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2 番という呪い
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私はリリアンナ=クインズ 17歳
12年前レイ王国の王弟が率いる王国軍に滅ぼされた王族の唯一の生き残り、当時5歳の私はたまたま城から離れた森で遊んでいた。
凄まじい爆音と共に人々の悲鳴、逃げ惑う人々、私は裏通路を通り王城に戻ったら、従者に止められ隠し部屋から出ないようにと魔法で匂いを消され震えながら、隠れていた。
壁を挟みお父様とお母様、お兄様の声と誰かの声、お母様が番だから渡せとお父様に言っていた。お父様が断ると、お母様の悲鳴が聞こえた。
音が止み、お父様の所へ駆け寄ろうとしたら、側に居た従者に止められ、逃げるように言われ森の入り口まて連れられ兎に角逃げた。奥へ奥へ、力尽きて、__その後気が付いたら当時44歳のグランド王国騎士団長であるライオネル=ダンテに保護されてその後私を育ててくれた。
子供の居なかったおじ様とおば様は娘のように愛しんでくれた。10歳になり、魔力と剣術に長けた私は自分の家族がどうなったのか知りたくて索敵魔法を駆使して当時私を逃がしてくれた従者を探し出し話を聞いた。
竜族の王弟の番の母を連れて行き抵抗した父と兄は殺され、王族が居なくなった国は消滅レイ王国が統治
私は馬鹿げた番という呪いのせいで家族を失った。のに、……依りによって、竜族の王族の番?ふざけるな!嫌悪で吐き気がする。
私は絶対竜族を許さない。番などと愚かな呪いに踊らされてる種族を許さない。
私は暫くこの国を離れることにした。この国にいたらいずれ、おじ様達に迷惑がかかる。完全に番を断ち切る魔道具を完成させるまで、獣人とは国交を絶ってる東国に行こう。
__巣立ちの時が来た。__
「おじ様、私ももう17になりましたので、独り立ちしたいと思います。国を離れて魔道具屋を開こうと思ってますので落ち着いたら、連絡します。今までお世話になりました。ありがとうございます。このまま立ちますので、おば様もお元気で。」
「何?すぐ立つのか?随分急なんだな、どこか当てはあるのか?」
「ええ、行ってみたい所がありますが、落ち着いたら、お知らせします。」
おじ様達は行き先は知らない方がいいから、ごめんなさい。
「そうか?時々は帰ってくるんだろ?」
「ええ、勿論、それで、通信魔道具置いて行きますね。これは3回しか使えませんので緊急時の呼び出しに使ってください。どこにいてもすぐ駆けつけますから。」
「ああ、じゃあ、強いからって奢るなよ。上には上がいると思え!」
「はい。行ってきます。」
私は前回の魔物討伐の時見つけティムした魔馬に乗って空移動して山を越え国を越え東国の入り口についた。
地上移動すると国境で通行証明貰うために名前が残り痕跡を辿られてしまうから、闇夜を利用して国越えした。
東国は人族に優しい、しかも獣人は入国出来ない。今の私にとってとてもありがたい国だそれに魔導士は優遇される。入り口で魔導士であることを伝えこの国で魔道具屋を開く予定だと告げると歓迎された。
ギルドに商売登録しなければ店舗を借りられないので、門番にギルドの場所を教えてもらい向かった。
一階の受付カウンター向かい、受付のお姉さんに
「今日初めてこの国に来たんですが、魔導士登録してこの国で魔道具屋を開きたいので許可証発行してもらえますか?」
「まぁ、魔導士ですか?では、階級レベル確認しますので、こちらの水晶に手を翳してください。」
へぇ、水晶で鑑定するのね、かなり上質の水晶ね。
「はい、これでいいですか?」
パァーっと眩い光を放ち虹色に輝いた。
「!!…し、暫くお待ちください。」と奥に引っ込んでしまった。他のお客さんの視線を集める中おじ様くらいの年齢の男性が出てきた。
「お嬢さん、私はこの国のギルド長のジンだ、すまないが、2階の私の部屋まできてもらえるか?」
面倒事は勘弁だけど、ここは大人しく着いて行くしかないか。
「…はい…」
「そんなに警戒しなくていいよ、とって食ったりしないから、まぁ座ってくれ。」
…普通警戒するでしょう
「実は先程の鑑定なんだが、あれが故障でなけれが嬢ちゃんのレベルがSSS級即ち世界最高レベルになってしまうんだが、ちょっと魔力見せてくんないか?」
「魔力…ですか?構いませんが、どの程度出せばいいですか?うーん、普通に放出したらこの建物簡単に倒壊しますよ、魔力圧縮して魔石にしてみますか?」
「何!圧縮?で、魔石?できるのか?」
「S級レベルあればコツさえ掴めば簡単にできますよ…ギュイン…ほら」
ころんと手のひらに虹色に輝く魔石を見せた。
「な!、、、おい!すげーなこれ、嬢ちゃん以外が作ってもこんな色か?」
「いえ、単なる魔力の塊ですから、その人が持つ魔力の特性が色にでます。例えば火属性が得意なら赤とかオレンジ稀に青白い場合がありますよ。ギルド長さんも作れると思いますよ、」
「そ、そうなのか、後でぜひ教えて貰いたい。とりあえず嬢ちゃんが凄いって事はわかった。それで、この国で魔道具屋を始めたいんだっけ?嬢ちゃんが何者かってことは置いといて、なぜ?この国を選んだ?」
うーんどうしようかな、素直に話した方がいいんだろうなぁ、場合によっては出てけって言われる可能性もあるかなぁ、
正直に話してダメならしょうがない、移動しよう。
「そうですね~1番の理由はこの国に獣人が入国出来ないことです。」
「獣人が、嫌いなのか?」
「私が5歳の時、母が竜族の番だったそうで、父と兄を殺されて、母は連れて行かれて私は逃げ延びた。嫌いというより嫌悪してます。」
「そ、そうか、辛いこと聞いて悪かったな。ようこそ東国へ、歓迎するよ、なんか困り事あったら言ってくれ、店舗は俺が紹介してやる。これから、案内するよ」
「え!これから?いいんですか、ありがとうございます。」
おお、いい人だ!よかった、出てけって言われなかった。出足好調いい感じ~。
12年前レイ王国の王弟が率いる王国軍に滅ぼされた王族の唯一の生き残り、当時5歳の私はたまたま城から離れた森で遊んでいた。
凄まじい爆音と共に人々の悲鳴、逃げ惑う人々、私は裏通路を通り王城に戻ったら、従者に止められ隠し部屋から出ないようにと魔法で匂いを消され震えながら、隠れていた。
壁を挟みお父様とお母様、お兄様の声と誰かの声、お母様が番だから渡せとお父様に言っていた。お父様が断ると、お母様の悲鳴が聞こえた。
音が止み、お父様の所へ駆け寄ろうとしたら、側に居た従者に止められ、逃げるように言われ森の入り口まて連れられ兎に角逃げた。奥へ奥へ、力尽きて、__その後気が付いたら当時44歳のグランド王国騎士団長であるライオネル=ダンテに保護されてその後私を育ててくれた。
子供の居なかったおじ様とおば様は娘のように愛しんでくれた。10歳になり、魔力と剣術に長けた私は自分の家族がどうなったのか知りたくて索敵魔法を駆使して当時私を逃がしてくれた従者を探し出し話を聞いた。
竜族の王弟の番の母を連れて行き抵抗した父と兄は殺され、王族が居なくなった国は消滅レイ王国が統治
私は馬鹿げた番という呪いのせいで家族を失った。のに、……依りによって、竜族の王族の番?ふざけるな!嫌悪で吐き気がする。
私は絶対竜族を許さない。番などと愚かな呪いに踊らされてる種族を許さない。
私は暫くこの国を離れることにした。この国にいたらいずれ、おじ様達に迷惑がかかる。完全に番を断ち切る魔道具を完成させるまで、獣人とは国交を絶ってる東国に行こう。
__巣立ちの時が来た。__
「おじ様、私ももう17になりましたので、独り立ちしたいと思います。国を離れて魔道具屋を開こうと思ってますので落ち着いたら、連絡します。今までお世話になりました。ありがとうございます。このまま立ちますので、おば様もお元気で。」
