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第64話 目覚めない
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あれから、すぐにエリックについて調べて驚愕の事実に辿り着いた。
エリックは大公夫人への殺人未遂の件で投獄された。
さらに、彼が入れ替えにより大公子息となっていた第2皇子とも判明して国は揺れた。
そのすべてを宰相に指示したことを皇帝が認めたため、宰相やそれに加担した貴族は帝国から一掃されて、異母兄である皇太子が皇帝に、皇后様が皇太后となりその政治を支えているという話は聞いていた。
しかし、その後、エリックがどう処罰されたかまでは知らなかった。
エリックは皇族のため生涯幽閉が確定したがその刑が確定した日に投獄されていた独房で憤死していたという。
その際に誰も知らない奇妙な文字を書き残したとされるが、僕はその文字を見て硬直した。それは紛れもない日本語でこう書かれていた。
『エリアスは、僕だけのものになる。誰にも渡さない』
今の状況から、間違いなくエリックがエリアスに異物を使い何かをしたことがわかったが、解決方法がわからない。
「王妃様あまりご無理をされるとエリアス陛下が心配されます」
左大臣に珍しく声をかけられた。
エリアスが目を覚まさなくなってから僕は眠ることも出来ず側でただ手を握り続けていた。
「分かっています、でも僕にできることが他に見当たらなくて」
何かしなければと思うのにエリックのことを調べてからどうすれば良いかわからなくなった。
エリック、小野崎は異物を使いエリアスを眠らせている。
その異物は真っ黒な糸のようなもので巻き付いた人間を操る、そう認識していたがエリアスの場合はなぜか操られる代わりに気を失い目を覚まさない状態になってしまった。
「どうして、どうすれば……」
「王妃様、その、私にひとつ気になることがあります」
真剣な表情でそう告げた左大臣に僕はエリアスの手を一度離して向き直った。
「何かわかることがあるなら教えてください」
「……今のエリアス陛下の顔色、とても悪く見えます。けれど、王妃様、手を握ってください……」
言われるまま手を再度繋ぐと顔色が良くなっていた。
「これは……」
「可能性でしかありませんが、もしかしたら……王妃様が接触すると状況が変わるやもしれません。今は手を繋いでますが例えばそれ以上の……」
その言葉に白雪姫が浮かんだ。眠って目覚めない姫に王子様が口付けをして目覚めさせる物語……。
「少しでも可能性があるのなら……」
エリックは大公夫人への殺人未遂の件で投獄された。
さらに、彼が入れ替えにより大公子息となっていた第2皇子とも判明して国は揺れた。
そのすべてを宰相に指示したことを皇帝が認めたため、宰相やそれに加担した貴族は帝国から一掃されて、異母兄である皇太子が皇帝に、皇后様が皇太后となりその政治を支えているという話は聞いていた。
しかし、その後、エリックがどう処罰されたかまでは知らなかった。
エリックは皇族のため生涯幽閉が確定したがその刑が確定した日に投獄されていた独房で憤死していたという。
その際に誰も知らない奇妙な文字を書き残したとされるが、僕はその文字を見て硬直した。それは紛れもない日本語でこう書かれていた。
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今の状況から、間違いなくエリックがエリアスに異物を使い何かをしたことがわかったが、解決方法がわからない。
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左大臣に珍しく声をかけられた。
エリアスが目を覚まさなくなってから僕は眠ることも出来ず側でただ手を握り続けていた。
「分かっています、でも僕にできることが他に見当たらなくて」
何かしなければと思うのにエリックのことを調べてからどうすれば良いかわからなくなった。
エリック、小野崎は異物を使いエリアスを眠らせている。
その異物は真っ黒な糸のようなもので巻き付いた人間を操る、そう認識していたがエリアスの場合はなぜか操られる代わりに気を失い目を覚まさない状態になってしまった。
「どうして、どうすれば……」
「王妃様、その、私にひとつ気になることがあります」
真剣な表情でそう告げた左大臣に僕はエリアスの手を一度離して向き直った。
「何かわかることがあるなら教えてください」
「……今のエリアス陛下の顔色、とても悪く見えます。けれど、王妃様、手を握ってください……」
言われるまま手を再度繋ぐと顔色が良くなっていた。
「これは……」
「可能性でしかありませんが、もしかしたら……王妃様が接触すると状況が変わるやもしれません。今は手を繋いでますが例えばそれ以上の……」
その言葉に白雪姫が浮かんだ。眠って目覚めない姫に王子様が口付けをして目覚めさせる物語……。
「少しでも可能性があるのなら……」
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