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第24話 原作に登場しない人物とエリアスの異常さ?
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エリアスが真剣に仕事を片付けている間、僕は今さっき起こったことを整理していた。
まず、僕が一番驚いていることは、ディアスだった。先ほどは突然の展開に流れるままに話していたが、原作にディアスは登場しない。
竜神の血筋は長命さに比例するように子の数が極端に少ない。番いという例外を除けば人間の半分以下の着床率とされており、卵生であるため双子が卵に出来た場合は、確実に片側がもう片側を食べてしまうらしく生まれる可能性は限りなくゼロに近いという。
(……なら、彼は本当にエリアスの双子だろうか?)
瞳の色以外は全く同じ顔だった。
そこまで、考えた時、頭が急に痛み出した。何か大切なことを忘れていると思ったのだ。
ズキズキと痛む頭に、不思議だが聞き覚えのある声が響いた。
(‥…翻訳版と原作には差異があった。翻訳版の主人公の名前と原作の主人公の名前が微妙に異なる、原作版は……)
「ダーリン、顔色が真っ青です。具合が悪いのですか?」
いつの間にか俯いていた僕の顔をエリアスが覗きこんでいた。
白く長いまつ毛に黄金に煌く瞳、スッと通った鼻筋、何もかもが整い過ぎている美しい顔立ちと甘い声色。
「……大丈夫、少し頭が痛かっただけですから」
不思議と頭痛は消えていた。
「ダーリンに無理はさせられません。仕事も今終わりましたので、ふたりで部屋に戻りましょう」
エリアスが甘く囁いて、そのままお姫様抱っこをされた僕は部屋から連れて行かれた。
「エリアス……」
「ふふっ、やはりいくらそばから離したくなくても仕事場に連れていくのはダメでしたね」
廊下を歩きながら僕にそう告げたエリアスは、職場でいちゃつくのは迷惑だと学んだのかと思ったが……、
「ダーリンがあまりに可愛く愛らしいからみんなダーリンに釘付けになってしまっていた。嫉妬に狂っておかしくなりそうでした。特に、ディアスが1番いけません。ダーリンの手をあんなに長く握るなんて、私ですらまだそんなに手を繋げていないのに。ああ、やはりダーリンを巣に閉じ込めてしまいたい、閉じ込めた上で卵を宿させて私以外の誰とも会わせないようにしたい、美しいサファイアの瞳から私以外を追い出してしまいたい」
完全に目がキマってしまっていた。発言も恐ろしく背筋がゾクゾクしている。
「ダーリンは、私の番いは私だけの……」
「エリアス!!」
なんとか、止めようと叫ぶ。するといつもの砂糖菓子のように甘い笑顔に戻っていた。
「ダーリン、どうかしましたか?」
まるで先ほどの狂気などなかったかのようなエリアスに違和感を感じた。
「エリアス、今、何を言っていたか覚えていますか?」
もしかしたら、初夜の件からもエリアスにもなにか恐ろしい異常があり、おかしな発言を無意識にしたのではと思ったからだ。
しかし、
「ダーリンがあまりに可愛く愛らしいからみんなダーリンに釘付けになってしまっていた。嫉妬に狂っておかしくなりそうでした。特に、ディアスが1番いけません。ダーリンの手をあんなに長く握るなんて、私ですらまだそんなに手を繋げていないのに。ああ、やはりダーリンを巣に閉じ込めてしまいたい、閉じ込めた上で卵を孕ませて私以外の誰とも会わせないようにしたい……」
「大丈夫です、もういいです」
正気で異常なエリアスに気づいてしまい、急いで止めた。
これ以上は聞いてはいけないと心が警鐘を鳴らす。
「遠慮なさらないでいいですよ、もっと深い深い愛だってダーリンが望むならいくらでも囁きますし、言葉より行動が良いのなら……」
甘さの中にギラギラとした獣欲を秘めた金色の瞳が僕を捉えた。
「……いくらだって付き合いましょう」
その言葉と共に、僕は初夜を過ごしたあの部屋の中に連れて行かれたのだった。
まず、僕が一番驚いていることは、ディアスだった。先ほどは突然の展開に流れるままに話していたが、原作にディアスは登場しない。
竜神の血筋は長命さに比例するように子の数が極端に少ない。番いという例外を除けば人間の半分以下の着床率とされており、卵生であるため双子が卵に出来た場合は、確実に片側がもう片側を食べてしまうらしく生まれる可能性は限りなくゼロに近いという。
(……なら、彼は本当にエリアスの双子だろうか?)
瞳の色以外は全く同じ顔だった。
そこまで、考えた時、頭が急に痛み出した。何か大切なことを忘れていると思ったのだ。
ズキズキと痛む頭に、不思議だが聞き覚えのある声が響いた。
(‥…翻訳版と原作には差異があった。翻訳版の主人公の名前と原作の主人公の名前が微妙に異なる、原作版は……)
「ダーリン、顔色が真っ青です。具合が悪いのですか?」
いつの間にか俯いていた僕の顔をエリアスが覗きこんでいた。
白く長いまつ毛に黄金に煌く瞳、スッと通った鼻筋、何もかもが整い過ぎている美しい顔立ちと甘い声色。
「……大丈夫、少し頭が痛かっただけですから」
不思議と頭痛は消えていた。
「ダーリンに無理はさせられません。仕事も今終わりましたので、ふたりで部屋に戻りましょう」
エリアスが甘く囁いて、そのままお姫様抱っこをされた僕は部屋から連れて行かれた。
「エリアス……」
「ふふっ、やはりいくらそばから離したくなくても仕事場に連れていくのはダメでしたね」
廊下を歩きながら僕にそう告げたエリアスは、職場でいちゃつくのは迷惑だと学んだのかと思ったが……、
「ダーリンがあまりに可愛く愛らしいからみんなダーリンに釘付けになってしまっていた。嫉妬に狂っておかしくなりそうでした。特に、ディアスが1番いけません。ダーリンの手をあんなに長く握るなんて、私ですらまだそんなに手を繋げていないのに。ああ、やはりダーリンを巣に閉じ込めてしまいたい、閉じ込めた上で卵を宿させて私以外の誰とも会わせないようにしたい、美しいサファイアの瞳から私以外を追い出してしまいたい」
完全に目がキマってしまっていた。発言も恐ろしく背筋がゾクゾクしている。
「ダーリンは、私の番いは私だけの……」
「エリアス!!」
なんとか、止めようと叫ぶ。するといつもの砂糖菓子のように甘い笑顔に戻っていた。
「ダーリン、どうかしましたか?」
まるで先ほどの狂気などなかったかのようなエリアスに違和感を感じた。
「エリアス、今、何を言っていたか覚えていますか?」
もしかしたら、初夜の件からもエリアスにもなにか恐ろしい異常があり、おかしな発言を無意識にしたのではと思ったからだ。
しかし、
「ダーリンがあまりに可愛く愛らしいからみんなダーリンに釘付けになってしまっていた。嫉妬に狂っておかしくなりそうでした。特に、ディアスが1番いけません。ダーリンの手をあんなに長く握るなんて、私ですらまだそんなに手を繋げていないのに。ああ、やはりダーリンを巣に閉じ込めてしまいたい、閉じ込めた上で卵を孕ませて私以外の誰とも会わせないようにしたい……」
「大丈夫です、もういいです」
正気で異常なエリアスに気づいてしまい、急いで止めた。
これ以上は聞いてはいけないと心が警鐘を鳴らす。
「遠慮なさらないでいいですよ、もっと深い深い愛だってダーリンが望むならいくらでも囁きますし、言葉より行動が良いのなら……」
甘さの中にギラギラとした獣欲を秘めた金色の瞳が僕を捉えた。
「……いくらだって付き合いましょう」
その言葉と共に、僕は初夜を過ごしたあの部屋の中に連れて行かれたのだった。
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