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しおりを挟む「はぁ、はぁ……なんとか、着いたな……」
「えぇ……本当に、ギリギリでしたけど……」
私もレオニード様も息を切らせていたがなんとか時間内に着くことが出来たので良かった。
「ふむ……中々に面白かったな」
エデンは少しおかしい様だ。
全く、面白いと思えるようなところは無かったと思うのだが…。
「…………おかえり。
………間に合ったみたいで良かった」
「ただいま戻りましたわ、ラナス先輩」
「ぎりぎりになってしまい、申し訳ありません」
他の先輩とも一言ずつ言葉を交わすと私達は席に着いた。
「強化合宿だが……訓練中、グループ内の協力はいいが他グループの協力は無しだ。
これはルールになっているから気を付けろ。
年によって変わるが…大抵初日は山中での走り込みから始まる。
そうだな……20、くらいだな」
それは多分Kmということだろう。
つまり、20Km。
それなりに距離はあるがまぁ問題無いだろう。
それくらいならばいつものお母様の訓練の方が余程キツい。
「…次がグループ事に分かれて食事の準備だな。
時間は90分の間に狩りから食事まで済ませければいけない。
この時に取れなかったらその時の食事は無しになる。
まぁ、この時限りはグループ同士での協力は認められているがな。
大体のグループは協力しているな」
ラン先輩の説明を引き継いだのはロイド先輩だった。
ロイド先輩は意外と面倒見がいい先輩らしく丁寧に教えてくれる。
……ラン先輩が丁寧じゃないわけではないが。
「んで……問題はその後だ。
冒険者が1人ずつグループに付き添い魔物の討伐をする。
黒なら3日でCランク20以上とBランク5以上が目標とされる。
それと…それが終わったところはダンジョン攻略に駆り出される。
まぁ、これも冒険者がつくはずだが」
冒険者がつくとは…一体誰がつくのだろうか?
知り合いの人ならいいなぁ……などと思うがまぁそんな上手くもいかないだろう。
「アメリア、浮かれてないか…?」
「楽しみですもの。
久しぶりに本格的な練習時間があると思うと……ふふっ。
こちらに来てからあまり時間が取れませんでしたし……」
「いや、一日中なんて普通無いだろう……」
確かに一日中というのはあまりないかもしれない。
普通では。
だが、お母様が普通だとは思えない。
それは王都に来てからよけいに強くなった思いだった。
「お母様のメニューが半日でこなせると思いますの?」
「…………あぁ…」
レオニード様もあのメニューをこなした事があるのか遠い目をしている。
私だって、小さい頃からこなしてきたが今でも辛いと思う程のメニューなのだ。
あれと比べてしまうと全く練習をしているような気にはなれないのだ。
「アメリアの母親って…あのSSランク冒険者だろ?
その人がどうかしたのか?」
「………お母様の作るメニューが……少々……」
私が思わず視線を逸らすとレオニード様も同じように視線を逸らした。
「……最初、軽めで50Kmだしな…」
「え……?
私は60と言われていますが……」
どうやら私とレオニード様では距離が違うらしい。
その点がお母様らしくもあるが。
「…その後は休憩が1分入ってから素振り500程度でしょうか…」
「あぁ、それは私も同じだ…」
500をこなすと言っても同じ速さで、同じ重さでずっと振り続けなければいけないのだ。
少しでも遅れたり軽くなったりするとまた1からやり直しにされる。
かと言って手を抜いたりすると1から進まない。
「………なんだその鬼畜メニュー……」
「ですが、素振りが終わってからは打ち合いなどもしますし、腕立てなどの基本もやりますわよ?」
そう、それが今まで私がこなしてきたメニューだった。
まぁ、もっと言えば森の中でお母様の弓を躱し続ける、などというものも時々あるのだが…。
今までこなしてきたメニューを考えて、私はあまりの種類の多さに苦笑した。
そして強化合宿のメニューに思いを馳せるのであった。
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