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第五章 逃亡
目覚め
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城から出てルウファへ向かう馬車の中、俺は熱を出し、そこから意識がなかった。
熱は身体を燃え上がらせるようにずっと俺を蝕み、ズキズキと身体中が痛んだ。肺の奥深くまで息を吸うと全身に痛みが広がるため、浅い呼吸を繰り返した。
たまに意識が戻ると大輝さんが大事そうに抱えてくれていて、まだ眠るようにと耳元で囁きぎゅっと抱きしめてくれた。その手に安心するかのように、俺は深い眠りについた。
どれくらいの期間眠っていたのか分からない。目をうっすら開くたび、森の中のような木々が視界に入ったり、青い空だったり、綺麗だった。
肌寒く感じる季節のはずなのに、汗が出て、大輝さんがこまめに汗を拭ってくれた気もする。
何度目か意識を戻したり薄らいだりと繰り返している内に、身体中の痛みも徐々にマシになり、浅い呼吸も肺の奥深くまで息を吸えるようになっていた。
はっきりと意識が戻ったのはお城を出て数日経った時だった。目を覚ますとどうも大木の穴蔵にいるようで、入り口から差し込む光はあまり明るくなく、夜のようだ。
少し離れたところで火を起こしていた大輝さんが気づき駆け寄ってくれた。
「優馬っ、大丈夫か?!」
「あ、りがとう、ございます……ここは……?」
「ルウファの東側の森・クーアラだ」
大輝さんは俺のおでこに手を当てると熱がないことを確認し、息を吐いて安心した顔をした。
飲み物を渡してくれ、それを一口飲むと暖かいその飲み物はユモルで心が落ち着いた。
すぐにユモルを飲み干した俺を見て大輝さんが「もう一杯飲むか?」と聞いてくれて、素直に頷いた。
新たに入れてもらったユモルに口をつけ、大輝さんはそんな俺を見守り、静寂な空気が流れた。
何から話そうか……そう考えた時、ハッと我に返り声を荒げた。
「あっ、良太は?!魔王は?!」
「魔王……?」
大輝さんは魔王と聞きなれない言葉が俺の口から出て驚いたようだった。
良太が部屋の魔鏡で魔界へ行ったこと、そして、ある条件を交換に、1年後魔界側につき、この世界を侵略するつもりだと伝えた。
大輝さんはその話に驚き、何も言葉を発せないでいた。良太が何を交換条件に魔界側へついたか、は言えなかった。
でも、大輝さんがその条件について深く聞かないと言うことから、もしかすると俺がらみと言うことは何となく分かっているのかもしれない。
木の穴蔵で2人でいると、フグラセンのジャングルを思い出す。いや、あの時は奥の穴蔵にエンフィル王子もいたけど……。
「大輝さん、ごめんなさい……あの時、俺が小瓶なんて持っていかなければ……スハンもミンちゃんも巻き込んで……それにエンフィル王子が亡くなったのも……みんな……みんな、俺のせいで……」
俺が皆を巻き込んで不幸にしている……。そう思うと目に涙が溜まり始め、泣く資格なんてないのに……と、ぐっと奥歯を噛みしめて涙を堪えた。
「ちがう、優馬のせいじゃない。そんなこと言うな。俺はこうやって生きている。スハンもミンも無事だ。信頼できる元神官のユーシアに頼んで神殿に避難してもらった。……エンフィルだってお前のせいじゃない……俺にだって責任があるんだ……。だから、そう自分を責めないでくれ……。ほら?こっち見ろ。俺は生きてるだろ?」
地面に視線を落として涙を零さないように堪えている俺の頭を撫でて、その手は触れるか触れないかの距離をとりながら俺の頬へと降りてきた。その手が大輝さんの方を見るように促しているように思い、頭を上げると大輝さんと目が合い、大輝さんが微笑んだ。
俺と目が合ったことに安心して、大輝さんは目じりへとそっと手を伸ばした。その手は一瞬触れるかどうか戸惑いをみせたものの、零れそうな涙を掬い取った。大輝さんの大きくて暖かみのあるその手が心を落ち着かせた。
目じりを拭った優しい手が離れると、今度は大輝さんが申し訳なさそうな顔をした。
「むしろ俺こそ……あの時……見ていてすまない……あの時、ラウリアが蛇に噛まれて俺が呼び出されたんだ。治療した後、良太と話せたらと追いかけたんだが、何もできず動けなかった……その後もすぐにこうやって連れ出すことができず遅くなって……本当にすまない……」
大輝さんは心の底から悔やみ、沈んだ声で謝った。俺だって同じ状況なら驚いて動けなかったと思う……。
そして思い返すと、大輝さんが城で働き始めたのもちょうどその頃だと気づき、必死に動いてくれていたのだと、その気持ちだけで十分だった。
「いえ……驚かれたと…思います……。むしろ俺のために色々とありがとうございます……」
「優馬と良太を引き離せたらと、良太を説得するか完全に引き離すしか方法がないと思った。闇雲に引き離しても無駄に終わるかもしれないと思うと時間がかかってしまった……」
大輝さんはお城で扉を開けてくれた時、逃げようと言ってくれた。そして、その直前、薬部屋でも良太と完全に離れられたら、と言う質問をされたことを思い出し、どこか目的地があるのかと思った。
「これからどこに……?」
「秘境の地・ナミルだ。ナミルに入れるのは半年に1回で審査がある。それには準備が必要で、まだ完全には揃っていないんだ。これからそれを集めつつ移動する」
初めて聞く名前の国・ナミル。その国は閉鎖的で、入るには条件があるらしい。半年に1回、月と太陽が重なる日の夜に審査があり、認められたらナミルへと行けるのだと言う。
「月と太陽が重なる日に行ける国があるなんて、異世界って感じがしますね」
こんな状況なのにそんなことを言った俺に呆気にとられた表情で大輝さんは俺を見た後、笑いながら「ははっ、そうだな、異世界って感じだな」と言った。大輝さんが呆気に取られて気の抜けた表情も俺に同意してくれたことも嬉しくて、俺も笑ってしまう。
そして、大輝さんは城から逃げる時にラウリア王子に逃げるようにと言われたことを教えてくれた。部屋で見た大輝さんの腕の怪我は俺の部屋へ来るまでに騎士に斬りかかられたらしい。
「……良太は追いかけてくるだろう。グルファン王国の追っ手も来るかもしれない。グルファン王国の国王陛下とエンフィルが死んでしまった今、警戒態勢が強くなっているかもしれないから迂闊に街には近寄らない方がいいだろう。これからは森を移動しつつ、ナミルへは7回目の満月を迎えた日に行けるはずだ」
大輝さんの話を聞き頷き、ふと満月を何回も無事に迎えることができるだろうか?と不安に駆られた。
その期間は逃げ続ける必要があるということだ。果たしてそんな長い期間逃げ続けれるのだろうか……?
魔力もない俺を連れて大輝さんの足手まといにならないだろうか?
そんな不安を感じ取ったのか大輝さんは「大丈夫だ。心配するな」そう言って俯く俺の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「魔界については考えないとな。完全に引き離しても解決するような問題ではなさそうだ……。優馬はどうしたい?もし優馬が良太を説得したいと言うなら俺は俺は優馬に協力したい」
良太を説得する……そんなの無理だと分かってる。でも、良太を止められるのは兄である俺しかいないんじゃないだろうか?
俺が良太を説得するべきなんじゃ……。
いや、妊娠するための植物で俺が孕めば魔界側へつくと言った。じゃぁ、俺が逃げれば魔界側へはつかない?
