16 / 36
Ⅱ
4.チンポ輪唱
しおりを挟む
よくアニメとかで財布を拾った時などに「盗め」と誘惑する悪魔と、「警察に届けろ」と言う天使が両肩に出てくる描写がある。
ちょっと違うが、俺にもそういうのがいる。
まあチンポ大好き担当の俺と、理性担当の俺のことなのだが、最近その二匹の俺に妙な変化が生じ始めていた。
きっかけは当然、彰永とアナルセックスできなくなったことにある。
まず、理性担当がぶっ壊れた。
子作りするためにセックスしないとかいう謎な状況に耐えられなかったのだ。
今までは『週末には彰永に抱いてもらえる』という前提のもと、『だから公共の場では体をいじってはいけない』、『チンポほしさに、知らん男をエロい目で見てはならない』など数々の規律を成り立たせることができた。
ところがその前提が覆った。
『彰永の赤ちゃんを産みたい』『だから今は彰永とセックスしてはいけない』からの、『知らん男にチンポをねだってでも彰永とはセックスしてはいけない』と来る。
おいおい! おまえ本当に理性担当かよという気がするが大丈夫だ。
チンポ大好き担当の意見は違うようなので。
『知らん男のチンポは怖い』『彰永のチンポが欲しい』『彰永のチンポで孕みたい』『彰永の赤ちゃんを産みたい』
何もかも大丈夫じゃない。お分かりいただけただろうか。ここから無限ループが始まる。
せーのっ。
『彰永の赤ちゃんを産みたい』『だから今は彰永とセックスしてはいけない』『知らん男にチンポをねだってでも彰永とはセックスしてはいけない』『知らん男のチンポは怖い』『彰永のチンポが欲しい』『彰永のチンポで孕みたい』『彰永の赤ちゃんを産みたい』
・・・。
高校に入学して彰永と出会うまで、毎日が強制的射精我慢大会だった俺だが、当時でも理性担当とチンポ大好き担当が、こんな輪唱をし始めるようなことはなかった。
こうなってみてわかる接客業の良さがある。
仕事をしている限りは一人にならずに済むということだ。
フロアで接客している時はもちろんだし、バックヤードでの作業中も、常に大きな輪の中にいる感覚がある。
レジ要員は足りているかとか、休憩は回せているかとか。
思いやりとチームワークを働かせてやっと売上げが立つのに、チンポがどうとか考える余裕なんてない。
でも、一人になるともうダメだ。息をするみたいに彰永のことを思い出してしまう。
どうして俺のことをめちゃくちゃに犯してくれないの。
どうしてどうして。どうして、彰永の赤ちゃんを孕ませてくれないんだよ。
なんでこんな意地悪な仕打ちをするんだ。
こんなに彰永が欲しいのに。俺は彰永との赤ちゃんが欲しいのに。からの、輪唱。
シンプルに、頭の病院に行けという話だ。
歩美に産婦人科を聞こうとしたのは完全に無意識だった。
もう俺は彰永の妄想に精神を汚染されてしまっているようだ。
俺の体には弁が付いている。だから彰永の赤ちゃんを産める。
そんなことあるわけないのは百も承知で、やったー♪と思ってしまう。
わかった。
俺はもう、俺を信用してはいけないんだと。
それで休憩も、ショッピングセンター最上階にある従業員用食堂でとるようになった。
それまでは車に戻って、飯なりタバコなり済ませていたのだが、一人になるとやばい。
もちろんフードコートもあるけど、俺には量が多い。
じゃあお握りでも作ってきて節約したほうが良いよなってなる。
というか俺は仕事の時以外で家族連れを見たくない。
人がたくさんいるのに、余計に独りぼっちになるような気がするのだ。
そこはおまえの席じゃないからどけとか言われそうで、座るのも怖い。
我ながらガラスハートすぎるぜ!
ちょっと違うが、俺にもそういうのがいる。
まあチンポ大好き担当の俺と、理性担当の俺のことなのだが、最近その二匹の俺に妙な変化が生じ始めていた。
きっかけは当然、彰永とアナルセックスできなくなったことにある。
まず、理性担当がぶっ壊れた。
子作りするためにセックスしないとかいう謎な状況に耐えられなかったのだ。
今までは『週末には彰永に抱いてもらえる』という前提のもと、『だから公共の場では体をいじってはいけない』、『チンポほしさに、知らん男をエロい目で見てはならない』など数々の規律を成り立たせることができた。
ところがその前提が覆った。
『彰永の赤ちゃんを産みたい』『だから今は彰永とセックスしてはいけない』からの、『知らん男にチンポをねだってでも彰永とはセックスしてはいけない』と来る。
おいおい! おまえ本当に理性担当かよという気がするが大丈夫だ。
チンポ大好き担当の意見は違うようなので。
『知らん男のチンポは怖い』『彰永のチンポが欲しい』『彰永のチンポで孕みたい』『彰永の赤ちゃんを産みたい』
何もかも大丈夫じゃない。お分かりいただけただろうか。ここから無限ループが始まる。
せーのっ。
『彰永の赤ちゃんを産みたい』『だから今は彰永とセックスしてはいけない』『知らん男にチンポをねだってでも彰永とはセックスしてはいけない』『知らん男のチンポは怖い』『彰永のチンポが欲しい』『彰永のチンポで孕みたい』『彰永の赤ちゃんを産みたい』
・・・。
高校に入学して彰永と出会うまで、毎日が強制的射精我慢大会だった俺だが、当時でも理性担当とチンポ大好き担当が、こんな輪唱をし始めるようなことはなかった。
こうなってみてわかる接客業の良さがある。
仕事をしている限りは一人にならずに済むということだ。
フロアで接客している時はもちろんだし、バックヤードでの作業中も、常に大きな輪の中にいる感覚がある。
レジ要員は足りているかとか、休憩は回せているかとか。
思いやりとチームワークを働かせてやっと売上げが立つのに、チンポがどうとか考える余裕なんてない。
でも、一人になるともうダメだ。息をするみたいに彰永のことを思い出してしまう。
どうして俺のことをめちゃくちゃに犯してくれないの。
どうしてどうして。どうして、彰永の赤ちゃんを孕ませてくれないんだよ。
なんでこんな意地悪な仕打ちをするんだ。
こんなに彰永が欲しいのに。俺は彰永との赤ちゃんが欲しいのに。からの、輪唱。
シンプルに、頭の病院に行けという話だ。
歩美に産婦人科を聞こうとしたのは完全に無意識だった。
もう俺は彰永の妄想に精神を汚染されてしまっているようだ。
俺の体には弁が付いている。だから彰永の赤ちゃんを産める。
そんなことあるわけないのは百も承知で、やったー♪と思ってしまう。
わかった。
俺はもう、俺を信用してはいけないんだと。
それで休憩も、ショッピングセンター最上階にある従業員用食堂でとるようになった。
それまでは車に戻って、飯なりタバコなり済ませていたのだが、一人になるとやばい。
もちろんフードコートもあるけど、俺には量が多い。
じゃあお握りでも作ってきて節約したほうが良いよなってなる。
というか俺は仕事の時以外で家族連れを見たくない。
人がたくさんいるのに、余計に独りぼっちになるような気がするのだ。
そこはおまえの席じゃないからどけとか言われそうで、座るのも怖い。
我ながらガラスハートすぎるぜ!
4
あなたにおすすめの小説
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 ★1000 Thank_You!!
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる