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【冥帝】サイド⑩【改☆】
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「あはは! お姉さん面白~い!!」
腹を抱えて笑っているピエロ少女なホウザに対し、段々と苛立ちを覚え始めた。
「くそっ! コケにしおってからに!!」
改めて銃剣を構え直し奴に向けるのだが。
「やめくださいシスティ様!!」
いきなりホウザだった者がチュリアに変わる。
「なっ!? チュリア!?、チュリアはさっきまでわしの後ろに...」
わしがすぐさま振り向くと、やはりそこに彼女はいた。
そして前を向くと...。
「や~い引っかかった!!」
パン! っといい音を立てながらフライパンで思いっきり頭を叩かれてしまった。
「いっったぁ!!」
頭を抑えるわしを見て奴は飛び跳ねて喜ぶ姿が眼に映る。
「ば~かば~か!」
正直こうしてみるとチュリアに聞いていた話と人物像が違う気がしてきた。
なんだか弱者を虐めて楽しんでいるというよりは、ただ単に遊びの範疇でそうしていただけなのではないか? とさえ今の彼女からは思えてしまう。
その証拠にフライパンで人の頭を叩いて喜んでいるし、攻撃できるチャンスをうなじを触るだけで終わらしている。
しかも満面の笑みでだ。
その危うい人格は今のうちに正さないと価値観のおかしい大人が生まれてしまうだろう。
そう思うとふっふっふっと変な笑いがこみ上げてきた。
「よかろう...わしがお主を小さいうちに矯正しておいてやろう...!」
パキパキと指の骨を鳴らして準備に移る。
無論こやつの矯正の準備だ。
「お姉さん弱~い♡ ホウザちゃんお姉さんと遊ぶのすっごく楽しいな~♡」
可愛い声に惑わされてはいけない。
こやつの中身は中年の男なのだからな。
わしは一度大きく息を吐き自身を落ち着かせた。
気さえ元に戻れば大したことがない相手だと自身に言い聞かせる。
今のわしはおちょくられて冷静さを欠いているだけなのだ。
ちょっと落ち着けばこんな奴に負ける道理はない!。
「ふぅ...」
落ち着いた雰囲気を取り戻し、再び奴に視線を移す。
「あっ、もういいの? じゃあこっちからいっくよ~♡」
相変わらずの態度でわしに攻撃を仕掛けてくるピエロにわしはあえて見送る。
すると奴の表情が一気に怪しくなり攻撃を止めた。
「あれっ? もしかして気がついちゃった?」
引きつった顔のまま目の前の少女が固まったのを見て確信する。
「やはりな、お主のその攻撃は完全にカウンター用じゃろ?、わしの攻撃を躱した隙をついて誰かになりすます、そして油断したところをわしの背後から攻撃したりしておるのじゃ!」
「だいたいあってるよ、あ~あ、お姉さんで遊ぶの楽しかったのにな~...、仕方ないや」
「諦めるのじゃな、お主程度の攻撃力ではわしを倒すことはできん」
わしが勝ち誇ると、彼女は静かに呟いた。
「もう正攻法じゃ勝てないからアレを使うね」
「なんじゃ?」
今度は彼女の方が落ち着き始め何かブツブツと呪文の様なものをつぶやき始める。
そして...。
「【乱極】♡」
彼女固有の【極限】能力を解放し始めるのだった!!。
腹を抱えて笑っているピエロ少女なホウザに対し、段々と苛立ちを覚え始めた。
「くそっ! コケにしおってからに!!」
改めて銃剣を構え直し奴に向けるのだが。
「やめくださいシスティ様!!」
いきなりホウザだった者がチュリアに変わる。
「なっ!? チュリア!?、チュリアはさっきまでわしの後ろに...」
わしがすぐさま振り向くと、やはりそこに彼女はいた。
そして前を向くと...。
「や~い引っかかった!!」
パン! っといい音を立てながらフライパンで思いっきり頭を叩かれてしまった。
「いっったぁ!!」
頭を抑えるわしを見て奴は飛び跳ねて喜ぶ姿が眼に映る。
「ば~かば~か!」
正直こうしてみるとチュリアに聞いていた話と人物像が違う気がしてきた。
なんだか弱者を虐めて楽しんでいるというよりは、ただ単に遊びの範疇でそうしていただけなのではないか? とさえ今の彼女からは思えてしまう。
その証拠にフライパンで人の頭を叩いて喜んでいるし、攻撃できるチャンスをうなじを触るだけで終わらしている。
しかも満面の笑みでだ。
その危うい人格は今のうちに正さないと価値観のおかしい大人が生まれてしまうだろう。
そう思うとふっふっふっと変な笑いがこみ上げてきた。
「よかろう...わしがお主を小さいうちに矯正しておいてやろう...!」
パキパキと指の骨を鳴らして準備に移る。
無論こやつの矯正の準備だ。
「お姉さん弱~い♡ ホウザちゃんお姉さんと遊ぶのすっごく楽しいな~♡」
可愛い声に惑わされてはいけない。
こやつの中身は中年の男なのだからな。
わしは一度大きく息を吐き自身を落ち着かせた。
気さえ元に戻れば大したことがない相手だと自身に言い聞かせる。
今のわしはおちょくられて冷静さを欠いているだけなのだ。
ちょっと落ち着けばこんな奴に負ける道理はない!。
「ふぅ...」
落ち着いた雰囲気を取り戻し、再び奴に視線を移す。
「あっ、もういいの? じゃあこっちからいっくよ~♡」
相変わらずの態度でわしに攻撃を仕掛けてくるピエロにわしはあえて見送る。
すると奴の表情が一気に怪しくなり攻撃を止めた。
「あれっ? もしかして気がついちゃった?」
引きつった顔のまま目の前の少女が固まったのを見て確信する。
「やはりな、お主のその攻撃は完全にカウンター用じゃろ?、わしの攻撃を躱した隙をついて誰かになりすます、そして油断したところをわしの背後から攻撃したりしておるのじゃ!」
「だいたいあってるよ、あ~あ、お姉さんで遊ぶの楽しかったのにな~...、仕方ないや」
「諦めるのじゃな、お主程度の攻撃力ではわしを倒すことはできん」
わしが勝ち誇ると、彼女は静かに呟いた。
「もう正攻法じゃ勝てないからアレを使うね」
「なんじゃ?」
今度は彼女の方が落ち着き始め何かブツブツと呪文の様なものをつぶやき始める。
そして...。
「【乱極】♡」
彼女固有の【極限】能力を解放し始めるのだった!!。
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