠くからも見えるほどの図体のでかさだし、かなりの大きさで咆哮してたんだから、当然気付くよねって話で。
…ただ、問題は、そこじゃない。集まっている理由だ。
「明らかにあれ狩る気ですよね……」
そう。周りを取り囲んでいたのは、屈強な男たち。その中には、甲冑を身にまとった、明らかにどこかの兵士であることが分かる人までいた。そして、彼らに共通していること。それは……目が血走っていることだ。明らかにサーニャさんのお父さんを狩る気である。
まぁ、格好の的だよね。私の魔法で動けないし。というかなんで動けないかとか気にならないのかな?
「おい、なんでこの龍動かねぇんだ?」
おっと。疑問に持った人はいたみたい。あ、ちなみに私たちは彼らから見えない位置へと移動していた。見つかったら動きずらいからね。
で、当然彼らから離れることになるから、普通は声は聞こえない。
………ええ、わたし、普通じゃないですからね。地獄耳ですよ。だから聞こえる。サーニャさんは聞こえてないみたいだから、私から伝えるけどね。
さて。彼らはどうして動かないと思っているのかな?
「多分魔法かなにかで縛り付けられてるんだろ」
おっと。気付かれたか。まぁ私がかけたということに気付くことはないだろうけどね。
「だれが?」
「さぁな」
ほらね。
「危険じゃないのか?確かに今は動かないが、もし攻撃して動き出したら……俺たち一瞬で消し炭だぞ?」
「確かにそうだが、冒険者たるもの、金と名誉の為ならば、どんな危険なことでもやってみせねぇとな」
……バカか?バカなのか?あ、バカか。そうか。はぁ……。
「(マリーナ様が口悪くなってる…)」
私だって口ぐらい悪くなりますよーだ。ただまぁ、冒険者って大体そういうことを目指してるというか、目標にしてたりするからねぇ。……まぁ、それにも限度っていうもんがあるよね。
この世界において、龍は最高位の生物として君臨している。少しでも機嫌を損ねれば、街一つ……いや、最悪国1つ滅ぶのだから。
そんな怖い存在だけれど、その分素材は高い。頑丈さなどを活用して、武器防具にしたり、薬の材料にしたりと、色々と活用できるからだ。
『まぁその中でもマリーナ様の素材は飛び抜けてますけどね』
まぁそうなんだけど…まず私の素材は売れない。効果が高過ぎるってのもあるけど、第一として、扱いきれない。それだけの代物だ。サーニャさんが扱えたのは、サーニャさんの技術が高かったからに他ならない。普通は無理だ。
とまぁ話はそれだけど、つまりサーニャさんのお父さんの素材は、喉から手が出るほど欲しいってこと。鱗1枚で…えぇっと…
『……優に1ヶ月の生活費になります』
あ、そう。ありがと。え、少なくない?って思うかもしれないけど、鱗1枚は実際結構小さい。だから1枚あたりはそんなくらいで、まとまった数なら高く売れる。
「よ、よし。剥がすぞ…」
おっと。どうやら鱗だけを剥がすつもりらしい。まぁ気絶してる状態でも倒すのは大変だし、そう考えると、慎重にやって綺麗に取ったほうが楽だろう。
「なに呑気にしてるんですか!?止めないと!」
サーニャさんが必至の形相で私に詰め寄る。あぁー…うん。
「サーニャさん、落ち着いてください」
「落ち着いてられません!いくらお父さんが死ぬことはないと言っても…」
「大丈夫ですよ。よく見てください」
サーニャさんは頭にハテナマークを浮かべつつも、ちょっと冷静になったのか彼らの方を見る。目に映ったのは……
「なんで切れねぇ!?」
「おいどうなってる!?」
空間をガンガン叩く彼らだった。いや、サーニャさんのお父さんを固定してるのって、実は結界なんだよね。体全体を覆ってるから、絶対に刃は通らない。触れることすら叶わない。
「結界、ですか…」
「はい。私の結界を、彼らごときが壊せるとでも?」
「思いません。そうでしたか……だからそんな余裕だったんですね。失礼しました」
「謝る必要ないですよ。私が言わなかったのが悪いんだし」
だから謝られたら罪悪感が……。
「……すいません」
だーかーらっ!あーもういいや!サーニャさんがこういう対応をするのはいつもの事。うん、私は諦めが分かる子。
『面倒になったともいいますよね』
うるさい!