「何?すぐ立つのか?随分急なんだな、どこか当てはあるのか?」
「ええ、行ってみたい所がありますが、落ち着いたら、お知らせします。」
おじ様達は行き先は知らない方がいいから、ごめんなさい。
「そうか?時々は帰ってくるんだろ?」
「ええ、勿論、それで、通信魔道具置いて行きますね。これは3回しか使えませんので緊急時の呼び出しに使ってください。どこにいてもすぐ駆けつけますから。」
「ああ、じゃあ、強いからって奢るなよ。上には上がいると思え!」
「はい。行ってきます。」
私は前回の魔物討伐の時見つけティムした魔馬に乗って空移動して山を越え国を越え東国の入り口についた。
地上移動すると国境で通行証明貰うために名前が残り痕跡を辿られてしまうから、闇夜を利用して国越えした。
東国は人族に優しい、しかも獣人は入国出来ない。今の私にとってとてもありがたい国だそれに魔導士は優遇される。入り口で魔導士であることを伝えこの国で魔道具屋を開く予定だと告げると歓迎された。
ギルドに商売登録しなければ店舗を借りられないので、門番にギルドの場所を教えてもらい向かった。
一階の受付カウンター向かい、受付のお姉さんに
「今日初めてこの国に来たんですが、魔導士登録してこの国で魔道具屋を開きたいので許可証発行してもらえますか?」
「まぁ、魔導士ですか?では、階級レベル確認しますので、こちらの水晶に手を翳してください。」
へぇ、水晶で鑑定するのね、かなり上質の水晶ね。
「はい、これでいいですか?」
パァーっと眩い光を放ち虹色に輝いた。
「!!…し、暫くお待ちください。」と奥に引っ込んでしまった。他のお客さんの視線を集める中おじ様くらいの年齢の男性が出てきた。
「お嬢さん、私はこの国のギルド長のジンだ、すまないが、2階の私の部屋まできてもらえるか?」
面倒事は勘弁だけど、ここは大人しく着いて行くしかないか。
「…はい…」
「そんなに警戒しなくていいよ、とって食ったりしないから、まぁ座ってくれ。」
…普通警戒するでしょう
「実は先程の鑑定なんだが、あれが故障でなけれが嬢ちゃんのレベルがSSS級即ち世界最高レベルになってしまうんだが、ちょっと魔力見せてくんないか?」
「魔力…ですか?構いませんが、どの程度出せばいいですか?うーん、普通に放出したらこの建物簡単に倒壊しますよ、魔力圧縮して魔石にしてみますか?」
「何!圧縮?で、魔石?できるのか?」
「S級レベルあればコツさえ掴めば簡単にできますよ…ギュイン…ほら」
ころんと手のひらに虹色に輝く魔石を見せた。
「な!、、、おい!すげーなこれ、嬢ちゃん以外が作ってもこんな色か?」
「いえ、単なる魔力の塊ですから、その人が持つ魔力の特性が色にでます。例えば火属性が得意なら赤とかオレンジ稀に青白い場合がありますよ。ギルド長さんも作れると思いますよ、」
「そ、そうなのか、後でぜひ教えて貰いたい。とりあえず嬢ちゃんが凄いって事はわかった。それで、この国で魔道具屋を始めたいんだっけ?嬢ちゃんが何者かってことは置いといて、なぜ?この国を選んだ?」
うーんどうしようかな、素直に話した方がいいんだろうなぁ、場合によっては出てけって言われる可能性もあるかなぁ、
正直に話してダメならしょうがない、移動しよう。
「そうですね~1番の理由はこの国に獣人が入国出来ないことです。」
「獣人が、嫌いなのか?」
「私が5歳の時、母が竜族の番だったそうで、父と兄を殺されて、母は連れて行かれて私は逃げ延びた。嫌いというより嫌悪してます。」
「そ、そうか、辛いこと聞いて悪かったな。ようこそ東国へ、歓迎するよ、なんか困り事あったら言ってくれ、店舗は俺が紹介してやる。これから、案内するよ」
「え!これから?いいんですか、ありがとうございます。」
おお、いい人だ!よかった、出てけって言われなかった。出足好調いい感じ~。
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