魔力は体で感じるタイプです

竜也りく

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弟: セレス編 〜鉄壁ツンデレ魔術師は、おねだりに弱い〜

鉄壁ツンデレ魔術師は、最高に幸せらしい

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「……? 男はここを舐められたいんじゃないのか?」

そりゃあ舐められるのめっちゃ気持ちよかったけども! 背徳感が半端ないんだって!

「ごめん。僕、その綺麗な顔で舐められたいとか、口に突っ込んで中で出したいとか割と言われるから、舐められると嬉しいのかと思って」

誰だフィンレーにそんな卑猥な事言ったヤツ! しばき倒してやりたい。

「……気持ちよくなって貰うのって、難しいんだな」

眉を下げてしゅんとするフィンレーは、さっきの色っぽさがなりを潜めて清純そうな顔に見える。さっきまでオレのモノをエロい音立てながら舐めしゃぶっていたとはとても思えない。

そんな顔するのは反則だと思う。思わず慰めたくなるじゃんか。

「……気持ちいいのはめっちゃ気持ちいい。死ぬ気で耐えただけでぶっちゃけ何回も出そうだった」

「ほ、本当か!? 気持ち良かったのか!?」

「すげぇ気持ち良かった。ただ、フィンレーがそんな事する必要ないから。ホント無理する事ないって」

そう言ったら途端にフィンレーはまた思い詰めたような顔になる。いきなりバッとローブを脱いだかと思うと、パンツも潔く下ろして一糸纏わぬ姿になった。

「うわ……」

思わず感嘆のため息が出た。

すっげぇ真っ白。おんなじ男とは思えないくらい華奢で、乳首もピンクっていうけしからん裸体だ。その綺麗な体でオレに跨り、フィンレーはあろう事か後ろの穴に、オレのギリギリまで張り詰めたチンコをあてがう。

チンコがその窄まりに触れた途端、突き上げて思いっきり放ちたくて堪らない衝動に襲われた。でも体は動かないし、放ちたい衝動も死ぬ気で耐えた。

「フィンレー、ダメだ!」

「あれもダメ、これもダメって……どうしたらセレスは満足してくれるんだ?」

「だからマジで! マジでフィンレーがそんな事しなくていいから!」

「でも娼館に行こうとしてたじゃないか。コレを突っ込んで、気持ちよくなりたいんだろ」

「それはそうだけどっ」

ぐうの音も出ない。確かにチンコ突っ込んでアンアン言わせてめちゃくちゃ気持ち良くなりたいのは間違いない。でも、だからってフィンレーにそんなシモの世話までさせようとは思ってないんだって……!

見上げたら、フィンレーは悲しそうな顔でオレを見下ろしていた。

「僕じゃダメなのか……? こんなにセレスのことが好きなのに」

「へ?」

「お願いだ、娼婦じゃなくて僕で気持ちよくなってくれ」

フィンレーがグッと体重を乗せる。俺のチンコはフィンレーの中に飲み込まれようとするけれど、いかんせんこれっぽっちもならしてない穴にそう簡単に入る筈がなかった。

ちょっとだけ、ホントに先っちょだけは入ったけど、全然入り口のところですでにギチギチで先に行ける気がしない。っていうか尋常じゃなく狭くってマジで痛い。フィンレーはやる気だったけど、穴は全力で侵入を拒否してる。少しは穴の意向も汲んでやって欲しい。

俺も痛くて萎えそうだけど、フィンレーも脂汗が額に浮かんでる。

「フィンレー、待てって! いきなりは無理だ!」

明らかに無理してる。こんなの切れない方がおかしい。それでも諦めたくはないみたいで、フィンレーは息を詰めたり細く吐いたりしながら、自重でぐぐ、ぐぐ、と無理矢理挿れようとしてくる。

「うう、う……っ」

苦しげな呻き声に、俺もいよいよあせってきた。こんなに痛くて苦しいセックスなんて絶対に良くない。

「フィンレー、いったん待て! ならしもしないでいきなりは無理だって!」

「うああっ、ああ……っ」

その瞬間、一番太いカリの部分がグプッと音をたててフィンレーの中に呑み込まれた。

「く……っ」

ものすごい圧迫感に、俺も思わず呻いた。これで萎えない自分にびっくりだけど、それは多分、俺の上で荒い息を吐きながら涙目でじわじわと動いているフィンレーが、健気でエロいからだろう。

今も息も絶え絶えな様子で唇がブルブルと震えている。よほど苦しいのか眉が寄って苦悶の表情を浮かべ、顔色も真っ青になってきた。

「大丈夫か? 初めてでしかもならさねぇで突っ込むなんて、自殺行為だぞ」

「なら、す、って……どう、すれば」

そんな事も知らずに跨ってきて突っ込もうとしてるのかと戦慄した。

「教えるから一回抜いて。お前、真っ青だ」

「……」

ポロッとフィンレーの目から大粒の涙が零れ落ちる。いつもは冷たい印象のアイスブルーの目が、涙で濡れて幼く見えた。

「ごめん……上手に、出来、なくて」

吐息みたいに小さな声で謝ってから、フィンレーはゆっくりと腰を上げようと身じろいだ。力が入ったせいで中がきゅうっと締まって、密かにめっちゃ気持ちよかった。

「ん……っ」

「……っ」

「……は、ぁ……っ、」

オレの上で、フィンレーの悩ましい声が断続的に聞こえる。

真っ青だった顔色に僅かに朱がさしてきて、体が傾ぐ拍子に肩から銀の髪が零れ落ちてくるのもなんとも艶かしい。弱々しい息遣いが逆に扇情的だった。

「ん……っ、ちから……入んない……っ」
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