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第23話 エリアスとディアス
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「ダーリン、帝国の件で、右大臣に指示した内容は前世に読んだ原作が関係あるのですか?」
「……ええっ、そうです。……ところでエリアス……その恥ずかしいです」
真剣な表情で聞かれているが、今の僕はそれどころではなかった。
エリアスの執務室にいるのだが、なぜか膝の上にのせられている状態だからだ。
しかも、執務室は広々としていて、周りには役人と思われる人々も仕事をしている。会社のオフィスの豪華版のような空間だ。
僕は、たくさんの人がいる空間で現在、エリアスの膝に乗せられているという完全に痛々しい状態になっている。
なお、それでも右大臣は慣れた様子で全くこちらを気にしていないようだがそれ以外はみんな気まずい様子で目を逸らしている。
僕のせいで業務が滞っている予感がして元社畜としては心が痛んだ。
「なぜです?番いは一心同体、少しでも離れている方が不自然ではありませんか?私としては、可愛いダーリンとずっと繋がったままでいたいくらいです」
エリアスの手が、僕のへそ付近を撫でてきた。その仕草に初夜の行為が思い出されて真っ赤になる。
「だめです!!周りの皆様の職務妨害になります。だから……」
「やめてください」と言おうとした時、今まで黙っていた職員と思われるひとりが歩いてきた。
「エリアス、いい加減にしろよ」
まっすぐエリアスにそう言った人物の顔を見て驚いた。
その顔がエリアスに瓜ふたつだったのだ。
ただ、彼の髪はエリアスと違い短くて、瞳は金色ではなく銀色、僕が助けた少年と同じ色をしていた。
「ディアス、私は本来の休みを返上して働いている。少しは労って欲しいくらいだ」
「はぁ、それで仕事に関係ない番いちゃん連れてきていちゃつかれたらこっちは、仕事に集中できないの」
同じ顔が睨み合っている。一触即発の空気だが僕には気になることがあって、ついディアスに声をかけてしまった。
「あ、あの……はじめましてですよね?」
すると、ディアスは一瞬、不思議そうに僕を見てからゆっくり答えた。
「もしかして、忘れちゃった?俺と番いちゃんは初対面じゃないでしょう」
悲しげな顔をされてびっくりする、どう答えるか迷いあの少年かと聞こうと考えた。
「えっ、あの、もしかして……」
前世で会いましたかと言おうとした瞬間、ディアスが吹き出した。
「うそうそ、あんまりに可愛いからからかっただけ、ごめん。結婚式の時は隣国に出掛けていなかったから初対面であってるよ。俺はディアス、エリアスの双子の弟らしいけどあまり兄って思ってない。一応王弟って立場で働いてるんだ。よろしくね」
ディアスが握手するように手を差し出す。僕はその手を握った。
「はい、よろしくお願いします」
エリアスと同じくらい大きくやはり冷たい手だった。
そんなことを考えて少し長く握手をしていたら突然、強引にその手が剥がされた。
「ふふっ、ダーリン。私以外に長く触れてはだめですよ」
そして、そのまま手をエリアスが持っていたハンカチで拭かれた。
ディアスが「うわぁ」と明らかにドン引きしたように声を上げたが、お構いなしに、指の間まで余す所なく丁寧に拭いてからさらにエリアスの手と繋がれてしまった。
「……あの」
「ダーリン、たくさん愛し合うために早く仕事を終わらせますね。それから、ディアス。邪魔なので席に戻れ」
「チッ」
再び一触即発になるかと思ったがディアスは舌打ちをしただけであっさり席に戻った。
「……ええっ、そうです。……ところでエリアス……その恥ずかしいです」
真剣な表情で聞かれているが、今の僕はそれどころではなかった。
エリアスの執務室にいるのだが、なぜか膝の上にのせられている状態だからだ。
しかも、執務室は広々としていて、周りには役人と思われる人々も仕事をしている。会社のオフィスの豪華版のような空間だ。
僕は、たくさんの人がいる空間で現在、エリアスの膝に乗せられているという完全に痛々しい状態になっている。
なお、それでも右大臣は慣れた様子で全くこちらを気にしていないようだがそれ以外はみんな気まずい様子で目を逸らしている。
僕のせいで業務が滞っている予感がして元社畜としては心が痛んだ。
「なぜです?番いは一心同体、少しでも離れている方が不自然ではありませんか?私としては、可愛いダーリンとずっと繋がったままでいたいくらいです」
エリアスの手が、僕のへそ付近を撫でてきた。その仕草に初夜の行為が思い出されて真っ赤になる。
「だめです!!周りの皆様の職務妨害になります。だから……」
「やめてください」と言おうとした時、今まで黙っていた職員と思われるひとりが歩いてきた。
「エリアス、いい加減にしろよ」
まっすぐエリアスにそう言った人物の顔を見て驚いた。
その顔がエリアスに瓜ふたつだったのだ。
ただ、彼の髪はエリアスと違い短くて、瞳は金色ではなく銀色、僕が助けた少年と同じ色をしていた。
「ディアス、私は本来の休みを返上して働いている。少しは労って欲しいくらいだ」
「はぁ、それで仕事に関係ない番いちゃん連れてきていちゃつかれたらこっちは、仕事に集中できないの」
同じ顔が睨み合っている。一触即発の空気だが僕には気になることがあって、ついディアスに声をかけてしまった。
「あ、あの……はじめましてですよね?」
すると、ディアスは一瞬、不思議そうに僕を見てからゆっくり答えた。
「もしかして、忘れちゃった?俺と番いちゃんは初対面じゃないでしょう」
悲しげな顔をされてびっくりする、どう答えるか迷いあの少年かと聞こうと考えた。
「えっ、あの、もしかして……」
前世で会いましたかと言おうとした瞬間、ディアスが吹き出した。
「うそうそ、あんまりに可愛いからからかっただけ、ごめん。結婚式の時は隣国に出掛けていなかったから初対面であってるよ。俺はディアス、エリアスの双子の弟らしいけどあまり兄って思ってない。一応王弟って立場で働いてるんだ。よろしくね」
ディアスが握手するように手を差し出す。僕はその手を握った。
「はい、よろしくお願いします」
エリアスと同じくらい大きくやはり冷たい手だった。
そんなことを考えて少し長く握手をしていたら突然、強引にその手が剥がされた。
「ふふっ、ダーリン。私以外に長く触れてはだめですよ」
そして、そのまま手をエリアスが持っていたハンカチで拭かれた。
ディアスが「うわぁ」と明らかにドン引きしたように声を上げたが、お構いなしに、指の間まで余す所なく丁寧に拭いてからさらにエリアスの手と繋がれてしまった。
「……あの」
「ダーリン、たくさん愛し合うために早く仕事を終わらせますね。それから、ディアス。邪魔なので席に戻れ」
「チッ」
再び一触即発になるかと思ったがディアスは舌打ちをしただけであっさり席に戻った。
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