女子大生、ゾンビだらけの世界で兄に犯される

ぺこ

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兄、武彦

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 兄は周りから憧れられるような男だった。子どもの頃から体格もよく運動も勉強もできて、何より人をすぐに惹きつける、カリスマ性のようなものを持っていた。大人しかった私は、常に兄の庇護下にあった。気も弱くて大人しかった私を兄は放っておけないみたいで、私が男子にからかわれ泣かされたのを見ると、何故だか翌日には相手の男子たちは大人しくなって、私を怯えた目で見るようになった。その度に兄は言ったものだ、『美伽のことは一生俺が守ってやるからな』と。私にとっては自慢の兄だった。私がおしゃべりする友達やする遊び、行動の全てを兄に管理されるようになっても、それが悪いことだと思わなかった。言うことをよく聞く私を、兄は満足そうに見つめていた。

 何かおかしいなと思ったのは、中学校に上がった頃くらいだろうか。兄はその頃もう高校生になっていて、元々目を引く容姿だったのに磨きがかかり、年齢構わず女性から好意を寄せられることが増えてきたようだった。だが兄はそれとなくかわし、まったく相手にはしていないようだった。なぜ彼女を作らないのかと思っていた頃、何だかねっとりとした視線を私に投げることが増えて。なんとも言葉で表すのは難しいような、まとわりつくようなその目に違和感を感じていた時だった。
 それは、家に偶然誰もいない、ある日の夜のこと。

――「気持ちいいことをしてやるよ」

 兄はそう言って私を自室に連れて行くと、不埒な声で囁きながらベッドに押し倒した。性的に無知だった私は、何をされているのかよく分からず、けれど兄の言うことに従って悪かったことなんて無かったから、特に疑問を覚えることはなかった。
 兄はそれは巧みに無垢だった私の身体から快感を引き出し、まだ幼かった未成熟なからだを弄んだ。わずかに膨らみかけた胸を優しく揉みしだくと、ふっくらと張り出して色づいた乳輪を撫で、硬くしこった乳首をしゃぶってくれる。
 そして、薄く茂り始めた下生えをかき分け、ぴったりと閉じた慎ましやかな秘芯にまで愛撫を施し始める。丹念に陰唇を舐めしゃぶると、濡れた秘裂を指で開き、入り組んだ女の割れ目を掻き分けて、奥の秘められた粘膜を唾液でたっぷりと濡らしながら、せまい蜜口を馴染ませ始めた。剥きあげた処女クリトリスも唾液をたっぷりまぶしてしゃぶったり、指で優しく捏ね回したりすると、初めて味わう快感に蜜壺からはとろりとした愛液が滲んで。
 兄は膣内を優しく丹念にほぐし、クリトリスも同時に刺激して、処女の私の身体を翻弄した。私がクリトリスと中で気持ちよくなれるように、快感を教え込もうとするような手つきだった。そしてクリトリスで3回ほど、膣内もゆったりと執拗に捏ね回されて、初めてだというのに指で2回ほど達してしまって。
 その夜は挿入はなかった。いや、私の身体を堕として、自分から気持ちいいことをねだらせるのが狙いのようだった。
 その日から、兄は両親がいない時を狙っては私の身体を弄び、クリトリスをなぶったり、蜜壺に指を埋めて中の敏感な肉ヒダをいじめたりして、何度もイかせて身悶える私の姿を楽しむようになった。
 こんなことを兄妹でするのはおかしいと、頭のどこかでは分かっていた。だが、指や舌よりも極上の快楽がある、と言う兄の誘惑には勝てなくて。ついに、私は兄のペニスをねだってしまった。初めて知ったペニスの味は意識が飛びそうになるくらいに極上のもので。私は反り返った逞しいそれに悶え喘ぎながら、毎晩のように何度も絶頂させられるようになり。
 そうして、まだ初潮を迎えたばかりだった私の幼い身体は、兄によって淫らに作り変えられ、半年足らずで雌穴をペニスで貫かれ悦ぶ女のものになってしまったのだった。

 それから少し経った頃。友達から好きな人や付き合っている人の話を聞くにつれ、やっぱり自分がしていることはおかしいのではないかと思い始めた。何かとんでもないことをしているんじゃないかと恐怖に駆られた私は、耐えきれなくなり母親に全て話したのだった。
 その時の母親の形相は今思い出しても恐ろしかった。私に怒っているのではない、いや、それはお門違いな怒りで、気持ちを落ち着けなければと感情を押さえつけている顔だった。
 その日の夜、兄は両親に呼び出されて、何か話をしていた。何を話したのかは分からなかった。ただ後で知らされたのは、兄は高校を卒業したら警察学校に行くことになったから、全寮制になるので家には帰らなくなること、私との連絡は今後一切禁じられたことだけだった。

 兄が家を発つ日、私は恐ろしさと罪悪感でいっぱいだった。言いつけを破って母に全て話したことを、兄は怒っているんじゃないか。
 だが、予想と違って出発前の兄は変わらぬ余裕のありそうな、穏やかな顔をしていて。やや安堵した瞬間だった。顔に笑みを貼り付けたまま、兄は目の奥に冷たい色を宿して言った。

「忘れんなよ。お前は一生俺のものだからな」

 心臓が凍りついたような気がして、胸に痛みすら感じる。感覚を失った手先をさすっていると、気付けば兄の背中は遠く小さくなって。そして見えなくなった。
 それが、兄の最後の記憶だった。
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