異世界転移二児の母になる

ユミル

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番外編

ハドラマウ王国(後編)

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   そしてユーリから王金貨を取った冒険者は他の冒険者に捕まって、ゴミの様に部屋の片隅に捨てられる。
 数人の冒険者は片づけておきましたと一礼をしていくのだ。
 そして数時間が経ち、皆が良いようにお酒が回り始める頃に入り口の扉が開く。
貸しきりの表示を店前に出しているのに入って来るので、一人の店員が席を立ち入り口の方に向かうと、店員の女性は驚いている。
 誰が来たのかとユーリが振り向くと、ロイスとエレナと同じ年頃の青年が見える。 
 明るい茶髪に短髪で何処となく誰かに似ている優しげな青年であった。その豪華な衣装を着ているので、名のある貴族だろうとユーリはお酒を飲みつつ隣の女性と会話を振るが、その女性も言葉がしどろもどろになっている。
「こっちに来ているなら儂も呼ばないか」
 と聞きなれた声に再度振り向くとそこにはシュバーンが居た。
「ん? シュバーンなの? じゃその隣に居るのは息子なのね」
「初めましてユーリ様、私はハドラマウ王国、国王エドラ・ハドラマウ。現在私が国王をしています」
 席をたったユーリはエドラの所に行くとマジマジと顔を見つめる。
「こう見るとそっくりね。ただ違うと言えば少し軟弱な体質かな?」
 ポンポンと胸元辺りを触り始める。
 シュバーンは冒険者をしていた事もあり筋肉が付いているが、エドナの筋肉は付いているものの戦いの中で作られる筋肉では無く、鍛錬などで作られた綺麗な筋肉質であった。
 ユーリは店員に声をかけて少し席を広げて欲しいと言うと、すぐに二人が座れる席を作り、ユーリの左隣にエドナが座りハリーの隣にシュバーンが座る。
 シュバーンとハリーは知りあいで久しぶりにあった事で二人の世界に入っていく。
 ハリーがギルドマスターになる前は何回かパーティーも組んだ事があるみたいであった。
 そしてその二人と一緒に来ていた大和とマリンは冒険者と混ざってお酒を飲み始めていると、ユーリがストロー程の大きさの棒を数本持ったまま立ち上がる。
「第一回! 王様を交えた王様ゲームを開催するわよ」
 ノリノリのユーリであるが、このゲームは前の世界の遊びであってこっちの人には通じない。
 なので、隣にいるエドラが興味津々で聞いてくる。
「ユーリ様? 王様ゲームとはどのような遊びなのでしょうか?」
 んふふとにやつく表情で答えていく。
「この中に一本だけ色のついた棒があって、それを引くとその人が王様になるのよ。そして他の者は番号が書かれているのよ。そして王様が二つの番号を言って、それを持っている番号の人が王様が言う命令を聞かないといけないの。もちろん行き過ぎた命令等はダメよ?
 例えば……2番と3番は自分の中で恥ずかしい話を言うとか軽いボディータッチぐらいなら大丈夫かな?」
「なるほど、国王であれば人からの命令をされる事が無いので、民の気持ちが少しでもわかるようにとユーリ様が考えてくれたのですね」 
 ただ単にユーリはお遊びであったが、エドラは真面目であったがために勘違いをしている。
「ん~ まぁそんな感じよ。ともあれ軽く初めてみましょう」
 ユーリは手を前にだして、それぞれ一本引いてもらう。
「王様は誰?」
 配った棒を探していくと、先に赤色で塗った棒を持っていたのはシュバーンであった。
 顎髭を触りながら何を命令しようかと思っていると、何やらひらめき表情を明るくする。
「王様からの命令じゃ2番と4番は人には言えない恥ずかしい話をしてもらおうかの」
 ニタニタと悪い笑みを浮かべている。
 もしこの番号が息子エドラに当たると面白そうであるからだ。エドラは日ごろから真面目で使用人達からも深く慕われている。
 そんなエドラの一つや二つ隠し事はある。
 なので、シュバーンは息子の恥ずかしい話を知りたかったのであるが、番号は見事に外れて、2番はハリーで4番はアルトであった。
 その表情はドラゴンと立ち向かう様な絶望の表情をしている。
「じゃ番号の早いハリーからで」
 とユーリが進行していく。
「どうしても言わないといけないのか?」
 嫌そうな表情のままシュバーンを見るハリー。
「うむ」
 意を決したハリーは思い口を開く。
「その~ まぁあれだ…… 皆一応知っていると思うが、俺は結婚をしている。そして子供は6人いるのだ」
