24 / 26
24 鈍さゆえに
しおりを挟む
「おはよう、……?リリア嬢、……ティアは?まだ仕度中か?…それとも体調でも悪いのか?」
朝、いつものように宿舎の入り口でルナティアラとリリアが出て来るのを待っていたシュヴァエルとレオンハルトは
1人で出てきたリリアに尋ねた。
「……それが、…色々あって……早めに登校するからって先に学園に向かったんです。それで、……今後は学園に慣れたから1人で登下校するから、帰りもお迎えしなくて大丈夫ですと殿下に…伝えて欲しいって。……、その、今までありがとうございますと、申していました。」
「………。1人で、……迎えもいらない?……どうして?」
放心しているシュヴァエルの代わりにレオンハルトがリリアに尋ねる。
「リリア?どう言うことだ?急にそんなことルーナが言うなんて…なんかあったのか?」
「うーん、あったというか…恐ろしいほどのルーナの勘違いが……、心に鉄蓋してしまったみたいで……、殿下に甘えるのはいけないって……物理的に距離をおく方法を選んだようで、……」
「あー、あれか、母上のモブ教育の影響か!これはややこしいことにならなきゃいいが、こればかりは俺が言っても無駄だろうな。」
「レオン?…、モブ教育?どう言うことだ?お前にはティアのこの行動の意味がわかっているのか?」
「ああ、まあな!俺を誰だと思ってんだ?…ルーナの兄だぞ!兄!小さい頃から見てるんだ!わからないわけないだろ!」
「知ってるなら、教えろよ!そしてなんとかしろ!この登下校の時間がないと俺は……、時間が…ないんだ」
「だろうな、……なぁ、逆に俺が聞きたいよ!……シュヴァ、お前はこの半年ルーナの何を見ていた?ルーナが自己評価低い事に気がついていただろ?…自己評価が低くなったのは、母上のおかしなモブ教育が原因でもあるんだが、……そのルーナにそんな中途半端な態度では半年どころか何年経っても気持ちは伝わんねぇぞ!
お前、自分がその辺にいる普通の貴族の男と違うって事忘れてないか?
皇太子だってこと忘れてないか?」
「いや、その…」
「なぁ、考えてみろよ…第2皇子のサミュエルに婚約者がいて皇太子であるお前に婚約者がいないのは異例な事だろ?
想い人がいてそれがルーナだという事は学園にいる者なら誰もが察しているし、お前が周りを牽制しているからルーナに近づく男はいないと慢心して中途半端な事してっからこんなことになるんだよ!」
「…確かに牽制はしたが、別に…慢心は…していない…」
「ふん、なら、なんでこんな事になってんだろうな?ルーナもお前に想い人がいる事は噂で聞いているがそれが自分だとは思ってもいないはずだ。
卒業後、誰かと婚約なり結婚する事になるだろ?お前は皇族だから、他国の王女からも数多くの打診受けてるだろ?違うか?
既に候補は決まってるんじゃないか?」
「……、」
「どんなにルーナが美しく優秀で王妃として申し分なくて、お前が惚れていてもあいつは自分に自信のないただの伯爵令嬢なんだよ!好意を持ってくれてるかもしれないはその好意は勘違いかもしれないと思われるんだよ。お前の態度が曖昧なままなら、もっとルーナとの距離が開くだろうな。」
「じゃぁ俺はどうすればいいんだ!俺がずっとティアが好きだって知ってるだろ?なのに、………、明らかに避けられてるじゃないか!」
「バカかお前、そんなの簡単じゃねえか!」
「簡単?なんだよ!教えろよ!…レオン!」
「いやだね!なんでそんな簡単なこともわかんねぇ馬鹿に教えなきゃなんねぇんだ!」
「なんだよ!馬鹿って!」
「だってそうだろ?小さい子供でもわかる事だよ、なぁ、シュヴァ、俺はルーナが幸せに慣れるなら相手はお前じゃなくてもいいんだよ…。
俺も父上も母上もルーナを心から唯一として愛してくれる奴なら、身分なんて関係ない別に平民だっていいんだ!むしろ皇太子妃とか面倒だらけだから、できれば遠慮したいところだよ。
あ~そうだ!例えば、ザカライヤなんかいいかもな!ちょっと歳は離れてるが、アイツは優秀だし顔も良いし間違いなく溺愛系だし、ルーナの好みだと思うし、」
「レオン!なんで、ここであいつの名前が出てくるんだよ!」
睨み合う2人をよそにリリアは、
(あーあ、レオン様ったら、ちょっと煽りすぎじゃないかしら?でも、殿下もここまで言われてわからないってどうなの?初恋拗らせてるようだから、逆に肝心な事に気づけないのかしら?
ルーナも変なところ頑固だから、しばらくほっとくのがいいようだし、しばらく様子見るしかないわね…。
殿下も今まで通りグイグイ、ルーナを押してれば……、あともう一押しだったのに、……変に意識しすぎて距離とっちゃってぎこちい態度とるからこんなややこしいことになってるのに、その距離を私が広げてしまったんだけど……ちょっと責任を感じているのよね…、
それより、さっさと告ってくれれば早いのになぁ、拗れなきゃいいなぁ、)
リリアはこんな事思いながら、この2人を置いて護衛と共に学園に向かったのでした。
朝、いつものように宿舎の入り口でルナティアラとリリアが出て来るのを待っていたシュヴァエルとレオンハルトは
1人で出てきたリリアに尋ねた。
「……それが、…色々あって……早めに登校するからって先に学園に向かったんです。それで、……今後は学園に慣れたから1人で登下校するから、帰りもお迎えしなくて大丈夫ですと殿下に…伝えて欲しいって。……、その、今までありがとうございますと、申していました。」
「………。1人で、……迎えもいらない?……どうして?」
放心しているシュヴァエルの代わりにレオンハルトがリリアに尋ねる。
「リリア?どう言うことだ?急にそんなことルーナが言うなんて…なんかあったのか?」
「うーん、あったというか…恐ろしいほどのルーナの勘違いが……、心に鉄蓋してしまったみたいで……、殿下に甘えるのはいけないって……物理的に距離をおく方法を選んだようで、……」
「あー、あれか、母上のモブ教育の影響か!これはややこしいことにならなきゃいいが、こればかりは俺が言っても無駄だろうな。」
「レオン?…、モブ教育?どう言うことだ?お前にはティアのこの行動の意味がわかっているのか?」
「ああ、まあな!俺を誰だと思ってんだ?…ルーナの兄だぞ!兄!小さい頃から見てるんだ!わからないわけないだろ!」
「知ってるなら、教えろよ!そしてなんとかしろ!この登下校の時間がないと俺は……、時間が…ないんだ」
「だろうな、……なぁ、逆に俺が聞きたいよ!……シュヴァ、お前はこの半年ルーナの何を見ていた?ルーナが自己評価低い事に気がついていただろ?…自己評価が低くなったのは、母上のおかしなモブ教育が原因でもあるんだが、……そのルーナにそんな中途半端な態度では半年どころか何年経っても気持ちは伝わんねぇぞ!
お前、自分がその辺にいる普通の貴族の男と違うって事忘れてないか?
皇太子だってこと忘れてないか?」
「いや、その…」
「なぁ、考えてみろよ…第2皇子のサミュエルに婚約者がいて皇太子であるお前に婚約者がいないのは異例な事だろ?
想い人がいてそれがルーナだという事は学園にいる者なら誰もが察しているし、お前が周りを牽制しているからルーナに近づく男はいないと慢心して中途半端な事してっからこんなことになるんだよ!」
「…確かに牽制はしたが、別に…慢心は…していない…」
「ふん、なら、なんでこんな事になってんだろうな?ルーナもお前に想い人がいる事は噂で聞いているがそれが自分だとは思ってもいないはずだ。
卒業後、誰かと婚約なり結婚する事になるだろ?お前は皇族だから、他国の王女からも数多くの打診受けてるだろ?違うか?
