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第二章 良太との日々
支配※
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良太が怖くて俯いていると、一瞬部屋がシンと静まり返った。
「……ゆうにぃは、まだ僕の気持ちが勘違いだと思ってるの?」
「思ってな、い………」
もう今の状況で何を言っても良太を怒らせるだけだと分かっていた。顔を上げて良太の顔を見るのが怖くて、まだ顔は伏せたままだ。涙をこれ以上流さないように堪えながら震えた声で返事をする。
「それにゆうにぃ、そんな身体で生きていけるの?僕とのセックスに感じて、いつも美味しそうに咥え込んでるくせに。僕のちんこなしで、どうやって過ごすの?身体は正直になったと思ったんだけどな……」
「なっ……?!」
良太がいきなり夜の行為のことについて言い始めて、思わず顔を上げて反論しようとする。
顔を上げると良太は口の端を上げて笑っているように見えるのに、目は笑ってなんかいなくて、怒りに孕んでいる。その目が怖くて、思わず息を飲む。
「あぁ、身体にもっと覚えさせたらいっか……」
そう言うと、良太は俺の腕を掴んでベッドへと突き飛ばした。そのまま俺に馬乗りになる。
良太の様子がいつもと違い、恐怖で身を震わせながらも手で良太を押し返して抵抗しようとした。
ーーパシン
一瞬何が起きたのか分からず思考が停止した。でも、頬に小さな痛みが走ったことで、良太に叩かれたのだと頭がすぐに理解した。泣かないでおこうと我慢していた涙が目からこぼれ落ちる。
(良太が……叩いた……)
良太も自身が手をあげたことにびっくりしたのか、目を見開いて驚いた表情で手を見つめながら、止まっている。その手は少し震えていた。でも、その後すぐに何もなかったように、俺をうつ伏せにさせると、乱暴にズボンを脱がした。良太は俺の後孔を慣らしてもいないのに後ろから無理矢理挿入した。両手で俺の両腕を捻じ上げながら腰を動かし始めた。
「やめっ……いたっ……い……」
ギリギリと腕を捻り上げられ、後ろから奥まで入れると何度も腰を打ち付け、痛みで呻き声をあげる。
「いつも咥え込んでるから慣らさなくても大丈夫でしょ?いつも優しくしてたけど何一つ伝わってなかったんだよね?」
俺が涙ながらに痛いと言ってもやめてくれず、問答無用でパンパンと腰を打ち付けてくる。
「……うっ、ぐっ……うっ……」
無理やり捻じ込まれる痛みと良太に叩かれたことが悲しくて、涙がとめどなく流れる。でも、手でその涙を拭うことは叶わず、涙はシーツに吸収されていく。
そして、痛くて悲しいはずなのに、何故か俺の下半身は反応していて先口はシーツに擦れながら、透明な液体がとめどなく溢れ出ている。
「ゆうにぃはこんな淫乱な身体で1人でどうするの?初めてした時はキツかったけど、今じゃすっかり僕の形を覚えてる。それに嫌がる割に自分から腰振ってるの分かってる?」
「っ……んっ……やっ……あっ……」
良太が捩じ上げている腕をグイッと引っ張ると、良太のペニスが奥深くに突き刺さり、俺の全身はビクビクと震えた。頭が真っ白になってチカチカして何も考えられない。何度もイっているはずなのに射精はしていない。
「ほら、お尻だけでもうすっかりイケちゃうね。中イキも覚えるなんてゆうにぃの身体は賢いね」
頭がチカチカして呼吸するのを忘れてしまい、我に返って慌てて息を大きく吸い込む。俺が全身で呼吸しているのに、良太はお構い無しにまた腰を動かし始める。
「あぁ、この世界にいても皆の慰み者になれば命だけは助かるかもね。ゆうにぃって初めて僕とした時もすんなり咥え込んでたし、元から淫乱なんだよ」
「そんな……こと……な、い……ーーあぁっ、んっ……」
