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6 それは時間外労働ですか?
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翌朝、たっぷり寝たレティアは気持ちよく目覚めた。
さすが公爵家、寝心地最高のベットだわ~。今日から、いきなりお休みだから、お言葉に甘えてのんびりしましょうっと。
コンコン!
「失礼します。奥様、お目覚めでしょうか?」アンナが着替えを持って入ってきた。
「ええ、今起きたわ。ねえ、アンナ このベットすごいふかふかで、ぐっすり眠れたわ~最高ね。こんなに広くて5人ぐらい寝れそうね、なんか1人で寝るの勿体ないくらいだわ~」
(朝早く一睡も出来ないクラウスがそっと部屋を出たことに気がついてないレティア)
「え!何、仰ってるんですか?ここは夫婦の寝室ですよ!旦那様がお隣に寝ていらっしゃいましたよ。朝早く部屋をお出になり執務室に向かわれましたけど」
「あら、そうなの?全然気が付かなかった!」
そういえばは同室って契約書に書いてあったわね、寝室も一緒だったのね、これだけひろいからまぁいいか
全然気が付かなかったくらいだし
「さあ、奥様、着替えて食堂に参りましょう」
淡いブルーに白いレースが襟元と袖口、スカートに上品にあしらわれた可愛らしいワンピースに身を包みハーフアップされた髪の毛先を緩く巻いてくれ可愛い仕上がりにアンナはご満悦!
「はぁ~奥様、ものすごく可愛らしいです。きっと、旦那様も見惚れてしまわれるでしょう」
うっとりしながら、仕上げに銀細工に紫の宝石があしらわれた髪飾りをつけてくれた。
「ねえ、アンナ 食事が終わったら一緒にお庭散策行きましょう!よろしくね!」
「えっ!私とですか?旦那様に聞いてみませんと、、、おそらく旦那様からお誘いがあると思いますが……。」
それはナイナイ!アンナは知らないから私に気を遣ってるのね。
「大丈夫よ!一緒に散策しましょう」
「…………はい」
_____
食堂に着くとすでにクラウス様が居た。
「クラウス様、おはようございます。」
「あゝ、おはようレティ、今日は一段と可愛らしいね」
「…ありがとうございます。アンナが頑張ってくれましたので、」ニコリ
「うぐっ!(あの笑顔は反則だ!だ、ダメージが)…」
「クラウス様?どうかされました?お顔の色が…赤いようですが、ご気分悪いのですか?お休みになられた方がいいと思われますが……。」
「大丈夫だ、問題ない」
ほんとに大丈夫かと気になったが本人がいいというならまぁいいかと食事を続けた。食事も終わり紅茶が出されたところで
「クラウス様この後アンナとお庭散策に行ってきますね!えーと、護衛をつけて行動するお約束でしたのでお休みの所申し訳ありませんが、手配お願いします。」
すると、クラウス様は目を見開き
「え!この後は2人でサロンでゆっくりして夜一緒に観劇を見に行こうと思ってますが」
当たり前とでもいうように話してきたので、
「クラウス様、少しよろしいですか?」と隣に移動して耳元で
「それは妻としてご一緒するということですか?」
「ん?あゝもちろんレティは私の妻だからね!夫として妻との親交(愛)を深めないとね」
「それは、時間外労働になりますよね!本日よりお休みと聞いてますので、当然、妻業はお休み、私の自由時間ですよね!
緊急性も感じられませんので、そのお仕事はお断りさせて頂いてもいいですか?クラウス様もせっかくのお休みなんですから
自由にお過ごしください。私のことはお気遣い頂かなくて大丈夫ですよ。お休み明けましたらしっかり働きます。では、護衛の手配お願いします。」
ティアはサロンを後にした。残されたクラウスはしばらく放心状態だった。
________。
次の日、
「レティ、人気のカフェが新作出したんだ!一緒に行かないか?」
「今日はアンナと厨房でナッツのクッキー作る約束してるんです。」
次の日、
「レティ、バラ園にピンクのバラがたくさん咲いてるからそこで一緒にお茶でもしないか?」
「…今日は、刺繍糸買いにアンナとこれから出かけるんです。」
次の日、
「レティ、王都で人気のイチゴのパイを買ってきたんだ、一緒にお茶にしよう」
「……これから、アンナと書庫に行くんです。」
次の日、
「レティ、隣国の歌姫の公演チケットが手に入ったんだけど、、、」
「え!歌姫の!」
「ああ、今夜なんだけど一緒にどうだい?」
「……行きたい…ですが…うーん…」
「行こう!夕刻サロンで待ってるから、じゃまた後で」
「あ、、」
*********
~クラウス~
やっとだ、粘った甲斐があった。このチャンス無駄にできないぞ!
気合い入れてサロンで待ってるとレティがきた…いつもと違い大人の装い
薄紫のシルクサテンの背中の開いたスレンダーラインのドレス。体のラインがよくわかる大きな形のいい胸にくびれたウエスト形のいい小さめなヒップ長い手足、既婚者の証の結い上げた髪に無造作に垂らした後毛が、、思わずゴクリと喉が鳴る
まずい!胸が高鳴りすぎて苦しい。
ふうと息を吐き無理やり落ち着かせた。
「とても綺麗だよ。」
「ありがとうございます。アンナのおかげです。」
さながら夜の女王だ!今すぐ跪いて愛を乞いたい。その瞳に映るのは自分だけでありたい…などと少し花畑脳のクラウスがこの後過去の自身を恨むことになる。
_______公演が終わり、レティも感動し大満足で楽しんだ。
「クラウス様、ありがとうございます。あの歌を直に聞けるなんてほんとにありがとうございます。」
「喜んでもらえて私も嬉しいよ。」
こんな笑顔を向けて貰えるなんて、いい雰囲気になったんじゃないか?
「この後、食事してから帰ろう」
「そうですね、興奮したらお腹が空きました。」
と終始楽しそうに微笑むレティと会場の出口に向かったところで、
「あら?公爵様!ここでお会いできるなんて、嬉しいわ~」
と女が腕に胸を押し付けしなだれてきた。まずい!結婚前つい最近まで何度か遊んだ女だ!
「離してくれないか?先を急いでるんだ。」
スッと腕を剥がすと
「あら~あんなにも激しく一晩中愛し合った仲じゃない、せっかくあえたんですから、これからまた愛し合いませんこと~そちらのお連れさんも一緒でもいいのよ前のように3人でって言うのもよかったし、そちらのお嬢さんじゃ公爵様を1人で相手にするの大変でしょ~お強いから~」
この女!レティと一緒にいるからわざと言ってやがる。くそっ!
「あ!クラウス様、恋人さんですか?私の事はお気遣いなく、先に帰りますから、ゆっくり楽しんできてください。ではお先に失礼します。」
スタスタ、会場を出てしまった。
慌てて追いかけた。
まずい!非常にまずい!好かれるどころか、軽蔑される、自業自得だが、
「ま、待ってくれ!レティ!頼む!」
馬車に乗ったところで追いついてとりあえず、家に向かった。
「あの~よろしかったんですか?」
「いや、あの、まぁ、結婚前に少しアレだっただけで今は全く関係ない」
「愛し合った方のようでしたが、恋人さんではないのですか?愛するかたがいらしたならその方と結婚された方が良かったのでは?うちの両親は愛し合うもの同士が結婚するのが1番幸せだと申していましたよ。うーん、私と契約結婚する必要なかったのではないですか?」
「愛してなどいない、今まで愛した女性はいない、あれは、その、お互い遊びで、、、よ、欲を満たすためだけの相手でその、軽蔑したよね、」
「軽蔑?しませんね…そもそも、それはクラウド様の自由なのでは?女性とどう過ごされようが良いのではないですか?人それぞれですから、私は愛する人以外と肌を合わせることは考えられないので愛情なく肌を合わせられる人は理解できかねるのでクラウド様とは、その辺の考え方が違うだけですね。気にせずお好きにされていいんじゃないですか。」
終わった!ほぼ、いや、確実に恋愛対象外と認定された。始まる前に終わったと項垂れた。
さすが公爵家、寝心地最高のベットだわ~。今日から、いきなりお休みだから、お言葉に甘えてのんびりしましょうっと。
コンコン!
