深刻にならないのが取り柄なオレが異世界をちょっとだけ救う物語

左側

文字の大きさ
29 / 46

29:タダ飯喰らいなオレは立派なニートですか

しおりを挟む
 


   ◇   ◇   ◇



さ~てさて、オレが砦に連れて来てもらってから大体1週間くらい経ったぞ。
異世界生活も1週間って思えば、なかなか感慨深いもんがある。

ホントはさぁ、もっと早くにエルフの里に行くみたいだったんだ。……あ、里って呼ぶけど、実際は他のナントカ人族で言う町みたいなもんらしいけど。エルフ系の種族、特に森エルフ族は自分たちの住居地のことを、里って呼ぶんだそうだ。
これも一応、異世界のマメ知識になるか。


ん~で、1週間も里に行かず、なんでまだ砦にいるのかって言うと。
まぁ、オレの都合っていうか希望っていうか……欲望丸出しで、もうちょっと砦にいたいって頼んだからだ。
砦での暮らしがまぁまぁ、いやかなり快適だったのも、砦にいたい理由のひとつではあるんだけど。もっと肉欲に忠実な理由……警ら隊の美形たちにオレが手を出したいからって理由がメイン。

もちろんそんな下心を、オレは決して隠さない。包み隠さず熱心にディルに伝えた。
そんな我儘をよくもディルは許してくれたもんだ。有難いな。

ただ、エルフの里に行ったところで、オレの扱いは殆ど変わらんかったらしい。
異世界から来たオレについて、里の所在地を管轄する国への報告と、それとも国家間を跨いだ勢力である教会への報告。どちらを先にするか。
里の偉い人たちが結論を出すにはもちっと時間が掛かりそう、なんだとさ。
それだったらさ~、まだ砦にいたっていいじゃんよな。



この1週間、オレは砦で平和に快適な……実に、ニートで快楽な時間を過ごしてた。


まず、ディルたちと出会った森の中でチンコをしゃぶり合った、あの警ら隊のメンバーが交替で、オレの部屋に来て貰えるようにした。
割とオレは身体を動かすのが好きなタチだから、本当は警ら隊とか、他の兵士たちの訓練なんかは凄く興味があるし、もっと言えば一緒に参加させて欲しいくらいだ。
だけどそれはちょっと無理そうだから、運動不足になるのを予防するって意味で、オレと運動してストレス解消に付き合ってくれるよう頼んだんだ。

運動には、真っ当な柔軟運動や筋力トレーニングの他にセックスを含む。
その点だけは誤解の無いよう、何度もきっちり確認したぞ。

ここにいる間は、基本的には部屋の中で引きこもるつもりでいるからな。
だって、あんまりオレに出歩いて欲しくないみたいだっただろ。事情を知らない大多数と、今の状態では知り合って欲しくないはずだから。
一応はオレなりに気を遣って、砦の中を歩くのも限定的だし、砦が囲んでる町みたいな区間にも堂々とは行かないように……って考えてのお願いだ。
空気読めるオレって偉いわぁ。


あぁそうそう。
オレが着る用に、脱ぎ着しやすくてラクな衣服を用意してもらったんだ。
警ら隊メンバーが部屋に来るのに、常にオレが裸ってのはマズいらしい。

ディルはオレに服を渡したとき、なんだか凄く申し訳無さそうな顔をしてた。
裸族の種族特性を蔑ろにするようで、オレが傷付いてると思ってるのかもな。

オレとしては全っ然、むしろオッケーなんだけどな。
裸族って設定だから、自分からは服を強請れないし。

……まっ、部屋に来た警ら隊メンバーもオレも、すぐ服を脱ぐんだけどなっ。



毎日、毎日。
ディルか。イリヤか。警ら隊の他のメンバーとセックス三昧だぞ。
いや、24時間ず~っとヤッてるんじゃないけどさ。
セックス以外の……ほら、風呂とか。メシとか。ただダラダラしてる時間とか。そういう時間も必要だろ。
そんで体力と精力とムラムラ気分が戻って来たら、そのときに近くにいる相手とヤッちゃうんだ。つい自然な流れで、ヤッちゃうんだって。

お陰でなかなか、リヴィに手を出す時間が取れない。

リヴィって……覚えてるかなぁ。医務室にいた白衣の、エロい泣きボクロの人。

あいつ絶対、エロいって。
オトコ好きだって。
今日こそ、手ぇ出す。


「なぁ、ディル。……医務室に行きたい。」

今日はディルと一緒に、昼飯を食べながら。
とうとうオレは、直球勝負に出た。

「……一応、聞いておくが……具合でも悪いのか、ヒロ。」
「っつ~か、リヴィに会いたい。」
「……リヴィを抱けるとは限らないぞ?」

ディルは実に正確に、オレの言葉の意味を理解してるなぁ。
オレが会いたいって言ったらつまり、ヤリたいって意味で間違い無いからな。

「ディルからお薦めしてくれよ、オレのチンコを…」
「…するかっ!」
「ちぇぇ~、ケチ。まぁ可愛いから許す。エッチだし、チンコ好きだし…」
「しょ…っ、食事中だぞっ!」

エッチでチンコ好きって点は否定しないんだな。
否定したところで事実は変わらんけどな。

「なぁ~、頼むよぉ~。リヴィともセックスしたいよぉ~。」
「私に言うな。」
「じゃあ本人に言うから。医務室ぅ~。」
「まったく、お前という男は……。……つ、連れて行くだけ、だぞ?」
「あ、なるべくリヴィが忙しくないタイミングでよろしく頼む。」
「……仕方ないな。」

性欲バリバリ発言したオレでも、医務室に連れてってくれるようだ。
やったぜラッキー。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

寂しいを分け与えた

こじらせた処女
BL
 いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。  昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが

松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。 ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。 あの日までは。 気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。 (無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!) その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。 元日本人女性の異世界生活は如何に? ※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。 5月23日から毎日、昼12時更新します。

【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……

buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。 みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……

事なかれ主義の回廊

由紀菜
BL
大学生の藤咲啓嗣は通学中に事故に遭い、知らない世界で転生する。大貴族の次男ランバート=アルフレイドとして初等部入学前から人生をやり直し、学園で出会う無愛想で大人顔負けの魔法の実力者であるヨアゼルン=フィアラルドと親友になるが、彼に隠された力に翻弄され次々と襲ってくる災難に巻き込まれる。終いには、国家の存続を揺るがす大事件にまで発展することに・・・

処理中です...