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30【聖女の帰還】
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「そんな・・・主役を奪うほどの悪役令嬢だったなんて」
なんとか無事に干ばつ状態から、水が満ちて緑豊かな大地に戻った、カタゴヤ帝国の湖の前のゲルに二日滞在していたところに、サクラがグラル殿下に連れられてやってきた。
もともといっしょに来る予定だったのが、私が集中できるようにとずらしてくれたらしい。グラル殿下の心遣いで。
「主役とか、悪役とか、現実を見ろよサクラ」
健一が言う。
「フェルゼン殿下」
「俺たちは、ここで生まれてここで生活をしているんだ。前世から見たらゲームだったかもしれないが、今の俺達の現実はこっちだ。もっと真剣にやっていかないと、日本じゃないから、生きていけないぜ」
「・・・そんな、だって」
まだ、自分の状況を受け入れられていないのか。
「サクラさん、どうする?聖女の私の侍女としてこのままいっしょに聖女の活動を手伝ってくれるのか、または全然違う道に進むのか。
ところで、サクラさんは前世では学生でした?それとも何かをやってた社会人だったかしら。私は看護士だったの」
魔力を大量に出し切った私は、昨夜まで極度の貧血みたいな症状だったので、このままテントで療養していた。今ではようやく半分ぐらい戻ってきて、明日なら動けるかな。
「看護士!それはすごいわね。
・・・私なんて父親のお金を湯水のように使うだけのニートだったわ」
「そう、大学は?」
「行ったけどただの文系よ」
「豊子、サクラはまだ若いんだから何とでもなるだろう。俺達より選択の幅は広いぜ」
「そうね。いっそ前世の経験を生かすのじゃなくって、新たに探すのもいいかもしれないわよ」
「それでも聖女より大変じゃない」
「聖女って大変よきっと」
「なあ、昨日まで魔力切れで、このテントでぐったりしていたんだしな。さすがに魔力切れの不調は俺の専門外だぜ。まだまだそっちの勉強が必要だな」
「そうね。私も」
聖女の覚醒が、ゲームで思っていたのより大変なのを身を持ってい知ったわ
「サクラ」
「グラル殿下」
「学園は始まったばかりなんだから、ゆっくり将来を考えればいいさ」
「だな。普通はそうだろ」
「そうなの?」
「我々王族や貴族の跡取りとかは、一生のレールがもう敷かれてたりするけど、親の後を継がなくていいものは貴族平民関係なく将来が自由だよな」
「羨ましい話だよ」
「俺は弟もいるし、立太子を譲って、もともとの職業に進んでもいいんだけどな」
「もともとの職業?」
「彼は占いでは医師になるのがぴったりと言われていたわね」
グラル殿下には、前世と言わずに占いにする。
「医者?それはまたびっくりだな」
「そ、だからもっと医学とか薬学の勉強に舵を切りたいんだけど、帝王学ばっかり」
「私も思ってたんだよね」
「な。開業医とかさ」
「そうそう、小さめの集落で、地域に根差した医療を提供するとか」
「いいなぁそう言うのにあこがれてたんだよね」
「なぜ。王族なのに・・・」
「医者も良いぜ。苦しんでいる人を癒すんだよ」
「そのぐらいわかってるけど」
「そうね、落ち着いたら将来は副業に病院とか良いわね」
私も健一の話に乗る。
「そうだな。俺も総合病院みたいなものを国で作って、院長に就任しようかな」
「じゃあ、院長先生兼理事長先生ね」
「そうだ、しかも名誉って頭につくかもしれないしな」
「王太子殿下だもんね」
「そして聖女を雇えば完璧だよな」
「ふふふ」
こそこそと二人で将来の夢の一つを語る。
楽しいわ。
それにまた健一の白衣が見られるのも良いわね。
「ラブラブな二人が眩しすぎて砂吐きそう」
これ、サクラさん!
さて、すっかり湖の水が満ちたし、その近くには林なども出来たので、私たちは帰ることにした。
来るときは、沿道の人々が、痩せこけて、座り込んでいたけれど、帰りはみな笑顔で私たちに手をふってくれる。
“聖女様ありがとう!”
“お水うれしい!”
“やっとお洗濯ができるわ”
“もう一度畑を耕し直すか”
“おい、井戸の水も復活したぜ”
まあ、井戸も?
