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エマ視点 後編
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次の日の夕方、ラルフ様に今夜部屋に来るようにと言われました。
正直に言いまして、まだ私の中で気持ちの整理が完全についていない状況でしたので、昨日の今日で呼ばれましたのは辛かったです。しかし断る訳にもいきませんでしたので、いつもの時間にラルフ様のお部屋へお邪魔いたしました。
「エマでございます」
夜も更けておりますので、小さくノックをし囁くように自分の名前を名乗りました。
なかなかお返事が無いのでどうすべきかと悩んでおりましたら、カチャリと内側から扉が開く音がしました。
するとラルフ様は私の腕を取り、乱暴に部屋の中へ引きずり込んだのです。
バタンと大きな音を立てて閉まる扉。カチリとかかる鍵。
いつもと違うラルフ様の行動におそるおそるお顔を見れば、怖い表情をしておられます。いったいどうされたのでしょうか?
「エマ。私に何か言いたい事はないのか?」
ラルフ様は私の腕を掴んだまま目をじっと見てそうおっしゃいました。
言いたい事?でございますか?それならずっと前からございました。それはラルフ様との勝負に勝てる事はないでしょうが、万が一にでも勝たせて頂いた時にお伝えしたいと思っていた事ならございます。
私の気持ちをお伝えするなどおこがましいですが、何でも1つお願いを聞いてくださるなら許されると思っていたのでございます。
そんな私の気持ちを見透かされ、ラルフ様は怒っていらっしゃるのでしょうか。
黙っている私に痺れを切らしたのか、私を壁に押し付けキスをしてきました。驚いて薄く開いた口の中に舌をねじ込まれ、貪り取るように吸われます。
怒りに任せた乱暴なキスでも股がぬかるんでしまう私は淫乱なのでしょうか。
やっとキスが終わったと思いましたら、唇を離した瞬間ラルフ様に抱きかかえられ、ベッドにドスンと放り投げられました。
そんな乱暴をするような方ではありませんのにどうした事でしょう。そしてあっという間に私に覆いかぶさってきました。
ラルフ様は頬や首筋に口付けながら、エプロン、ブラウス、スカート、下着と華麗に剥ぎ取って行きます。
私はいつも気が付けば裸と言う有様でございます。しかし今日はいつもより冷静な自分がおり、ラルフ様の見事な技を実感しております。昨夜自分に言い聞かせた甲斐がありました。
「集中していないようだね」
気もそぞろだった事がラルフ様に気付かれ、いきなり乳首をカリッと噛まれました。
「痛いです! ラルフ様」
「エマが悪いんだよ」
痛みを逃がすように乳首を口に含まれ、チロチロと舐められます。それだけで私はシーツに蜜が垂れるくらいに濡れているようでした。
その間にもラルフ様の手は怪しい動きをし、とうとう濡れそぼったその場所に到達してしまいました。
「すごく……濡れてる」
自分で分かっておりますので、そこは言わないで頂きたかったです。
「これだけ濡れていればもういいよね。いくよ」
いつの間にか開放されていた肉棒で一気に私を突いてきました。
ラルフ様のは大きく挿れる瞬間はいつも苦しいのですが、今日は何故か最初から気持ちよくて、奥まで入った瞬間にイってしまいそうでした。
すぐに動き始めたラルフ様から激しい息遣いが聞こえ、余裕が無さそうに思えました。何故かラルフ様を怒らせてしまった私は、もうこれが最後かもしれないと思い、目を開けてラルフ様をじっと見つめました。
いつもは恥ずかし過ぎて目を開く事ができないのです。
パチッと碧眼の目と合った瞬間、「ああっ。くっ!」と切なげな声を上げラルフ様は震えながらイきました。イきました?まさか、そんな……。