ハクにツッコミを入れつつ、彼らを見る。未だ叩いてるよ。兵士は……あぁ、同じことしてるや。これは去りそうにないなぁ……
「仕方ない。サーニャさんはここで待っててください」
「え?何するんです?」
「……ちょっと脅かしてきます」
私はサーニャさんから離れ、力を解放する。身体中がポカポカと温かくなり、私の姿が変化していく。
グォォォォォンッ!!
うん、なんでか分からないけど、吠えたくなった。そう、私がしたのは龍化だ。この姿になるのは……2回目だね。
さっきとは視線が全く違う。いつもは見上げてるのに、今は見下ろしている。不思議な感覚だよねぇ。
私は背中からはえた大きな翼を羽ばたかせる。軽く羽ばたいただけで周りの木々が折れてしまう。あ、後で治します!
さて。さっきの咆哮は届いているだろう。現に少し高度を上げると、彼らが私のことを見上げていた。その顔から分かるのは……恐怖。まぁ、仕方ないよね。
グォォォォォンッ!!
もう一度吠える。それだけで彼らはへっぴり腰になり、散り散りに逃げていった。ふぅ、一件落着。
『前はならないって言ってましたけどね。自らやるとは』
……言ってたね、そんなこと。まぁ、それも今更だ。もう割り切れた。
索敵をしてみると、もう周りに人は全く居なくなっていた。これなら大丈夫かな。サーニャさー……あ。
「マ、マリーナさま……そ、その、」
ガタガタと体が震えている。そうか…今の姿だとここまで影響してしまうのか。だいぶ離れているのにこれじゃあ…ね。サーニャさんが死ぬって言ったのも理解できる。
とりあえず急いで地面へと降り立ち、龍化を解除。すぐさまサーニャさんの元へ。
「大丈夫ですか!?」
サーニャさんは地面に膝をついて、はぁはぁと荒く息を吐いていた。顔は青白い。これは不味い…!
「マ、マリーナ様…」
「喋らないで」
状態:畏怖
これがいまの状態。死ぬほどではないけれど、最悪精神に異常が残ってしまう。
私はサーニャさんの額に手を当てる。そして少しだけ神力を流した。
「温かい……」
ふぅ……良かった……ひとまずは安心かな。私の神力には、精神を落ち着かせる力もある。今回はそれを使った。
「大丈夫ですか?」
「……はい。ご迷惑をおかけしてしまいましたね」
「それは私です!私が勝手に…」
なんで気づかなかったんだ。事前にハクに聞いていたなら…
「マリーナ様」
突然名前を呼ばれ、俯いていた顔を上げる。すると、サーニャさんが弱々しく微笑んだ。
「ご自分を、咎めないでください。私の為にして下さったことでしょう?それなのに謝られては、私が困ります」
………そうだね。立場が逆転しちゃったなぁ。
「はやくお父さんに飲ませていいですか?」
「あ、はい!はやくいきましょう!」
そして私たちは、未だ気絶したままのサーニャさんのお父さんの元へと駆け寄ったのだった。
「人が、いますね」
そう。森に固定されたサーニャさんのお父さんの周りに、人が集まってしまっていたのだ。まぁ確かに遠くからも見えるほどの図体のでかさだし、かなりの大きさで咆哮してたんだから、当然気付くよねって話で。
…ただ、問題は、そこじゃない。集まっている理由だ。
「明らかにあれ狩る気ですよね……」
そう。周りを取り囲んでいたのは、屈強な男たち。その中には、甲冑を身にまとった、明らかにどこかの兵士であることが分かる人までいた。そして、彼らに共通していること。それは……目が血走っていることだ。明らかにサーニャさんのお父さんを狩る気である。
まぁ、格好の的だよね。私の魔法で動けないし。というかなんで動けないかとか気にならないのかな?