“ありがとうございます”
「よかったですね」
「本当にありがとうございます。プリンセス マリー。
これで、干ばつによる死者は出なくなるだろう。な、サクラ」
「そうね、ゲームじゃないのね。あんなにボロボロの人たちが笑顔で・・・よかった。あたしも貧しい家の出だもの、あのままの生活だったら、こんなふうに水がなくて困ってたもしれ・・・
ねえ、グラル殿下、私の実家は干ばつ大丈夫だったのかしら」
「気になるなら調べさせよう」
「お願いします」
そして、数日かけて馬車に乗って、湖が復活した後処理のためにカタゴヤ帝国の中でグラル殿下やサクラと別れ、ハルキア王国を素通りして、ディアナ王国の王都に帰ってきた。フェルゼン殿下はハルキア王国で下車せず、最後まで一緒だったけどね。
そのハルキア王国の街道でも長旅でボロボロの馬車に人々が手を振り、ディアナ王国入りしたとたん、沿道に人々が並んで私たちに声をかけていた。
途中の宿に泊まるのも大変だったのよ。
“わー、聖女様おめでとうございます”
“我が国から聖女が出るとはおめでたいことです”
“しかも、マリー王女とは!”
“おめでとうございます!”
“まあ、お可愛らしい”
王城に帰り着いた疲れていた私に気を使ってくれたのか、フェルゼンはお父様とお母様に簡単に挨拶をすると、ハルキア王国に帰って行ってしまった。
「豊子、学園で待ってる」
「ええ」
「マリー、聖女の覚醒おめでとう!」
「お父様。只今戻りました」
「マリーお帰りなさい。そして早速の大役お疲れ様」
「お母様、成功してよかったです。」
「マリー、お前が誇らしいよ」
「ナルシオお兄様迄帰ってこられたのですか?」
「お祝いしたいからね!」
「そう、貴女を今代の聖女として、まずディアナ王国でお披露目して回る必要がありますからね」
「学園は?」
「何年もスキップして入学いるんですもの。数年ぐらい休学しててもいいわ」
でも、健一と違う学年になっちゃうわ。だけど
「そ・・・そんな。母上」
って言うのは私じゃなくてナルシオお兄様の声よ。先を越されちゃったわ。
部屋着に着替えながら今後のことを考える。
一年以上も休学するのはちょっと・・・。健一以外にも仲の良いクラスメイトと離れるのは困るわ。平民だから、今しか会えないもの。
リビングについて、お兄様のお隣。お父様とお母様の向かいに座る。
「今日は疲れているでしょうから、ゆっくり眠って。明日改めて話し合おう」
「母上、マリーは学校に行きたいんだ」
「行かせないとは言ってないわ。休むだけよ」
「でも、お母さま」
「なあに?」
「私の聖女としての能力はすぐに無くなるものではないと思うの」
「そうね、今までの聖女様も覚醒した後は一生聖女だったと、書物には書いてあるわ」
「だから、このまま学園で学ばせてもらって、卒業したら聖女だと公表したいの。教養を付けてから聖女としての活動をした方がいいと思うのよ」
「さすがマリーその通りだよね」
お兄様が後押しをして下さる。
「平民のクラスのどこが教養になるんだ?」
お父様の言葉に、
「あら、入学したときも理由は言いましたけど。民はほとんどが平民なのよ。平民の事を知れば、今後聖女として国内外を回るのにも役にたつし、結婚してあちらの王妃にまたは王后になった時も民衆に寄り添える妃になれると思うの。貴族のことは王城に居れば学べるもの」
目力を意識してお向かいお座りのお父様とお母様を見つめる。
「后と同じセリフを言うんだな」
「ふう。貴女は前から、こうと決めたことは折れないのよね。そうね。その間聖女に関する書物をかき集めて、貴女の荷物と供に運ばせましょう」
よかった。なんとかお母様が折れてくれたわ。
「まあ、それはお勉強になりそうですわ」
「ありがとうマリー。学園に戻るって言ってくれて」
「ナルシオの狙いは別でしょう?」
さすがお母様は鋭いわ。
「使用人を除いたら、私一人って言うのが寂しくて辛かったんだよ!それにマリーの美味しいご飯は俺の憩いなんだ」
「なら、マリーが聖女活動を始めたら、ナルシオも手伝うように。婚約者のフェルゼン殿も、ハルキア王国なら手伝ってくれるだろうが、他国は無理だろう」
