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第63話 邪悪な存在(エリアス視点)
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愛おしいダーリンを見つめて、やっとふたりで幸せを手に入れた、そう思った瞬間に視界が真っ暗になってしまった。
今までに感じたことのない感覚に支配されて体が重くなり暗闇に連れ去られると思ったその時……。
『エリアス』
あたたかい光と声がした、それは紛れもなくダーリンのものだった。しかし、まるでそれは長年を連れ添った人へ告げるような深みと愛のある声だった。
「ダーリン……」
光に包まれながら私は意識を手放した。
「あーあ、邪魔が入ったみたいだね」
次に気づいたのは、真っ暗な空間だった。そして、そこに見覚えのない男が立っていた。
「お前は誰だ」
威圧するように男を睨むがその空間では、いつものような冷気を纏えなかった。
不思議に思っていると、男は感情の読み取れない笑みを浮かべながら言った。
「ははは、僕は小野崎エリック。貴方の番いが話していた前世の世界と同じ所の住人だ。ああ、ちなみにここでは貴方も力を使えない。だって…….ここは、貴方の精神の中だからね。流石に自分自身は傷つけられないよ」
嫌な笑顔でそう言った小野崎。なぜこの男は私の精神に入り込んだのか。
「ならなぜ、招かれざる客のお前が私の精神にいる」
「それは、それを望んだからだよ。僕は別世界からこの世界に干渉していた。けれど、それをこの世界の神に妨害されてきた……やっとサチ君、この世界ではフェリックスだね、彼が話していた異物の力を使ってエリアス、君の精神の中に入り込んだんだよ」
ニィと笑う顔は邪悪そのものだった。
「お前の目的はなんだ」
「君、エリアスとの一体化だよ。そうすればこの世界にサチ君を永遠に閉じ込めてぼくはエリアスとしてたくさんたくさん痛めつけられる」
恍惚の表情でそう告げた小野崎に私は吐き気がした。
「貴様にダーリンは渡さない。ダーリンは私だけのものだ」
「ははは、確かにこの世界の君は神に愛されているね。しかし、所詮は造られた存在。それが僕に勝てるとでも?エリアス、君を依代に選んだのは元々僕に似ていると思ったからだ、ねぇ、君だってサチ君、フェリックスが可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて握りつぶしたくならない?泣かせたくない?彼らは可愛い。だから苦しめたい、エリアス、君は一度もない?フェリックスが泣いた顔を可愛いと思って、そのまま……はぁ、その顔をさらに苦悶に歪めたいって……」
「ふざけるな、愛おしい人は大切にしたいし、意思も想いも尊重したいものだ。そんな歪んだ自身の欲求を満たすために扱って良い存在ではない」
私が低い声で告げると小野崎の顔から笑顔が消える。
「はぁ、エリアスとなら分かり合えると思ったのに……もういいや、消えて」
今までに感じたことのない感覚に支配されて体が重くなり暗闇に連れ去られると思ったその時……。
『エリアス』
あたたかい光と声がした、それは紛れもなくダーリンのものだった。しかし、まるでそれは長年を連れ添った人へ告げるような深みと愛のある声だった。
「ダーリン……」
光に包まれながら私は意識を手放した。
「あーあ、邪魔が入ったみたいだね」
次に気づいたのは、真っ暗な空間だった。そして、そこに見覚えのない男が立っていた。
「お前は誰だ」
威圧するように男を睨むがその空間では、いつものような冷気を纏えなかった。
不思議に思っていると、男は感情の読み取れない笑みを浮かべながら言った。
「ははは、僕は小野崎エリック。貴方の番いが話していた前世の世界と同じ所の住人だ。ああ、ちなみにここでは貴方も力を使えない。だって…….ここは、貴方の精神の中だからね。流石に自分自身は傷つけられないよ」
嫌な笑顔でそう言った小野崎。なぜこの男は私の精神に入り込んだのか。
「ならなぜ、招かれざる客のお前が私の精神にいる」
「それは、それを望んだからだよ。僕は別世界からこの世界に干渉していた。けれど、それをこの世界の神に妨害されてきた……やっとサチ君、この世界ではフェリックスだね、彼が話していた異物の力を使ってエリアス、君の精神の中に入り込んだんだよ」
ニィと笑う顔は邪悪そのものだった。
「お前の目的はなんだ」
「君、エリアスとの一体化だよ。そうすればこの世界にサチ君を永遠に閉じ込めてぼくはエリアスとしてたくさんたくさん痛めつけられる」
恍惚の表情でそう告げた小野崎に私は吐き気がした。
「貴様にダーリンは渡さない。ダーリンは私だけのものだ」
「ははは、確かにこの世界の君は神に愛されているね。しかし、所詮は造られた存在。それが僕に勝てるとでも?エリアス、君を依代に選んだのは元々僕に似ていると思ったからだ、ねぇ、君だってサチ君、フェリックスが可愛くて可愛くて可愛くて可愛くて握りつぶしたくならない?泣かせたくない?彼らは可愛い。だから苦しめたい、エリアス、君は一度もない?フェリックスが泣いた顔を可愛いと思って、そのまま……はぁ、その顔をさらに苦悶に歪めたいって……」
「ふざけるな、愛おしい人は大切にしたいし、意思も想いも尊重したいものだ。そんな歪んだ自身の欲求を満たすために扱って良い存在ではない」
私が低い声で告げると小野崎の顔から笑顔が消える。
「はぁ、エリアスとなら分かり合えると思ったのに……もういいや、消えて」
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