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第7話 『無視』する理由
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※本エピソードは最初から回想シーンの終わりまで心結の一人称で書かれています。
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私には元々兄がいた。2個上の自慢の兄。少し野暮ったくて色恋沙汰なんて聞いたこともない。おしゃれにも服にも興味ない。いつも勉強ばかりしていてでも、少し私にやさしいそんな兄。
その兄のことを私は当時うざったいと思っていた。
「心結、母さんが夕食食べに来いだってよ」
「……! 勝手にドア開けないでって言ってるでしょ!」
「あ、ごめん。つい癖で」
「早く直してよね」
勝手に部屋のドア開けてくるし、すぐ頭くしゃくしゃしてくるし。怒ったところで笑ってかわされるし。
誕生日だって、
「ほらこれ、やるよ」
「わっ、と。投げないでって」
「……ハンドクリーム? っていないし……」
兄の乱暴に扱うプレゼントに親が買ってきていたであろうケーキを食べ、親の手紙を部屋に戻って読むというそっけない誕生日。
兄には過保護な一面もある。学校に行くときも必ずついてくるし、帰りも講習がない時以外、学校まで迎えに来る。とにかくうざい。
でも、そんな兄の行動をうざったいと思っていた私は、『うれしい』という気持ちを『うざったい』というありもない感情で抑え込んでいたのだと、あの日に気づいた。
その日はいつもと変わらない日だった。強いて言えば私の誕生日。
朝は兄の忘れ物チェックから始まり、途中まで一緒に登校。昼は兄の作った弁当を食べ、帰りは兄の講習があるために1人で家に帰る。
家に帰り、部屋で課題を進めていたら玄関の方で騒がしい足音が聞こえてきた。
「心結!」
お母さんだった。靴も脱がずにリビングへと入っていく。
「どうしたのお母さん?」
お母さんは普段はおとなしい人で、何か特別なことでもないとこんなに焦ったりしない。そんなお母さんの様子からただ事ではないことが起こったということは考えずとも分かった。
が、母から告げられた一言で私の頭の中は急に真っ白になる。
「葵が、葵が車にはねられたって!」
頭に少しだけ残るリソースで母の言葉を整理する。
(最初に兄さんの名前を呼んで、その後に? ……車にはねられた?)
やっと理解した私は急いで階段を駆け下りて、お母さんの車に乗った。
「12月16日午後6時27分。ご臨終です」
私とお母さんが病院についた時、お父さんにお医者さんがそう言った。
私の兄は、私の誕生日に亡くなった。
原因は交通事故だと事故現場に実際に行った時に知らされた。
事故現場にはもう形も留めていない兄の自転車と道路に転がる通学鞄。そして、潰れた自転車のカゴの中には白いケーキの箱があった。
(今までのケーキって……全部兄さんが?)
今まで親が買ってきていたと思っていたケーキはすべて兄さんが買ってきてくれたものだった。
(はぁ、やっとあのうざい絡みがなくなる……)
そう心の中で思うのに反して気づけば私の頬には涙が伝っていた。
(あ、あれ、なんで涙が……)
物心ついた時から一緒に過ごした兄。私がわがまま言ってもどうにかして叶えてくれた兄。私に辛いことがあった時、心の傷が癒えるまでそばにいてくれた兄。
そんな兄を『うざい』の3文字でくくっていた私がうざったい。兄さんは、葵兄さんは、私の……
自慢の兄だ。
目立たず、でも深く傷ついた私の心はやはり治るのに時間がかかり、中学校を卒業する頃にもまだ心には傷が残っていた。
そのせいか、高校の受験会場で私は体調を崩した。兄の通っていた高校に入りたくて一生懸命勉強してきた今までの努力が全部無下にされると考えるとどんどん目の前の机が遠くなっていく。
(……こんなとき、兄さんがそばにいてくれたらな……)
「大丈夫?」
声のした方を見るとそこには私と同じ受験生であろう男の子が立っていた。私のことを心配そうに見つめている。
「体調、悪いの? 誰か先生……」
「待って。大丈夫だから……」
先生を呼ばれるとそれも面倒くさいので男の子を制止すると、その男の子は私の隣の席に腰掛けた。
「まだ時間あるし、君が落ち着くまでそばにいるね」
「…………」
ずっと無言でいた私のそばにずっといてくれた男の子を見ていると、なぜかその子が兄さんに思えてきて、試験が始まる頃には心に余裕ができていた。
試験が終わる頃にはすっかり体調も良くなっていて、試験でも無事に全力を出し切ることができた。私の席の横でそばにいてくれ、試験も受けた彼にお礼を言おうと横を向く。けれどそこには誰もいなくて、会場から出て探したけど、どこにもいなかった。
そして入学式。兄の通っていた高校に無事受かった私は満を持して校門をくぐる。学校の入口には
早速クラス分けの紙が貼られていて、大勢の人がその紙を見ている。
(えーっと……あ、南月も受かったんだ。それに一緒のクラス……だったら友達うんぬんは気にしなくていいかな……)
確認し終わった私は手元の紙に書かれている入学式会場に足を進めようとした。その瞬間、忘れもしない、あの時助けてくれた男の子の姿が目に入ってきた。
考える間もなく、その男の子に近づく。
「あ、あの……!」
「……?」
その男の子は私のことはあまり覚えていないらしく、わかりやすく首を傾げていた。
「わ、私、入試のときに助けてもらった……」
「あ、あの時の! 受かってたんだね」
「うん、あの、ありがとう。あの時君がいなかったら私、落ちてたかもしれない。君のおかげで今私はここにいられるんだと思う。本当にありがとう」
「いやそんなお礼なんていいって。俺は当たり前のことやっただけだし、そりゃ受験会場で受験生が体調悪そうにしてるの見たらほっとけないでしょ」
「じゃ、俺はこれで」と立ち去ろうとするので私は無意識に彼の服をつかんだ。
「名前! 名前、教えて」
「え、えっとその、仲上良也です……」
彼の名前も聞けた私は満足して服を離す。「ごめんね」と一言入れて私は入学式会場に向かった。
そしていつからだろう。彼のことを無視するようになったのは。
入学式の日には気軽に話せていた。けれど彼の姿がだんだんと兄の姿に見えるようになってからは話すどころか、話しかけることすら恥ずかしくなってしまった。
その状況を拗らせ続け、今に至る。
文化祭の委員になってから良也とついに話せるようになった心結。けれどやはりまだ良也から兄の姿が抜けきっておらず、自分の住所が知らないうちに相手に伝わっていたという事実への動揺から逃げ出してしまった。
今回も『話しかけたい』『仲良くしたい』という感情を『恥ずかしい』『うざったい』という感情で覆いかぶせてしまっているというのは当の本人も気づいている。
ただ話しかければいいだけ。今の心結の姿を見ていればそう思う人もいるだろうが、心結にはまだ難しく、今回のように表面にある感情を出してしまうシーンが多々ある。
(明日学校行って謝ろ……)
『話しかける』という第1関門を突破した心結には話しかけることは結構簡単にできるようになっていて、恥ずかしさなどは一切なくなっている。けれど、その先、会話をすることに関しては未だに恥ずかしさが残っているらしくうまく話すことができないときもある。
けれど今回は謝るだけ。会話のネタを引き出すこともしなくていいためいつもと比べたら楽だ。
そう自分に言い聞かせて心結は寝床についた。
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私には元々兄がいた。2個上の自慢の兄。少し野暮ったくて色恋沙汰なんて聞いたこともない。おしゃれにも服にも興味ない。いつも勉強ばかりしていてでも、少し私にやさしいそんな兄。
その兄のことを私は当時うざったいと思っていた。
「心結、母さんが夕食食べに来いだってよ」
「……! 勝手にドア開けないでって言ってるでしょ!」
「あ、ごめん。つい癖で」
「早く直してよね」
勝手に部屋のドア開けてくるし、すぐ頭くしゃくしゃしてくるし。怒ったところで笑ってかわされるし。
誕生日だって、
「ほらこれ、やるよ」
「わっ、と。投げないでって」
「……ハンドクリーム? っていないし……」
兄の乱暴に扱うプレゼントに親が買ってきていたであろうケーキを食べ、親の手紙を部屋に戻って読むというそっけない誕生日。
兄には過保護な一面もある。学校に行くときも必ずついてくるし、帰りも講習がない時以外、学校まで迎えに来る。とにかくうざい。
でも、そんな兄の行動をうざったいと思っていた私は、『うれしい』という気持ちを『うざったい』というありもない感情で抑え込んでいたのだと、あの日に気づいた。
その日はいつもと変わらない日だった。強いて言えば私の誕生日。
朝は兄の忘れ物チェックから始まり、途中まで一緒に登校。昼は兄の作った弁当を食べ、帰りは兄の講習があるために1人で家に帰る。
家に帰り、部屋で課題を進めていたら玄関の方で騒がしい足音が聞こえてきた。
「心結!」
お母さんだった。靴も脱がずにリビングへと入っていく。
「どうしたのお母さん?」
お母さんは普段はおとなしい人で、何か特別なことでもないとこんなに焦ったりしない。そんなお母さんの様子からただ事ではないことが起こったということは考えずとも分かった。
が、母から告げられた一言で私の頭の中は急に真っ白になる。
「葵が、葵が車にはねられたって!」
頭に少しだけ残るリソースで母の言葉を整理する。
(最初に兄さんの名前を呼んで、その後に? ……車にはねられた?)
やっと理解した私は急いで階段を駆け下りて、お母さんの車に乗った。
「12月16日午後6時27分。ご臨終です」
私とお母さんが病院についた時、お父さんにお医者さんがそう言った。
私の兄は、私の誕生日に亡くなった。
原因は交通事故だと事故現場に実際に行った時に知らされた。
事故現場にはもう形も留めていない兄の自転車と道路に転がる通学鞄。そして、潰れた自転車のカゴの中には白いケーキの箱があった。
(今までのケーキって……全部兄さんが?)
今まで親が買ってきていたと思っていたケーキはすべて兄さんが買ってきてくれたものだった。
(はぁ、やっとあのうざい絡みがなくなる……)
そう心の中で思うのに反して気づけば私の頬には涙が伝っていた。
(あ、あれ、なんで涙が……)
物心ついた時から一緒に過ごした兄。私がわがまま言ってもどうにかして叶えてくれた兄。私に辛いことがあった時、心の傷が癒えるまでそばにいてくれた兄。
そんな兄を『うざい』の3文字でくくっていた私がうざったい。兄さんは、葵兄さんは、私の……
自慢の兄だ。
目立たず、でも深く傷ついた私の心はやはり治るのに時間がかかり、中学校を卒業する頃にもまだ心には傷が残っていた。
そのせいか、高校の受験会場で私は体調を崩した。兄の通っていた高校に入りたくて一生懸命勉強してきた今までの努力が全部無下にされると考えるとどんどん目の前の机が遠くなっていく。
(……こんなとき、兄さんがそばにいてくれたらな……)
「大丈夫?」
声のした方を見るとそこには私と同じ受験生であろう男の子が立っていた。私のことを心配そうに見つめている。
「体調、悪いの? 誰か先生……」
「待って。大丈夫だから……」
先生を呼ばれるとそれも面倒くさいので男の子を制止すると、その男の子は私の隣の席に腰掛けた。
「まだ時間あるし、君が落ち着くまでそばにいるね」
「…………」
ずっと無言でいた私のそばにずっといてくれた男の子を見ていると、なぜかその子が兄さんに思えてきて、試験が始まる頃には心に余裕ができていた。
試験が終わる頃にはすっかり体調も良くなっていて、試験でも無事に全力を出し切ることができた。私の席の横でそばにいてくれ、試験も受けた彼にお礼を言おうと横を向く。けれどそこには誰もいなくて、会場から出て探したけど、どこにもいなかった。
そして入学式。兄の通っていた高校に無事受かった私は満を持して校門をくぐる。学校の入口には
早速クラス分けの紙が貼られていて、大勢の人がその紙を見ている。
(えーっと……あ、南月も受かったんだ。それに一緒のクラス……だったら友達うんぬんは気にしなくていいかな……)
確認し終わった私は手元の紙に書かれている入学式会場に足を進めようとした。その瞬間、忘れもしない、あの時助けてくれた男の子の姿が目に入ってきた。
考える間もなく、その男の子に近づく。
「あ、あの……!」
「……?」
その男の子は私のことはあまり覚えていないらしく、わかりやすく首を傾げていた。
「わ、私、入試のときに助けてもらった……」
「あ、あの時の! 受かってたんだね」
「うん、あの、ありがとう。あの時君がいなかったら私、落ちてたかもしれない。君のおかげで今私はここにいられるんだと思う。本当にありがとう」
「いやそんなお礼なんていいって。俺は当たり前のことやっただけだし、そりゃ受験会場で受験生が体調悪そうにしてるの見たらほっとけないでしょ」
「じゃ、俺はこれで」と立ち去ろうとするので私は無意識に彼の服をつかんだ。
「名前! 名前、教えて」
「え、えっとその、仲上良也です……」
彼の名前も聞けた私は満足して服を離す。「ごめんね」と一言入れて私は入学式会場に向かった。
そしていつからだろう。彼のことを無視するようになったのは。
入学式の日には気軽に話せていた。けれど彼の姿がだんだんと兄の姿に見えるようになってからは話すどころか、話しかけることすら恥ずかしくなってしまった。
その状況を拗らせ続け、今に至る。
文化祭の委員になってから良也とついに話せるようになった心結。けれどやはりまだ良也から兄の姿が抜けきっておらず、自分の住所が知らないうちに相手に伝わっていたという事実への動揺から逃げ出してしまった。
今回も『話しかけたい』『仲良くしたい』という感情を『恥ずかしい』『うざったい』という感情で覆いかぶせてしまっているというのは当の本人も気づいている。
ただ話しかければいいだけ。今の心結の姿を見ていればそう思う人もいるだろうが、心結にはまだ難しく、今回のように表面にある感情を出してしまうシーンが多々ある。
(明日学校行って謝ろ……)
『話しかける』という第1関門を突破した心結には話しかけることは結構簡単にできるようになっていて、恥ずかしさなどは一切なくなっている。けれど、その先、会話をすることに関しては未だに恥ずかしさが残っているらしくうまく話すことができないときもある。
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