「そうね。立太子前ですもの、殿下もお忙しいでしょう」
「そうですね。お願いできますか?お兄様」
「もちろん!来週一緒にハルキアの王都に行こうね」
「ふふふ、わかりました」
どうしてかしら、ナルシオお兄様が中型犬に見えてきたわ。
なんとか無事に干ばつ状態から、水が満ちて緑豊かな大地に戻った、カタゴヤ帝国の湖の前のゲルに二日滞在していたところに、サクラがグラル殿下に連れられてやってきた。
もともといっしょに来る予定だったのが、私が集中できるようにとずらしてくれたらしい。グラル殿下の心遣いで。
「主役とか、悪役とか、現実を見ろよサクラ」
健一が言う。
「フェルゼン殿下」
「俺たちは、ここで生まれてここで生活をしているんだ。前世から見たらゲームだったかもしれないが、今の俺達の現実はこっちだ。もっと真剣にやっていかないと、日本じゃないから、生きていけないぜ」
「・・・そんな、だって」
まだ、自分の状況を受け入れられていないのか。
「サクラさん、どうする?聖女の私の侍女としてこのままいっしょに聖女の活動を手伝ってくれるのか、または全然違う道に進むのか。
ところで、サクラさんは前世では学生でした?それとも何かをやってた社会人だったかしら。私は看護士だったの」
魔力を大量に出し切った私は、昨夜まで極度の貧血みたいな症状だったので、このままテントで療養していた。今ではようやく半分ぐらい戻ってきて、明日なら動けるかな。
「看護士!それはすごいわね。
・・・私なんて父親のお金を湯水のように使うだけのニートだったわ」
「そう、大学は?」
「行ったけどただの文系よ」
「豊子、サクラはまだ若いんだから何とでもなるだろう。俺達より選択の幅は広いぜ」
「そうね。いっそ前世の経験を生かすのじゃなくって、新たに探すのもいいかもしれないわよ」
「それでも聖女より大変じゃない」
「聖女って大変よきっと」
「なあ、昨日まで魔力切れで、このテントでぐったりしていたんだしな。さすがに魔力切れの不調は俺の専門外だぜ。まだまだそっちの勉強が必要だな」
「そうね。私も」
聖女の覚醒が、ゲームで思っていたのより大変なのを身を持ってい知ったわ
「サクラ」
「グラル殿下」
「学園は始まったばかりなんだから、ゆっくり将来を考えればいいさ」
「だな。普通はそうだろ」
「そうなの?」
「我々王族や貴族の跡取りとかは、一生のレールがもう敷かれてたりするけど、親の後を継がなくていいものは貴族平民関係なく将来が自由だよな」
「羨ましい話だよ」
「俺は弟もいるし、立太子を譲って、もともとの職業に進んでもいいんだけどな」
「もともとの職業?」
「彼は占いでは医師になるのがぴったりと言われていたわね」
グラル殿下には、前世と言わずに占いにする。
「医者?それはまたびっくりだな」
「そ、だからもっと医学とか薬学の勉強に舵を切りたいんだけど、帝王学ばっかり」
「私も思ってたんだよね」
「な。開業医とかさ」
「そうそう、小さめの集落で、地域に根差した医療を提供するとか」
「いいなぁそう言うのにあこがれてたんだよね」
「なぜ。王族なのに・・・」
「医者も良いぜ。苦しんでいる人を癒すんだよ」
「そのぐらいわかってるけど」
「そうね、落ち着いたら将来は副業に病院とか良いわね」
私も健一の話に乗る。
「そうだな。俺も総合病院みたいなものを国で作って、院長に就任しようかな」
「じゃあ、院長先生兼理事長先生ね」
「そうだ、しかも名誉って頭につくかもしれないしな」
「王太子殿下だもんね」
「そして聖女を雇えば完璧だよな」
「ふふふ」
こそこそと二人で将来の夢の一つを語る。
楽しいわ。
それにまた健一の白衣が見られるのも良いわね。
「ラブラブな二人が眩しすぎて砂吐きそう」
これ、サクラさん!
さて、すっかり湖の水が満ちたし、その近くには林なども出来たので、私たちは帰ることにした。
来るときは、沿道の人々が、痩せこけて、座り込んでいたけれど、帰りはみな笑顔で私たちに手をふってくれる。
“聖女様ありがとう!”
“お水うれしい!”
“やっとお洗濯ができるわ”
“もう一度畑を耕し直すか”
“おい、井戸の水も復活したぜ”
まあ、井戸も?
“ありがとうございます”
「よかったですね」
「本当にありがとうございます。プリンセス マリー。
これで、干ばつによる死者は出なくなるだろう。な、サクラ」
「そうね、ゲームじゃないのね。あんなにボロボロの人たちが笑顔で・・・よかった。あたしも貧しい家の出だもの、あのままの生活だったら、こんなふうに水がなくて困ってたもしれ・・・
ねえ、グラル殿下、私の実家は干ばつ大丈夫だったのかしら」
「気になるなら調べさせよう」
「お願いします」
そして、数日かけて馬車に乗って、湖が復活した後処理のためにカタゴヤ帝国の中でグラル殿下やサクラと別れ、ハルキア王国を素通りして、ディアナ王国の王都に帰ってきた。フェルゼン殿下はハルキア王国で下車せず、最後まで一緒だったけどね。
そのハルキア王国の街道でも長旅でボロボロの馬車に人々が手を振り、ディアナ王国入りしたとたん、沿道に人々が並んで私たちに声をかけていた。
途中の宿に泊まるのも大変だったのよ。
“わー、聖女様おめでとうございます”
“我が国から聖女が出るとはおめでたいことです”
“しかも、マリー王女とは!”
“おめでとうございます!”
“まあ、お可愛らしい”
王城に帰り着いた疲れていた私に気を使ってくれたのか、フェルゼンはお父様とお母様に簡単に挨拶をすると、ハルキア王国に帰って行ってしまった。
「豊子、学園で待ってる」
「ええ」
「マリー、聖女の覚醒おめでとう!」
「お父様。只今戻りました」
「マリーお帰りなさい。そして早速の大役お疲れ様」
「お母様、成功してよかったです。」
「マリー、お前が誇らしいよ」
「ナルシオお兄様迄帰ってこられたのですか?」
「お祝いしたいからね!」
「そう、貴女を今代の聖女として、まずディアナ王国でお披露目して回る必要がありますからね」
「学園は?」
「何年もスキップして入学いるんですもの。数年ぐらい休学しててもいいわ」
でも、健一と違う学年になっちゃうわ。だけど
「そ・・・そんな。母上」
って言うのは私じゃなくてナルシオお兄様の声よ。先を越されちゃったわ。
部屋着に着替えながら今後のことを考える。
一年以上も休学するのはちょっと・・・。健一以外にも仲の良いクラスメイトと離れるのは困るわ。平民だから、今しか会えないもの。
リビングについて、お兄様のお隣。お父様とお母様の向かいに座る。
「今日は疲れているでしょうから、ゆっくり眠って。明日改めて話し合おう」
「母上、マリーは学校に行きたいんだ」
「行かせないとは言ってないわ。休むだけよ」
「でも、お母さま」
「なあに?」
「私の聖女としての能力はすぐに無くなるものではないと思うの」
「そうね、今までの聖女様も覚醒した後は一生聖女だったと、書物には書いてあるわ」
「だから、このまま学園で学ばせてもらって、卒業したら聖女だと公表したいの。教養を付けてから聖女としての活動をした方がいいと思うのよ」
「さすがマリーその通りだよね」
お兄様が後押しをして下さる。
「平民のクラスのどこが教養になるんだ?」
お父様の言葉に、
「あら、入学したときも理由は言いましたけど。民はほとんどが平民なのよ。平民の事を知れば、今後聖女として国内外を回るのにも役にたつし、結婚してあちらの王妃にまたは王后になった時も民衆に寄り添える妃になれると思うの。貴族のことは王城に居れば学べるもの」
目力を意識してお向かいお座りのお父様とお母様を見つめる。
「后と同じセリフを言うんだな」
「ふう。貴女は前から、こうと決めたことは折れないのよね。そうね。その間聖女に関する書物をかき集めて、貴女の荷物と供に運ばせましょう」
よかった。なんとかお母様が折れてくれたわ。
「まあ、それはお勉強になりそうですわ」
「ありがとうマリー。学園に戻るって言ってくれて」
「ナルシオの狙いは別でしょう?」
さすがお母様は鋭いわ。
「使用人を除いたら、私一人って言うのが寂しくて辛かったんだよ!それにマリーの美味しいご飯は俺の憩いなんだ」
「なら、マリーが聖女活動を始めたら、ナルシオも手伝うように。婚約者のフェルゼン殿も、ハルキア王国なら手伝ってくれるだろうが、他国は無理だろう」
「そうね。立太子前ですもの、殿下もお忙しいでしょう」
「そうですね。お願いできますか?お兄様」
「もちろん!来週一緒にハルキアの王都に行こうね」
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