25 / 27
きっちりカタはつけるから 4
しおりを挟む
居酒屋の看板の陰から唯ちゃんを見守る私に声がかけられた。
「うまく行きそうか?」
周一郎さんだ。
私は唯ちゃんから視線を離さないでいる。
電柱に持たれながら私を待つ唯ちゃんは、手持ち無沙汰のせいか鞄をぶらぶらさせながら、時々キョロキョロと辺りの様子をうかがっている。
「それにしても、今日のお前の服装……すごいな」
「これですか?とげぬき地蔵商店街で見つけたんです」
オーバーの下に隠れていたベージュ地に大柄な白い花がプリントされたカットソーをひらひらさせる。
言葉を失った周一郎さんに、
「冗談です」と呟いた。
じゃあどこで見つけたんだ。ってなりそうだったから、
「原宿です」と付け加えた。
「原宿にこんな服売ってるのか。最近の流行は理解できないな」
しげしげと私の服を眺めている。
変なところで感心しているようだ。
本当は地元の商店街で見つけたのだけれど、黙っていよう。
くだらない話をしていたら、背の高い男性が唯ちゃんに近づいていく。
「あっ、唯ちゃんに声を掛けてる。あの人が畑山壮真さんですね」
違ったら一大事だ。唯ちゃんは可愛いからナンパされる心配もあったけれど、周一郎さんの「ああ」のひと声に胸を撫でおろす。
私と周一郎さんがそっと二人を影から見守ること数分。
何事か話していたけれど、二人は夜の街へと消えて行った。
「唯ちゃん少し酔っていたけれど、あのままホテルに直行とか無いですよね?」
「心配ない。壮真はそんな男じゃない」
畑山壮真。
周一郎さんと同じ三十二歳。一部上場、菱沼物産の時期社長。周一郎さんとは大学時代の同級生とのこと。
遠目ではあったけれど、背は高く、かなりのイケメンのように見受けられた。
あの二人、うまくいくといいのだけれど。
ほっとした私は、寒いしさっさと帰ろうと駅の方へ歩き出そうとした。その腕を周一郎さんが掴む。
「お前たちが出てくるまで、ずいぶん外で待ったぞ」
周一郎さんとの約束の時間を四十五分もオーバーして、私たちは居酒屋を出たのだった。
「すみません。おしゃべりが楽しくてついつい時間オーバーしちゃいました。ごめんなさい」
彼は腕を組んでため息をつく。
「壮真はどこか温かいところで、冷えた体を温めるだろうからいいが……」
「そうですね。お茶とかだったら唯ちゃんの酔いもさめるだろうし。私たちもどこかでお茶しますか。お詫びにおごりますよ」
周一郎さんの冷たい視線が私に注がれた。
「俺たちは大人だ」
「……?」
「壮真たちはまだ子供だ」
「……!?」
そう言うことでしたか。気づかなくてすみません。
「赤坂の行きつけのバーにしましょうか。この時間だと少し混んでるかもしれないけど、お酒のほうが体が温まりますよね」
そのバーは隠れ家的存在で、赤坂の住宅街にひっそりとたたずんでいた。
ここからはタクシーでしか行けない。
私はタクシーを拾うために大通りに出た。
時間は二十二時を少し過ぎたところ。
タクシーは何台も通るのだけれど、どれも賃走や迎車ばかりだ。
「なかなか空車来ないですね。アプリで呼びましょか」
鞄からスマホを取り出そうとする私の手を、周一郎さんが制した。
「ドレスコードがあるわけじゃないが、お前の恰好でバーは無理だろ。俺たちこそホテル直行ってのも、ありだと思うんだが。今日は寒いしお互いの体を暖め合うのも……」
涼しい顔で、しれっと大それたことを平気で言う。
これはきっと周一郎さんだから許されるのだと思う。
だけど、しし座流星群の夜以来、周一郎さんの様子が変だ。今だって壊れたおもちゃのように突拍子も無いことを言い出すのだから。
だから私も突拍子の無い言葉で答えた。
「ねぇ、周一郎さん。私のこと処女だと思います?」
「なっ、いきなり何だ」
「答えて下さい。どっちだと思います。以前周一郎さんは処女性を気にしないって言いましたよね。やっぱり処女の子とそうでない子を抱くときって、やりやすさとかあるんですか?」
「お前まさかっ」
彼の両手が私の肩を痛いほど掴む。
真っすぐに私を見つめる周一郎さんの瞳に、私はドキっとして息を飲む。
私に対してこんな真剣な彼の顔を見るのは初めてだった。
通りを流れる車の波は、私たちを置き去りにするように、近づいては去って行く。
「お前まさか他の男と……」
「私だって二十七です」
「まさか、あいつじゃないだろうなっ!?」
……あいつ……ね。
「周一郎さんには関係ないですよね」
さんざん私を放ったらかしておいて、今さら何よ。
「そう……だな」
「離してください」
彼の手を振り払った。
と、その手を乗車希望と勘違いしたのかタクシーが止まった。
そしてゆっくりと自動ドアが開く。
とっさに私はタクシーに乗り込んだ。
「おじさん、赤坂見附まで」
「おいっ。俺の質問に答えろっ」
周一郎さんはタクシーの屋根に手をかけて、座席に座る私の顔をのぞき込んで来た。
運転手さんは扉を閉めようかどうしようか戸惑っている。
私はおじさんに「すいません」と声を掛けて少しだけ待ってもらった。
「ずるいですよ。私の質問には答えないで、自分ばっかり」
「それは……」
「今度会うときまでに考えておいてくださいね」
そしてタクシーは周一郎さんを残して夜の街を走り出す。
ガラス窓には夜の景色と重なって私の顔が映っている。
少しくらい苦しんで下さいね、周一郎さん。
「うまく行きそうか?」
周一郎さんだ。
私は唯ちゃんから視線を離さないでいる。
電柱に持たれながら私を待つ唯ちゃんは、手持ち無沙汰のせいか鞄をぶらぶらさせながら、時々キョロキョロと辺りの様子をうかがっている。
「それにしても、今日のお前の服装……すごいな」
「これですか?とげぬき地蔵商店街で見つけたんです」
オーバーの下に隠れていたベージュ地に大柄な白い花がプリントされたカットソーをひらひらさせる。
言葉を失った周一郎さんに、
「冗談です」と呟いた。
じゃあどこで見つけたんだ。ってなりそうだったから、
「原宿です」と付け加えた。
「原宿にこんな服売ってるのか。最近の流行は理解できないな」
しげしげと私の服を眺めている。
変なところで感心しているようだ。
本当は地元の商店街で見つけたのだけれど、黙っていよう。
くだらない話をしていたら、背の高い男性が唯ちゃんに近づいていく。
「あっ、唯ちゃんに声を掛けてる。あの人が畑山壮真さんですね」
違ったら一大事だ。唯ちゃんは可愛いからナンパされる心配もあったけれど、周一郎さんの「ああ」のひと声に胸を撫でおろす。
私と周一郎さんがそっと二人を影から見守ること数分。
何事か話していたけれど、二人は夜の街へと消えて行った。
「唯ちゃん少し酔っていたけれど、あのままホテルに直行とか無いですよね?」
「心配ない。壮真はそんな男じゃない」
畑山壮真。
周一郎さんと同じ三十二歳。一部上場、菱沼物産の時期社長。周一郎さんとは大学時代の同級生とのこと。
遠目ではあったけれど、背は高く、かなりのイケメンのように見受けられた。
あの二人、うまくいくといいのだけれど。
ほっとした私は、寒いしさっさと帰ろうと駅の方へ歩き出そうとした。その腕を周一郎さんが掴む。
「お前たちが出てくるまで、ずいぶん外で待ったぞ」
周一郎さんとの約束の時間を四十五分もオーバーして、私たちは居酒屋を出たのだった。
「すみません。おしゃべりが楽しくてついつい時間オーバーしちゃいました。ごめんなさい」
彼は腕を組んでため息をつく。
「壮真はどこか温かいところで、冷えた体を温めるだろうからいいが……」
「そうですね。お茶とかだったら唯ちゃんの酔いもさめるだろうし。私たちもどこかでお茶しますか。お詫びにおごりますよ」
