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9話 目が!(性的表現あります、ご注意を)

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 アイリさんは信仰のような感情が力の源と言っていたが、それだけが力の源ではないはずだ。
 そうじゃなければ、信仰なんて全くしていない俺から、そんな力に出来るような物を感じるわけはない。

 おそらくその容姿に対する女性からの羨望や、男からの性的な感情も、力の源になっているんじゃないかな。

 そう考えれば、手を繋いだ時にドキドキした俺によって、アイリさんが力を少し回復したと説明出来る。

 それに犯人がアイリさんを醜悪な姿に見えるようにした理由も、その仮説で想像出来る。
 醜悪な姿に見られることによってそういった感情を受けられず、完全に弱体化することを犯人は狙ったと思うんだよね。

 だけどアイリさん、力を取り戻す協力をして欲しいと言ってるけど、その辺りを分かっているのかな?

「協力するって、何をすれば良い?」

「協力してもらえるのですか?」

「里に置いてもらうのだし、アイリさんには消えて欲しくないから」

「ありがとうございます。でも直ぐに消えてしまうわけではないですから。それに今日は、森の中を歩いてエイジさんも凄く疲れたでしょうから、明日からお願いします。ゆっくりと休んで下さい」


 ◆◆◆


 取りあえず今日の授業は終わったけど、夕御飯までには少し時間がある。

 それじゃあ掃除でもと言っても、十年以上放置された建物内の汚れやホコリは、建物に入って直ぐに収納スキルで全て収納し、さらに除菌もしたから掃除する所が無い。

 だから部屋でやることがあると言うアイリさんを残し、しばらく建物の周りを見てくると伝え、外へと出た。


「よし、この辺りで良いだろう」

 建物から影になる巨木と巨木の間の茂みに身を隠すと、ズボンとパンツを下ろす。

 この状況、何をするなんて言うまでもない。

 城を出てから四日間、トイレの時間以外はアイリさんと一緒だったから、オ◯禁状態なんだ。

 流石に性欲は逃亡生活という緊張で抑えられていたけど、安全な里に到着したおかげで緊張も無くなった。

 だから我慢の限界を感じ今から致すわけだが、一応これはさっき立てた俺の仮説が合っているか、その確認も兼ねているんだよね。

「アイリさんをオカズにしたら、彼女は回復するかって・・・・・・くっ!」

 さすがオ◯禁生活四日目。
 アイリさんの裸を思い出しながら握ること十数秒で、盛大に茂みへと発射された。


「きゃあ! 目が! 目が!」

「うわっ!? 何? 誰?」

 しかし発射の余韻は、突然その茂みの中から出てきて転がり回る、顔を両手で押さえた女性によって、掻き消されてしまった。


 
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