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それについては黙っておいて
五段坂君の話(#2)
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「お前のってどうなってんの?見せろ!」
「やめろ!引っ張んな!」
あれだけのものを
受け入れるって、
どんな仕様になってんだ。
家長のそこを確かめようと
果敢に挑んでみるが、
デカマッチョは伊達じゃない。
すげー怪力だ。
まったく歯が立たない。
「どっちが襲ってんの?襲われてんの?」
冷ややかな声がして、
玄関の方を見やると、
雨崎が立っていた。
「ぐほっ!!」
家長に、ぽいっと投げられた。
「五段坂、覚えてろよ!」
投げられた上に、
そんなセリフまで吐かれる。
「お楽しみ中だったか?」
「ちがっ!雨崎、これは!」
恋人に、
他の男との情事を見つかり、
必死に言い繕っているかの体だ。
「そうだ、用事があったんだ!お邪魔しました!」
そそくさと、
家長んちを後にする。
これはおもしろい!
家長は気づいてなかったが、
雨崎のやつ、
俺を見てほくそ笑んだぞ。
それは良いとして、
さっきの話については、
黙っておいてもらわないと。
うまく弁明できず、
お仕置きと称し、ぎっちぎちに
突っ込まれてしまえばいい。
家長、ご愁傷様!
そうか、健気くんは
家長だったのか。
雨崎のあの顔からして、
間違いない。
いつもの顔ぶれで、
夜な夜な
いつもの集い。
今夜は家長んちだ。
「家主のくせに、寝てんなよ。」
「家主だからこそ、寝かせてやれ。」
ベッドにぐったりと横たわる家長。
すっきりとした顔で近くに座る雨崎。
大社が
家長にちょっかいを出すが、
かばってやる。
原因を作ったの俺だしな。
「調子が悪いなら解散するか?」
「そんなのほっとけ。」
「そのうち復活すんだろ。」
「家長だしな。」
「家長だもの。」
数時間前の、
恋人めいた二人の
やり取りを見て、
確認したいことがあった。
「雨崎、健気くんは恋人なのか?」
「そーいや、それ聞いたことなかった!」
「大事なことなのに、うっかりしてたな!」
「彼女を作らないのは、健気くんがいるから?」
「なんたって純愛だもんな!」
少し考えてから
雨崎がぽつりと言う。
「考えたことなかったな。」
「ひどい!それはひどい!」
「健気くんをなんだと思ってんだ!」
「純愛だろ?純愛なんだろ?」
「身体だけが目当てだったのか!」
「健気くん、全然報われてねーじゃん!」
それでいいのか?と、
家長をチラ見すると、
ハッとした顔をしている。
「むこうも考えたことないだろうな。」
雨崎の返答で、
家長の表情の意味を知る。
「そんなはずはねーよ!健気くん、雨崎に言われんの待ってんだって!」
「そうだ!そうだ!勉強がんばったのだって、雨崎のことが好きだからだろ!」
「愛がなきゃそこまでがんばれねーよ!少なくとも俺はそうだな!」
「今すぐここで、健気くんを恋人認定しろよ!」
「お前の頓着ってのを見せてみろ!」
西国と大社が
熱くなっている。
二人との温度差が
激しくてウケる。
「家長、それ望んでんの?」
「あ?なんで家長に確認するんだよ!」
「そういや、家長、健気くんを知ってそうだったもんな?」
「家長的に見てどうなん?健気くんは、恋人になりたいと思ってんのか?」
「この際、家長視点でいいや!そこ聞かせろよ!」
「どうなん?どうなん?」
少し考えてから
家長がぽつりと言う。
「恋人ってことでいいんじゃね?」
「じゃあ、そういうことで。」
雨崎が、寝ている家長の
頭をくしゃっと撫でる。
そんな優しい顔、
雨崎、お前にもできたんだな。
「やった!健気くん恋人認定された!」
「ビバ!恋人同士!」
「俺は今、誰よりも清らかな涙を流している自信がある!」
「やべー!もらい泣きしそう!」
「健気くんを思い、一緒にうれし泣きをしよう!」
今夜も、
健気くん(家長)談義で
大いに盛り上がる。
二人の関係が進展したところを見て、
俺もこのままではいかんと思った。
西国との距離を少しでも縮めたい。
解散後、家長んちを出て
少し行ったところで、
西国を呼び止める。
「西国、これから俺んち来いよ。また泊まってけ。」
「やめろ!引っ張んな!」
あれだけのものを
受け入れるって、
どんな仕様になってんだ。
家長のそこを確かめようと
果敢に挑んでみるが、
デカマッチョは伊達じゃない。
すげー怪力だ。
まったく歯が立たない。
「どっちが襲ってんの?襲われてんの?」
冷ややかな声がして、
玄関の方を見やると、
雨崎が立っていた。
「ぐほっ!!」
家長に、ぽいっと投げられた。
「五段坂、覚えてろよ!」
投げられた上に、
そんなセリフまで吐かれる。
「お楽しみ中だったか?」
「ちがっ!雨崎、これは!」
恋人に、
他の男との情事を見つかり、
必死に言い繕っているかの体だ。
「そうだ、用事があったんだ!お邪魔しました!」
そそくさと、
家長んちを後にする。
これはおもしろい!