「失礼します。奥様、お目覚めでしょうか?」アンナが着替えを持って入ってきた。
「ええ、今起きたわ。ねえ、アンナ このベットすごいふかふかで、ぐっすり眠れたわ~最高ね。こんなに広くて5人ぐらい寝れそうね、なんか1人で寝るの勿体ないくらいだわ~」
(朝早く一睡も出来ないクラウスがそっと部屋を出たことに気がついてないレティア)
「え!何、仰ってるんですか?ここは夫婦の寝室ですよ!旦那様がお隣に寝ていらっしゃいましたよ。朝早く部屋をお出になり執務室に向かわれましたけど」
「あら、そうなの?全然気が付かなかった!」
そういえばは同室って契約書に書いてあったわね、寝室も一緒だったのね、これだけひろいからまぁいいか
全然気が付かなかったくらいだし
「さあ、奥様、着替えて食堂に参りましょう」
淡いブルーに白いレースが襟元と袖口、スカートに上品にあしらわれた可愛らしいワンピースに身を包みハーフアップされた髪の毛先を緩く巻いてくれ可愛い仕上がりにアンナはご満悦!
「はぁ~奥様、ものすごく可愛らしいです。きっと、旦那様も見惚れてしまわれるでしょう」
うっとりしながら、仕上げに銀細工に紫の宝石があしらわれた髪飾りをつけてくれた。
「ねえ、アンナ 食事が終わったら一緒にお庭散策行きましょう!よろしくね!」
「えっ!私とですか?旦那様に聞いてみませんと、、、おそらく旦那様からお誘いがあると思いますが……。」
それはナイナイ!アンナは知らないから私に気を遣ってるのね。
「大丈夫よ!一緒に散策しましょう」
「…………はい」
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食堂に着くとすでにクラウス様が居た。
「クラウス様、おはようございます。」
「あゝ、おはようレティ、今日は一段と可愛らしいね」
「…ありがとうございます。アンナが頑張ってくれましたので、」ニコリ
「うぐっ!(あの笑顔は反則だ!だ、ダメージが)…」
「クラウス様?どうかされました?お顔の色が…赤いようですが、ご気分悪いのですか?お休みになられた方がいいと思われますが……。」
「大丈夫だ、問題ない」
ほんとに大丈夫かと気になったが本人がいいというならまぁいいかと食事を続けた。食事も終わり紅茶が出されたところで
「クラウス様この後アンナとお庭散策に行ってきますね!えーと、護衛をつけて行動するお約束でしたのでお休みの所申し訳ありませんが、手配お願いします。」
すると、クラウス様は目を見開き
「え!この後は2人でサロンでゆっくりして夜一緒に観劇を見に行こうと思ってますが」
当たり前とでもいうように話してきたので、
「クラウス様、少しよろしいですか?」と隣に移動して耳元で
「それは妻としてご一緒するということですか?」
「ん?あゝもちろんレティは私の妻だからね!夫として妻との親交(愛)を深めないとね」
「それは、時間外労働になりますよね!本日よりお休みと聞いてますので、当然、妻業はお休み、私の自由時間ですよね!
