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皇太子殿下との思い出⑵
しおりを挟む皇太子…(皇太子とは皇位、帝位の第一継承者を指す語であり、称号。)
つまり皇族!皇族に私はなんて無礼なことを…ど、どうしよう…
「し、失礼しました!帝国の若き太陽皇太子殿下にご挨拶申し上げます。魔術師団長に就任しましたクレール=レーと申します。以後お見知りおきを。」
今更取り繕っても遅いかもしれないけど、形式的な挨拶を口早に告げて、とりあえず正式なお辞儀をしておく。
本当に、太陽のような見た目だなって思ったのは口が裂けても言えないけど。
「ふっ、ふふふ。これはこれはご丁寧にどうも。クレールと呼んでも?」
未だに笑いが収まらないのを隠そうともしない皇太子殿下。
「もちろんです。」
「では、私のことはリアと。」
「えっ!」
「なんだい?」
「いえ、あの、皇太子殿下を愛称で呼ぶのは」
「無理なのかい?」
ずいっと一歩こちらに踏み込んで尋ねてくる殿下。
なんだろう、表情や言葉は穏やかなはずなのに、見えない圧力を感じる。
「む、無理なことなど!」
「じゃあ、リアと。さ、呼んでみて?」
「い、今ですか!」
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