「おい、なんでこの龍動かねぇんだ?」
おっと。疑問に持った人はいたみたい。あ、ちなみに私たちは彼らから見えない位置へと移動していた。見つかったら動きずらいからね。
で、当然彼らから離れることになるから、普通は声は聞こえない。
………ええ、わたし、普通じゃないですからね。地獄耳ですよ。だから聞こえる。サーニャさんは聞こえてないみたいだから、私から伝えるけどね。
さて。彼らはどうして動かないと思っているのかな?
「多分魔法かなにかで縛り付けられてるんだろ」
おっと。気付かれたか。まぁ私がかけたということに気付くことはないだろうけどね。
「だれが?」
「さぁな」
ほらね。
「危険じゃないのか?確かに今は動かないが、もし攻撃して動き出したら……俺たち一瞬で消し炭だぞ?」
「確かにそうだが、冒険者たるもの、金と名誉の為ならば、どんな危険なことでもやってみせねぇとな」
……バカか?バカなのか?あ、バカか。そうか。はぁ……。
「(マリーナ様が口悪くなってる…)」
私だって口ぐらい悪くなりますよーだ。ただまぁ、冒険者って大体そういうことを目指してるというか、目標にしてたりするからねぇ。……まぁ、それにも限度っていうもんがあるよね。
この世界において、龍は最高位の生物として君臨している。少しでも機嫌を損ねれば、街一つ……いや、最悪国1つ滅ぶのだから。
そんな怖い存在だけれど、その分素材は高い。頑丈さなどを活用して、武器防具にしたり、薬の材料にしたりと、色々と活用できるからだ。
『まぁその中でもマリーナ様の素材は飛び抜けてますけどね』
まぁそうなんだけど…まず私の素材は売れない。効果が高過ぎるってのもあるけど、第一として、扱いきれない。それだけの代物だ。サーニャさんが扱えたのは、サーニャさんの技術が高かったからに他ならない。普通は無理だ。
とまぁ話はそれだけど、つまりサーニャさんのお父さんの素材は、喉から手が出るほど欲しいってこと。鱗1枚で…えぇっと…
『……優に1ヶ月の生活費になります』
あ、そう。ありがと。え、少なくない?って思うかもしれないけど、鱗1枚は実際結構小さい。だから1枚あたりはそんなくらいで、まとまった数なら高く売れる。
「よ、よし。剥がすぞ…」
おっと。どうやら鱗だけを剥がすつもりらしい。まぁ気絶してる状態でも倒すのは大変だし、そう考えると、慎重にやって綺麗に取ったほうが楽だろう。
「なに呑気にしてるんですか!?止めないと!」
サーニャさんが必至の形相で私に詰め寄る。あぁー…うん。
「サーニャさん、落ち着いてください」
「落ち着いてられません!いくらお父さんが死ぬことはないと言っても…」
「大丈夫ですよ。よく見てください」
サーニャさんは頭にハテナマークを浮かべつつも、ちょっと冷静になったのか彼らの方を見る。目に映ったのは……
「なんで切れねぇ!?」
「おいどうなってる!?」
空間をガンガン叩く彼らだった。いや、サーニャさんのお父さんを固定してるのって、実は結界なんだよね。体全体を覆ってるから、絶対に刃は通らない。触れることすら叶わない。
「結界、ですか…」
「はい。私の結界を、彼らごときが壊せるとでも?」
「思いません。そうでしたか……だからそんな余裕だったんですね。失礼しました」
「謝る必要ないですよ。私が言わなかったのが悪いんだし」
だから謝られたら罪悪感が……。
「……すいません」
だーかーらっ!あーもういいや!サーニャさんがこういう対応をするのはいつもの事。うん、私は諦めが分かる子。
『面倒になったともいいますよね』
うるさい!
ハクにツッコミを入れつつ、彼らを見る。未だ叩いてるよ。兵士は……あぁ、同じことしてるや。これは去りそうにないなぁ……
「仕方ない。サーニャさんはここで待っててください」
「え?何するんです?」
「……ちょっと脅かしてきます」
私はサーニャさんから離れ、力を解放する。身体中がポカポカと温かくなり、私の姿が変化していく。
グォォォォォンッ!!
うん、なんでか分からないけど、吠えたくなった。そう、私がしたのは龍化だ。この姿になるのは……2回目だね。
さっきとは視線が全く違う。いつもは見上げてるのに、今は見下ろしている。不思議な感覚だよねぇ。
私は背中からはえた大きな翼を羽ばたかせる。軽く羽ばたいただけで周りの木々が折れてしまう。あ、後で治します!
さて。さっきの咆哮は届いているだろう。現に少し高度を上げると、彼らが私のことを見上げていた。その顔から分かるのは……恐怖。まぁ、仕方ないよね。
グォォォォォンッ!!
もう一度吠える。それだけで彼らはへっぴり腰になり、散り散りに逃げていった。ふぅ、一件落着。
『前はならないって言ってましたけどね。自らやるとは』
……言ってたね、そんなこと。まぁ、それも今更だ。もう割り切れた。
索敵をしてみると、もう周りに人は全く居なくなっていた。これなら大丈夫かな。サーニャさー……あ。
「マ、マリーナさま……そ、その、」
ガタガタと体が震えている。そうか…今の姿だとここまで影響してしまうのか。だいぶ離れているのにこれじゃあ…ね。サーニャさんが死ぬって言ったのも理解できる。
とりあえず急いで地面へと降り立ち、龍化を解除。すぐさまサーニャさんの元へ。
「大丈夫ですか!?」
サーニャさんは地面に膝をついて、はぁはぁと荒く息を吐いていた。顔は青白い。これは不味い…!
「マ、マリーナ様…」
「喋らないで」
状態:畏怖
これがいまの状態。死ぬほどではないけれど、最悪精神に異常が残ってしまう。
私はサーニャさんの額に手を当てる。そして少しだけ神力を流した。
「温かい……」
ふぅ……良かった……ひとまずは安心かな。私の神力には、精神を落ち着かせる力もある。今回はそれを使った。
「大丈夫ですか?」
「……はい。ご迷惑をおかけしてしまいましたね」
「それは私です!私が勝手に…」
なんで気づかなかったんだ。事前にハクに聞いていたなら…
「マリーナ様」
突然名前を呼ばれ、俯いていた顔を上げる。すると、サーニャさんが弱々しく微笑んだ。
「ご自分を、咎めないでください。私の為にして下さったことでしょう?それなのに謝られては、私が困ります」
………そうだね。立場が逆転しちゃったなぁ。
「はやくお父さんに飲ませていいですか?」
「あ、はい!はやくいきましょう!」
そして私たちは、未だ気絶したままのサーニャさんのお父さんの元へと駆け寄ったのだった。
34
あなたにおすすめの小説
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
祝・定年退職!? 10歳からの異世界生活
空の雲
ファンタジー
中田 祐一郎(なかたゆういちろう)60歳。長年勤めた会社を退職。
最後の勤めを終え、通い慣れた電車で帰宅途中、突然の衝撃をうける。
――気付けば、幼い子供の姿で見覚えのない森の中に……
どうすればいいのか困惑する中、冒険者バルトジャンと出会う。
顔はいかついが気のいいバルトジャンは、行き場のない子供――中田祐一郎(ユーチ)の保護を申し出る。
魔法や魔物の存在する、この世界の知識がないユーチは、迷いながらもその言葉に甘えることにした。
こうして始まったユーチの異世界生活は、愛用の腕時計から、なぜか地球の道具が取り出せたり、彼の使う魔法が他人とちょっと違っていたりと、出会った人たちを驚かせつつ、ゆっくり動き出す――
※2月25日、書籍部分がレンタルになりました。
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる