【本編完結】魔王と周りに恐れられる辺境伯ですが他人の婚約者に手を出したと噂の伯爵令息にずっと片思いしています

ひよこ麺

文字の大きさ
97 / 99
番外編

美しい私だけの宝石(ケビンざまぁ話※)

しおりを挟む
※このお話はケビンのざまぁ話ですが、性的な内容を含みます。雌堕ちとかSMとかそう言う単語やハートとかが舞うので苦手な方はご注意ください。

***********************************************************************

私には好きなものがある。それは生意気な男と、美しい宝石色をした瞳。

私は根っからのコレクターだ。エメラルド侯爵家の嫡男でありながら、ありがちな茶色の髪とエメラルド家の特徴よりも濁った沼のような緑色の瞳。そして平凡な容姿。突出したものどころか嫡男でありながらギリギリ認めれるほどの美しくない瞳の色が嫌いだった。

あまりに嫌いで、一度目を潰そうとしてそれが原因で眼鏡が手放せなくなったが、おかげでこの醜い瞳の色が分かりにくくなったので満足している。

輝石の一族はそれぞれの宝石にあった美しい瞳の色をしている。むしろその色を持たないものは本来当主になってはいけない。

実際サファイア侯爵家の子息が色なしだったため遠縁の色有の子供を養子にしたと聞いているがそれは正しい判断だ。美しい瞳とは何時間でも見ていたくなるものだ。それが損なわれるなんて我がエメラルド家だけで十分だ。

その宝石色の瞳の中でも私にはお気に入りの子達がいた。ルビー侯爵家の子息とアクアマリン伯爵家のケビン君だ。

ルビー侯爵のご子息のあのピジョンブラッドのような美しいルビーの瞳もアクアマリン伯爵の次男であるケビン君のまさに海の色のような美しい瞳もとても良い。しかも私が好き好む生意気で躾のしようがあるような性格も実に良い。

本当はいつかふたりとも手に入れたいとこっそり願っていたが、ルビー侯爵家の子息は精神がおかしくなりあの美しい赤い瞳も濁ったようになってしまった。濁ったルビーには私は興味はない。

その点、アクアマリン伯爵家のケビン君は最高だ。本来あの家の末っ子と言われている色違いの不思議な子をジルコニア伯爵家に婿養子にして借金を返す予定が狂ってしまい、伯爵家の取り潰しをなんとか防ぐべく彼と彼の母親が人身売買組織に売りに出された。

彼の母親には全く興味がなかった。爵位の元々低い貴族の家の女性で目の色も好みではないし何より私は女性が好きではない。

けれど、ずっと欲しかったケビン君は別だ。他の連中は母親は娼館に、ケビン君は肉体労働または体をばらして内臓を売るつもりみたいだけど、それはいけない。私は大切なコレクションには金を惜しまない。

他の連中が買えないように、ケビン君にアクアマリン伯爵家の借金が返して釣りが出るくらい払ってやった。彼には、彼の美しい瞳とその体にはそれだけの価値がある。

「……エメラルド侯爵だって!!嫌だ!!SM趣味がある男色家じゃないか!!」

真っ青に青ざめて叫ぶケビン君。ああ。確かにこれから私は君のご主人様になるけれど、そんなに酷いことをいう悪い口は後で私のものでふさいであげないといけない。

あまりに暴れるので鎮静剤を打たれて眠っている彼を、馬車に乗せて館に連れて帰り、彼のために準備した監禁部屋コレクションルームへ、連れて行く。

この部屋は特殊な構造で外部に一切の音がもれず、且つ外側から鍵を掛ければ内側からは鍵がないと開かない仕組みでその扉が2重になっている。

その部屋の清潔なベットに私の美しいコレクションであるケビン君を、綺麗に風呂で磨いてもらってから全裸で拘束してあげた。

体を磨いたおかげで美しく艶を持った肌、今は閉ざされているが美しいそのアクアマリンの瞳が開いたらとても楽しい調教のはじまりだ。

私はその滑らかな肌を手で撫でながら思わず笑みがこぼれていた。

「ふふふ、これからたくさんたくさん教えてあげますからね……」

やっと手に入れた私の美しいアクアマリンのこれからを想像して気づいたら笑みが浮かんでいた。

*******************************************************************************

その日から、ケビン君を私の宝物として毎日、毎日調教し続けた。最初は抵抗していたけれど、何をしてもここからは出れないし、何より私に逆らえば痛い目に遭い、逆らわなければ気持ち良くなれると理解した彼は、次第に私の調教を受け入れるようになった。

