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遅すぎる自覚
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埋められた顔がゆっくり離れていくと、微かに笑うアキラが映る。
「え、今……噛んだ?」
震えそうな声で聞くと、アキラはゆっくりと口角を引き上げた。それで確信を得た。
「ひ、酷い……」
噛まれた事にショックを受けていると、またアキラは耳元に端正な顔を寄せて来る。
「ひっ」
また噛まれてしまう、と思って首を捻ってアキラの顔から引き離すと、露わになった首筋にピリっとした痛みが走る。
「あっ……」
「逃げんなよ。好きだろ?こういうの」
いい声で囁かれ、不覚にもゾクゾクしてしまう。
全然好きでもないのに。
「そんな訳な……あぁ……っ」
知らない間に服の下から入って来ていた手がブラを下げるといきなり胸の先端を転がした。
軽い女と思われたくないと思っているのに、結局ここまで大した抵抗も出来ず、されるがままで今更ながら焦りが湧き上がってくる。
でも焦りはあるのに、既にアキラに翻弄されつつある私は、結局抗えない。
ううん。
抗えないんじゃなくて、きっと抗ってないんだ。
こういうのでもいいから、少しでも長くアキラと関わっていたいと思う気持ちのせいで。
膝に置かれた手がスッとスカートをまくりながら足の付け根に滑っていく。
咄嗟に足を閉じようと無意味な抵抗をしてみたけど、足の間に割って入って来たアキラの膝のせいで、膝を閉じることさえ出来なくなる。
アキラの手がゆっくりと内ももを伝いながら、ショーツにたどり着くとクッと笑われる。
何かと思うと「もう濡れてる」って恥ずかしい事を囁いてくる。
だからまた顔が熱くなってしまう。
しかも、恥ずかしくてなんだか泣いてしまいそうだ。
ぬめった感覚に、直に触られていると気付く。
いつもと違う焦らすような指の動きに腰が勝手に動いてしまう。
「っ……ん……だ、め……」
頭が、おかしくなっちゃう。
触って欲しい所を時々掠められるだけで……
そんな事を思っていると、また耳にまた痛みが走った。
「痛っ!っ……ん」
焦らされおかしくなりそうな思考の中、じわりと広がる痛み。
さらにアキラの匂いが混じり合って、気付けば酷い興奮を覚えていた。
「そんな訳無いって言ったのに、何これ。甘噛みすると、俺の指をめちゃくちゃ締め付けて来るんだけど」
そんな事を楽しそうに言わないで欲しい。
それだとまるで、私が変態みたい。
……でも、嫌じゃない。
「噛まれるの好きじゃないのに、なんでだろうな?」
楽しそうな綺麗な顔が映り込む。
「……わ、わかんない」
「ふぅん。じゃあ分からせてやろうか?」
悪巧みを含んだ笑顔で覗き込まれて、ぶんぶんと顔を横に振った。
手を上で軽く固定されているせいで、口を塞げずに声が漏れる。
「……だめ……外にっ、聞こえ……ちゃ……」
「そうだな。聞かれたく無いんだったら我慢してみろよ」
やっぱり意地悪だ。
アキラの手が止まらない限り、絶対そんな事無理なのに。
「んっ……」
「車の時も思ったけど、お前こういうの好きだよな」
こういうの?と思った時、
「あ、人来たんじゃね……」と言われ、一瞬で慌てふためく。
「え、今……噛んだ?」
震えそうな声で聞くと、アキラはゆっくりと口角を引き上げた。それで確信を得た。
「ひ、酷い……」
噛まれた事にショックを受けていると、またアキラは耳元に端正な顔を寄せて来る。
「ひっ」
また噛まれてしまう、と思って首を捻ってアキラの顔から引き離すと、露わになった首筋にピリっとした痛みが走る。
「あっ……」
「逃げんなよ。好きだろ?こういうの」
いい声で囁かれ、不覚にもゾクゾクしてしまう。
全然好きでもないのに。
「そんな訳な……あぁ……っ」
知らない間に服の下から入って来ていた手がブラを下げるといきなり胸の先端を転がした。
軽い女と思われたくないと思っているのに、結局ここまで大した抵抗も出来ず、されるがままで今更ながら焦りが湧き上がってくる。
でも焦りはあるのに、既にアキラに翻弄されつつある私は、結局抗えない。
ううん。
抗えないんじゃなくて、きっと抗ってないんだ。
こういうのでもいいから、少しでも長くアキラと関わっていたいと思う気持ちのせいで。
膝に置かれた手がスッとスカートをまくりながら足の付け根に滑っていく。
咄嗟に足を閉じようと無意味な抵抗をしてみたけど、足の間に割って入って来たアキラの膝のせいで、膝を閉じることさえ出来なくなる。
アキラの手がゆっくりと内ももを伝いながら、ショーツにたどり着くとクッと笑われる。
何かと思うと「もう濡れてる」って恥ずかしい事を囁いてくる。
だからまた顔が熱くなってしまう。
しかも、恥ずかしくてなんだか泣いてしまいそうだ。
ぬめった感覚に、直に触られていると気付く。
いつもと違う焦らすような指の動きに腰が勝手に動いてしまう。
「っ……ん……だ、め……」
頭が、おかしくなっちゃう。
触って欲しい所を時々掠められるだけで……
そんな事を思っていると、また耳にまた痛みが走った。
「痛っ!っ……ん」
焦らされおかしくなりそうな思考の中、じわりと広がる痛み。
さらにアキラの匂いが混じり合って、気付けば酷い興奮を覚えていた。
「そんな訳無いって言ったのに、何これ。甘噛みすると、俺の指をめちゃくちゃ締め付けて来るんだけど」
そんな事を楽しそうに言わないで欲しい。
それだとまるで、私が変態みたい。
……でも、嫌じゃない。
「噛まれるの好きじゃないのに、なんでだろうな?」
楽しそうな綺麗な顔が映り込む。
「……わ、わかんない」
「ふぅん。じゃあ分からせてやろうか?」
悪巧みを含んだ笑顔で覗き込まれて、ぶんぶんと顔を横に振った。
手を上で軽く固定されているせいで、口を塞げずに声が漏れる。
「……だめ……外にっ、聞こえ……ちゃ……」
「そうだな。聞かれたく無いんだったら我慢してみろよ」
やっぱり意地悪だ。
アキラの手が止まらない限り、絶対そんな事無理なのに。
「んっ……」
「車の時も思ったけど、お前こういうの好きだよな」
こういうの?と思った時、
「あ、人来たんじゃね……」と言われ、一瞬で慌てふためく。
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