「でも、良太もナミルまで追いかけてきたら……」
「これは俺にも分からないが、おそらく良太はナミルの審査におりない……。悪い心を持つものは入れないと言われているらしい。悪い心を持つものという表現が曖昧だが、魔界側へつくというような人間を入れるとは思えない……」
良太はどこまでも俺を追いかけてくるような気がして、それに怯えている自分も情けないなと思いつつ、ナミルへは良太は来れないかもしれないと聞いて心が少しホッとした。
ーーでも、本当に俺はこのまま逃げてもいいんだろうか?良太も俺も罪を償うべきなんじゃなかろうか……
見えない答えを探し頭の中でぐるぐると考えていたら頭がくらくらし始めた。
「熱が下がったばかりなのに無理させたな。今は体力を回復するために眠れ」
横になるように促されて瞼を閉じると、すぐにウトウトと眠気がやってきて眠りについた。
熱は身体を燃え上がらせるようにずっと俺を蝕み、ズキズキと身体中が痛んだ。肺の奥深くまで息を吸うと全身に痛みが広がるため、浅い呼吸を繰り返した。
たまに意識が戻ると大輝さんが大事そうに抱えてくれていて、まだ眠るようにと耳元で囁きぎゅっと抱きしめてくれた。その手に安心するかのように、俺は深い眠りについた。
どれくらいの期間眠っていたのか分からない。目をうっすら開くたび、森の中のような木々が視界に入ったり、青い空だったり、綺麗だった。
肌寒く感じる季節のはずなのに、汗が出て、大輝さんがこまめに汗を拭ってくれた気もする。
何度目か意識を戻したり薄らいだりと繰り返している内に、身体中の痛みも徐々にマシになり、浅い呼吸も肺の奥深くまで息を吸えるようになっていた。
はっきりと意識が戻ったのはお城を出て数日経った時だった。目を覚ますとどうも大木の穴蔵にいるようで、入り口から差し込む光はあまり明るくなく、夜のようだ。
少し離れたところで火を起こしていた大輝さんが気づき駆け寄ってくれた。
「優馬っ、大丈夫か?!」
「あ、りがとう、ございます……ここは……?」
「ルウファの東側の森・クーアラだ」
大輝さんは俺のおでこに手を当てると熱がないことを確認し、息を吐いて安心した顔をした。
飲み物を渡してくれ、それを一口飲むと暖かいその飲み物はユモルで心が落ち着いた。
すぐにユモルを飲み干した俺を見て大輝さんが「もう一杯飲むか?」と聞いてくれて、素直に頷いた。
新たに入れてもらったユモルに口をつけ、大輝さんはそんな俺を見守り、静寂な空気が流れた。
何から話そうか……そう考えた時、ハッと我に返り声を荒げた。
「あっ、良太は?!魔王は?!」
「魔王……?」
大輝さんは魔王と聞きなれない言葉が俺の口から出て驚いたようだった。
良太が部屋の魔鏡で魔界へ行ったこと、そして、ある条件を交換に、1年後魔界側につき、この世界を侵略するつもりだと伝えた。
大輝さんはその話に驚き、何も言葉を発せないでいた。良太が何を交換条件に魔界側へついたか、は言えなかった。
でも、大輝さんがその条件について深く聞かないと言うことから、もしかすると俺がらみと言うことは何となく分かっているのかもしれない。
木の穴蔵で2人でいると、フグラセンのジャングルを思い出す。いや、あの時は奥の穴蔵にエンフィル王子もいたけど……。
「大輝さん、ごめんなさい……あの時、俺が小瓶なんて持っていかなければ……スハンもミンちゃんも巻き込んで……それにエンフィル王子が亡くなったのも……みんな……みんな、俺のせいで……」
俺が皆を巻き込んで不幸にしている……。そう思うと目に涙が溜まり始め、泣く資格なんてないのに……と、ぐっと奥歯を噛みしめて涙を堪えた。
「ちがう、優馬のせいじゃない。そんなこと言うな。俺はこうやって生きている。スハンもミンも無事だ。信頼できる元神官のユーシアに頼んで神殿に避難してもらった。……エンフィルだってお前のせいじゃない……俺にだって責任があるんだ……。だから、そう自分を責めないでくれ……。ほら?こっち見ろ。俺は生きてるだろ?」
地面に視線を落として涙を零さないように堪えている俺の頭を撫でて、その手は触れるか触れないかの距離をとりながら俺の頬へと降りてきた。その手が大輝さんの方を見るように促しているように思い、頭を上げると大輝さんと目が合い、大輝さんが微笑んだ。
