転生したようなので妹のために奮闘することにしました

紗砂

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緊張の糸がプツリと切れてしまったようです

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そして、次の日。
私とエリーは神官様の乗ってきた馬車に乗り、王都へと向かっていた。


「巫女様、王都に着きましたら陛下との面会がございます。
その前の1週間は私の屋敷で最低限の礼儀作法を覚えていただきます。
……そして、それは巫女様だけではなくエリアス様もです」


エリーには辛い思いをさせるかもしれないな。
勉強に関してもだけど、礼儀作法は大変だろう。
私は元とはいえ貴族だから問題はないだろうけど。


「分かりました」

「1週間……」


エリーは少し不安なようだ。
最悪、私がカバーすればいい。
平民って事で少しは甘くしてもらえるだろうっと思いたい。
それ以上に私が出来ていれば何も言われないだろうし。

そんな事を考えている時だった。
背後に冷たい何かを感じる。
私は飛びあがりエリーを守るように背後を見た。


「……巫女様、どうかなされましたか?」

「お姉ちゃん?」


2人は何も感じなかったのだろうか?
だとしたら、私だけ?
……何故?


『だってその方が面白そうだろ?
僕は面白い事が大好きなんだ。
それと同じくらい、変なものが好きなんだよ。
君みたいな奴は大抵面白いからな。
それに、巫女っていうのも聞こえたし』


……誰なのだろうか?
この、胡散臭さのある低めの声は。


『胡散臭……!?
そ、そっか。
僕、そんな風に思われてたんだ……』


……落ち込んだようだ。
何このめんどくさい奴。
というか、人の心読むな無神経野郎。


『うわっ!
酷っ!?
そんな酷い事言うと……呪っちゃうよ?』

「エリーに手を出すなら許さない」

『あはっ!
君にとってそんなに大事なんだ?
ま、そんなのどうでもいいけどさ。
僕と、契約を交わさないかい?
ルシャーナ』


契約?
って事はやっぱり悪魔かぁ……。
本で読んだ事はあったんだよね。
でもさ、それは代償が必要だった気がするんだけど。


『代償が必要なのは召喚された下級悪魔だけだよ。
下級悪魔がこっちの世界に存在するだけの力がないから代償によって安定させるんだ。
まぁ、上級悪魔でも代償を取る奴はいるけどね。
僕はそんな下級悪魔じゃないし、君に召喚された覚えもないから代償がなくとも契約はできるよ?
それに僕、君のこと案外気に入っちゃったし』


そうなんだ。
じゃあ、これは下級悪魔じゃないんだ。
でも、それって私にとって何のメリットがあるのさ。


『君の力になる。
僕の力が君の力になるんだ。
簡単に言うと運命共同体ってやつ?
僕は面白ければ何でもいいのさ!
って事で、どうだい?』


エリーを守るための力は必要だしな……。
分かった。
いいよ。
契約する。

その時、私は簡単に決めてしまった。


『ふふっ。
良かったよ。
君が応じてくれて。
この陣に触れて名を名乗れば契約は完了する』


そう言った瞬間、私の目の前に濃い紫の陣が浮き出した。


「それは!?
巫女様、それに触れては…!!」


神官がそう私を止めるが、私は既に触れてしまっていた。
それに触れた途端、唱えるべき言葉が頭の中に流れ込んでくる。


『さぁ、早く。
早く、契約を!』

「我が名は、ルシャーナ。
汝との契約を望む者なり」


私が名乗ったりその言葉を口にした途端、陣は何重にも重なりあい、それが回転する。
回転が止まったと思った瞬間、私の体の内部が突如痛みだした。
まるで、何か外から入ってきたものが無理やり居場所を作ろうかとしているような、そんな感覚。


「っ……くっ………あがっ……」


気持ち悪さと痛みから思わず、そんな声が出てしまう。


「お姉ちゃん!
お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん!?」


心配そうに私を揺らすエリーを落ち着かせるように手を伸ばし……私の視界は暗転した。


『ようこそ、僕と君の世界へ!
歓迎するよ、ルシャーナ』


そこにいたのは紫の髪に赤い瞳の小さな男の子だった。


「……あんな痛みがあるなんて聞いてないけど」


私は恨むように彼を睨みつける。
しかし、彼はヘラヘラと笑い気にしなかった。


『あはは、ごめんごめん。
どうせ君なら耐えると思ってたからさ。
僕はエスカリオス。
サタン・エスカリオス』

「七つの大罪の1つ、憤怒の悪魔……」


どうやら私はとんでもない奴と契約したらしい。
ウザさと実力、両方の意味で。


『あはっ。
地味に酷い事思ってない?
まぁ、確かに僕は憤怒の悪魔って呼ばれてるけどね!』

「こんなお気楽な奴が?」

『酷っ!?
まぁ、とにかくよろしくね!
ルシャーナ!』


こんな奴と四六時中一緒とか。
はぁ……。
契約、早まったかな?


「私の事はルーナか、ルーシャで呼んで。
私もリオって呼ばせてもらうから」

『ルーシャ、ルーシャ……。
ルーシャ、よろしくね!』

「よろしく」


そこで現実の私は目を覚ました。


「お姉ちゃん!!」

「ん……エリー…?」


真っ先に目に入ってきたのはエリーの顔だった。
少しだけ目尻のあたりが濡れている。
かなり心配させてしまったのだろう。


「お姉ちゃん……」

「巫女様!
目を覚まされたのですね!
現在、悪魔との契約解除の方法を探しておりますのでしばらくお待ちください」


契約解除?
何それ…。
そんなの出来るんだ。


『……下級悪魔なら兎も角、人間に僕とルーシャの契約を解除するなんて出来るはずないのにね』

「そうなの?」

『あはっ!
僕を誰だと思ってるのさ!
これでも七つの大罪の1人なんだからね?
下級悪魔ごときと一緒にしないでもらいたいな』


姿は見えないがリオは不敵に笑った気がした。


「エリー、心配かけてごめん。
でも、大丈夫だよ。
リオは煽てておけば大人しいから」

『ルーシャは僕をなんだと思ってるのさ!』


小さな子供。
お調子者で単純、かな?


「あ!
そうだった!
お姉ちゃん、王様との面会まであとね、5日しかないよ!」

「嘘!?」


え……村から王都まで来るのに3日かかってそれから2日たってるってことは……。
私、5日も寝てた!?


「リオ!
私とリオが話してた時間と合わないんだけど!?」

『向こうとここの時間の流れは違うからね。
それに、君の意識を招待するまで時間がかかったし……』


……リオ、少し出てきてくれるかな?


『うん?
いいよ!』


そうして実体化したのはやはり、あの世界と同じ容姿のリオだった。


「リオ、正座」

「え……?
何で……」

拒否しようとするリオに私は笑顔を向ける。
するとリオはビクっと体を震わせ正座をした。


「さっきも思ったけど、最初に説明してよ!
リオのせいで時間がなけなったんだよ!?
もう少し考えてから行動して!」

「巫女様、騒が……」


あ、神官が固まった。
ま、いっか。


「巫女様、その者は……」

「た、助けっ!」

「契約悪魔のリオです。
少し、言いたい事があったので実体化してもらってます」

「ひっ!
ちょ、ルーシャ、怖い、怖いって!!」


怖い?
私が?
七つの大罪(笑)の1人のくせに?


「酷いっ!?
(笑)って何!?
僕は正真正銘、七つの大罪のひと、り……で……。
あ………」

「リオ?」

「うわっ!
ご、ごめんって!
ルーシャ、ごめん!
もうやらない!
やらないからぁ!
ちゃんとルーシャに許可とるから!」


リオのせいでしばらく隠しておこうと思ってた事もバレたじゃん。
どうしてくれるのさ。


「リオ……。
絶対だからね?」


私はため息をつくとリオに向き直る。
するとリオはブンブンと凄い勢いで首を縦にふった。
解せぬ……。


「ぼ、僕は戻るから!
何かあったらまた呼んで!」


あ、逃げた。
ま、いっか。


「……お姉ちゃん」

「巫女様?
ご説明頂きたいのですが……」


あはは……。
そうだよね……。
リオのせいだよ……。

私は簡単に起こった事を説明するとエリーに呆れられた。
そして、神官には複雑そうな表情をされた。


「……巫女様、憤怒の悪魔というのは一番扱いにくく、契約もしにくいと言われております。
傲慢の悪魔は家臣という形で契約を、色欲の悪魔は自分の気に入った者と、怠惰は自らが楽をするために、嫉妬は自身を愛す者と、暴食は膨大な量の食糧を用意出来る者と、強欲は自らの欲を満たしてくれる者と。
それぞれ契約を望む相手には特徴があります。
ですが、憤怒のみは特徴がないのです。
……いえ、今までで契約した者がいないので分からないといった方がいいでしょうか」


へー。
リオ、契約したこと無かったの?


