26 / 27
きっちりカタはつけるから 5
しおりを挟む
それから三ヵ月後のこと。
満天堂は上から下まで大変な騒ぎとなった。
唯ちゃんは一瞬で時の人となったのだった。
「信じられないっ!!あの本橋さんが大手商社、菱沼物産の時期社長と婚約ですってっ!」
「お相手の方、経済紙で見たことあるけれど超イケメンっ!」
「どこで出会ったわけ?悔しすぎるんですけどっ」
社食でもそんな会話があちこちで聞こえてくる。
畑山壮真さんは唯ちゃんをとても気に入り、すぐにでも結婚したいと周りを説得し異例のスピード婚約となったのだった。
私はほくそ笑みながら、今日もご飯をよそる。
「トンちゃん知ってる?うちの社員が菱沼物産の御曹司と婚約したこと」
「ええ、朝からそんな話をチラホラ社員さんたちがしてましたから」
経理部の大倉部長は相変わらず噂話に敏感だ。
「玉の輿だよねぇ。羨ましい限りだよ。俺の娘もどっかの御曹司がもらってくれないかね」
「娘さん、いらしたんですね」
「俺に似ず、中々の美人。親としては早くいい男を見つけて欲しいんだけどさ」
それよりも。私をチラッと見るなり意味深な視線を送ってくる部長。
「どんどん先越されちゃうね」
一言余計だっての。
私はおしゃもじをギュッと握る。
「だから、いい人いたら紹介してくださいよ」
「また今度ね~」
お調子者の部長との漫才も慣れたもの。
いつもの癖でため息を漏らしても、自然と笑顔になる。
おめでとう、唯ちゃん。
所で例の二人は?
私は食堂内に視線を走らせる。
いたいた。
何やら言い争ってる。
あっ、山下さんが席を立って……あー、清水君が追いかけてる。
こちらも、お幸せにねっ。
仕事を終えた私は、いつものように頓宮はるみのロッカールームへ向かっていた。
「はるみさんっ」
唯ちゃんだった。
「社内はあなたの話題で持ち切りじゃない。おめでとう」
「あ、ありがとうございます」
頬を染めて恥じ入る彼女はなんと可愛らしいことか。
しかも左手の薬指には存在感を放つ、大きな大きなダイヤがキラリと光っている。
唯ちゃんは今月いっぱいで満天堂を寿退社する。
いつから誰が始めたかは分からないけれど、満天堂を寿退社する女子社員は婚約してから退社するその日まで婚約指輪をつけて出社する習慣があった。
「あの、私、はるみさんに感謝してるんです」
「何故?」
「だって、あの日はるみさんと飲みに行かなかったら、壮真さんに会えなかったじゃないですか」
「あ~、それもそうね。うふふ、きっと二人は出会う運命だったのよ。赤い糸で結ばれていたんじゃないの?」
えへっ。ゆいちゃんは恥ずかしそうに笑う。
「唯ちゃんがいい子だから、神様が素敵な出会いを用意してくれたんじゃない。SNSのデマも、清水君と別れたのも、壮真さんに出会うためだったのよ」
「まさかぁ~、でも本当にすごい偶然でした。あの時、壮真さんが酔った私を心配して声を掛けてくれなかったらと思うと……」
「待ってて。って言ったのにさぁ、戻ってきたら唯ちゃんの影も形もないんだから。心配したんだよ。あちこち探したし」
言いながら私は胸の内で舌を出す。
「すみません。あの後、はるみさんにLINEしたんですけど、既読ついたのだいぶ後でしたよね。探してくれてたんですね」
「まー結果的に私が居なくて良かったよね。アラサーのおばちゃんが一緒だったら、壮真さんだって声かけなかったと思うよ。スマホを居酒屋に忘れたこと、感謝してね」
「はいっ!」
「まったく調子いいんだから。今度何かおごりなさいよっ」
そう言うと、唯ちゃんは是非是非と頷いた。
「私たちの結婚式には絶対来てくださいね」
「えー、セレブが集まる結婚式にダサダサアラサー社食のおばちゃんがぁ?」
「自分に自信を持てって言ったのは、はるみさんですよ。もし良かったら今度一緒に洋服買いに行きましょうよ」
「結婚式に着ていくワンピースでも選んでくれる?」
「任せてください。私、こう見えてセンスいいんですから」
本当に唯ちゃんは自信を持ち直していたし、とても幸せそうだった。
めでたし、めでたし。
「正式に日取りが決まったら、また会いに来ますね。今度は壮真さんと一緒に」
「市田常務が、がっかりしてたわよ。結局唯ちゃん辞めちゃうから」
「常務には私から他の子を推薦しておきました。彼女は私よりしっかりしていて仕事も出来るいい子ですよ。今度はるみさんにも紹介しますね」
「よろしく。社食の常連さんになってもらわなくちゃ。商売繁盛、商売繁盛」
「やだ~、はるみさんたら」
巷では、唯ちゃんに壮真さんを紹介したのは市田常務だと囁かれていた。
そして新たな都市伝説も誕生したらしい。満天堂の重役秘書を務めると、玉の輿に乗れると。
こんな噂なら大歓迎。
来年は可愛い子がたくさん入社面接に来てくれること間違いなし。
満天堂には可愛い子が多い→優秀な理系男が集まる→会社はますます発展する。
これぞ人気企業の三段論法。
話をしている私たちの横を、山下さんが偶然通りかかり、エレベーターのボタンを押した。
これくらいの仕返しはいいよね。と、私は彼女に声をかけた。
「ねえ、山下さんっ」
私が声を掛けると、山下さんはえっ?とこちらを振り返る。
「唯ちゃんのダイヤ見た?こんな大きいダイヤ、私初めて見たよ」
バツの悪そうな山下さんを無視して、ゆいちゃんに向き直ると、「何カラット?」と訊ねる。
「えっと、その……三カラットです」
あくまでも唯ちゃんは控えめだ。
山下さんにされた仕打ちを考えれば、もっと言ってやってもいいのに。
「ひゃー、凄い。さ、三カラット!」
おおげさにのけぞる私。
「しかもそれ、銀座にある有名なハイブランドのデザインだよね」
「……はい」
恥ずかしそうにダイヤを隠す仕草も、唯ちゃんらしくて可愛い。
「確か、山下さんも結婚するのよね。婚約指輪もらった?」
山下さんは、サッと自分の左手を隠す。
ちょっと可哀想だったかな。でも人の幸せを壊したのだから、それなりの代償は払わないと。
唯ちゃんには要らないかな?そんなちっぽけな代償。
「唯ちゃんは結婚式どこでするの?」
「えっと、帝都ホテルの予定です」
「すっごーい、やっぱりセレブは違うわねっ。山下さんもどこかのホテル?」
「ええ」彼女は言葉を濁す。
「ねぇねぇ、ドレスはやっぱりオーダーメイドでしょ?唯ちゃんスタイルいいから、どのハイブランドでも似合いそう」
「私はレンタルで良いって言ったんですけど、彼はハワイでも二人だけでもう一度お式を挙げたいから、ブランドのドレスをオーダーしろって言うんです」
「ひゃー、数回しか着ないドレスに何百万も!」
エレベーターが来るまでの間、私は山下さんに唯ちゃんの幸せ話を聞かせてあげたのだった。
ちゃんと聞いてた?山下さんっ!
ざ・ま・あっ!!
満天堂は上から下まで大変な騒ぎとなった。
唯ちゃんは一瞬で時の人となったのだった。
「信じられないっ!!あの本橋さんが大手商社、菱沼物産の時期社長と婚約ですってっ!」
「お相手の方、経済紙で見たことあるけれど超イケメンっ!」
「どこで出会ったわけ?悔しすぎるんですけどっ」
社食でもそんな会話があちこちで聞こえてくる。
畑山壮真さんは唯ちゃんをとても気に入り、すぐにでも結婚したいと周りを説得し異例のスピード婚約となったのだった。
私はほくそ笑みながら、今日もご飯をよそる。
「トンちゃん知ってる?うちの社員が菱沼物産の御曹司と婚約したこと」
「ええ、朝からそんな話をチラホラ社員さんたちがしてましたから」
経理部の大倉部長は相変わらず噂話に敏感だ。
「玉の輿だよねぇ。羨ましい限りだよ。俺の娘もどっかの御曹司がもらってくれないかね」
「娘さん、いらしたんですね」
「俺に似ず、中々の美人。親としては早くいい男を見つけて欲しいんだけどさ」
それよりも。私をチラッと見るなり意味深な視線を送ってくる部長。
「どんどん先越されちゃうね」
一言余計だっての。
私はおしゃもじをギュッと握る。
「だから、いい人いたら紹介してくださいよ」
「また今度ね~」
お調子者の部長との漫才も慣れたもの。
いつもの癖でため息を漏らしても、自然と笑顔になる。
おめでとう、唯ちゃん。
所で例の二人は?
私は食堂内に視線を走らせる。
いたいた。
何やら言い争ってる。
あっ、山下さんが席を立って……あー、清水君が追いかけてる。
こちらも、お幸せにねっ。
仕事を終えた私は、いつものように頓宮はるみのロッカールームへ向かっていた。
「はるみさんっ」
唯ちゃんだった。
「社内はあなたの話題で持ち切りじゃない。おめでとう」
「あ、ありがとうございます」
頬を染めて恥じ入る彼女はなんと可愛らしいことか。
しかも左手の薬指には存在感を放つ、大きな大きなダイヤがキラリと光っている。
唯ちゃんは今月いっぱいで満天堂を寿退社する。
いつから誰が始めたかは分からないけれど、満天堂を寿退社する女子社員は婚約してから退社するその日まで婚約指輪をつけて出社する習慣があった。
「あの、私、はるみさんに感謝してるんです」
「何故?」
「だって、あの日はるみさんと飲みに行かなかったら、壮真さんに会えなかったじゃないですか」
「あ~、それもそうね。うふふ、きっと二人は出会う運命だったのよ。赤い糸で結ばれていたんじゃないの?」
えへっ。ゆいちゃんは恥ずかしそうに笑う。
「唯ちゃんがいい子だから、神様が素敵な出会いを用意してくれたんじゃない。SNSのデマも、清水君と別れたのも、壮真さんに出会うためだったのよ」
「まさかぁ~、でも本当にすごい偶然でした。あの時、壮真さんが酔った私を心配して声を掛けてくれなかったらと思うと……」
「待ってて。って言ったのにさぁ、戻ってきたら唯ちゃんの影も形もないんだから。心配したんだよ。あちこち探したし」
言いながら私は胸の内で舌を出す。
「すみません。あの後、はるみさんにLINEしたんですけど、既読ついたのだいぶ後でしたよね。探してくれてたんですね」
「まー結果的に私が居なくて良かったよね。アラサーのおばちゃんが一緒だったら、壮真さんだって声かけなかったと思うよ。スマホを居酒屋に忘れたこと、感謝してね」
「はいっ!」
「まったく調子いいんだから。今度何かおごりなさいよっ」
そう言うと、唯ちゃんは是非是非と頷いた。
「私たちの結婚式には絶対来てくださいね」
「えー、セレブが集まる結婚式にダサダサアラサー社食のおばちゃんがぁ?」
「自分に自信を持てって言ったのは、はるみさんですよ。もし良かったら今度一緒に洋服買いに行きましょうよ」
「結婚式に着ていくワンピースでも選んでくれる?」
「任せてください。私、こう見えてセンスいいんですから」
本当に唯ちゃんは自信を持ち直していたし、とても幸せそうだった。
めでたし、めでたし。
「正式に日取りが決まったら、また会いに来ますね。今度は壮真さんと一緒に」
「市田常務が、がっかりしてたわよ。結局唯ちゃん辞めちゃうから」
「常務には私から他の子を推薦しておきました。彼女は私よりしっかりしていて仕事も出来るいい子ですよ。今度はるみさんにも紹介しますね」
「よろしく。社食の常連さんになってもらわなくちゃ。商売繁盛、商売繁盛」
「やだ~、はるみさんたら」
巷では、唯ちゃんに壮真さんを紹介したのは市田常務だと囁かれていた。
そして新たな都市伝説も誕生したらしい。満天堂の重役秘書を務めると、玉の輿に乗れると。
こんな噂なら大歓迎。
来年は可愛い子がたくさん入社面接に来てくれること間違いなし。
満天堂には可愛い子が多い→優秀な理系男が集まる→会社はますます発展する。
これぞ人気企業の三段論法。
話をしている私たちの横を、山下さんが偶然通りかかり、エレベーターのボタンを押した。
これくらいの仕返しはいいよね。と、私は彼女に声をかけた。
「ねえ、山下さんっ」
私が声を掛けると、山下さんはえっ?とこちらを振り返る。
「唯ちゃんのダイヤ見た?こんな大きいダイヤ、私初めて見たよ」
バツの悪そうな山下さんを無視して、ゆいちゃんに向き直ると、「何カラット?」と訊ねる。
「えっと、その……三カラットです」
あくまでも唯ちゃんは控えめだ。
山下さんにされた仕打ちを考えれば、もっと言ってやってもいいのに。
「ひゃー、凄い。さ、三カラット!」
おおげさにのけぞる私。
「しかもそれ、銀座にある有名なハイブランドのデザインだよね」
「……はい」
恥ずかしそうにダイヤを隠す仕草も、唯ちゃんらしくて可愛い。
「確か、山下さんも結婚するのよね。婚約指輪もらった?」
山下さんは、サッと自分の左手を隠す。
ちょっと可哀想だったかな。でも人の幸せを壊したのだから、それなりの代償は払わないと。
唯ちゃんには要らないかな?そんなちっぽけな代償。
「唯ちゃんは結婚式どこでするの?」
「えっと、帝都ホテルの予定です」
「すっごーい、やっぱりセレブは違うわねっ。山下さんもどこかのホテル?」
「ええ」彼女は言葉を濁す。
「ねぇねぇ、ドレスはやっぱりオーダーメイドでしょ?唯ちゃんスタイルいいから、どのハイブランドでも似合いそう」
「私はレンタルで良いって言ったんですけど、彼はハワイでも二人だけでもう一度お式を挙げたいから、ブランドのドレスをオーダーしろって言うんです」
「ひゃー、数回しか着ないドレスに何百万も!」
エレベーターが来るまでの間、私は山下さんに唯ちゃんの幸せ話を聞かせてあげたのだった。
ちゃんと聞いてた?山下さんっ!
ざ・ま・あっ!!
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる