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大阪ホテル②

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 結美が風呂から出てくるとシャンプーやリンスの甘い香りが部屋中の香りだした。

「良いお湯だったよカズ君♡」

「おっ、そうか。だったら俺も入ろうかな」

 と呟く俺の彼女はこんな事を呟くのだった。

「私が体を拭いた後のバスタオルがまだ風呂場に残ってるからさ...。好きに使ってね♡」

 そう言われても俺は勿論使わないからな!

「...使わないからな!」

 と声を上げて俺が風呂に入ろうとすると彼女はこんな事を言い出した。

「あっ! カズ君仕事してたでしょ!」

「はっ? なんでバレたし!」

「ボールペンのインクがまあまあ減ってる! 今日は仕事なんかしなくて良いんだよ? 遊びに来てるんだからさぁ」

(...仕事しに来たのに早く片付いたから遊んでるの間違いだけどな!)

 と言いたいところだがマジレスすると結美の反撃が怖いのでそうはしない。

「ああ、じゃあ今日はもうやめておくよ」

「うんうん! それで良いよ」

 俺は彼女の笑顔に見送られながら風呂に向かうのだった。
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