「ほら、またイキなよ、淫乱」
グリッと抉るように内側を擦られて白い液体を吐き出してしまう。
「んっ……ゆうにぃ、締めすぎ……僕もイキそうだった……我慢したけど。僕がイクまでに、ゆうにぃは中でも外でも何回イクかな?ふふっ、ゆうにぃがこんな淫乱だなんて元の世界にいる皆が知ってたらどうするかな?」
いつもより荒々しい腰使いに良太も息が上がっていて、汗が滴ってくる。
「もっ、イってるから……やめ……」
「あ、まだゆうにぃが僕に元の世界に戻って欲しいなら、元の世界に戻った時に、父さんや母さんにゆうにぃは弟の僕とヤっちゃう変態だって伝えるね。嫌だと言う割に腰を振って淫乱ってことも。ゆうにぃが好きだったおじいちゃんが生きてたらしっかり伝えてあげたのに、もう今はいなくて残念。成金の方のおじいちゃん、おばあちゃんには言っておくね」
後ろから何度も腰を打ち付けられてもう一度、俺のペニスからはドロっとした液体が出る。
「ふっ、ぐっ……うっ……」
喘ぎ声と止まらない涙を押し殺す為に枕に顔を押し付けた。すると、良太はペニスを引き抜いて、俺を仰向けに転がした。
捩じ上げられていた腕が痛かったので安堵したものの、行為は終わっておらず、良太の目はまだ怒りに満ち溢れ、ペニスはそそり立っていた。俺が泣いていることも気にせず、正面から深くペニスを挿入した。
「あっ……うぐっ……」
いつもとは違う激しい抽挿に俺はまた呻いた。いつも激しいと思っていたけど、あれでも気遣ってくれていたようだ……。
「あぁ、思い出した。ゆうにぃのその悲しそうな顔も好き」
そう言って、良太が俺の頰を伝う涙をベロっと舌で舐めた。
その後も良太は何度も俺をイかせて、俺はぐったりしながらも吐精し続ける自分を呪った。
何度俺がイったか分からない頃、ようやく良太の抽挿が激しくなり、俺の中に熱い精液を注ぎ込んだ。全身で呼吸しながら俺に覆いかぶさり、抱きしめる。
「ゆうにぃは元の世界にも戻れないし、この世界では僕を頼るしかないの」
呪いのように良太が俺の耳元で囁いた。
「……ゆうにぃは、まだ僕の気持ちが勘違いだと思ってるの?」
「思ってな、い………」
もう今の状況で何を言っても良太を怒らせるだけだと分かっていた。顔を上げて良太の顔を見るのが怖くて、まだ顔は伏せたままだ。涙をこれ以上流さないように堪えながら震えた声で返事をする。
「それにゆうにぃ、そんな身体で生きていけるの?僕とのセックスに感じて、いつも美味しそうに咥え込んでるくせに。僕のちんこなしで、どうやって過ごすの?身体は正直になったと思ったんだけどな……」
「なっ……?!」
良太がいきなり夜の行為のことについて言い始めて、思わず顔を上げて反論しようとする。
顔を上げると良太は口の端を上げて笑っているように見えるのに、目は笑ってなんかいなくて、怒りに孕んでいる。その目が怖くて、思わず息を飲む。
「あぁ、身体にもっと覚えさせたらいっか……」
そう言うと、良太は俺の腕を掴んでベッドへと突き飛ばした。そのまま俺に馬乗りになる。
良太の様子がいつもと違い、恐怖で身を震わせながらも手で良太を押し返して抵抗しようとした。
ーーパシン
一瞬何が起きたのか分からず思考が停止した。でも、頬に小さな痛みが走ったことで、良太に叩かれたのだと頭がすぐに理解した。泣かないでおこうと我慢していた涙が目からこぼれ落ちる。
(良太が……叩いた……)
良太も自身が手をあげたことにびっくりしたのか、目を見開いて驚いた表情で手を見つめながら、止まっている。その手は少し震えていた。でも、その後すぐに何もなかったように、俺をうつ伏せにさせると、乱暴にズボンを脱がした。良太は俺の後孔を慣らしてもいないのに後ろから無理矢理挿入した。両手で俺の両腕を捻じ上げながら腰を動かし始めた。
「やめっ……いたっ……い……」