既に候補は決まってるんじゃないか?」
「……、」
「どんなにルーナが美しく優秀で王妃として申し分なくて、お前が惚れていてもあいつは自分に自信のないただの伯爵令嬢なんだよ!好意を持ってくれてるかもしれないはその好意は勘違いかもしれないと思われるんだよ。お前の態度が曖昧なままなら、もっとルーナとの距離が開くだろうな。」
「じゃぁ俺はどうすればいいんだ!俺がずっとティアが好きだって知ってるだろ?なのに、………、明らかに避けられてるじゃないか!」
「バカかお前、そんなの簡単じゃねえか!」
「簡単?なんだよ!教えろよ!…レオン!」
「いやだね!なんでそんな簡単なこともわかんねぇ馬鹿に教えなきゃなんねぇんだ!」
「なんだよ!馬鹿って!」
「だってそうだろ?小さい子供でもわかる事だよ、なぁ、シュヴァ、俺はルーナが幸せに慣れるなら相手はお前じゃなくてもいいんだよ…。
俺も父上も母上もルーナを心から唯一として愛してくれる奴なら、身分なんて関係ない別に平民だっていいんだ!むしろ皇太子妃とか面倒だらけだから、できれば遠慮したいところだよ。
あ~そうだ!例えば、ザカライヤなんかいいかもな!ちょっと歳は離れてるが、アイツは優秀だし顔も良いし間違いなく溺愛系だし、ルーナの好みだと思うし、」
「レオン!なんで、ここであいつの名前が出てくるんだよ!」
睨み合う2人をよそにリリアは、
(あーあ、レオン様ったら、ちょっと煽りすぎじゃないかしら?でも、殿下もここまで言われてわからないってどうなの?初恋拗らせてるようだから、逆に肝心な事に気づけないのかしら?
ルーナも変なところ頑固だから、しばらくほっとくのがいいようだし、しばらく様子見るしかないわね…。
殿下も今まで通りグイグイ、ルーナを押してれば……、あともう一押しだったのに、……変に意識しすぎて距離とっちゃってぎこちい態度とるからこんなややこしいことになってるのに、その距離を私が広げてしまったんだけど……ちょっと責任を感じているのよね…、
それより、さっさと告ってくれれば早いのになぁ、拗れなきゃいいなぁ、)
リリアはこんな事思いながら、この2人を置いて護衛と共に学園に向かったのでした。
10
あなたにおすすめの小説
神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
転生したら没落寸前だったので、お弁当屋さんになろうと思います。
皐月めい
恋愛
「婚約を破棄してほしい」
そう言われた瞬間、前世の記憶を思い出した私。
前世社畜だった私は伯爵令嬢に生まれ変わったラッキーガール……と思いきや。
父が亡くなり、母は倒れて、我が伯爵家にはとんでもない借金が残され、一年後には爵位も取り消し、七年婚約していた婚約者から婚約まで破棄された。最悪だよ。
使用人は解雇し、平民になる準備を始めようとしたのだけれど。
え、塊肉を切るところから料理が始まるとか正気ですか……?
その上デリバリーとテイクアウトがない世界で生きていける自信がないんだけど……この国のズボラはどうしてるの……?
あ、お弁当屋さんを作ればいいんだ!
能天気な転生令嬢が、自分の騎士とお弁当屋さんを立ち上げて幸せになるまでの話です。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
失踪していた姉が財産目当てで戻ってきました。それなら私は家を出ます
天宮有
恋愛
水を聖水に変える魔法道具を、お父様は人々の為に作ろうとしていた。
それには水魔法に長けた私達姉妹の協力が必要なのに、無理だと考えた姉エイダは失踪してしまう。
私サフィラはお父様の夢が叶って欲しいと力になって、魔法道具は完成した。
それから数年後――お父様は亡くなり、私がウォルク家の領主に決まる。
家の繁栄を知ったエイダが婚約者を連れて戻り、家を乗っ取ろうとしていた。
お父様はこうなることを予想し、生前に手続きを済ませている。
私は全てを持ち出すことができて、家を出ることにしていた。
【完結】たぶん私本物の聖女じゃないと思うので王子もこの座もお任せしますね聖女様!
貝瀬汀
恋愛
ここ最近。教会に毎日のようにやってくる公爵令嬢に、いちゃもんをつけられて参っている聖女、フレイ・シャハレル。ついに彼女の我慢は限界に達し、それならばと一計を案じる……。ショートショート。※題名を少し変更いたしました。
婚約破棄をされ、谷に落ちた女は聖獣の血を引く
基本二度寝
恋愛
「不憫に思って平民のお前を召し上げてやったのにな!」
王太子は女を突き飛ばした。
「その恩も忘れて、お前は何をした!」
突き飛ばされた女を、王太子の護衛の男が走り寄り支える。
その姿に王太子は更に苛立った。
「貴様との婚約は破棄する!私に魅了の力を使って城に召し上げさせたこと、私と婚約させたこと、貴様の好き勝手になどさせるか!」
「ソル…?」
「平民がっ馴れ馴れしく私の愛称を呼ぶなっ!」
王太子の怒声にはらはらと女は涙をこぼした。
完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました
らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。
そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。
しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような…
完結決定済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる