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第弐拾壱話-海外
海外-2
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長四郎と燐が乗せた飛行機は、サンフランシスコ国際空港に到着した。
約十一時間のフライトを終え、入国審査をパスし到着ロビーへと出ると、迎えに来ているはずのミシェルの姿がない。
「あれ? 迎えに来るんじゃなかったけ?」長四郎が燐にそう聞くと「確か、そうだけど・・・・・・・」燐はそう言いながら、スマホでミシェルとのやり取りを確認する。
「あ、五分前に連絡来てた」
「なんて?」
「迎えに来れないから、ここに来てって」
燐は長四郎にミシェルが指定した住所を見せる。
「タクシーだな」
長四郎は燐を連れて、タクシーロビーに出てタクシーを捕まえ乗り込む。
「Where you going?(どこに行くんだ?)」
タクシー運転手にそう尋ねられた長四郎は翻訳アプリを起動して話そうとした時「Go here.(ここに行ってください)」と燐が颯爽と答えスラスラと住所まで伝え最後に「Don’t get ripped off.(ぼったくらないでよね)」運転手に告げる。
運転手はすかさず「Of course.(勿論)」とだけ答え車を走らせた。
ミシェルが指定した住所に到着し、二人はコーヒーショップへと入った。
「Hi」
店に入るや否や店員が声を掛けてきた。
「Hi」燐は元気に答え、メニューを見ながら店員に自分が欲しい商品を注文する。
その傍ら、長四郎は翻訳アプリを駆使し、メニューに書いてある商品を解読していた。
「何、やっているの?」
「メニュー見てんだよ」
「Excuse me. Please give him the same thing as me.(すいません。彼にも私と同じ物をください)」と店員に注文する。
「ラモちゃん。何、言ってんの?」
「もう、あんたの分も注文したからミシェルさんを待ちましょ」
「人が英語できないからって、注文しないでよぉ~」
長四郎のボヤキに聞き耳を持たず燐は支払いを済ませて、席に着くのだった。
ミシェルが来たのは、一時間後であった。
「ごめんなさい。遅れてしまって」ミシェルは二人にそう謝罪しながら、二人が居るテーブル席に腰を下ろした。
「ホント、人のことを何だと思ってんだよ。この稼ぎ時に」長四郎は不服な顔でミシェルに言う。
「じゃあ、まずこれに目を通して」
ミシェルは長四郎の文句もくれず、日本語訳にした事件の捜査資料を差し出した。
「失礼します」燐はすぐさま受け取り中身に目を通す。
事件は、十二月二十日に起きた。
アマンダ・カミロが自身の自宅で刺殺されているのが発見された。そして、その場に凶器を握りしめて倒れていたリイル・デクラアマンダを殺害した犯人として逮捕された。
しかし、リイルはアマンダを殺害していないと容疑を否認しているのだ。
「なんか、よくありそうな事件ですけど」燐は思った事をストレートにぶつけた。
「そうね。でも、私はリイルがアマンダを殺したとは思ってないわ」
「なんで、そう思うんですか?」
「友達だからよ」
燐の質問にそう答えるミシェルだった。
約十一時間のフライトを終え、入国審査をパスし到着ロビーへと出ると、迎えに来ているはずのミシェルの姿がない。
「あれ? 迎えに来るんじゃなかったけ?」長四郎が燐にそう聞くと「確か、そうだけど・・・・・・・」燐はそう言いながら、スマホでミシェルとのやり取りを確認する。
「あ、五分前に連絡来てた」
「なんて?」
「迎えに来れないから、ここに来てって」
燐は長四郎にミシェルが指定した住所を見せる。
「タクシーだな」
長四郎は燐を連れて、タクシーロビーに出てタクシーを捕まえ乗り込む。
「Where you going?(どこに行くんだ?)」
タクシー運転手にそう尋ねられた長四郎は翻訳アプリを起動して話そうとした時「Go here.(ここに行ってください)」と燐が颯爽と答えスラスラと住所まで伝え最後に「Don’t get ripped off.(ぼったくらないでよね)」運転手に告げる。
運転手はすかさず「Of course.(勿論)」とだけ答え車を走らせた。
ミシェルが指定した住所に到着し、二人はコーヒーショップへと入った。
「Hi」
店に入るや否や店員が声を掛けてきた。
「Hi」燐は元気に答え、メニューを見ながら店員に自分が欲しい商品を注文する。
その傍ら、長四郎は翻訳アプリを駆使し、メニューに書いてある商品を解読していた。
「何、やっているの?」
「メニュー見てんだよ」
「Excuse me. Please give him the same thing as me.(すいません。彼にも私と同じ物をください)」と店員に注文する。
「ラモちゃん。何、言ってんの?」
「もう、あんたの分も注文したからミシェルさんを待ちましょ」
「人が英語できないからって、注文しないでよぉ~」
長四郎のボヤキに聞き耳を持たず燐は支払いを済ませて、席に着くのだった。
ミシェルが来たのは、一時間後であった。
「ごめんなさい。遅れてしまって」ミシェルは二人にそう謝罪しながら、二人が居るテーブル席に腰を下ろした。
「ホント、人のことを何だと思ってんだよ。この稼ぎ時に」長四郎は不服な顔でミシェルに言う。
「じゃあ、まずこれに目を通して」
ミシェルは長四郎の文句もくれず、日本語訳にした事件の捜査資料を差し出した。
「失礼します」燐はすぐさま受け取り中身に目を通す。
事件は、十二月二十日に起きた。
アマンダ・カミロが自身の自宅で刺殺されているのが発見された。そして、その場に凶器を握りしめて倒れていたリイル・デクラアマンダを殺害した犯人として逮捕された。
しかし、リイルはアマンダを殺害していないと容疑を否認しているのだ。
「なんか、よくありそうな事件ですけど」燐は思った事をストレートにぶつけた。
「そうね。でも、私はリイルがアマンダを殺したとは思ってないわ」
「なんで、そう思うんですか?」
「友達だからよ」
燐の質問にそう答えるミシェルだった。
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