22 / 99
22.白薔薇のお姫様とかいう暗黒歴史(ルカ視点)
しおりを挟む
「ルカ、好きだ、ずっとお前だけが好きなんだ、白薔薇のお姫様」
「なんで、僕の黒歴史をギル様がご存じなのですか!?」
大魔王様がなぜ、僕の最悪の漆黒黒歴史を知っているんだろう。あまりの事態に声が裏返る。
僕の家は男ばかりの三兄弟で、僕は末っ子。母は女の子が欲しかったと嘆き悲しみ、僕はこの容姿のせいで特定の時期まで女装させられてお茶会を連れまわされていた。
その際に、母親に「白薔薇のお姫様」と言って色々な人に紹介されていた。それが原因で学生時代いじめにあったんだよな。貴族の学校は基本男子校か女子校と性別で別れていたから、男だらけの男子校で昔女装していた「白薔薇のお姫様」だってバレて、そのせいで異常に僕はいじめられたのだ。
(嫌な記憶だよな……大魔王様も僕をいじめていたひとりだったと思ったけど……)
どうやら違うみたいだ。今思い出してもだいぶ嫌ないじめだったよな。
剣術の授業とか顔以外の見えないところボコボコにされて、酷いヤツは僕の服を脱がして全裸にして侮辱したり、僕の乳首とか何故か舐めたり、あげく僕のアナルに何か挿れようとする嫌がらせもあった。尻はだめだよ、最悪すごい事故になるもの。けれど、その度に機嫌が悪い大魔王様とその仲間の人達来て、いじめっ子はみんな蜘蛛の子を散らす感じで逃げて行ったな。
それ以外にも、
「お前見ていると動悸が酷くなり精神がおかしくなる」とか「お前のせいで目覚めたからケツで責任とれ」とか「天使みたいな顔して、本当は沢山の男を誑かしてるんだろう??」とか「ターコイズのお前女なんだろう??」とか身に覚えのない罪をよく着せられたな。やっぱりナンパっぽいところが騎士っぽい人達には嫌われていたのかもしれない。
「15年間お前が好きだ。ずっとずっとただ、お前だけが好きだ」
そう、真剣に告白された。どうしよう、でもこれってある意味チャンスかもしれない。何度も言うが僕は童貞脱退が目的だ。ならば、ここは大魔王様に嫌われないように媚びて、結果的にここから抜けだしたい訳だ。
だから、つまり、大魔王様がもし僕を好きなら、申し訳ないけどその感情を利用させてもらえば……。
とも考えたけど15年間も好きな人にそういう打算的なことされたら、可哀そうだよな。うん、ここは……
「あの、ギル様、僕は、まだよくギル様を知りません。だから、もう少し、もう少しちゃんとお付き合いしてから答えても良いですか??」
男の大魔王様を好きになるかは、僕ノンケだと思うから確率的には低いと思うけど、ちゃんと考えてみよう。そう答えたら、いままで恐ろしい形相だった大魔王様がとても柔らかく笑う。
「ああ、分かった。ルカ、お前の言葉を信じる」
(この人、本当に僕のこと好きなんだな……)
その時、僕は気付くべきだった。15年間も同じ人間を愛しているという人間の恐ろしい執念とか諸々に、そして、この答えが後ほど大変な事態の遠因になることを……。
「なんで、僕の黒歴史をギル様がご存じなのですか!?」
大魔王様がなぜ、僕の最悪の漆黒黒歴史を知っているんだろう。あまりの事態に声が裏返る。
僕の家は男ばかりの三兄弟で、僕は末っ子。母は女の子が欲しかったと嘆き悲しみ、僕はこの容姿のせいで特定の時期まで女装させられてお茶会を連れまわされていた。
その際に、母親に「白薔薇のお姫様」と言って色々な人に紹介されていた。それが原因で学生時代いじめにあったんだよな。貴族の学校は基本男子校か女子校と性別で別れていたから、男だらけの男子校で昔女装していた「白薔薇のお姫様」だってバレて、そのせいで異常に僕はいじめられたのだ。
(嫌な記憶だよな……大魔王様も僕をいじめていたひとりだったと思ったけど……)
どうやら違うみたいだ。今思い出してもだいぶ嫌ないじめだったよな。
剣術の授業とか顔以外の見えないところボコボコにされて、酷いヤツは僕の服を脱がして全裸にして侮辱したり、僕の乳首とか何故か舐めたり、あげく僕のアナルに何か挿れようとする嫌がらせもあった。尻はだめだよ、最悪すごい事故になるもの。けれど、その度に機嫌が悪い大魔王様とその仲間の人達来て、いじめっ子はみんな蜘蛛の子を散らす感じで逃げて行ったな。
それ以外にも、
「お前見ていると動悸が酷くなり精神がおかしくなる」とか「お前のせいで目覚めたからケツで責任とれ」とか「天使みたいな顔して、本当は沢山の男を誑かしてるんだろう??」とか「ターコイズのお前女なんだろう??」とか身に覚えのない罪をよく着せられたな。やっぱりナンパっぽいところが騎士っぽい人達には嫌われていたのかもしれない。
「15年間お前が好きだ。ずっとずっとただ、お前だけが好きだ」
そう、真剣に告白された。どうしよう、でもこれってある意味チャンスかもしれない。何度も言うが僕は童貞脱退が目的だ。ならば、ここは大魔王様に嫌われないように媚びて、結果的にここから抜けだしたい訳だ。
だから、つまり、大魔王様がもし僕を好きなら、申し訳ないけどその感情を利用させてもらえば……。
とも考えたけど15年間も好きな人にそういう打算的なことされたら、可哀そうだよな。うん、ここは……
「あの、ギル様、僕は、まだよくギル様を知りません。だから、もう少し、もう少しちゃんとお付き合いしてから答えても良いですか??」
男の大魔王様を好きになるかは、僕ノンケだと思うから確率的には低いと思うけど、ちゃんと考えてみよう。そう答えたら、いままで恐ろしい形相だった大魔王様がとても柔らかく笑う。
「ああ、分かった。ルカ、お前の言葉を信じる」
(この人、本当に僕のこと好きなんだな……)
その時、僕は気付くべきだった。15年間も同じ人間を愛しているという人間の恐ろしい執念とか諸々に、そして、この答えが後ほど大変な事態の遠因になることを……。
0
あなたにおすすめの小説
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
魔法使い、双子の悪魔を飼う
よんど
BL
「僕、魔法使いでよかった」
リュシーは宮廷専属の優秀な魔法使い。
人が寄りつけない程強い自身の力のせいで常に孤独なリュシーは、ある日何気なく街を歩いていた際に闇商人の話を聞いてしまう。貴重で価値ある''モノ''を高値で買い取る悪趣味な会が近くであるらしく気になったリュシーは其処で不思議な双子と出逢いを果たす。
本の見よう見まねで無償の愛を与え続けるリュシーに育てられた双子はいつしか胸の内に何とも言えない感情を抱く様になり...