家長は気づいてなかったが、
雨崎のやつ、
俺を見てほくそ笑んだぞ。
それは良いとして、
さっきの話については、
黙っておいてもらわないと。
うまく弁明できず、
お仕置きと称し、ぎっちぎちに
突っ込まれてしまえばいい。
家長、ご愁傷様!
そうか、健気くんは
家長だったのか。
雨崎のあの顔からして、
間違いない。
いつもの顔ぶれで、
夜な夜な
いつもの集い。
今夜は家長んちだ。
「家主のくせに、寝てんなよ。」
「家主だからこそ、寝かせてやれ。」
ベッドにぐったりと横たわる家長。
すっきりとした顔で近くに座る雨崎。
大社が
家長にちょっかいを出すが、
かばってやる。
原因を作ったの俺だしな。
「調子が悪いなら解散するか?」
「そんなのほっとけ。」
「そのうち復活すんだろ。」
「家長だしな。」
「家長だもの。」
数時間前の、
恋人めいた二人の
やり取りを見て、
確認したいことがあった。
「雨崎、健気くんは恋人なのか?」
「そーいや、それ聞いたことなかった!」
「大事なことなのに、うっかりしてたな!」
「彼女を作らないのは、健気くんがいるから?」
「なんたって純愛だもんな!」
少し考えてから
雨崎がぽつりと言う。
「考えたことなかったな。」
「ひどい!それはひどい!」
「健気くんをなんだと思ってんだ!」
「純愛だろ?純愛なんだろ?」
「身体だけが目当てだったのか!」
「健気くん、全然報われてねーじゃん!」
それでいいのか?と、
家長をチラ見すると、
ハッとした顔をしている。
「むこうも考えたことないだろうな。」
雨崎の返答で、
家長の表情の意味を知る。
「そんなはずはねーよ!健気くん、雨崎に言われんの待ってんだって!」
「そうだ!そうだ!勉強がんばったのだって、雨崎のことが好きだからだろ!」
「愛がなきゃそこまでがんばれねーよ!少なくとも俺はそうだな!」
「今すぐここで、健気くんを恋人認定しろよ!」
「お前の頓着ってのを見せてみろ!」
西国と大社が
熱くなっている。
二人との温度差が
激しくてウケる。
「家長、それ望んでんの?」
「あ?なんで家長に確認するんだよ!」
「そういや、家長、健気くんを知ってそうだったもんな?」
「家長的に見てどうなん?健気くんは、恋人になりたいと思ってんのか?」
「この際、家長視点でいいや!そこ聞かせろよ!」
「どうなん?どうなん?」
少し考えてから
家長がぽつりと言う。
「恋人ってことでいいんじゃね?」
「じゃあ、そういうことで。」
雨崎が、寝ている家長の
頭をくしゃっと撫でる。
そんな優しい顔、
雨崎、お前にもできたんだな。
「やった!健気くん恋人認定された!」
「ビバ!恋人同士!」
「俺は今、誰よりも清らかな涙を流している自信がある!」
「やべー!もらい泣きしそう!」
「健気くんを思い、一緒にうれし泣きをしよう!」
今夜も、
健気くん(家長)談義で
大いに盛り上がる。
二人の関係が進展したところを見て、
俺もこのままではいかんと思った。
西国との距離を少しでも縮めたい。
解散後、家長んちを出て
少し行ったところで、
西国を呼び止める。
「西国、これから俺んち来いよ。また泊まってけ。」
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