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62.眠れる森の魔王様(ルカ視点)
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「ええええええ!!巨大ロボ??えええええ!!」
「バヴゥウウウウウウウウウ???バブゥバブゥ??」
僕らの目の前に現れたそれが何か、考えてはいけないと本能が叫んだ。まるで今までみたどんな存在よりも畏怖すべきそれが何か、知ってしまったら僕は……。
そんな僕の耳にルカの言葉が聞こえた。
「かの存在が、超魔導兵器魔皇アザトホート。ターコイズ辺境伯領に存在していると聞いていたけれど初代王の時代以降は機動した話は一切きいていない伝説の兵器にしてこの世の全てを生みだした神とも言われている存在。ちなみにあまり凝視するとその神々しさに発狂する恐れがあるらしい」
とても恐ろしいそれが、けれど味方かと思うと心強い。まだ混乱しているモレクの首あたりを撫でながら、僕はなるべくそれを凝視しないようにするためにアフロを見た。
「な。なんだ、ええ、う、来るな、来るな!!」
その恐ろしい姿に、アフロも発狂したらしい。そして、僕らに放とうとしていた火球をそれに向けて放つ。さすがに火球を喰らえばあれもどうにかなるかもしれないと考えたが……。
(嘘だろう、火球が一瞬で消えた??)
むしろ火球などなかったように、ソレはアフロににじり寄った。そして……。
「ば、化け物、化け物。あああああああああああああああああああ」
それを真正面から見たアフロがわけのわからない言葉を焦点の合わない目でブツブツ呟きだした。そして、僕は悟った。もう彼は元の状態には戻らないだろうと……。
正直美人局をされて腹立たしかったが、最早それよりもこの男が完全にこの世界に二度と戻ることがないということが分かった僕は彼から目を逸らした。
大将を失くした兵はそのまま総崩れし、簡単に捕縛されていった。それはとてもあっけない幕切れで全てが夢のように思えた。しかし、ぼんやりしていた僕は気づいた。
「ギル様は??ギル様!!」
急いでその人を探した。そして、かの人を抱き抱えているお兄様を見つけた。
「ギル様は大丈夫ですか??」
「多分、ただ、消耗が激しくてさっきから微動だにしない」
そう言いながらいつもの狂気が嘘のように悲し気にギル様を見つめている。
「このままギルフェルが目覚めないなんてことになったら、連れて帰って私とルキウスしか入れないようにして、全てのお世話をしたいな。下の世話含めて全部ね……」
前言撤回。お兄様はいつも通りのようです。
「いや、さすがに辺境伯様を連れ去られたら困るっす」
いつの間にか、側にいたレイレイが微妙そうな顔をしている。
「アレを使えばこうなるのは分かってたっす。ただ、バリア張りながらアレを使うなんて、いくら辺境伯様が魔王でもそれは無茶し過ぎっすよ」
「そうだね。アレは創造神。この国の王族はかの神の血を引いているけれど、それでもただではすまないのだろうね。彼は、国内の謀反からこの国を救った英雄だ。なんとしても目覚めてもらわないといけない。しかし……これは本当に酷いな」
ラファエロは光を照らすように治癒魔法を行いながら、しかし、青ざめた大魔王様が目覚める兆しがない。
その後も、国中から治療魔法のエキスパートが呼ばれたりして、治療を続けられているが大魔王様は生きてはいるが全く目覚めないまま半年が経過した。
お兄様も、あの日以降、
「ギルフェル。私がどんなことをしても目覚めさせる、必ず……」
といってどこかへ旅に出ている。
そして、僕はただ、「どうかギル様が目覚めますように」と大魔王様のところで毎日祈り続けることしかできなかった。毎日青ざめたその顔を眺めながら手を握り呼びかけ続けた。
「バヴゥウウウウウウウウウ???バブゥバブゥ??」
僕らの目の前に現れたそれが何か、考えてはいけないと本能が叫んだ。まるで今までみたどんな存在よりも畏怖すべきそれが何か、知ってしまったら僕は……。
そんな僕の耳にルカの言葉が聞こえた。
「かの存在が、超魔導兵器魔皇アザトホート。ターコイズ辺境伯領に存在していると聞いていたけれど初代王の時代以降は機動した話は一切きいていない伝説の兵器にしてこの世の全てを生みだした神とも言われている存在。ちなみにあまり凝視するとその神々しさに発狂する恐れがあるらしい」
とても恐ろしいそれが、けれど味方かと思うと心強い。まだ混乱しているモレクの首あたりを撫でながら、僕はなるべくそれを凝視しないようにするためにアフロを見た。
「な。なんだ、ええ、う、来るな、来るな!!」
その恐ろしい姿に、アフロも発狂したらしい。そして、僕らに放とうとしていた火球をそれに向けて放つ。さすがに火球を喰らえばあれもどうにかなるかもしれないと考えたが……。
(嘘だろう、火球が一瞬で消えた??)
むしろ火球などなかったように、ソレはアフロににじり寄った。そして……。
「ば、化け物、化け物。あああああああああああああああああああ」
それを真正面から見たアフロがわけのわからない言葉を焦点の合わない目でブツブツ呟きだした。そして、僕は悟った。もう彼は元の状態には戻らないだろうと……。
正直美人局をされて腹立たしかったが、最早それよりもこの男が完全にこの世界に二度と戻ることがないということが分かった僕は彼から目を逸らした。
大将を失くした兵はそのまま総崩れし、簡単に捕縛されていった。それはとてもあっけない幕切れで全てが夢のように思えた。しかし、ぼんやりしていた僕は気づいた。
「ギル様は??ギル様!!」
急いでその人を探した。そして、かの人を抱き抱えているお兄様を見つけた。
「ギル様は大丈夫ですか??」
「多分、ただ、消耗が激しくてさっきから微動だにしない」
そう言いながらいつもの狂気が嘘のように悲し気にギル様を見つめている。
「このままギルフェルが目覚めないなんてことになったら、連れて帰って私とルキウスしか入れないようにして、全てのお世話をしたいな。下の世話含めて全部ね……」
前言撤回。お兄様はいつも通りのようです。
「いや、さすがに辺境伯様を連れ去られたら困るっす」
いつの間にか、側にいたレイレイが微妙そうな顔をしている。
「アレを使えばこうなるのは分かってたっす。ただ、バリア張りながらアレを使うなんて、いくら辺境伯様が魔王でもそれは無茶し過ぎっすよ」
「そうだね。アレは創造神。この国の王族はかの神の血を引いているけれど、それでもただではすまないのだろうね。彼は、国内の謀反からこの国を救った英雄だ。なんとしても目覚めてもらわないといけない。しかし……これは本当に酷いな」
ラファエロは光を照らすように治癒魔法を行いながら、しかし、青ざめた大魔王様が目覚める兆しがない。
その後も、国中から治療魔法のエキスパートが呼ばれたりして、治療を続けられているが大魔王様は生きてはいるが全く目覚めないまま半年が経過した。
お兄様も、あの日以降、
「ギルフェル。私がどんなことをしても目覚めさせる、必ず……」
といってどこかへ旅に出ている。
そして、僕はただ、「どうかギル様が目覚めますように」と大魔王様のところで毎日祈り続けることしかできなかった。毎日青ざめたその顔を眺めながら手を握り呼びかけ続けた。
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