そしてラルフ様は私の上に倒れこんで来られました。
「はぁぁっ」
全力疾走した後のように苦しそうです。
しばらくすると落ち着かれ、先ほどの怒りが嘘のように優しく微笑まれました。
「ごめん。エマは気持ち良くなかったよね」
十分気持ち良くして頂いたので、ぶんぶんと首を横に振ります。
「エマ…君の勝ちだよ。私にして欲しい事はある?」
私の……私の願いを言っても良いのでしょうか。
「して頂くと言いますか、お伝えしたい事があるのですが、それをお許し頂けますでしょうか」
「それは私にとって良い話かい?」
「分かりません」
ラルフ様にとって、大勢の中の1人に過ぎない小娘の気持ちなど迷惑なだけかもしれません。お優しい事は前から存じ上げておりますので、嬉しいと思って頂けるかもしれません。
私には本当に分からないのです。
「何だか怖いな。いいよ。どうぞ」
女は度胸でございます。私も腹を括りました。
想いを告げてどうにかなろうとか考えたこともありません。ましてや故郷に帰れば嫁ぐ身でもあり、ラルフ様とは身分が違い過ぎます。
感極まって涙が零れそうになりましたが、何とかこらえました。
「ラルフ様、ずっとお慕いしておりました。身分不相応なのは理解しております。申し訳ありません」
「ありがとう、エマ。私もエマの事が好きだよ」
「皆平等にですよね。心得ております。ラルフ様はお優しいですから」
「皆って何? だいたいね、君の結婚相手って誰だか知っているのかな?」
「結婚相手、でございますか?」
今その話が何か関係あるのでしょうか。零れかけていた涙も引っ込んでしまいました。
「あの、お相手は父が決めるとは思うのですが……」
「その父上から手紙が来ていなかったかい?」
そう言えば、自分の部屋に帰った時に机の上に置いてあったような気もします。
立ち聞きしてしまった会話の内容が余りにもショックで、何も考えずベッドに入ったのでした。今朝は今朝で確認する暇も無く、慌ただしく部屋を後にしたような記憶が。
それをラルフ様にお伝えすると、大きなため息が降ってきました。
「まぁその話は置いておいて、どんな話を聞いてショックを受けたんだい?」
そちらの件はうまくごまかそうと思っていたのですが、聡明なラルフ様には通じませんでした。
「私だけかと思っていたのです。ラルフ様がこういう事をするのが」
「こういう事?あぁ、性行為?」
「な?!……いえ。失礼致しました。はい。そうです」
するとまたもやラルフ様は先ほどより更に大きなため息をつかれました。
「そんな節操無いような男に見えるのかな私は。これをするのは正真正銘エマとだけだよ」
「でも他の皆さんもラルフ様と勝負をしていると!」
「まぁ私も狙ってやっている節はあったけど、これだけ盛大に勘違いされてしまうと自分の首を絞めたくなるね」
ラルフ様を節操ないなどと思った事などありません。むしろ公平に全員扱ってくださり尊敬すべきお方です。
「またおかしな事考えてるよね」
「いえ……」
「はっきり言うね。エマのお父上からの手紙を読めば分かるけど、君の結婚相手は私だ」
「はぁっっっ?!」
失礼ながら今度こそ自分の声を抑える事ができませんでした。
「ラルフ様と私とでは身分が違い過ぎます!!!」
「それはもう解決済みだよ。エマは絶対気にすると思ったからね」
ラルフ様は今までにないくらいの笑顔でそうおっしゃいました。そして愛おしそうに私のお腹を優しく撫ではじめました。
「それに私は一切避妊をしていない。もうできてるかもしれないね」
なかなか考えを纏める事ができません。私はもうすぐ結婚する筈で、そのお相手がラルフ様で?
ラルフ様は避妊無しに私をお抱きになって……子供ができているかもしれなくて?
………。
私はラルフ様と結婚できる、のですか?