『……望んだ事はあったけど僕の力に耐えられなかったんだ。
だから、僕と契約を結んだのはルーシャが初めてだよ』


なんだ。
望んだ事はあったんだ。
でも、これは言わない事にしよう。
だって、リオの声が辛そうだから。
苦しそうだから。
だから、このことは誰にも言わない事にする。


「ですから巫女様。
教会にも、王宮にも、どこにも憤怒の力のみは知られていないのです。
ですので、憤怒との契約はくれぐれも内密にお願い致します」

「そのつもりです。
リオはただの上級悪魔として接するつもりですから」


私がそう言うと神官は安心したように笑みを浮かべた。

この人は、信用しても大丈夫かもしれないな。
なんて記憶をしておく。

……ここに私達の味方はまだいないから。
だから、ここから私達の味方をどれだけつけられるか。
それが私達の自由度と命運を左右する。
だからこそ、慎重になることを忘れてはいけないと思う。


「さて、巫女様、エリアス様。
そろそろ礼儀作法のレッスンを初めましょうか」

「うっ……はい」

「分かりました」


どうやらエリーは既に礼儀作法について苦手意識があるらしい。
あまりのエリーらしさに笑みを零し、私は礼儀作法についての記憶を掘り起こした。


「巫女様、お初にお目にかかります。
私はカミーユ・アルカディアと申しますわ」

「お初にお目にかかります。
エリアスの姉、ルシャーナと申します。
巫女としてでは無く、ただのルシャーナとして接していただけたらと思います」


前世の時に教わったように礼をしつつ、昔の様な口調で自己紹介をする。
すると、カミーユさんは驚いたように目を丸くした。


「それでは、お言葉に甘えさせていただきます。
ルシャーナ様。
私の事はカミーユとお呼びくださいませ」

「はい、カミーユ様」

「お、お姉ちゃんが……!
お姉ちゃんがお姉ちゃんじゃなくなった!?」


失礼な。

私は一通りカミーユさんに言われた通りの事をすると、カミーユさんは頷いた。


「ルシャーナ様に関しては言う事はありませんわね。
問題はエリアス様、ですか……」

「うぅぅ……。
私の方が最初に始めたのにぃ……」


ごめんね、エリー。
少なくとも私は20年前にやったから……。
3年もかけて。


「エリー、大丈夫。
エリーなら出来るよ。
だからほら、頑張って」

「……うん!
お姉ちゃんがそう言うなら頑張る!」


エリーは私の言葉でやる気を出したようだ。
やっぱりエリーは可愛いなぁ……。
そんなエリーを尻目に私はその部屋をあとにした。


「巫女様?
何故こちらへ?
レッスンはどうなされたのですか?」

「私に関しては言う事はないと言われてしまいました。
今はエリアスが見てもらっています」


すると神官は少し驚いたようだった。


「さすが巫女様、というべきなのでしょうか?」

「ふふっ……。
ありがとうございます。
ですので、もしお時間さえよろしければ聖属性について教えていただきたいのですが、お時間は大丈夫でしょうか?」

「えぇ、問題ありませんよ。
少し、移動致しましょうか」


私は神官に連れられ休憩室のような部屋へと入る。
そしてソファに座るように言われ、少し怯えながらも腰をかける。


「巫女様は聖属性の何について知りたいのですか?」

「治癒魔法と防御魔法について、です」


その2つさえ覚えられれば少なくとも何かあった時に対処は出来るから。


「巫女様が聖女様であればよろしかった……」

「……え?」

「……いえ、何でもございません」


聖女なら良かったって言った、よね?


「……治癒魔法と防御魔法についてでしたね。
この2つの魔法に共通する事は分かりますか?」


治癒魔法と防御魔法に共通する事、か。


「誰かを守るための魔法、です」


だからこそ私はこの2つを最初に覚えたいと願ったから。


「えぇ、そうですね。
治癒魔法と防御魔法は誰かを助けたいという意思がありようやく発動します。
つまり、この2つの魔法は他の魔法と比べ意思の力が特に重要となってくるのです」


……意思の力、か。
私は前世、魔法の適正は風と水だったからな。
それ以外はあまり気にして無かった。
だからそんな事も知らなかった。
……魔法に関してはやはり私も知らない事が多いと思う。
だからこそ、面白いとも思うが。


「私に、使える……でしょうか?」

「大丈夫でしょう。
きっと、巫女様なら使えます。
巫女様はエリアス様をお守りしたいという意思が強いように感じますから。
私で宜しければ協力させていただきます」


やはり、この人は信用できる気がする。
私は自然と笑みを浮かべていた。


「ありがとうございます。
今更ですが、私の事はルーシャかルーナとお呼びください」

「では、ルーナ様とお呼びさせていただきます。
……自己紹介がまだでしたね。
私はアンリミテッド・デスタナートと申します。
アンリとお呼びくださいませ」


そういえば名前聞いて無かったなぁ。
でも、アンリさんか。
これから長い付き合いになりそうだなぁ。


「よろしくお願いします、アンリ様」


私が様付けで呼ぶとアンリさんは苦笑した。


「ルーナ様に様付けで呼ばれるのはご遠慮いただきたいですね……」

「でしたら、アンリさんと呼ばせていただきますね。
私の事はルーナと敬称を付けないで呼んでくだされば嬉しいです」

「善処致しましょう……。
ですが、私の事も敬称を付けずに呼んでいただければと思います」


なんて軽口を叩きながらも笑う。
こんな時間が楽しいとさえ感じる程に。


「ルーナさ……ルーナは文字は読めますか?」


敬称を付けずに私を呼んだアンリは微笑みながら聞いてきた。

文字か。
多分、なんとかなるよな?


「少し不安ですが……大丈夫だと思います」

「でしたら簡単な本をお貸ししましょう。
書庫へ移動しましょうか」

「ありがとうございます!」


やった!
風の魔導書までなら読んだ事あったんだよね。
多分、それよりは簡単なんだろうし。
理解出来ればいいな。


「ようやく年相応の表情になられましたね」

「……え?」

「ルーナは9歳なのですからもう少し私達大人に頼ってくれてもよろしいのです。
私が見るにあなたは無理をしているような気がするのです。
 ……その原因は私達にもあるのでしょうが、それでも。
そのように無理をしないで欲しいのです。
私でよろしければいつでも話を聞かせていただきます」


アンリの言う通り、私はここへ来てから今までよりもずっとエリーを不安にさせないためにと笑顔で取り繕っていた。
それは、確かに無理をしていたのだろう。
貴族として生活していた中でかけられた圧力はケヴィンが和らげてくれていた。
だから、私は無理なんてする事は無かった。
それに、あの時はそれが普通だったから。
でも、でも今は守るべき妹はいるが私にかかる圧力を和らげてくれる人はいない。
そんな私に気付く人がいるとは思って居なかった。
だが、それは私の張り詰めた糸をプツリと切るものだった。


「ありがとう、ございます。
……少し、だけ。
少しだけ、弱音を吐いてもいいでしょうか…?」

「……えぇ、私でよろしければ」


そう言ってアンリは私を抱きしめてくれる。
その温もりは私にお母さんを思いださせ、男の人らしい力強さはお父さんを思い出させる。
その安心感に私はついに泣き出した。


「エリーを、守らなきゃってっ……!
お姉ちゃんだからって……。
気丈に、振舞わないとって、思って…!
本当、はっ……本当は!
お父さんと、お母さんと、家族と離れたくなんてなかった……!
会いたいよぉ……」


……私はひとしきり泣いた後、再び笑顔を作った。


「カッコ悪いところをお見せしてしまい申し訳ありません……。
ですが、随分楽になった気がします。
ありがとうございました」

「かっこ悪くなんてありませんよ。
こんな事でよろしければいつでもお相手させていただきます」


……本当、アンリには適わないや。


「また、私が無理をしていた時はよろしくお願いします」

「えぇ、喜んで」


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