【社会人BL】俺は雌イキしかできんのに彼氏が妊娠を恐れている…!?【トンデモR18】

春Q

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4.チンポ輪唱

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 よくアニメとかで財布を拾った時などに「盗め」と誘惑する悪魔と、「警察に届けろ」と言う天使が両肩に出てくる描写がある。

 ちょっと違うが、俺にもそういうのがいる。

 まあチンポ大好き担当の俺と、理性担当の俺のことなのだが、最近その二匹の俺に妙な変化が生じ始めていた。

 きっかけは当然、彰永とアナルセックスできなくなったことにある。

 まず、理性担当がぶっ壊れた。

 子作りするためにセックスしないとかいう謎な状況に耐えられなかったのだ。

 今までは『週末には彰永に抱いてもらえる』という前提のもと、『だから公共の場では体をいじってはいけない』、『チンポほしさに、知らん男をエロい目で見てはならない』など数々の規律を成り立たせることができた。

 ところがその前提が覆った。

『彰永の赤ちゃんを産みたい』『だから今は彰永とセックスしてはいけない』からの、『知らん男にチンポをねだってでも彰永とはセックスしてはいけない』と来る。

 おいおい! おまえ本当に理性担当かよという気がするが大丈夫だ。

 チンポ大好き担当の意見は違うようなので。

『知らん男のチンポは怖い』『彰永のチンポが欲しい』『彰永のチンポで孕みたい』『彰永の赤ちゃんを産みたい』

 何もかも大丈夫じゃない。お分かりいただけただろうか。ここから無限ループが始まる。

 せーのっ。

『彰永の赤ちゃんを産みたい』『だから今は彰永とセックスしてはいけない』『知らん男にチンポをねだってでも彰永とはセックスしてはいけない』『知らん男のチンポは怖い』『彰永のチンポが欲しい』『彰永のチンポで孕みたい』『彰永の赤ちゃんを産みたい』

・・・。

 高校に入学して彰永と出会うまで、毎日が強制的射精我慢大会だった俺だが、当時でも理性担当とチンポ大好き担当が、こんな輪唱をし始めるようなことはなかった。

 こうなってみてわかる接客業の良さがある。

 仕事をしている限りは一人にならずに済むということだ。

 フロアで接客している時はもちろんだし、バックヤードでの作業中も、常に大きな輪の中にいる感覚がある。

 レジ要員は足りているかとか、休憩は回せているかとか。

 思いやりとチームワークを働かせてやっと売上げが立つのに、チンポがどうとか考える余裕なんてない。

 でも、一人になるともうダメだ。息をするみたいに彰永のことを思い出してしまう。

 どうして俺のことをめちゃくちゃに犯してくれないの。

 どうしてどうして。どうして、彰永の赤ちゃんを孕ませてくれないんだよ。

 なんでこんな意地悪な仕打ちをするんだ。

 こんなに彰永が欲しいのに。俺は彰永との赤ちゃんが欲しいのに。からの、輪唱。

 シンプルに、頭の病院に行けという話だ。

 歩美に産婦人科を聞こうとしたのは完全に無意識だった。

 もう俺は彰永の妄想に精神を汚染されてしまっているようだ。

 俺の体には弁が付いている。だから彰永の赤ちゃんを産める。

 そんなことあるわけないのは百も承知で、やったー♪と思ってしまう。

 わかった。

 俺はもう、俺を信用してはいけないんだと。

 それで休憩も、ショッピングセンター最上階にある従業員用食堂でとるようになった。

 それまでは車に戻って、飯なりタバコなり済ませていたのだが、一人になるとやばい。

 もちろんフードコートもあるけど、俺には量が多い。

 じゃあお握りでも作ってきて節約したほうが良いよなってなる。

 というか俺は仕事の時以外で家族連れを見たくない。

 人がたくさんいるのに、余計に独りぼっちになるような気がするのだ。

 そこはおまえの席じゃないからどけとか言われそうで、座るのも怖い。

 我ながらガラスハートすぎるぜ!
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