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【大帝】④

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「くそっ! めちゃくちゃしやがる!!!」

【大帝】フリーズは俺たちに向かって氷塊を大量に注いでくる。

「ふん!」

 それをアピスが闇のオーラで砕いてくれているからこそなんとかなっているが、正直言って攻撃に転じるなど無理だ。

「奴に何か弱点はないのか?」

「奴の属性は氷だ。基本なら炎が弱点だが、生半可な炎では意味がないぞ」

 確かに、先程ミルティが攻撃を仕掛けて一瞬で炎ごと凍らされていたもんな。

(炎が弱点なのに炎を凍らせられる相手にどうやって戦えばいいんだ?)

 と言うかアピスですら攻撃魔法を打ち消すだけで必死なので攻撃に転じる事ができていない。

(...どうする?)

 俺が作戦を考えていると、結美がこう声を出してきた。

「カズ君、ここは私がなんとかするよ」

「結美? お前の魔法で流石に奴を倒すのは...」

「別に倒せなくてもいいじゃない。皆を逃す時間を稼ぐだけでも良いでしょ? そして私たちが出たらこのゲートは閉じた方がいいと思う」

「...そうだな」

 ゲートを閉じるのには2つの方法がある。

 一つは普通にゲートをクリアする方法。

 そしてもう一つはゲートの外側から魔法攻撃で無理やり消滅させる方法。

 ゲートの魔力量によって消滅させるのに必要な魔力が増えるが、今いる規模のゲートを消滅させるとなると大量の魔力が必要となるだろう。

「任せたぞ結美」

「うん、任せて」

 彼女は笑みを浮かべると早速魔法を詠唱し始めるのだった。
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