20 / 60
真実の先にあるもの
⑤
しおりを挟む
「僕にたどり着いてくれそうなのは、こいつらかな」
同じ頃、別の場所でこの様子を見守っていた男がいた。カメラ映像は右端に置いたままにして、そこから切り取った人物を中央に置いて、情報を収集する。
「ひとりは警視庁の刑事か。ふーん、捜査一課ね。問題は刑事に進言したブレーンと、子供みたいな顔をして殺気満載のこいつだな」
男は嬉しそうにしながら、後の二人の情報収集に取りかかる。だが返ってきた答えは「Not applicable」だった。
「該当無し? そんなわけないだろう。僕の情報ネットワークに引っかからない人間はいないのに」
世の中が便利になったおかげで、色々な情報を引き出すことが出来る。どこかしら外を歩けば、その情報はカメラに取られる。それらの情報を使って足取りを追う。東京だけじゃない、日本全国、いや世界中の情報だってわかる。
「だとすれば、同業者か。僕が知らないクラッカーねえ」
男はクスクスと笑った。
「楽しくなってきた。もうひとりのお客さんも、舞台に上がってくれそうだし」
三人がいるマンションの外に男がいた。禁煙が推奨される世の中に逆らうように煙草をくわえ、煙を吐き出している。その男の顔を切り取り、中央に置けば、調査済みの情報が上がってきた。
「早くしないと、君の大事な人間が汚されちゃうよ、ゼロの蓮見サン」
同じ頃、別の場所でこの様子を見守っていた男がいた。カメラ映像は右端に置いたままにして、そこから切り取った人物を中央に置いて、情報を収集する。
「ひとりは警視庁の刑事か。ふーん、捜査一課ね。問題は刑事に進言したブレーンと、子供みたいな顔をして殺気満載のこいつだな」
男は嬉しそうにしながら、後の二人の情報収集に取りかかる。だが返ってきた答えは「Not applicable」だった。
「該当無し? そんなわけないだろう。僕の情報ネットワークに引っかからない人間はいないのに」
世の中が便利になったおかげで、色々な情報を引き出すことが出来る。どこかしら外を歩けば、その情報はカメラに取られる。それらの情報を使って足取りを追う。東京だけじゃない、日本全国、いや世界中の情報だってわかる。
「だとすれば、同業者か。僕が知らないクラッカーねえ」
男はクスクスと笑った。
「楽しくなってきた。もうひとりのお客さんも、舞台に上がってくれそうだし」
三人がいるマンションの外に男がいた。禁煙が推奨される世の中に逆らうように煙草をくわえ、煙を吐き出している。その男の顔を切り取り、中央に置けば、調査済みの情報が上がってきた。
「早くしないと、君の大事な人間が汚されちゃうよ、ゼロの蓮見サン」
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
サレ妻の娘なので、母の敵にざまぁします
二階堂まりい
大衆娯楽
大衆娯楽部門最高記録1位!
※この物語はフィクションです
流行のサレ妻ものを眺めていて、私ならどうする? と思ったので、短編でしたためてみました。
当方未婚なので、妻目線ではなく娘目線で失礼します。
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
さようならの定型文~身勝手なあなたへ
宵森みなと
恋愛
「好きな女がいる。君とは“白い結婚”を——」
――それは、夢にまで見た結婚式の初夜。
額に誓いのキスを受けた“その夜”、彼はそう言った。
涙すら出なかった。
なぜなら私は、その直前に“前世の記憶”を思い出したから。
……よりによって、元・男の人生を。
夫には白い結婚宣言、恋も砕け、初夜で絶望と救済で、目覚めたのは皮肉にも、“現実”と“前世”の自分だった。
「さようなら」
だって、もう誰かに振り回されるなんて嫌。
慰謝料もらって悠々自適なシングルライフ。
別居、自立して、左団扇の人生送ってみせますわ。
だけど元・夫も、従兄も、世間も――私を放ってはくれないみたい?
「……何それ、私の人生、まだ波乱あるの?」
はい、あります。盛りだくさんで。
元・男、今・女。
“白い結婚からの離縁”から始まる、人生劇場ここに開幕。
-----『白い結婚の行方』シリーズ -----
『白い結婚の行方』の物語が始まる、前のお話です。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる