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第30話 帝国側の妨害とまともなディアス
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帝国側から2週間後に大公夫人の襲撃に関する件で話をしたいと連絡があった。
僕が原作の内容から証拠になるものを調べる様にあらかじめお願いしていたが王国の間者からは芳しい返事がない状態だった。
僕も王国も、全くその件に関与していない。
しかし、それをこちらが証明するためにも完璧な証拠が欲しかった。
翻訳版では、この件は解決するが、帝国が王国に対して失礼な態度をとったため王国から嫁いだ王妃への国民や仕えている者たちの心象が最悪になってしまうのだ。
それは阻止したい。
この件について、直接の指示出しをしているのは右大臣だと思っていたが、ディアスが直接の指示を出していることを知った。
ディアスは、記憶通りなら翻訳版はもちろん原作にも登場しない人物だ。
つまり、敵か味方かわからない。
エリアスの話では狂病を患うリスクのある銀色の瞳の王族とのことだが、一度ちゃんと話をしたかった。
しかし、エリアスにふたりっきりでは話をさせたくないと強く反対されてしまい、結局エリアスも含む3人で話をすることになった。
ディアス専用の執務室の応接間の様なところで僕らとディアスは向き合っているのだが、
「エリアスさ、それ新しい嫌がらせ?」
「嫌がらせ?まさか。ダーリンがディアスと話したいと言うから付き添っているだけだが?」
「いや、付き添ってるなら別々の椅子に座ってくんねぇ?なにしれっと膝の上に番いちゃん座らせてんの?」
ディアスの言う通り、僕はエリアスの膝の上にいる。
最初は抵抗したが無駄なので諦めて座っていたら、部屋に後から来たディアスに諌められれている。
「……あの、ディアス様、僕もおかしい状態とは思いますが、言ってもエリアスは言うことを聞かないので話をこのまますすめられたらと思うのですが……」
「ダメだ。番いちゃん、そいつは甘やかすとつけあがるタイプだからビシッと注意した方がいいよ。それに親類のいちゃいちゃとか1番見たくないヤツだから」
あまりの正論にぐうの音もでない。僕は背後のエリアスを見た。
ニコニコといつもの甘い笑みを浮かべているが腕の力が強く抜け出すのが難しい。
「エリアス、話が進まなくなるので別々の椅子に座りたいのですが……」
「ダーリンは、私ではなくディアスの言葉に従うのですか?」
「あー、そういうのやめろよエリアス。番いちゃん困るじゃん。俺のじゃなくてお前のわがままに付き合わせるなって話」
その言葉に、エリアスが僕をあざとい表情で見つめている。少しムカつくのだが、僕は少し考えてエリアスが従うだろう言葉を告げた。
「……エリアスとふたりっきりの時間を長くするためにも早くディアス様と必要なことを話し終わりたいのです。別々の椅子に座れますよね」
子供に言い聞かせる様にいえばエリアスの腕の力が緩んだ。
「……分かりました。ダーリンとたくさん愛し合うために我慢しましょう」
少し不服そうだが納得してくれたようで、別々の椅子に座りなおした。
「例の大公夫人の調査の件で確認したいんだよね?一応、進捗は話した通り芳しくない。番いちゃんが話していた件を中心に調査してるけどそもそも大公夫人の周りに近づくのが難しいんだよね」
「それは、理由があるのですか?」
「大公夫人が襲撃を受けた訳だから大公が彼を厳重に保護してるんだよ。だから普通の間者は近づけない。だから、アプローチを変えて大公夫人が入院している病院側から情報を得ようとしてるところだよ」
ディアスの言葉に嘘はなさそうだ。大公夫人を愛している叔父上ならそれくらいはするだろう。
「鱗の件は、帝国側が証拠として保存してこちらから隠してるけど、実はサンプルは確保できたんだよね。ただ、その結果がギリギリ2週間後に出るかが問題なんだけど……」
「2週間あれば問題ないだろう?何か問題でもあるのか?」
エリアスのその言葉に、ディアスが苦い顔をする。