周一郎さんの冷たい視線が私に注がれた。
「俺たちは大人だ」
「……?」
「壮真たちはまだ子供だ」
「……!?」
そう言うことでしたか。気づかなくてすみません。
「赤坂の行きつけのバーにしましょうか。この時間だと少し混んでるかもしれないけど、お酒のほうが体が温まりますよね」
そのバーは隠れ家的存在で、赤坂の住宅街にひっそりとたたずんでいた。
ここからはタクシーでしか行けない。
私はタクシーを拾うために大通りに出た。
時間は二十二時を少し過ぎたところ。
タクシーは何台も通るのだけれど、どれも賃走や迎車ばかりだ。
「なかなか空車来ないですね。アプリで呼びましょか」
鞄からスマホを取り出そうとする私の手を、周一郎さんが制した。
「ドレスコードがあるわけじゃないが、お前の恰好でバーは無理だろ。俺たちこそホテル直行ってのも、ありだと思うんだが。今日は寒いしお互いの体を暖め合うのも……」
涼しい顔で、しれっと大それたことを平気で言う。
これはきっと周一郎さんだから許されるのだと思う。
だけど、しし座流星群の夜以来、周一郎さんの様子が変だ。今だって壊れたおもちゃのように突拍子も無いことを言い出すのだから。
だから私も突拍子の無い言葉で答えた。
「ねぇ、周一郎さん。私のこと処女だと思います?」
「なっ、いきなり何だ」
「答えて下さい。どっちだと思います。以前周一郎さんは処女性を気にしないって言いましたよね。やっぱり処女の子とそうでない子を抱くときって、やりやすさとかあるんですか?」
「お前まさかっ」
彼の両手が私の肩を痛いほど掴む。
真っすぐに私を見つめる周一郎さんの瞳に、私はドキっとして息を飲む。
私に対してこんな真剣な彼の顔を見るのは初めてだった。
通りを流れる車の波は、私たちを置き去りにするように、近づいては去って行く。
「お前まさか他の男と……」
「私だって二十七です」
「まさか、あいつじゃないだろうなっ!?」
……あいつ……ね。
「周一郎さんには関係ないですよね」
さんざん私を放ったらかしておいて、今さら何よ。
「そう……だな」
「離してください」
彼の手を振り払った。
と、その手を乗車希望と勘違いしたのかタクシーが止まった。
そしてゆっくりと自動ドアが開く。
とっさに私はタクシーに乗り込んだ。
「おじさん、赤坂見附まで」
「おいっ。俺の質問に答えろっ」
周一郎さんはタクシーの屋根に手をかけて、座席に座る私の顔をのぞき込んで来た。
運転手さんは扉を閉めようかどうしようか戸惑っている。
私はおじさんに「すいません」と声を掛けて少しだけ待ってもらった。
「ずるいですよ。私の質問には答えないで、自分ばっかり」
「それは……」
「今度会うときまでに考えておいてくださいね」
そしてタクシーは周一郎さんを残して夜の街を走り出す。
ガラス窓には夜の景色と重なって私の顔が映っている。
少しくらい苦しんで下さいね、周一郎さん。
0
あなたにおすすめの小説
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
なみゆき
ファンタジー
魔王を討ったはずの俺は、冤罪で追放された。 功績は奪われ、婚約は破棄され、裏切り者の烙印を押された。 信じてくれる者は、誰一人いない——そう思っていた。
だが、辺境で出会った古代魔導と、ただ一人俺を信じてくれた彼女が、すべてを変えた。 婚礼と処刑が重なるその日、真実をつきつけ、俺は、王都に“ざまぁ”を叩きつける。
……でも、もう復讐には興味がない。 俺が欲しかったのは、名誉でも地位でもなく、信じてくれる人だった。
これは、ざまぁの果てに静かな勝利を選んだ、元英雄の物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる