上 下
750 / 912

幸福感②

しおりを挟む
「ふふっ♡ まるでお泊まり会みたいだね♡」

 そう結美に言われながら俺はこう答えた。

「そうだな」

「カズ君♡ 疲れてない?」

「...ちょっと疲れてる」

「うん...。分かった」

 彼女はそっと俺の事を抱きしめてくれた。

「カズ君、人ってね人肌に触れているとすこしストレスが軽減されるんだよ。知ってた?」

「いいや...」

「じゃあ今日は私の側にずっといようね♡ 私がカズ君のストレスを取り払ってあげる」

 彼女の肌に触れていると確かにストレスが軽減されているような気がした...。

「そうそう、カズ君は私に触れたい?」

「...なんだ急に? と言うかもう触れてるだろ?」

「そうなんだけど、お互いに触れ合いたいと思えば思うほど効果が上がるの。だからカズ君も私の肌に触れたいと思って♡」

「結美の肌に...」

 白くてすべすべな彼女の肌に触れてみるとすごく柔らかくて温かい...。

 触れば触るほど彼女の虜になってしまいそうになる...。

「カズ君♡ もっと触っていいからね♡ カズ君にならどこを触られても嬉しいから♡」

彼女はそう呟くと俺の頭を優しく撫でてくれるのだった。

『マイナススキル【愛川結美への魅了】を取得しました』
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

長生きするのも悪くない―死ねない僕の日常譚―

現代文学 / 連載中 24h.ポイント:49pt お気に入り:1

好きになれない

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:49

〈銀龍の愛し子〉は盲目王子を王座へ導く

キャラ文芸 / 完結 24h.ポイント:170pt お気に入り:46

書捨て4コマ的SS集〜思いつきで書く話

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:2

伯爵様は色々と不器用なのです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:57,872pt お気に入り:2,778

星を旅するある兄弟の話

SF / 連載中 24h.ポイント:42pt お気に入り:0

処理中です...