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「そうですか。従兄弟の時は廃嫡されたと。
…それでは、今回の件、ご子息オリオン君については、
ドモス子爵家としては今後どう扱うおつもりなのでしょうかな?」
お父様が聞かれました。
「…これは容赦ないですな。
私達としましては、オリオンを廃嫡することまでは考えておりません。
彼は学業が優秀なのでな。
後継ぎ教育も順調に進んでいたのです。
つい最近まで、何の心配もありませんでした。
彼は子供の頃から際立った美貌の持ち主で、おまけに聡明です。
どこにだしても、私共両親は、羨望の眼差しで見られました。
彼は私達にも懐いており、うちの妻も心底可愛がっているのです。
オリオンは直に血はつながっていないだけで、私達の実の息子なのですよ。」
「そうすると彼がまだ後継ぎということなのですな?」お父様は信じがたいと言いたげな口調で言いました。
「えー、まあ、そうなりますな。
いえ、サフィラ嬢につきましては、正規の手続きで婚約解消をすぐにさせて頂きます。
これにより、我々は、姻戚関係となることは、今後ありません。
そちら様は、他家となりますので、うちの後継ぎの件につきましては、口出しはされずともよろしいかと。」
ドモス子爵様がそう言われると、お父様は「確かに、そうなればうちは口を挟む筋合いはありませんな」と言い口を閉じました。
話がついたようなので、後はドモス子爵様に婚約解消の書類に署名をいただくだけです。
ドモス子爵様は雑談をしております。
「…オリオンは、婚約者がいなくなりはしますが、昔から女性人気が高かった子ですから。
きっとどこかに、オリオンをまだ好いてくれる者はいるでしょう。
適当な相手がいれば、また婚約できると思います。
彼は実の父だった従兄弟と違い、頭が良いのですから、生活態度を正そうと決めたら、やり直しできるはずです。
…まあ、若さのせいで、どうしても難しいようなら、卒業はもう少し先なのですが、学生のうちに早めに結婚させてしまうこともいいかと思います。
ほとばしる愛情を妻となった女性が受けとめることで、他の女性達に向かうことは無くなるはずです。」
ドモス子爵様は自信を持ってそうお話されていますが、
束縛を嫌がっておられたオリオン様には、逆効果だと思いますわ…
でも、もう他人となりますので、私がそれを口に出してお教えすることはありませんけど。
「サフィラちゃんはオリオンのことを好いていたから、真面目になったオリオンとは、早めに結婚できたら、したいわよね?
あの子が他の女の子達に気持ちを向けていて、今ひどく拗ねているんだろうとは思うけど、
今だったら、元の婚約者に戻れるわよ?
婚約解消なんかしたら、オリオンが他の人にとられちゃうわよ?」
なんとオリオン様のお母様が私にこんなことを言い始めました。
面倒です!
なぜこんなことを、婚約解消の場で言われなければいけないのでしょうか。
「いいえ」
私は首を横に振りました。
「婚約解消の手続きを進めましょう。」
ドモス子爵様はため息をつきながら、婚約解消の書類に署名されました。
これで晴れて自由の身です…!
もう妙な方達から離れられるのですわ。
「ああ、誰かオリオンと一緒になってくれるいい女性はいないだろうかなあ」
「あなた、オリオンを追いかけていた女性達のうちに、どなたか嫁になれそうな人はいないかしら。」
学園でオリオン様を取り巻いていた女生徒の方々は、貴族の方も多数おられたのですが、
素行の噂が広まると潮が引くように去っていったようです。…ジルベール様が教えてくれました。
「街でオリオンの相手をされていた方達もいるのよねえ。」
「街での相手は、
皆、平民だということだぞ。
手を出していたのも皆平民ばかりだからな。
平民の彼女達から訴えられることは無いのは安心なのだが、
婚姻を結ぶ相手の候補と考えることはない。
うちと釣り合うなら、せめて男爵程度の爵位を持つ家の出身であってほしいところだな。」
ドモス子爵様が言われると、オリオン様のお母様は黙り込みました。
お二人は考えごとをしながら帰られて行きました。
…お願いですから、もう私をまた婚約可能な相手だと考えないでくださいね!
