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第4章
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デートプランを考えていなかったことが明るみになってしまったので僕と柚葉はとりあえず一階のフロアから順に気になるお店に入っていった。ブラブラと,何も購入することなく昼食の時間帯を迎えた。
「何が食べたい?」
とりあえず聞いてみる。何も考えていなかったしな。
「うーん。なんでもいいかな…陽葵は?」
なんでもいいとは無責任な。いやまあ僕がどこで食べるか考えておけばよかったんですけどね。
正午前から二階一角のレストラン街はとても混雑する。尚更日曜日,店前で順番待ちをしている人だかりがあちこちのお店で見受けられる。
すぐに入れる所となると限られている。
皿によって値段が違う全席カウンターのお寿司屋。女性客があまりいないとんかつ屋,ご飯とみそ汁とキャベツはおかわり無料。入ったら最後一日中匂いが気になってしまう焼き肉屋。あまり評判がよろしくないとお噂の千九百八十円プラス税込みのバイキング。
脳内でそれぞれのお店に入ってみる…
―お寿司は正直気分ではない。何も食べずに店を出る。とんかつ屋は…食べるのが億劫で後々しんどそうだ。さらに入る前から柚葉が嫌悪感を露わにしている。店前で引き返す。焼き肉屋…柚葉がマジかみたいな感じでひいている。僕も気分ではない。バイキング…立ったり座ったり面倒だ,尚且つそれは行儀が悪い。店前にも行かず撤収。なんでもいいとは難しい。
うーん。お昼は抜き。それとも一階はスーパーになっているからそこで御惣菜でも買ってどこかで食べるか…
それはなんというかシュール過ぎだ。
となってくると全然決まらないぞ。普段なら適当に作って食べるか,それかコンビニや近くの飲食店に行くんだけど…
ん…近くの飲食店。そういえば三階に行けばフードコートがあるではないか。ちょっと子供っぽいけどあそこなら割と何でも揃ってる。並ぶのは変わらないかもしれないけどレストラン街程ではない。席も店内と外にテラスがあるからおそらく座れる。
何とも言ってもフードコートには…
「フードコートでもいいか? ―食べたいものがある。もうちょい歩くけど大丈夫か?」
「陽葵がおごってくれるんならなんでもいいよ。お腹すいたし早くいこっ」
「わかった。膳は急げだな」
なんでもいいよの前に何か聞こえたけどスルーしておく。そのかわり渾身のダジャレもスルーされた。ちょっとハイレベル過ぎたなと自己陶酔しておく。
エスカレーターを使い三階のフードコートに到着すると,やはり混んではいたが二階ほどではない。
フードコートは三階の南側フロアに設置され,色々な店舗が展開されている。
そして僕の目的の店舗はフードコートに入りすぐの場所にあった。看板と陳列した商品を見るとどうしても人知れずテンションが上がってしまう。一人暮らしを始めてから休みの日の朝はアパートからクロスバイクを走らせ最寄りのJRの駅近くにあるチェーン店によく行く。
品々をみると食欲もそうだが,これを食べなければいけないといった使命感が湧いてくる。
「なんでもいいんなら別に甘いものでも構わないよな。パスタとかあるしいいよな!嫌なら別々のお店で選ぶか?」
僕はここは譲れないと強引に柚葉を説得する。
「そこまで必死になる? 私も好きだからここでいい」
よく言ったぞ。柚葉。
僕らは二人で順番待ちの列に並びながら商品を選ぶ。男が心躍らせ陳列されている円形の食べ物をトングをカチカチと鳴らしながらセレクトしている。傍からみたら変わった人かもしれない。しかしこいつを口にしてしまえば男女問わず心はその穴に吸い込まれるはずだ。
「陽葵の目に活気が宿ってる。えっ怖っ」
こちとら今日一の集中力を発揮しているんだ。
なぜならそこそこの高カロリーなのであまり食べ過ぎると太ってしまうから。帰宅部の僕からしたらカロリーバランスがとても大事なのだ。運動すればいいとかは言わせない。そこで辿り着いた解が商品三つとロイヤルミルクティーの組み合わせだ。これなら十六歳の男子が一日で摂取すべき適正カロリーの約二千四百五十キロカロリーに対して約千キロカロリーに何とか収まる。がっついてファミレスのミックスグリルとAセットを食べたと思えばいい。 そして僕がさらに拘っているのが商品のセレクトだ。いつも選んでいるレギュラーが一つ僕の中には存在する。残り二つ何を選ぶかが非常に重要なのだ。それによりその一週間の気分が決ってくるといっても過言ではない。
今の気分は勿論重要だが,プラス店舗の特徴―揚げ具合や中のクリームの量。さらに出来立ての商品を頻繁に陳列させているか否か。
商品選びに関しては季節限定の商品があればそれはマストだ。今は四月ということで丁度桜フェアを開催している。桜餡の商品のほか餡蜜,抹茶,黒蜜などの商品が季節限定メニューとして並んでいる。以上の条件を踏まえて,この中から選び抜くことは容易いことではない。それは残酷とも思えてしまう。だがしかしここで選ばなければ僕は前に進めないのだ。これは僕が考え抜いた末生まれた思想とも言ってもいい。