「王国側で調べられたらできるよ。でも、帝国側がうちに対して物や人の出入りを封鎖しているから仕方なく帝国側の協力機関で極秘に調べてるから時間がかかってる」
僕が原作の内容から証拠になるものを調べる様にあらかじめお願いしていたが王国の間者からは芳しい返事がない状態だった。
僕も王国も、全くその件に関与していない。
しかし、それをこちらが証明するためにも完璧な証拠が欲しかった。
翻訳版では、この件は解決するが、帝国が王国に対して失礼な態度をとったため王国から嫁いだ王妃への国民や仕えている者たちの心象が最悪になってしまうのだ。
それは阻止したい。
この件について、直接の指示出しをしているのは右大臣だと思っていたが、ディアスが直接の指示を出していることを知った。
ディアスは、記憶通りなら翻訳版はもちろん原作にも登場しない人物だ。
つまり、敵か味方かわからない。
エリアスの話では狂病を患うリスクのある銀色の瞳の王族とのことだが、一度ちゃんと話をしたかった。
しかし、エリアスにふたりっきりでは話をさせたくないと強く反対されてしまい、結局エリアスも含む3人で話をすることになった。
ディアス専用の執務室の応接間の様なところで僕らとディアスは向き合っているのだが、
「エリアスさ、それ新しい嫌がらせ?」
「嫌がらせ?まさか。ダーリンがディアスと話したいと言うから付き添っているだけだが?」
「いや、付き添ってるなら別々の椅子に座ってくんねぇ?なにしれっと膝の上に番いちゃん座らせてんの?」
ディアスの言う通り、僕はエリアスの膝の上にいる。
最初は抵抗したが無駄なので諦めて座っていたら、部屋に後から来たディアスに諌められれている。
「……あの、ディアス様、僕もおかしい状態とは思いますが、言ってもエリアスは言うことを聞かないので話をこのまますすめられたらと思うのですが……」
「ダメだ。番いちゃん、そいつは甘やかすとつけあがるタイプだからビシッと注意した方がいいよ。それに親類のいちゃいちゃとか1番見たくないヤツだから」
あまりの正論にぐうの音もでない。僕は背後のエリアスを見た。
ニコニコといつもの甘い笑みを浮かべているが腕の力が強く抜け出すのが難しい。
「エリアス、話が進まなくなるので別々の椅子に座りたいのですが……」
「ダーリンは、私ではなくディアスの言葉に従うのですか?」
「あー、そういうのやめろよエリアス。番いちゃん困るじゃん。俺のじゃなくてお前のわがままに付き合わせるなって話」
その言葉に、エリアスが僕をあざとい表情で見つめている。少しムカつくのだが、僕は少し考えてエリアスが従うだろう言葉を告げた。
「……エリアスとふたりっきりの時間を長くするためにも早くディアス様と必要なことを話し終わりたいのです。別々の椅子に座れますよね」
子供に言い聞かせる様にいえばエリアスの腕の力が緩んだ。
「……分かりました。ダーリンとたくさん愛し合うために我慢しましょう」
少し不服そうだが納得してくれたようで、別々の椅子に座りなおした。
「例の大公夫人の調査の件で確認したいんだよね?一応、進捗は話した通り芳しくない。番いちゃんが話していた件を中心に調査してるけどそもそも大公夫人の周りに近づくのが難しいんだよね」
「それは、理由があるのですか?」
「大公夫人が襲撃を受けた訳だから大公が彼を厳重に保護してるんだよ。だから普通の間者は近づけない。だから、アプローチを変えて大公夫人が入院している病院側から情報を得ようとしてるところだよ」
ディアスの言葉に嘘はなさそうだ。大公夫人を愛している叔父上ならそれくらいはするだろう。
「鱗の件は、帝国側が証拠として保存してこちらから隠してるけど、実はサンプルは確保できたんだよね。ただ、その結果がギリギリ2週間後に出るかが問題なんだけど……」
「2週間あれば問題ないだろう?何か問題でもあるのか?」
エリアスのその言葉に、ディアスが苦い顔をする。
「王国側で調べられたらできるよ。でも、帝国側がうちに対して物や人の出入りを封鎖しているから仕方なく帝国側の協力機関で極秘に調べてるから時間がかかってる」
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