…それでは、今回の件、ご子息オリオン君については、
ドモス子爵家としては今後どう扱うおつもりなのでしょうかな?」
お父様が聞かれました。
「…これは容赦ないですな。
私達としましては、オリオンを廃嫡することまでは考えておりません。
彼は学業が優秀なのでな。
後継ぎ教育も順調に進んでいたのです。
つい最近まで、何の心配もありませんでした。
彼は子供の頃から際立った美貌の持ち主で、おまけに聡明です。
どこにだしても、私共両親は、羨望の眼差しで見られました。
彼は私達にも懐いており、うちの妻も心底可愛がっているのです。
オリオンは直に血はつながっていないだけで、私達の実の息子なのですよ。」
「そうすると彼がまだ後継ぎということなのですな?」お父様は信じがたいと言いたげな口調で言いました。
「えー、まあ、そうなりますな。
いえ、サフィラ嬢につきましては、正規の手続きで婚約解消をすぐにさせて頂きます。
これにより、我々は、姻戚関係となることは、今後ありません。
そちら様は、他家となりますので、うちの後継ぎの件につきましては、口出しはされずともよろしいかと。」
ドモス子爵様がそう言われると、お父様は「確かに、そうなればうちは口を挟む筋合いはありませんな」と言い口を閉じました。
話がついたようなので、後はドモス子爵様に婚約解消の書類に署名をいただくだけです。
ドモス子爵様は雑談をしております。
「…オリオンは、婚約者がいなくなりはしますが、昔から女性人気が高かった子ですから。
きっとどこかに、オリオンをまだ好いてくれる者はいるでしょう。
適当な相手がいれば、また婚約できると思います。
彼は実の父だった従兄弟と違い、頭が良いのですから、生活態度を正そうと決めたら、やり直しできるはずです。
…まあ、若さのせいで、どうしても難しいようなら、卒業はもう少し先なのですが、学生のうちに早めに結婚させてしまうこともいいかと思います。
ほとばしる愛情を妻となった女性が受けとめることで、他の女性達に向かうことは無くなるはずです。」
ドモス子爵様は自信を持ってそうお話されていますが、
束縛を嫌がっておられたオリオン様には、逆効果だと思いますわ…
でも、もう他人となりますので、私がそれを口に出してお教えすることはありませんけど。
「サフィラちゃんはオリオンのことを好いていたから、真面目になったオリオンとは、早めに結婚できたら、したいわよね?
あの子が他の女の子達に気持ちを向けていて、今ひどく拗ねているんだろうとは思うけど、
今だったら、元の婚約者に戻れるわよ?
婚約解消なんかしたら、オリオンが他の人にとられちゃうわよ?」
なんとオリオン様のお母様が私にこんなことを言い始めました。
面倒です!
なぜこんなことを、婚約解消の場で言われなければいけないのでしょうか。
「いいえ」
私は首を横に振りました。
「婚約解消の手続きを進めましょう。」
ドモス子爵様はため息をつきながら、婚約解消の書類に署名されました。
これで晴れて自由の身です…!
もう妙な方達から離れられるのですわ。
「ああ、誰かオリオンと一緒になってくれるいい女性はいないだろうかなあ」
「あなた、オリオンを追いかけていた女性達のうちに、どなたか嫁になれそうな人はいないかしら。」
学園でオリオン様を取り巻いていた女生徒の方々は、貴族の方も多数おられたのですが、
素行の噂が広まると潮が引くように去っていったようです。…ジルベール様が教えてくれました。
「街でオリオンの相手をされていた方達もいるのよねえ。」
「街での相手は、
皆、平民だということだぞ。
手を出していたのも皆平民ばかりだからな。
平民の彼女達から訴えられることは無いのは安心なのだが、
婚姻を結ぶ相手の候補と考えることはない。
うちと釣り合うなら、せめて男爵程度の爵位を持つ家の出身であってほしいところだな。」
ドモス子爵様が言われると、オリオン様のお母様は黙り込みました。
お二人は考えごとをしながら帰られて行きました。
…お願いですから、もう私をまた婚約可能な相手だと考えないでくださいね!
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