そして、〇ヵ月後……。

「コレクター様……♡あん♡、あ、らめぇ♡それっ♡それやめでっ♡イクッ♡イ゛っちゃうあああああああっ♡♡」

「ふふふ、私の美しいアクアマリンは、どうしてこんなに淫乱なんですか??」

上気した頬と美しく蕩けた瞳をしたケビン君は、首輪をされて私に、リードを持たれながら、乳首を抓られて喘いでいる。私の躾のおかげで大きくなったそのピンクの乳首だけでこの子はもうイケる体になっている。

「はぁ♡もっいいいっう♡♡くらさい……いらぃのきもぃ♡」

「刺激が欲しいなら何をすれば良いか分かっていますね??」

そう言うと、嬉しそうに蕩けた瞳をしたケビン君が、私のスラックのファスナーを開けて、下着をたどたどしくおろすと、既に勃起している赤黒いそれを取り出して口にめいいっぱい含んだ。

「にがぃ♡♡おぃしぃ♡♡」

そうして喉の奧まで加えては、苦しそうにしながらそれでも何度も何度もそれを繰り返して唾液でベトベトになり滑りがよくなったのを確認すると、愛らしい手で扱きはじめた。

「これぇしゅき♡コレクターしゃま♡♡」

「ふふ、淫乱なアクアマリン。次はどうすれば良いかわかりますね??」

その頭を撫でればまるで犬のように嬉しそうに、それをさらに喉の奧まで飲み込んだ。

「げほげほ」

えずきながらも喉を鳴らして、上の口の最奥で私の吐き出した精液を受け止めて、涙目になりながらそれを飲み下している。

「美味しいですか??」

「しゅれす♡♡ご褒美っああああああん♡」

可愛かったので、そのまま望み通りに乳首を抓ってあげるとそのままケビンは白濁とトロリと吐き出した。

「っあああああああ♡これぇ♡でも♡もっろ、くらさぃ♡コレクターしゃまのおちんちん♡ケツマンコに♡♡」

甘えるように、自身の後孔を見せる。既にナカは慣らしてあるので、その入口からトロリと愛液のようにローションが零れ落ちて、何度も慣らしてあげたそこは美しい薔薇を咲かせてくぱっと開いていた。

「ふふふ、本当に淫らな子。いいですよ。上手にできたご褒美にあげましょう」

私はまた、硬さを取り戻したそれを後ろに咲いた薔薇に突き立てた。

「おっ♡おひっ♡イイっ♡きもち゛いぃいいいいいいいいっ♡♡♡♡♡」

ぐちょぐちょに濡れたその胎内、私だけしかしらない聖域サンクチュアリ。それを愛でながら何度も前立腺を掘れば、さらに叫ぶような声が上がる。

「あああっ♡ひぎッ♡イクぅううううううううううう♡」

そう言って、先ほどから前ではチョロチョロと白濁がもれるメスイキをしているが、此処で終わらせるつもりはもちろんない。

「ふふふ、淫乱なアクアマリン、貴方の大好きな子宮の中をめった刺しにしてあげますね」

そう言って最奥の、結腸を開いてやると私のカリをそこは待ち望んだように飲み込んでいった。

「お゛っ♡はぁああああああ♡おぐっ♡らめぇええええええええ♡♡おぐっ♡はらみゅ♡はらんりゃう♡おぐっ♡」

そういって痙攣する姿、美しいアクアマリンが涙で濡れる姿が堪らない。

「もう何回孕ませたでしょう??可愛い可愛いアクアマリン??今日もしっかり受け止めなさい」

そう言って何度も子宮口を叩いて最奥をこじ開ける、そして……。

「んほォ゛お゛っ♡はぁああああああ♡オ゛ッ、おぐぅッ♡おぐにあったかい♡中出しされてりゅううぅッ!♡♡♡♡孕んじゃう♡コレクターしゃまの♡ちんちんれ妊娠しゅるううぅッ♡♡はらませれぇぇえええええええええええええええええええええええええええええええ♡」

熱いそれを最奥に放つと甘えるように、本当に受精させるように肉壁に何度も擦り付けている姿が可愛い。しかし無理させたのでその快楽のまま白目を剥いてケビン君は気絶した。

その体がからズルりと自身引き抜けば、後孔から私の子種が漏れて赤い薔薇が白い薔薇になる。私はまだ痙攣している体を優しく抱きしめて、そっと囁く。

「私の美しいアクアマリン、愛おしいケビン君。君はもう元の世界には戻れない。永遠に私のコレクションものとして大切にしてあげます」

精液を吐き出したせいで少し膨らんだ腹を撫でながら、私は開いたままのその目を優しく見つめて微笑んだ。


*******************************************************************

エメラルド侯爵家に引きとられてからのケビンを見た者も、知るものも誰ひとり居ないという。

しおりを挟む
感想 71

あなたにおすすめの小説

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

悪役令息物語~呪われた悪役令息は、追放先でスパダリたちに愛欲を注がれる~

トモモト ヨシユキ
BL
魔法を使い魔力が少なくなると発情しちゃう呪いをかけられた僕は、聖者を誘惑した罪で婚約破棄されたうえ辺境へ追放される。 しかし、もと婚約者である王女の企みによって山賊に襲われる。 貞操の危機を救ってくれたのは、若き辺境伯だった。 虚弱体質の呪われた深窓の令息をめぐり対立する聖者と辺境伯。 そこに呪いをかけた邪神も加わり恋の鞘当てが繰り広げられる? エブリスタにも掲載しています。

お兄ちゃんができた!!

くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。 お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。 「悠くんはえらい子だね。」 「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」 「ふふ、かわいいね。」 律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡ 「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」 ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。

【完結】愛されたかった僕の人生

Kanade
BL
✯オメガバース 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。 今日も《夫》は帰らない。 《夫》には僕以外の『番』がいる。 ねぇ、どうしてなの? 一目惚れだって言ったじゃない。 愛してるって言ってくれたじゃないか。 ねぇ、僕はもう要らないの…? 独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。

ざこてん〜初期雑魚モンスターに転生した俺は、勇者にテイムしてもらう〜

キノア9g
BL
「俺の血を啜るとは……それほど俺を愛しているのか?」 (いえ、ただの生存戦略です!!) 【元社畜の雑魚モンスター(うさぎ)】×【勘違い独占欲勇者】 生き残るために媚びを売ったら、最強の勇者に溺愛されました。 ブラック企業で過労死した俺が転生したのは、RPGの最弱モンスター『ダーク・ラビット(黒うさぎ)』だった。 のんびり草を食んでいたある日、目の前に現れたのはゲーム最強の勇者・アレクセイ。 「経験値」として狩られる!と焦った俺は、生き残るために咄嗟の機転で彼と『従魔契約』を結ぶことに成功する。 「殺さないでくれ!」という一心で、傷口を舐めて契約しただけなのに……。 「魔物の分際で、俺にこれほど情熱的な求愛をするとは」 なぜか勇者様、俺のことを「自分に惚れ込んでいる健気な相棒」だと盛大に勘違い!? 勘違いされたまま、勇者の膝の上で可愛がられる日々。 捨てられないために必死で「有能なペット」を演じていたら、勇者の魔力を受けすぎて、なんと人間の姿に進化してしまい――!? 「もう使い魔の枠には収まらない。俺のすべてはお前のものだ」 ま、待ってください勇者様、愛が重すぎます! 元社畜の生存本能が生んだ、すれ違いと溺愛の異世界BLファンタジー!

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

処理中です...