「「「えっ!?」」」
 テーブルを囲むメンバーの数人は席を立ち驚き、店員ある女性も驚きを隠せていない。
 この世界では王族、貴族であれば6人の子供は居ても不思議ではない。
 そしてハリーにいたっては一人の女性で6人産んでいる。
 この世界ではありえない等しいのだ。
 王族、貴族出れば正妻を含め側室等、別の女性の間に子供を産ますことが当たり前である。
 一人の女性で多くても3人である。
 なので、ハリーは凄く珍しい部類であると言う事がわかる。
 別に恥ずかしいという話ではないが、ハリーはゆでタコの様に赤く染まって恥ずかしくて落ち着きがなくなっている。
「まぁなんじゃ奥さんをいたわってやれよ?」
 シュバーンはハリーの肩に手を置き奥さんを大事にする様に言う。
 この世界で6人の子供の面倒を見ると言う事はかなり大変な事である。現代みたいに預ける場所は無く、そして治安が決していい事では無いのだ。
「次はアルトね! 何かある?」
 ワクワクとした表情でユーリはアルトを見つめる。
「えぇ、2年前の冒険者ギルドのメンバー20人程で森の魔物討伐の時の事ですが……」
「都市周辺で魔物の活性化が起こった時のか?」
「そうだ」
 2年前にハドラマウ周辺で魔物の活性化が始まり、都市の外に出る事を一時的に禁止する程までになった事がある。
 ユーリ以外は皆が知っている事である。
 その時は、アルトも森に行っていて狩をしていたはずだ。
「あの状況でお前は何をしていたのだ?」
 普通に疑問思ったハリーはアルトに聞く。
 狩に明け暮れる日々であったはずで、他の事をする余裕など無かったはずである。
「夜に用を足したくなって少し離れた位置で居たのだが、寝ぼけて気がつかなかったのか、そ…… その女性冒険者が俺の前で用をし始めたのだ。初めての光景で、その…… 隠れたまま……」
「それ以上は言わなくていいわ……」
 ユーリがアルトの言葉を遮るようにストップをかけた。
 アルト本人あまりにも恥ずかしい話で肩をプルプルと震わせている。
「まぁ戦場では良くある事だから気にしないで良いのよ? ねぇシュバーン?」
「む? 何故にこっちに振ってくる。まぁアルト君と言ったか? 戦場では戦い故に高揚する事が多々あって、そういう行為を進んでする者も多い事であるのじゃよ? まぁ儂も若い頃は、よく色々な女性にちょっかいをかけていたのぅ」
 アルトの恥ずかしさは薄れて、シュバーンの話を真剣に聞けるほどまでに戻って来ていた。
 そして、その後はゲーム継続よりシュバーンの過去の冒険の話に盛り上がりゲーム事態が無くなってしまった。
 シュバーンが経験してきたダンジョンの話をすると冒険者もそうであるが、店員もマジマジと聞いていた。
 それほどまでに魅力がある話であった。
 そしてシュバーンはユーリの家にの事は言わないが、死の森の何処かに最難関ダンジョンがあると言う事を皆に教えるとハリーが、今日一番に驚いていた。
 口に含んだお酒を吹く程にだ。
 まぁ新しいダンジョンが見つかるとのは個々数十年となかったのだ。それがこの様なお酒を飲む場所で聞くとは思わなかったのだ。
 ハリーはこの飲み会が終わるまでソワソワとしているままで数時間と過ごす事になったのだ。
後日、エドラとシュバーンは自分の妻に理由をつけては飲みに出かけている事が見つかって、店の中で国王と元国王が正座で妻たちに叱られると言う事件が発生するのであった。
 
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感想 22

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みんなの感想(22件)

八雲
2018.11.07 八雲

番外編ありがとうございます

解除
八雲
2018.10.28 八雲

終わらないでください。
できれば、番外編的なやつを作ってくれたら嬉しいです。

2018.10.31 ユミル

コメントありがとうございます。
番外編的なのを作っていきますが、投稿は不定期になると思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

解除
猫じゃらし
2018.09.13 猫じゃらし

160話と161話が同じ内容になっています。

2018.09.13 ユミル

ありがとうございます。直しておきました。

解除

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