ギリギリと腕を捻り上げられ、後ろから奥まで入れると何度も腰を打ち付け、痛みで呻き声をあげる。
「いつも咥え込んでるから慣らさなくても大丈夫でしょ?いつも優しくしてたけど何一つ伝わってなかったんだよね?」
俺が涙ながらに痛いと言ってもやめてくれず、問答無用でパンパンと腰を打ち付けてくる。
「……うっ、ぐっ……うっ……」
無理やり捻じ込まれる痛みと良太に叩かれたことが悲しくて、涙がとめどなく流れる。でも、手でその涙を拭うことは叶わず、涙はシーツに吸収されていく。
そして、痛くて悲しいはずなのに、何故か俺の下半身は反応していて先口はシーツに擦れながら、透明な液体がとめどなく溢れ出ている。
「ゆうにぃはこんな淫乱な身体で1人でどうするの?初めてした時はキツかったけど、今じゃすっかり僕の形を覚えてる。それに嫌がる割に自分から腰振ってるの分かってる?」
「っ……んっ……やっ……あっ……」
良太が捩じ上げている腕をグイッと引っ張ると、良太のペニスが奥深くに突き刺さり、俺の全身はビクビクと震えた。頭が真っ白になってチカチカして何も考えられない。何度もイっているはずなのに射精はしていない。
「ほら、お尻だけでもうすっかりイケちゃうね。中イキも覚えるなんてゆうにぃの身体は賢いね」
頭がチカチカして呼吸するのを忘れてしまい、我に返って慌てて息を大きく吸い込む。俺が全身で呼吸しているのに、良太はお構い無しにまた腰を動かし始める。
「あぁ、この世界にいても皆の慰み者になれば命だけは助かるかもね。ゆうにぃって初めて僕とした時もすんなり咥え込んでたし、元から淫乱なんだよ」
「そんな……こと……な、い……ーーあぁっ、んっ……」
「ほら、またイキなよ、淫乱」
グリッと抉るように内側を擦られて白い液体を吐き出してしまう。
「んっ……ゆうにぃ、締めすぎ……僕もイキそうだった……我慢したけど。僕がイクまでに、ゆうにぃは中でも外でも何回イクかな?ふふっ、ゆうにぃがこんな淫乱だなんて元の世界にいる皆が知ってたらどうするかな?」
いつもより荒々しい腰使いに良太も息が上がっていて、汗が滴ってくる。
「もっ、イってるから……やめ……」
「あ、まだゆうにぃが僕に元の世界に戻って欲しいなら、元の世界に戻った時に、父さんや母さんにゆうにぃは弟の僕とヤっちゃう変態だって伝えるね。嫌だと言う割に腰を振って淫乱ってことも。ゆうにぃが好きだったおじいちゃんが生きてたらしっかり伝えてあげたのに、もう今はいなくて残念。成金の方のおじいちゃん、おばあちゃんには言っておくね」
後ろから何度も腰を打ち付けられてもう一度、俺のペニスからはドロっとした液体が出る。
「ふっ、ぐっ……うっ……」
喘ぎ声と止まらない涙を押し殺す為に枕に顔を押し付けた。すると、良太はペニスを引き抜いて、俺を仰向けに転がした。
捩じ上げられていた腕が痛かったので安堵したものの、行為は終わっておらず、良太の目はまだ怒りに満ち溢れ、ペニスはそそり立っていた。俺が泣いていることも気にせず、正面から深くペニスを挿入した。
「あっ……うぐっ……」
いつもとは違う激しい抽挿に俺はまた呻いた。いつも激しいと思っていたけど、あれでも気遣ってくれていたようだ……。
「あぁ、思い出した。ゆうにぃのその悲しそうな顔も好き」
そう言って、良太が俺の頰を伝う涙をベロっと舌で舐めた。
その後も良太は何度も俺をイかせて、俺はぐったりしながらも吐精し続ける自分を呪った。
何度俺がイったか分からない頃、ようやく良太の抽挿が激しくなり、俺の中に熱い精液を注ぎ込んだ。全身で呼吸しながら俺に覆いかぶさり、抱きしめる。
「ゆうにぃは元の世界にも戻れないし、この世界では僕を頼るしかないの」
呪いのように良太が俺の耳元で囁いた。
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