独りぼっちだった魔法使いが出逢いを通して彼等と関係を紡いでいき幸せを知る微闇要素有りのBLファンタジー。
(※) 過激描写のある話に付けています。
*** 攻め視点
※不定期更新です。
※誤字脱字の報告助かるので嬉しいです。
※何でもOKな方のみ拝読お願いします。
扉絵
YOHJI@yohji_fanart様
(無断転載×)
お兄ちゃんができた!!
くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。
お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。
「悠くんはえらい子だね。」
「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」
「ふふ、かわいいね。」
律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡
「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」
ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。
人気俳優に拾われてペットにされた件
米山のら
BL
地味で平凡な社畜、オレ――三池豆太郎。
そんなオレを拾ったのは、超絶人気俳優・白瀬洸だった。
「ミケ」って呼ばれて、なぜか猫扱いされて、執着されて。
「ミケにはそろそろ“躾”が必要かな」――洸の優しい笑顔の裏には、底なしの狂気が潜んでいた。
これは、オレが洸の変態的な愛情と執着に、容赦なく絡め取られて、逃げ道を失っていく話。
少女漫画の当て馬に転生したら聖騎士がヤンデレ化しました
猫むぎ
BL
※イヴ視点26以降(ハルフィリア編)大幅修正いたします。
見てくださった皆様には申し訳ございません。
これからも見ていただけたら嬉しいです。
外の世界に憧れを抱いていた少年は、少女漫画の世界に転生しました。
当て馬キャラに転生したけど、モブとして普通に暮らしていたが突然悪役である魔騎士の刺青が腕に浮かび上がった。
それでも特に刺青があるだけでモブなのは変わらなかった。
漫画では優男であった聖騎士が魔騎士に豹変するまでは…
出会う筈がなかった二人が出会い、聖騎士はヤンデレと化す。
メインヒーローの筈の聖騎士に執着されています。
最上級魔導士ヤンデレ溺愛聖騎士×当て馬悪役だけどモブだと信じて疑わない最下層魔導士
僕に双子の義兄が出来まして
サク
BL
この度、この僕に双子の義兄が出来ました。もう、嬉し過ぎて自慢しちゃうよ。でも、自慢しちゃうと、僕の日常が壊れてしまう気がするほど、その二人は人気者なんだよ。だから黙って置くのが、吉と見た。
そんなある日、僕は二人の秘密を知ってしまった。ん?知っているのを知られてしまった?が正しいかも。
ごめんよ。あの時、僕は焦っていたんだ。でもね。僕の秘密もね、共有して、だんだん仲良くなったんだよ。
…仲良くなったと、そう信じている。それから、僕の日常は楽しく、幸せな日々へと変わったんだ。そんな僕の話だよ。
え?内容紹介が内容紹介になってないって?気にしない、気にしない。
「ねぇ、俺以外に触れられないように閉じ込めるしかないよね」最強不良美男子に平凡な僕が執着されてラブラブになる話
ちゃこ
BL
見た目も頭も平凡な男子高校生 佐藤夏樹。
運動神経は平凡以下。
考えていることが口に先に出ちゃったり、ぼうっとしてたりと天然な性格。
ひょんなことから、学校一、他校からも恐れられている不良でスパダリの美少年 御堂蓮と出会い、
なぜか気に入られ、なぜか執着され、あれよあれよのうちに両思い・・・
ヤンデレ攻めですが、受けは天然でヤンデレをするっと受け入れ、むしろラブラブモードで振り回します♡
超絶美形不良スパダリ✖️少し天然平凡男子
モブなのに執着系ヤンデレ美形の友達にいつの間にか、なってしまっていた
マルン円
BL
執着系ヤンデレ美形×鈍感平凡主人公。全4話のサクッと読めるBL短編です(タイトルを変えました)。
主人公は妹がしていた乙女ゲームの世界に転生し、今はロニーとして地味な高校生活を送っている。内気なロニーが気軽に学校で話せる友達は同級生のエドだけで、ロニーとエドはいっしょにいることが多かった。
しかし、ロニーはある日、髪をばっさり切ってイメチェンしたエドを見て、エドがヒロインに執着しまくるメインキャラの一人だったことを思い出す。
平凡な生活を送りたいロニーは、これからヒロインのことを好きになるであろうエドとは距離を置こうと決意する。
タイトルを変えました。
前のタイトルは、「モブなのに、いつのまにかヒロインに執着しまくるキャラの友達になってしまっていた」です。
急に変えてしまい、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる