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28.ルカっちとベルっち(ルカ視点)
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「目を覚ましたんですね」
そう言って、僕のところへちょっと大魔王様に雰囲気が似ている人がいきなりやってきた。
どうやら、お城の一室、多分客室のようなところに寝せられているみたいだけど、確か最後の記憶はフルー公国へ着いて、食事をしたら急に眠くなったんだよね……。
(やべぇ、人様のお家で勝手に寝てしまったなんて、なんたる無様。まぁ僕大体いつも無様なんだけど……)
とりあえず急いでベッドから起き上がった。
「あ、あの、ここは??」
「城です。大公様の持ち物の。そして、君は今は、お客さん……」
感情の読めないその瞳は、やっぱり辺境伯様に似ているけれどルビーのような美しい色をしている。僕が見入っているとその人の眉が顰められる。
「なに??やっぱり気持ち悪いって思ってますか??」
主語がないから何に対してかよくわからない。けれどなんとなく否定しておこう。その方が印象が良いはずだからね。僕は良い印象を与えてなるべく良い環境で、最終的に童貞を脱せればそれで良い、なんなら死んでも良い。でも童貞を失うまでは死ねない。
「何かわからないけど気持ち悪いなんて思いませんよ。だって、そのお名前分からないけど僕は素敵だと思いましたよ。黒い髪もルビーみたいな美しい瞳も」
満面の作り笑いを浮かべる。
(どうだろう反応的に……)
僕はその人を見て、地味に「あ、やべぇ」って思った。無表情のままなんだけど耳まで赤い。ちょっと何かミスってしまったかも、怒っていたらどうしよう。
しかし、どうやら、怒ってはいないらしく穏やかに、
「そんなこと言われたのはじめて」
と返されたので掴みはバッチリだ。ここはそのまま畳みかけて友人フラグを立てよう。
「えっ、そんなに綺麗なのに??」
「……君のが綺麗だ。俺はベルヌ・バアル・ゼブル。大公様に仕えている伯爵家の三男だ」
「えっ!!僕もです、僕も伯爵家の三男です!!」
共通点があるということは良い友達になれるかもしれない。よし、さらに畳みかけよう。彼が大公様の側近なら大公様のお気に入りのはずだからワンチャン僕が童貞を卒業のための礎になってくれるかもしれない。
「えっと、ゼブル伯爵令息は……」
「ベルヌでいい」
ちょっとムッとしている。フランクに接して欲しいタイプだね、任せて、僕はその方が得意だ。
「ベルっちは……」
「ベルっち??」
距離感バグらせ過ぎたかもしれない。怒られせたらやべぇな。お友達になって童貞卒業計がパーになってしまう。急いでここは謝ろう。
「不快だったらごめんなさい」
「ううん。可愛いから嬉しい、君のことを俺もルカっちって呼んで良い??」
「もちろん、ベルっちよろしくね☆」
可愛い感じで答えたらなんとなく笑ってくれているみたい。助かった。とりあえずベルっちと親睦を深めて、女の人とお近づきになる環境を構築し、童貞を卒業して、死ぬ。うん、ある意味完璧なプランだな。
(でも、辺境伯様に期待だけさせてしまったのは申し訳ないな、次会ったらちゃんとごめんなさいしないと……そう、僕は辺境伯様は辺境伯様で恋とか愛とかとは程遠いから、まだお友達なら……うん)
その時は、まだどこかで僕は辺境伯様から逃げおおせられると高を括っていたんだけれど、それが夢幻だったとすぐに知る羽目になる。
そう言って、僕のところへちょっと大魔王様に雰囲気が似ている人がいきなりやってきた。
どうやら、お城の一室、多分客室のようなところに寝せられているみたいだけど、確か最後の記憶はフルー公国へ着いて、食事をしたら急に眠くなったんだよね……。
(やべぇ、人様のお家で勝手に寝てしまったなんて、なんたる無様。まぁ僕大体いつも無様なんだけど……)
とりあえず急いでベッドから起き上がった。
「あ、あの、ここは??」
「城です。大公様の持ち物の。そして、君は今は、お客さん……」
感情の読めないその瞳は、やっぱり辺境伯様に似ているけれどルビーのような美しい色をしている。僕が見入っているとその人の眉が顰められる。
「なに??やっぱり気持ち悪いって思ってますか??」
主語がないから何に対してかよくわからない。けれどなんとなく否定しておこう。その方が印象が良いはずだからね。僕は良い印象を与えてなるべく良い環境で、最終的に童貞を脱せればそれで良い、なんなら死んでも良い。でも童貞を失うまでは死ねない。
「何かわからないけど気持ち悪いなんて思いませんよ。だって、そのお名前分からないけど僕は素敵だと思いましたよ。黒い髪もルビーみたいな美しい瞳も」
満面の作り笑いを浮かべる。
(どうだろう反応的に……)
僕はその人を見て、地味に「あ、やべぇ」って思った。無表情のままなんだけど耳まで赤い。ちょっと何かミスってしまったかも、怒っていたらどうしよう。
しかし、どうやら、怒ってはいないらしく穏やかに、
「そんなこと言われたのはじめて」
と返されたので掴みはバッチリだ。ここはそのまま畳みかけて友人フラグを立てよう。
「えっ、そんなに綺麗なのに??」
「……君のが綺麗だ。俺はベルヌ・バアル・ゼブル。大公様に仕えている伯爵家の三男だ」
「えっ!!僕もです、僕も伯爵家の三男です!!」
共通点があるということは良い友達になれるかもしれない。よし、さらに畳みかけよう。彼が大公様の側近なら大公様のお気に入りのはずだからワンチャン僕が童貞を卒業のための礎になってくれるかもしれない。
「えっと、ゼブル伯爵令息は……」
「ベルヌでいい」
ちょっとムッとしている。フランクに接して欲しいタイプだね、任せて、僕はその方が得意だ。
「ベルっちは……」
「ベルっち??」
距離感バグらせ過ぎたかもしれない。怒られせたらやべぇな。お友達になって童貞卒業計がパーになってしまう。急いでここは謝ろう。
「不快だったらごめんなさい」
「ううん。可愛いから嬉しい、君のことを俺もルカっちって呼んで良い??」
「もちろん、ベルっちよろしくね☆」
可愛い感じで答えたらなんとなく笑ってくれているみたい。助かった。とりあえずベルっちと親睦を深めて、女の人とお近づきになる環境を構築し、童貞を卒業して、死ぬ。うん、ある意味完璧なプランだな。
(でも、辺境伯様に期待だけさせてしまったのは申し訳ないな、次会ったらちゃんとごめんなさいしないと……そう、僕は辺境伯様は辺境伯様で恋とか愛とかとは程遠いから、まだお友達なら……うん)
その時は、まだどこかで僕は辺境伯様から逃げおおせられると高を括っていたんだけれど、それが夢幻だったとすぐに知る羽目になる。
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