緊急性も感じられませんので、そのお仕事はお断りさせて頂いてもいいですか?クラウス様もせっかくのお休みなんですから
自由にお過ごしください。私のことはお気遣い頂かなくて大丈夫ですよ。お休み明けましたらしっかり働きます。では、護衛の手配お願いします。」
ティアはサロンを後にした。残されたクラウスはしばらく放心状態だった。
________。
次の日、
「レティ、人気のカフェが新作出したんだ!一緒に行かないか?」
「今日はアンナと厨房でナッツのクッキー作る約束してるんです。」
次の日、
「レティ、バラ園にピンクのバラがたくさん咲いてるからそこで一緒にお茶でもしないか?」
「…今日は、刺繍糸買いにアンナとこれから出かけるんです。」
次の日、
「レティ、王都で人気のイチゴのパイを買ってきたんだ、一緒にお茶にしよう」
「……これから、アンナと書庫に行くんです。」
次の日、
「レティ、隣国の歌姫の公演チケットが手に入ったんだけど、、、」
「え!歌姫の!」
「ああ、今夜なんだけど一緒にどうだい?」
「……行きたい…ですが…うーん…」
「行こう!夕刻サロンで待ってるから、じゃまた後で」
「あ、、」
*********
~クラウス~
やっとだ、粘った甲斐があった。このチャンス無駄にできないぞ!
気合い入れてサロンで待ってるとレティがきた…いつもと違い大人の装い
薄紫のシルクサテンの背中の開いたスレンダーラインのドレス。体のラインがよくわかる大きな形のいい胸にくびれたウエスト形のいい小さめなヒップ長い手足、既婚者の証の結い上げた髪に無造作に垂らした後毛が、、思わずゴクリと喉が鳴る
まずい!胸が高鳴りすぎて苦しい。
ふうと息を吐き無理やり落ち着かせた。
「とても綺麗だよ。」
「ありがとうございます。アンナのおかげです。」
さながら夜の女王だ!今すぐ跪いて愛を乞いたい。その瞳に映るのは自分だけでありたい…などと少し花畑脳のクラウスがこの後過去の自身を恨むことになる。
_______公演が終わり、レティも感動し大満足で楽しんだ。
「クラウス様、ありがとうございます。あの歌を直に聞けるなんてほんとにありがとうございます。」
「喜んでもらえて私も嬉しいよ。」
こんな笑顔を向けて貰えるなんて、いい雰囲気になったんじゃないか?
「この後、食事してから帰ろう」
「そうですね、興奮したらお腹が空きました。」
と終始楽しそうに微笑むレティと会場の出口に向かったところで、
「あら?公爵様!ここでお会いできるなんて、嬉しいわ~」
と女が腕に胸を押し付けしなだれてきた。まずい!結婚前つい最近まで何度か遊んだ女だ!
「離してくれないか?先を急いでるんだ。」
スッと腕を剥がすと
「あら~あんなにも激しく一晩中愛し合った仲じゃない、せっかくあえたんですから、これからまた愛し合いませんこと~そちらのお連れさんも一緒でもいいのよ前のように3人でって言うのもよかったし、そちらのお嬢さんじゃ公爵様を1人で相手にするの大変でしょ~お強いから~」
この女!レティと一緒にいるからわざと言ってやがる。くそっ!
「あ!クラウス様、恋人さんですか?私の事はお気遣いなく、先に帰りますから、ゆっくり楽しんできてください。ではお先に失礼します。」
スタスタ、会場を出てしまった。
慌てて追いかけた。
まずい!非常にまずい!好かれるどころか、軽蔑される、自業自得だが、
「ま、待ってくれ!レティ!頼む!」
馬車に乗ったところで追いついてとりあえず、家に向かった。
「あの~よろしかったんですか?」
「いや、あの、まぁ、結婚前に少しアレだっただけで今は全く関係ない」
「愛し合った方のようでしたが、恋人さんではないのですか?愛するかたがいらしたならその方と結婚された方が良かったのでは?うちの両親は愛し合うもの同士が結婚するのが1番幸せだと申していましたよ。うーん、私と契約結婚する必要なかったのではないですか?」
「愛してなどいない、今まで愛した女性はいない、あれは、その、お互い遊びで、、、よ、欲を満たすためだけの相手でその、軽蔑したよね、」
「軽蔑?しませんね…そもそも、それはクラウド様の自由なのでは?女性とどう過ごされようが良いのではないですか?人それぞれですから、私は愛する人以外と肌を合わせることは考えられないので愛情なく肌を合わせられる人は理解できかねるのでクラウド様とは、その辺の考え方が違うだけですね。気にせずお好きにされていいんじゃないですか。」
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