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59.さよなら、サラサラヘアー
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意外にも、敵からの銃撃をルカと黒い犬は簡単に躱している。むしろあんな恐ろしい速度で移動している犬から全くルカはふるい落とされず、見事に乗りこなしている。まさに麗しいもののけの姫君のような気高さだ。
結界を補強しながらルカの新しい一面に、柄にもなく乙女のように胸が高鳴っていく。
(ルカ、本当に美しい。しかし、ルカは武器なんか持っていただろうか……)
そんな心配をよそにルカは、まるで舞い散る一輪の花のようにひらりひらりと攻撃をかわし、敵陣に乗り込んでいく。その姿のあまりの美しさに思わず心から目を奪われた。
そして、どこから取り出したのかいつの間にか、まるで動物の牙みたいな武器を取り出して兵士に素早く攻撃をして倒していく。すごい、まるで山犬の姫のようだ。
「生きろ。ルカは美しい」
思わずポロリと出た台詞は応援のための独り言だったが、ニヨニヨしたシオン大公が笑いながらこんなことを言った。
「黙れ魔王!かわいい我が弟だ!お前にルカを救えるか!?」
物凄い茶番なのだが、ノリノリだ。ちょっと楽しくなってきたが、真面目に茶番をしている場合ではない。
「……俺「分からぬ・・・。 だが共に生きることはできる!」とは言わないから。しかし、あの犬は中々素晴らしい」
「ギルフェルはとても頑固だよね。何度も言うけどあの子、モレクは牛の悪魔だよ。正式にはアステリオスという名前でね、色々可哀そうな生い立ちを持つ子なんだけどルカと相性が良いみたいでね。あのとおり息もぴったりだね。うんうん。私の弟は悪魔を骨抜きにする才能があるのかもしれないな。うらやましい、私もギルフェルを骨抜きにし……」
何か言っていたがそれを完全に無視して、ルカを見ると、いつの間にか、ルカはルビー侯爵令息に切りかかった。
しかし、ルビー侯爵令息が間一髪炎を放ちそれをいなす。
「愚かな、魔法も使えない癖に少し賢い犬を扱えるだけの女に全くモテないくせに!!」
サラサラの髪を風にたなびかせながらルビー侯爵令息がニヤリと下卑た笑みを浮かべる。
「僕は女性にモテないけれど悪いことはそんなにしていない!!後、貴方は勘違いしている……」
そう言って、ルカはルビー侯爵令息を睨む。その瞳のまっすぐな美しさに息をのむ。
「僕は魔法が使えないわけじゃなく……使わなかっただけだ!!」
ルカの言葉と共に雷鳴が轟き、ルビー侯爵令息、目掛けて落ちる。その後光を浴びたような姿はまるで月と狩りの女神であるアルテミスのように美しいと思った。
(そして、ルカは無詠唱で魔法が使えるとか、素晴らしい。俺の花嫁が美しすぎる)
「やったか??」
そう思ったが、ルビー侯爵令息も流石に生死がかかる一戦だけあって魔法除けを付けていたらしい。無傷ではないが、生きていた。
そう無傷ではないが……。
そこには、雷の影響かサラサラヘアーからアフロヘアーにヘアチェンジしたルビー侯爵令息が居た。
「プッ……あはははは」
「バフッバフウウウウウウ」
その姿に、ルカと犬が笑っている。犬が笑うことを俺は初めて知った。
「何事だ、魔法は消したはず……ってなんだこれ!!」
アフロになったルビー侯爵令息が震える。それはそうだろう。自慢の男前の一旦を担っていただろう髪が無残なことになったのだから……。
「くそ!!モテないからといって俺をこんな無様にしやがって!!」
怒り狂った、ルビー侯爵令息が巨大な炎を作り出して、ルカに投げて。
「まずい!!」
あまりの速度に俺も他の誰も手出しができない。犬が躱そうとするがそのあまりの高速さに間に合わない。
「ルカアアアアアアアアアアアア!!!!」
誰もが息を飲んだ、その時。
「すべてを潤す根源の力、湧き出ろ水よ!!」
誰かが詠唱し、火球は大きな水に飲み込まれた。
「誰だ??」
俺はその魔法を放った人物を探す。そして、見つけたその人物は……。
「ヴィオラ、怪我はないかい??」
そこには、美しい金髪、碧眼をして背の高いまるで大天使のような男が立っていた。
結界を補強しながらルカの新しい一面に、柄にもなく乙女のように胸が高鳴っていく。
(ルカ、本当に美しい。しかし、ルカは武器なんか持っていただろうか……)
そんな心配をよそにルカは、まるで舞い散る一輪の花のようにひらりひらりと攻撃をかわし、敵陣に乗り込んでいく。その姿のあまりの美しさに思わず心から目を奪われた。
そして、どこから取り出したのかいつの間にか、まるで動物の牙みたいな武器を取り出して兵士に素早く攻撃をして倒していく。すごい、まるで山犬の姫のようだ。
「生きろ。ルカは美しい」
思わずポロリと出た台詞は応援のための独り言だったが、ニヨニヨしたシオン大公が笑いながらこんなことを言った。
「黙れ魔王!かわいい我が弟だ!お前にルカを救えるか!?」
物凄い茶番なのだが、ノリノリだ。ちょっと楽しくなってきたが、真面目に茶番をしている場合ではない。
「……俺「分からぬ・・・。 だが共に生きることはできる!」とは言わないから。しかし、あの犬は中々素晴らしい」
「ギルフェルはとても頑固だよね。何度も言うけどあの子、モレクは牛の悪魔だよ。正式にはアステリオスという名前でね、色々可哀そうな生い立ちを持つ子なんだけどルカと相性が良いみたいでね。あのとおり息もぴったりだね。うんうん。私の弟は悪魔を骨抜きにする才能があるのかもしれないな。うらやましい、私もギルフェルを骨抜きにし……」
何か言っていたがそれを完全に無視して、ルカを見ると、いつの間にか、ルカはルビー侯爵令息に切りかかった。
しかし、ルビー侯爵令息が間一髪炎を放ちそれをいなす。
「愚かな、魔法も使えない癖に少し賢い犬を扱えるだけの女に全くモテないくせに!!」
サラサラの髪を風にたなびかせながらルビー侯爵令息がニヤリと下卑た笑みを浮かべる。
「僕は女性にモテないけれど悪いことはそんなにしていない!!後、貴方は勘違いしている……」
そう言って、ルカはルビー侯爵令息を睨む。その瞳のまっすぐな美しさに息をのむ。
「僕は魔法が使えないわけじゃなく……使わなかっただけだ!!」
ルカの言葉と共に雷鳴が轟き、ルビー侯爵令息、目掛けて落ちる。その後光を浴びたような姿はまるで月と狩りの女神であるアルテミスのように美しいと思った。
(そして、ルカは無詠唱で魔法が使えるとか、素晴らしい。俺の花嫁が美しすぎる)
「やったか??」
そう思ったが、ルビー侯爵令息も流石に生死がかかる一戦だけあって魔法除けを付けていたらしい。無傷ではないが、生きていた。
そう無傷ではないが……。
そこには、雷の影響かサラサラヘアーからアフロヘアーにヘアチェンジしたルビー侯爵令息が居た。
「プッ……あはははは」
「バフッバフウウウウウウ」
その姿に、ルカと犬が笑っている。犬が笑うことを俺は初めて知った。
「何事だ、魔法は消したはず……ってなんだこれ!!」
アフロになったルビー侯爵令息が震える。それはそうだろう。自慢の男前の一旦を担っていただろう髪が無残なことになったのだから……。
「くそ!!モテないからといって俺をこんな無様にしやがって!!」
怒り狂った、ルビー侯爵令息が巨大な炎を作り出して、ルカに投げて。
「まずい!!」
あまりの速度に俺も他の誰も手出しができない。犬が躱そうとするがそのあまりの高速さに間に合わない。
「ルカアアアアアアアアアアアア!!!!」
誰もが息を飲んだ、その時。
「すべてを潤す根源の力、湧き出ろ水よ!!」
誰かが詠唱し、火球は大きな水に飲み込まれた。
「誰だ??」
俺はその魔法を放った人物を探す。そして、見つけたその人物は……。
「ヴィオラ、怪我はないかい??」
そこには、美しい金髪、碧眼をして背の高いまるで大天使のような男が立っていた。
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