ドーナツとは奥深いな…。
ここまでドーナツを敬愛してやまない僕を見て怖いとは何て無礼なんだ。
「怖いとか言うな。君はドーナツをなんだと思っているんだ。この圧倒的な眺めを見て心を揺さぶられないとは果たして君は人間なのか? その目は節穴か?」
ドーナツを前にしたら僕は正気を失うのかもしれない。普段は絶対に言わないダジャレを日に二回も使ってしまった。いやそんなことより早く選ばなければ,揚げたてを食べたいんだ僕は。
「くそつまんない。ていうかそんなに好きだったっけドーナッツ?」
「くそとかこの時間帯に使うな。あとドーナツな。ちっちゃいツを入れるな。ミスターにそれからドーナツに失礼だ」
「何キャラなのそれ? たまにあるよねわけわかんないとこでスイッチ入ること。例えば陽葵が好きなアーティストの話とか―」
自分で感じていることだ。というか誰にだってあるだろそれくらい。
会話もそこそこにしお互いにドーナツを選び空いていたテラスの席へと座った。結局お決まりのドーナツと桜餡のドーナツ,最後はすごく悩んだがシナモンドーナツに僕は決め抜いた。
いつものように達成感に満たされた僕がレジに行くと,それが当然のように柚葉が一緒にお盆をレジに置いた。そして店員さんが「お会計はご一緒で宜しいでしょうか?」と聞いてきてそれを断ることができなかった。ということで結局支払いは言わずもがな,だ。
沢山人が並んでいたから会計を一回で済ませるように店員さんに配慮したとか言い訳している柚葉だが僕への配慮はないのか。
しかしそんなこともドーナツを食べるとどうでもよくなった。
さて,僕はもう満足です。帰りますかね。自分ひとり満足した。
柚葉はというとそうではないみたいだった。単なる腹ごしらえが済んだだけの表情。
「じゃあ映画でも観に行く? それともゲーセン? あっでも私あそこ行きたい,タワーレコード」
まあそうなるよな。ここからがデートって感じだもんな。
仕方ない美味しいものも食べたしドンと来いだ。今の僕は無敵だ(持続時間もって五分。突然無敵効力が切れてしまう。無敵状態の間は効力が切れた後のことについては全く考えていない)。
今度は着飾ることはなく手を繋ぐこともなく,いつものお互いの距離感で午後のデートを開始した。
何をするにしても柚葉となら結局それなりに楽しく思えてしまう。
それは友達とは違うし勿論恋人というには甚だお門違い。
ただの幼馴染というのが一番しっくりくるような距離感だ。
幼馴染の定義なんて知りやしないくせにと思われてもそう思ってしまう。今の僕たち。
「何が食べたい?」
とりあえず聞いてみる。何も考えていなかったしな。
「うーん。なんでもいいかな…陽葵は?」
なんでもいいとは無責任な。いやまあ僕がどこで食べるか考えておけばよかったんですけどね。
正午前から二階一角のレストラン街はとても混雑する。尚更日曜日,店前で順番待ちをしている人だかりがあちこちのお店で見受けられる。
すぐに入れる所となると限られている。
皿によって値段が違う全席カウンターのお寿司屋。女性客があまりいないとんかつ屋,ご飯とみそ汁とキャベツはおかわり無料。入ったら最後一日中匂いが気になってしまう焼き肉屋。あまり評判がよろしくないとお噂の千九百八十円プラス税込みのバイキング。
脳内でそれぞれのお店に入ってみる…
―お寿司は正直気分ではない。何も食べずに店を出る。とんかつ屋は…食べるのが億劫で後々しんどそうだ。さらに入る前から柚葉が嫌悪感を露わにしている。店前で引き返す。焼き肉屋…柚葉がマジかみたいな感じでひいている。僕も気分ではない。バイキング…立ったり座ったり面倒だ,尚且つそれは行儀が悪い。店前にも行かず撤収。なんでもいいとは難しい。
うーん。お昼は抜き。それとも一階はスーパーになっているからそこで御惣菜でも買ってどこかで食べるか…
それはなんというかシュール過ぎだ。
となってくると全然決まらないぞ。普段なら適当に作って食べるか,それかコンビニや近くの飲食店に行くんだけど…
ん…近くの飲食店。そういえば三階に行けばフードコートがあるではないか。ちょっと子供っぽいけどあそこなら割と何でも揃ってる。並ぶのは変わらないかもしれないけどレストラン街程ではない。席も店内と外にテラスがあるからおそらく座れる。
何とも言ってもフードコートには…
「フードコートでもいいか? ―食べたいものがある。もうちょい歩くけど大丈夫か?」
「陽葵がおごってくれるんならなんでもいいよ。お腹すいたし早くいこっ」
「わかった。膳は急げだな」
なんでもいいよの前に何か聞こえたけどスルーしておく。そのかわり渾身のダジャレもスルーされた。ちょっとハイレベル過ぎたなと自己陶酔しておく。
エスカレーターを使い三階のフードコートに到着すると,やはり混んではいたが二階ほどではない。