俺と目が合ったことに安心して、大輝さんは目じりへとそっと手を伸ばした。その手は一瞬触れるかどうか戸惑いをみせたものの、零れそうな涙を掬い取った。大輝さんの大きくて暖かみのあるその手が心を落ち着かせた。
目じりを拭った優しい手が離れると、今度は大輝さんが申し訳なさそうな顔をした。
「むしろ俺こそ……あの時……見ていてすまない……あの時、ラウリアが蛇に噛まれて俺が呼び出されたんだ。治療した後、良太と話せたらと追いかけたんだが、何もできず動けなかった……その後もすぐにこうやって連れ出すことができず遅くなって……本当にすまない……」
大輝さんは心の底から悔やみ、沈んだ声で謝った。俺だって同じ状況なら驚いて動けなかったと思う……。
そして思い返すと、大輝さんが城で働き始めたのもちょうどその頃だと気づき、必死に動いてくれていたのだと、その気持ちだけで十分だった。
「いえ……驚かれたと…思います……。むしろ俺のために色々とありがとうございます……」
「優馬と良太を引き離せたらと、良太を説得するか完全に引き離すしか方法がないと思った。闇雲に引き離しても無駄に終わるかもしれないと思うと時間がかかってしまった……」
大輝さんはお城で扉を開けてくれた時、逃げようと言ってくれた。そして、その直前、薬部屋でも良太と完全に離れられたら、と言う質問をされたことを思い出し、どこか目的地があるのかと思った。
「これからどこに……?」
「秘境の地・ナミルだ。ナミルに入れるのは半年に1回で審査がある。それには準備が必要で、まだ完全には揃っていないんだ。これからそれを集めつつ移動する」
初めて聞く名前の国・ナミル。その国は閉鎖的で、入るには条件があるらしい。半年に1回、月と太陽が重なる日の夜に審査があり、認められたらナミルへと行けるのだと言う。
「月と太陽が重なる日に行ける国があるなんて、異世界って感じがしますね」
こんな状況なのにそんなことを言った俺に呆気にとられた表情で大輝さんは俺を見た後、笑いながら「ははっ、そうだな、異世界って感じだな」と言った。大輝さんが呆気に取られて気の抜けた表情も俺に同意してくれたことも嬉しくて、俺も笑ってしまう。
そして、大輝さんは城から逃げる時にラウリア王子に逃げるようにと言われたことを教えてくれた。部屋で見た大輝さんの腕の怪我は俺の部屋へ来るまでに騎士に斬りかかられたらしい。
「……良太は追いかけてくるだろう。グルファン王国の追っ手も来るかもしれない。グルファン王国の国王陛下とエンフィルが死んでしまった今、警戒態勢が強くなっているかもしれないから迂闊に街には近寄らない方がいいだろう。これからは森を移動しつつ、ナミルへは7回目の満月を迎えた日に行けるはずだ」
大輝さんの話を聞き頷き、ふと満月を何回も無事に迎えることができるだろうか?と不安に駆られた。
その期間は逃げ続ける必要があるということだ。果たしてそんな長い期間逃げ続けれるのだろうか……?
魔力もない俺を連れて大輝さんの足手まといにならないだろうか?
そんな不安を感じ取ったのか大輝さんは「大丈夫だ。心配するな」そう言って俯く俺の頭をわしゃわしゃと撫でた。
「魔界については考えないとな。完全に引き離しても解決するような問題ではなさそうだ……。優馬はどうしたい?もし優馬が良太を説得したいと言うなら俺は俺は優馬に協力したい」
良太を説得する……そんなの無理だと分かってる。でも、良太を止められるのは兄である俺しかいないんじゃないだろうか?
俺が良太を説得するべきなんじゃ……。
いや、妊娠するための植物で俺が孕めば魔界側へつくと言った。じゃぁ、俺が逃げれば魔界側へはつかない?
「でも、良太もナミルまで追いかけてきたら……」
「これは俺にも分からないが、おそらく良太はナミルの審査におりない……。悪い心を持つものは入れないと言われているらしい。悪い心を持つものという表現が曖昧だが、魔界側へつくというような人間を入れるとは思えない……」
良太はどこまでも俺を追いかけてくるような気がして、それに怯えている自分も情けないなと思いつつ、ナミルへは良太は来れないかもしれないと聞いて心が少しホッとした。
ーーでも、本当に俺はこのまま逃げてもいいんだろうか?良太も俺も罪を償うべきなんじゃなかろうか……
見えない答えを探し頭の中でぐるぐると考えていたら頭がくらくらし始めた。
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