【完結】俺は遠慮します。

抹茶らて

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新たな悩み

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担任と話した次の日。




輝樹先輩と話すべく、風紀委員室まで来ている。ちなみに現在は放課後だ。

俺今回のテスト週間全然勉強してないじゃんって思うよな?俺もそう思う。

「スゥ―――――ハァ―――――――……よしッ!」

「何してんだ?」

「ッほぁ!?びっっっっくりした~なんだ輝樹先輩か~。って輝樹先輩!?い、いきなり出てこないでくださいよ!」

「何怒ってんだ。人の部屋の前で変なことしてる奴がいると思って出てきたんだ。」

ゔぅ、ごもっともです…

でもでも、これから意気込んで会おうと思ってた人が気合い入れてるときに来られると、普通にびっくりする以上にびっくりするっていうか…(驚きすぎて語彙力低下中)

「あの、お話が合ってきました。少しお時間いただけますか?」

気を取り直して…お伺いをたてると何かを感じ取ったのか揶揄うように笑ってた顔がスッと真顔になる。

「あぁ、構わない。入るといい。」

「失礼します。」

そうして通された委員長室。え、風紀室じゃないの?って思ったよね、俺も思った。大人しくついて行ったらいつの間にか委員長室へ来ていた。

「それじゃあ、いきなり本題を聞いてもいいか?恐らく、この前の返事だろう。」

そうです、そうですとも。さすが風紀委員長、冴えてる~。って言える空気じゃないんよね。

「…そうです。遅くなってごめんなさい。」

「構わない。俺が返事は良いって言ったんだ。でも、栄人のことだ、色々考えたんだろう?」

「…あの、輝樹先輩。ごめんなさい。俺ッ輝樹先輩のことは好きなんですけど、先輩としての好きなので輝樹先輩の気持ちに応えることができません…返事が遅くなってすみません。」

「…ふむ、それは誰か他に好きな人がいるのか?」

「いや、いませんけど…」

なんで会長と同じ返答…?なんか嫌な予感がするのは俺だけか?
そう思ってると、前でニヤリと笑う輝樹先輩が…いやぁ美男ですね。

「それなら、俺にもチャンスがあるわけだ。これから覚悟するといい。」

…え、何に?

「俺に愛されることに?」

「なんッ」

「顔に出てるぞ。ふふ、まぁそういうところも可愛いんだが…」

いつもよりも甘い声、甘い表情でそう言う輝樹先輩はR18の引っかかると思う。セクシー通り過ぎて…うん。
いきなりの変わりように、ついて行けない。

「こ、輝樹先輩?」

「ん?」

もうこの「ん?」ってだけでハートが飛んでるもん。こんなに柔らかい顔で笑う先輩初めて見たもん。どうすればいいの?

「な、なんかいつもと違いますね?」

「ふっ、隠す必要がないんだからな…むしろ俺に夢中にさせないとだろ?」

……話かみ合ってます?


と言うかこれから先輩は俺の前でずっとこんな感じってこと?何それ、俺を殺す気ですか?



やっと返事が出来て悩みを払拭で来たと思ったのに、またまた出きた新たな悩み。会長と言い、輝樹先輩と言い…だから、俺は遠慮しますって!






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