頭の中で結論が出た時、嬉しさの余り涙がポロポロと出ました。
「ああ。泣かないで。それは嬉し涙だよね?」
私はコクコクと頷きます。ラルフ様は涙を唇で拭ってくださいました。
「エマ……。エマの涙を見ていたらその、ごめん!」
そう言うと私の中の肉棒が激しく動き出しました。まだ入ったままだったのを忘れておりました。
もう何も考えられなくなるくらい気持ち良くて幸せで、ラルフ様に翻弄され続けました。
正直に言いまして、まだ私の中で気持ちの整理が完全についていない状況でしたので、昨日の今日で呼ばれましたのは辛かったです。しかし断る訳にもいきませんでしたので、いつもの時間にラルフ様のお部屋へお邪魔いたしました。
「エマでございます」
夜も更けておりますので、小さくノックをし囁くように自分の名前を名乗りました。
なかなかお返事が無いのでどうすべきかと悩んでおりましたら、カチャリと内側から扉が開く音がしました。
するとラルフ様は私の腕を取り、乱暴に部屋の中へ引きずり込んだのです。
バタンと大きな音を立てて閉まる扉。カチリとかかる鍵。
いつもと違うラルフ様の行動におそるおそるお顔を見れば、怖い表情をしておられます。いったいどうされたのでしょうか?
「エマ。私に何か言いたい事はないのか?」
ラルフ様は私の腕を掴んだまま目をじっと見てそうおっしゃいました。
言いたい事?でございますか?それならずっと前からございました。それはラルフ様との勝負に勝てる事はないでしょうが、万が一にでも勝たせて頂いた時にお伝えしたいと思っていた事ならございます。
私の気持ちをお伝えするなどおこがましいですが、何でも1つお願いを聞いてくださるなら許されると思っていたのでございます。
そんな私の気持ちを見透かされ、ラルフ様は怒っていらっしゃるのでしょうか。
黙っている私に痺れを切らしたのか、私を壁に押し付けキスをしてきました。驚いて薄く開いた口の中に舌をねじ込まれ、貪り取るように吸われます。
怒りに任せた乱暴なキスでも股がぬかるんでしまう私は淫乱なのでしょうか。
やっとキスが終わったと思いましたら、唇を離した瞬間ラルフ様に抱きかかえられ、ベッドにドスンと放り投げられました。
そんな乱暴をするような方ではありませんのにどうした事でしょう。そしてあっという間に私に覆いかぶさってきました。
ラルフ様は頬や首筋に口付けながら、エプロン、ブラウス、スカート、下着と華麗に剥ぎ取って行きます。
私はいつも気が付けば裸と言う有様でございます。しかし今日はいつもより冷静な自分がおり、ラルフ様の見事な技を実感しております。昨夜自分に言い聞かせた甲斐がありました。
「集中していないようだね」
気もそぞろだった事がラルフ様に気付かれ、いきなり乳首をカリッと噛まれました。
「痛いです! ラルフ様」
「エマが悪いんだよ」
痛みを逃がすように乳首を口に含まれ、チロチロと舐められます。それだけで私はシーツに蜜が垂れるくらいに濡れているようでした。
その間にもラルフ様の手は怪しい動きをし、とうとう濡れそぼったその場所に到達してしまいました。
「すごく……濡れてる」
自分で分かっておりますので、そこは言わないで頂きたかったです。
「これだけ濡れていればもういいよね。いくよ」
いつの間にか開放されていた肉棒で一気に私を突いてきました。
ラルフ様のは大きく挿れる瞬間はいつも苦しいのですが、今日は何故か最初から気持ちよくて、奥まで入った瞬間にイってしまいそうでした。
すぐに動き始めたラルフ様から激しい息遣いが聞こえ、余裕が無さそうに思えました。何故かラルフ様を怒らせてしまった私は、もうこれが最後かもしれないと思い、目を開けてラルフ様をじっと見つめました。
いつもは恥ずかし過ぎて目を開く事ができないのです。
パチッと碧眼の目と合った瞬間、「ああっ。くっ!」と切なげな声を上げラルフ様は震えながらイきました。イきました?まさか、そんな……。
そしてラルフ様は私の上に倒れこんで来られました。
「はぁぁっ」
全力疾走した後のように苦しそうです。
しばらくすると落ち着かれ、先ほどの怒りが嘘のように優しく微笑まれました。
「ごめん。エマは気持ち良くなかったよね」
十分気持ち良くして頂いたので、ぶんぶんと首を横に振ります。
「エマ…君の勝ちだよ。私にして欲しい事はある?」
私の……私の願いを言っても良いのでしょうか。
「して頂くと言いますか、お伝えしたい事があるのですが、それをお許し頂けますでしょうか」
「それは私にとって良い話かい?」
「分かりません」
ラルフ様にとって、大勢の中の1人に過ぎない小娘の気持ちなど迷惑なだけかもしれません。お優しい事は前から存じ上げておりますので、嬉しいと思って頂けるかもしれません。
私には本当に分からないのです。
「何だか怖いな。いいよ。どうぞ」
女は度胸でございます。私も腹を括りました。
想いを告げてどうにかなろうとか考えたこともありません。ましてや故郷に帰れば嫁ぐ身でもあり、ラルフ様とは身分が違い過ぎます。
感極まって涙が零れそうになりましたが、何とかこらえました。
「ラルフ様、ずっとお慕いしておりました。身分不相応なのは理解しております。申し訳ありません」
「ありがとう、エマ。私もエマの事が好きだよ」
「皆平等にですよね。心得ております。ラルフ様はお優しいですから」
「皆って何? だいたいね、君の結婚相手って誰だか知っているのかな?」
「結婚相手、でございますか?」
今その話が何か関係あるのでしょうか。零れかけていた涙も引っ込んでしまいました。
「あの、お相手は父が決めるとは思うのですが……」
「その父上から手紙が来ていなかったかい?」
そう言えば、自分の部屋に帰った時に机の上に置いてあったような気もします。
立ち聞きしてしまった会話の内容が余りにもショックで、何も考えずベッドに入ったのでした。今朝は今朝で確認する暇も無く、慌ただしく部屋を後にしたような記憶が。
それをラルフ様にお伝えすると、大きなため息が降ってきました。
「まぁその話は置いておいて、どんな話を聞いてショックを受けたんだい?」
そちらの件はうまくごまかそうと思っていたのですが、聡明なラルフ様には通じませんでした。
「私だけかと思っていたのです。ラルフ様がこういう事をするのが」
「こういう事?あぁ、性行為?」
「な?!……いえ。失礼致しました。はい。そうです」
するとまたもやラルフ様は先ほどより更に大きなため息をつかれました。
「そんな節操無いような男に見えるのかな私は。これをするのは正真正銘エマとだけだよ」
「でも他の皆さんもラルフ様と勝負をしていると!」
「まぁ私も狙ってやっている節はあったけど、これだけ盛大に勘違いされてしまうと自分の首を絞めたくなるね」
ラルフ様を節操ないなどと思った事などありません。むしろ公平に全員扱ってくださり尊敬すべきお方です。
「またおかしな事考えてるよね」
「いえ……」
「はっきり言うね。エマのお父上からの手紙を読めば分かるけど、君の結婚相手は私だ」
「はぁっっっ?!」
失礼ながら今度こそ自分の声を抑える事ができませんでした。
「ラルフ様と私とでは身分が違い過ぎます!!!」
「それはもう解決済みだよ。エマは絶対気にすると思ったからね」
ラルフ様は今までにないくらいの笑顔でそうおっしゃいました。そして愛おしそうに私のお腹を優しく撫ではじめました。
「それに私は一切避妊をしていない。もうできてるかもしれないね」
なかなか考えを纏める事ができません。私はもうすぐ結婚する筈で、そのお相手がラルフ様で?
ラルフ様は避妊無しに私をお抱きになって……子供ができているかもしれなくて?
………。
私はラルフ様と結婚できる、のですか?
頭の中で結論が出た時、嬉しさの余り涙がポロポロと出ました。
「ああ。泣かないで。それは嬉し涙だよね?」
私はコクコクと頷きます。ラルフ様は涙を唇で拭ってくださいました。
「エマ……。エマの涙を見ていたらその、ごめん!」
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