フードコートは三階の南側フロアに設置され,色々な店舗が展開されている。
そして僕の目的の店舗はフードコートに入りすぐの場所にあった。看板と陳列した商品を見るとどうしても人知れずテンションが上がってしまう。一人暮らしを始めてから休みの日の朝はアパートからクロスバイクを走らせ最寄りのJRの駅近くにあるチェーン店によく行く。
品々をみると食欲もそうだが,これを食べなければいけないといった使命感が湧いてくる。
「なんでもいいんなら別に甘いものでも構わないよな。パスタとかあるしいいよな!嫌なら別々のお店で選ぶか?」
僕はここは譲れないと強引に柚葉を説得する。
「そこまで必死になる? 私も好きだからここでいい」
よく言ったぞ。柚葉。
僕らは二人で順番待ちの列に並びながら商品を選ぶ。男が心躍らせ陳列されている円形の食べ物をトングをカチカチと鳴らしながらセレクトしている。傍からみたら変わった人かもしれない。しかしこいつを口にしてしまえば男女問わず心はその穴に吸い込まれるはずだ。
「陽葵の目に活気が宿ってる。えっ怖っ」
こちとら今日一の集中力を発揮しているんだ。
なぜならそこそこの高カロリーなのであまり食べ過ぎると太ってしまうから。帰宅部の僕からしたらカロリーバランスがとても大事なのだ。運動すればいいとかは言わせない。そこで辿り着いた解が商品三つとロイヤルミルクティーの組み合わせだ。これなら十六歳の男子が一日で摂取すべき適正カロリーの約二千四百五十キロカロリーに対して約千キロカロリーに何とか収まる。がっついてファミレスのミックスグリルとAセットを食べたと思えばいい。 そして僕がさらに拘っているのが商品のセレクトだ。いつも選んでいるレギュラーが一つ僕の中には存在する。残り二つ何を選ぶかが非常に重要なのだ。それによりその一週間の気分が決ってくるといっても過言ではない。
今の気分は勿論重要だが,プラス店舗の特徴―揚げ具合や中のクリームの量。さらに出来立ての商品を頻繁に陳列させているか否か。
商品選びに関しては季節限定の商品があればそれはマストだ。今は四月ということで丁度桜フェアを開催している。桜餡の商品のほか餡蜜,抹茶,黒蜜などの商品が季節限定メニューとして並んでいる。以上の条件を踏まえて,この中から選び抜くことは容易いことではない。それは残酷とも思えてしまう。だがしかしここで選ばなければ僕は前に進めないのだ。これは僕が考え抜いた末生まれた思想とも言ってもいい。
ドーナツとは奥深いな…。
ここまでドーナツを敬愛してやまない僕を見て怖いとは何て無礼なんだ。
「怖いとか言うな。君はドーナツをなんだと思っているんだ。この圧倒的な眺めを見て心を揺さぶられないとは果たして君は人間なのか? その目は節穴か?」
ドーナツを前にしたら僕は正気を失うのかもしれない。普段は絶対に言わないダジャレを日に二回も使ってしまった。いやそんなことより早く選ばなければ,揚げたてを食べたいんだ僕は。
「くそつまんない。ていうかそんなに好きだったっけドーナッツ?」
「くそとかこの時間帯に使うな。あとドーナツな。ちっちゃいツを入れるな。ミスターにそれからドーナツに失礼だ」
「何キャラなのそれ? たまにあるよねわけわかんないとこでスイッチ入ること。例えば陽葵が好きなアーティストの話とか―」
自分で感じていることだ。というか誰にだってあるだろそれくらい。
会話もそこそこにしお互いにドーナツを選び空いていたテラスの席へと座った。結局お決まりのドーナツと桜餡のドーナツ,最後はすごく悩んだがシナモンドーナツに僕は決め抜いた。
いつものように達成感に満たされた僕がレジに行くと,それが当然のように柚葉が一緒にお盆をレジに置いた。そして店員さんが「お会計はご一緒で宜しいでしょうか?」と聞いてきてそれを断ることができなかった。ということで結局支払いは言わずもがな,だ。
沢山人が並んでいたから会計を一回で済ませるように店員さんに配慮したとか言い訳している柚葉だが僕への配慮はないのか。
しかしそんなこともドーナツを食べるとどうでもよくなった。
さて,僕はもう満足です。帰りますかね。自分ひとり満足した。
柚葉はというとそうではないみたいだった。単なる腹ごしらえが済んだだけの表情。
「じゃあ映画でも観に行く? それともゲーセン? あっでも私あそこ行きたい,タワーレコード」
まあそうなるよな。ここからがデートって感じだもんな。
仕方ない美味しいものも食べたしドンと来いだ。今の僕は無敵だ(持続時間もって五分。突然無敵効力が切れてしまう。無敵状態の間は効力が切れた後のことについては全く考えていない)。
今度は着飾ることはなく手を繋ぐこともなく,いつものお互いの距離感で午後のデートを開始した。
何をするにしても柚葉となら結局それなりに楽しく思えてしまう。
それは友達とは違うし勿論恋人というには甚だお門違い。
ただの幼馴染というのが一番しっくりくるような距離感だ。
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