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第43話 知らされた真実と罠
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※前回話数で会議を『2時間休憩』とした部分を『翌日の再開』に修正しております。先に読んでいただいた方、ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。
***
宿泊用に準備された部屋は、驚くほど高級で、一国の貴賓に自分がなったという自覚をいやでもすることになった。
「ダーリン、疲れていませんか?すぐに甘い物やお茶を……」
「ありがとうエリアス。大丈夫です。それよりこれが読みたくて……」
僕は、皇帝陛下より話し合いの前に届いた手紙の内容を確認ことにした。
前日、直接話がしたいとしたためた手紙への返事のはずだ。
手紙の内容は、王国に嫁いだ僕を心配する内容とぜひ今日の話し合い後に会いたいと言うものだった。
「……ダーリン、まさかひとりで皇帝に会いに行くつもりですか?」
「はい、皇帝陛下とはいえ父ですので、問題はないかと思うのですが……」
僕の言葉にエリアスの表情が変わった。
それから何かしらの魔法、多分防音系のものを掛けてからゆっくり話を始めた。
「ダーリンが傷つくと思って、聞かれなければ話す気はなかったのですが、ダーリンは皇帝の実子ではありません」
エリアスの言葉に僕は絶句した。
つまり、ぼくは、母上の不貞の子ということだろうか。だとしたら皇族どころか平民ということになり、それがしれたらエリアスとの婚姻も取り消されてしまうかもしれない。
「ダーリンは、赤子の時にすり替えられたのです。皇帝自らの手によって本物のフェリックス皇子と」
エリアスの言葉に不貞の子でないことは分かったが、ならば本来僕は誰の子だったのだろうと考える。
そこであることを思い出した。
僕には誕生日が同じでさらに同い年で見た目のよく似た従兄弟のエリックがいる。
小野崎と同じ名前のエリック。まさか……、
「僕が、本当はエリック、大公殿下の叔父上の息子?」
「そうです。ダーリン、あなたは本当は大公子息としてなに不自由なく暮らすはずだったのです。それを皇帝が入れ替えたことで第2皇子の身代わりとして地獄のような人生を送ることになってしまったのです」
体がふるえた。それは悲しみからではなく、激しい怒りからだった。
僕はあまり感情を出さないタイプだが、この体の本当の持ち主であるフェリックスの感情による部分も大きいのか激しい感情が湧き上がった。
「僕は、ずっと我慢してきました。叔父上のことが大好きでしたが息子のエリックに遠慮していましたし、身代わりにもなりました。でも、本当はそんな必要なかったなんて、僕が息子だったなんて……。それに、僕は皇后様の虐待も甘んじて受けていました。それは僕が、僕の母の罪を背負っていたからです。けれど、そんな罪最初からなかったなら、僕はなんのためにこんな!!」
泣き叫ぶ僕をエリアスは優しく抱きしめてくれた。
「ダーリン、あなたを苦しめるすべては私が壊してあげますので安心してください」
優しい声色で恐ろしいことを言うエリアスのおかげで正気になる。
「それは、大丈夫です。それにやるなら自分の手でやりたいです」
「さすが、私のダーリンカッコいいです」
エリアスと話して冷静になって気づいたが、皇帝は僕が実子でないと知りながらこの返事を書いたことになるはずだ。
「なぜ、皇帝は僕と話し合うと返事をしてきたのか……」
「罠でしょうね。そして、そこに真の黒幕である小野崎とやらも関わっているのではないでしょうか?」
危なく僕は何も知らず皇帝に会いに行くところだったと内心でヒヤッとした。
「ダーリン、皇帝は危険ですからひとりで会いに行くのはダメですよ」
真剣にエリアスに言われたが、僕の中ではむしろこれはチャンスではと思う気持ちもあった。
「今なら、皇帝は僕が真実を知らないと思っているはずです。だから、あえて罠にハマったフリをして真実を全て聞き出せないでしょうか?」
***
宿泊用に準備された部屋は、驚くほど高級で、一国の貴賓に自分がなったという自覚をいやでもすることになった。
「ダーリン、疲れていませんか?すぐに甘い物やお茶を……」
「ありがとうエリアス。大丈夫です。それよりこれが読みたくて……」
僕は、皇帝陛下より話し合いの前に届いた手紙の内容を確認ことにした。
前日、直接話がしたいとしたためた手紙への返事のはずだ。
手紙の内容は、王国に嫁いだ僕を心配する内容とぜひ今日の話し合い後に会いたいと言うものだった。
「……ダーリン、まさかひとりで皇帝に会いに行くつもりですか?」
「はい、皇帝陛下とはいえ父ですので、問題はないかと思うのですが……」
僕の言葉にエリアスの表情が変わった。
それから何かしらの魔法、多分防音系のものを掛けてからゆっくり話を始めた。
「ダーリンが傷つくと思って、聞かれなければ話す気はなかったのですが、ダーリンは皇帝の実子ではありません」
エリアスの言葉に僕は絶句した。
つまり、ぼくは、母上の不貞の子ということだろうか。だとしたら皇族どころか平民ということになり、それがしれたらエリアスとの婚姻も取り消されてしまうかもしれない。
「ダーリンは、赤子の時にすり替えられたのです。皇帝自らの手によって本物のフェリックス皇子と」
エリアスの言葉に不貞の子でないことは分かったが、ならば本来僕は誰の子だったのだろうと考える。
そこであることを思い出した。
僕には誕生日が同じでさらに同い年で見た目のよく似た従兄弟のエリックがいる。
小野崎と同じ名前のエリック。まさか……、
「僕が、本当はエリック、大公殿下の叔父上の息子?」
「そうです。ダーリン、あなたは本当は大公子息としてなに不自由なく暮らすはずだったのです。それを皇帝が入れ替えたことで第2皇子の身代わりとして地獄のような人生を送ることになってしまったのです」
体がふるえた。それは悲しみからではなく、激しい怒りからだった。
僕はあまり感情を出さないタイプだが、この体の本当の持ち主であるフェリックスの感情による部分も大きいのか激しい感情が湧き上がった。
「僕は、ずっと我慢してきました。叔父上のことが大好きでしたが息子のエリックに遠慮していましたし、身代わりにもなりました。でも、本当はそんな必要なかったなんて、僕が息子だったなんて……。それに、僕は皇后様の虐待も甘んじて受けていました。それは僕が、僕の母の罪を背負っていたからです。けれど、そんな罪最初からなかったなら、僕はなんのためにこんな!!」
泣き叫ぶ僕をエリアスは優しく抱きしめてくれた。
「ダーリン、あなたを苦しめるすべては私が壊してあげますので安心してください」
優しい声色で恐ろしいことを言うエリアスのおかげで正気になる。
「それは、大丈夫です。それにやるなら自分の手でやりたいです」
「さすが、私のダーリンカッコいいです」
エリアスと話して冷静になって気づいたが、皇帝は僕が実子でないと知りながらこの返事を書いたことになるはずだ。
「なぜ、皇帝は僕と話し合うと返事をしてきたのか……」
「罠でしょうね。そして、そこに真の黒幕である小野崎とやらも関わっているのではないでしょうか?」
危なく僕は何も知らず皇帝に会いに行くところだったと内心でヒヤッとした。
「ダーリン、皇帝は危険ですからひとりで会いに行くのはダメですよ」
真剣にエリアスに言われたが、僕の中ではむしろこれはチャンスではと思う気持ちもあった。
「今なら、皇帝は僕が真実を知らないと思っているはずです。だから、あえて罠にハマったフリをして真実を全て聞き出せないでしょうか?」
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