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馬車の中
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「なぁケロナ」
「うん?」
「サイラ王国は人間の王国だから出来るだけその長い舌は見せない方針で頼むぞ」
「それくらい分かってる、アリカこそうっかり尻尾をスカートからはみ出させるなよ?」
「ああ、腰の部分にくるくるって巻きつけてあるからな!、その点は大丈夫だ!」
こう言う会話をしていると思い出した事があった。
「あっ!、この話ミユキにしておかないとな!」
そう思って体を乗り出すと...。
「アリカ様、大丈夫ですよ、ミユキは認識阻害の魔法が扱えますので、ツノに尻尾、おまけに羽も見えなくしておきました」
彼女の言う通り、馬車の荷台から見ても彼女の姿は人間にしか見えない。
「認識阻害ってすごいんだな...、本当にミユキが人間にしかみえないぞ」
「ふふっ、これでもメイドですからね、認識阻害の魔法はメイドの必須科目ですから」
「そうなのか!?」
もしそうだとしたらこちらのメイドになれるものは全員認識阻害の魔法が使えると言うことに...。
「まあ、冗談ですけどね♪」
「冗談かい!!」
「ふふっ、アリカ様は騙されやすいですね」
「悪かったな!真面目気質で!」
「いえいえ、だからこそ皆アリカ様の事を信頼してるんですよ」
「?、どう言う事だ?」
「言ったままの意味です」
頭の中がこんがらがる俺を見てケロナが笑う。
「ハハッ、ミユキ、アリカには少し難しかったんじゃないか?」
「なにを!、よ~し!絶対に答えを出してやるからな!」
俺が頭を悩ませる中、ゆっくりと馬車は進んで行くのでした。
「うん?」
「サイラ王国は人間の王国だから出来るだけその長い舌は見せない方針で頼むぞ」
「それくらい分かってる、アリカこそうっかり尻尾をスカートからはみ出させるなよ?」
「ああ、腰の部分にくるくるって巻きつけてあるからな!、その点は大丈夫だ!」
こう言う会話をしていると思い出した事があった。
「あっ!、この話ミユキにしておかないとな!」
そう思って体を乗り出すと...。
「アリカ様、大丈夫ですよ、ミユキは認識阻害の魔法が扱えますので、ツノに尻尾、おまけに羽も見えなくしておきました」
彼女の言う通り、馬車の荷台から見ても彼女の姿は人間にしか見えない。
「認識阻害ってすごいんだな...、本当にミユキが人間にしかみえないぞ」
「ふふっ、これでもメイドですからね、認識阻害の魔法はメイドの必須科目ですから」
「そうなのか!?」
もしそうだとしたらこちらのメイドになれるものは全員認識阻害の魔法が使えると言うことに...。
「まあ、冗談ですけどね♪」
「冗談かい!!」
「ふふっ、アリカ様は騙されやすいですね」
「悪かったな!真面目気質で!」
「いえいえ、だからこそ皆アリカ様の事を信頼してるんですよ」
「?、どう言う事だ?」
「言ったままの意味です」
頭の中がこんがらがる俺を見てケロナが笑う。
「ハハッ、ミユキ、アリカには少し難しかったんじゃないか?」
「なにを!、よ~し!絶対に答えを出してやるからな!」
俺が頭を悩ませる中、ゆっくりと馬車は進んで行くのでした。
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