東京は、君の温度を知らない

nishi

文字の大きさ
7 / 22
第二章:氷壁に触れる体温、芽生える「毒」

共に過ごす時間と予測不能な変化

しおりを挟む
あの嵐のようなシステムトラブルが収束してから、数週間が経過した。鳩屋フーズとの共同プロジェクトは、失われた時間を取り戻すべく、再びエンジンをかけ直し、慌ただしい日常の軌道へと戻っていた。ネクストリーム社のガラス張りの会議室には、以前と同じように両社の担当者が顔を突き合わせ、モニターに映し出される進捗グラフを睨み、議論を交わし、山積する課題を一つずつ、地道に潰していく日々。一見すると、全てが元通りになったかのようだった。平穏が戻り、あの極限状態の記憶は、徐々に薄れ始めているようにさえ見えた。しかし、少なくとも、結城 創の中では、何かが確実に、そしてわずかに、しかし無視できないレベルで、変化し始めていた。それは、彼自身が最も認めがたく、そして論理的な思考では到底、理解に苦しむ変化だった。原因は、特定できている。佐伯 小春。あの、あらゆる意味で規格外の、東京に染まらない、彼の世界における異物のような存在。
プロジェクトの定例ミーティング。結城は、自社の役員やプロジェクトマネージャーからのよどみない報告を聞きながらも、意識の少なくない部分が、テーブルの向かい側に座る小春の様子を、まるで監視カメラのように、あるいは未知の生物を観察するかのように、追っている自分に気づくことが明らかに増えた。以前は、彼女の存在など、視界に入っても認識しない、取るに足らない背景ノイズとして完璧に処理できていたはずだ。だが、あのトラブル対応——あの硝煙と疲労とアドレナリンに満ちた数週間——を共に乗り越えて以来、彼女は、結城が長年かけて精緻に構築してきた「人間評価・予測アルゴリズム」にとって、予測不能な挙動を繰り返す変数、あるいは、システム全体に予期せぬエラーを引き起こしかねないバグのような、厄介で、しかし無視できない存在へと変貌していた。
(結城 視点) 今日の彼女は、以前のような、常に何かに怯えているかのような小動物めいた硬さは、確かに少し薄れているように見えた。もちろん、依然として他のメンバーに比べて発言は極端に少なく、どこか遠慮がちで、自信なさげな態度は変わらない。だが、背筋は以前よりも、ほんのわずかだが伸びているように見えるし、視線も以前ほどは落ち着きなく彷徨ってはいない。手元のノートパソコンに向かい、必死に議事録を取っているのか、時折、小さな眉間に皺を寄せながら、隣に座る鳩屋の上司に、囁くような小さな声で何かを確認している。あの極限状況下で、彼女なりに必死で役割を果たしたという経験が、彼女の中で、ほんの僅かながらも「自信」という名のプログラムを生成したのだろうか。それとも、単に、この場の雰囲気に「慣れた」だけなのか。 「(……いや、気のせいだ。意味のない観察だ。相変わらず、動きには無駄が多いし、思考も浅い。たまたま、あの時は状況が彼女に味方しただけだ)」 結城は、自分の観察と、そこから導き出されそうになるセンチメンタルな解釈を、即座に、そして意識的に打ち消した。感傷は判断を鈍らせる。彼女は、たまたまあの状況下で、特定の役割において機能したに過ぎない。それ以上でも、それ以下でもない。彼の世界は、プロセスではなく、結果が全てだ。個人の成長物語や、ましてや感情の機微など、冷徹なビジネスの戦場においては、何の価値もないノイズでしかない。そう、何度も、自分の頭脳に命令を下す。だが、それでも、彼の視線は、まるで自律的な意思を持ったドローンか何かのように、なぜか無意識のうちに、彼女の、キーボードを叩く小さな指先や、資料を目で追う真剣な(あるいは、結城から見ればただ困惑しているようにも見える)横顔に引き寄せられてしまう。まるで、未知のOSの挙動を、その内部ロジックを解明するために、詳細にログを収集し、解析しようとするかのように。そして、その解析が、こと彼女に関しては、常に失敗に終わることに、彼は微かな苛立ちを感じ始めていた。
そんな日々の中、またしても、予期せぬ形で、二人が共に時間を過ごさざるを得ない状況が、まるで運命のいたずらのように、再び訪れた。プロジェクトの中核をなす、ネクストリーム社製の特殊なサーバー機器の最終稼働前チェックと、設置場所である物理的なセキュリティ確認のため、二人が揃って郊外の山間にある、機密性の高いデータセンターへ赴く必要が生じたのだ。本来なら、ネクストリーム側のインフラ担当役員と、鳩屋側のシステム部長クラスが行くべき案件だった。しかし、鳩屋側のシステム部長が、折悪しく海外出張中であり、他の役職者は誰も都合がつかず、一方で、現場での微調整や確認作業には、鳩屋側の業務仕様を(たとえ表面的にでも)理解しており、かつ最低限の現場判断が可能な人間が必要だった。その結果、消去法で、急遽、小春に白羽の矢が立ったのだ。そして、結城自身も、そのデータセンターの運営会社との間で、別の機密保持契約に関する重要なサインを行うため、偶然にも同じ日、同じ場所へ向かう予定が入っていた。 「あら、結城社長も佐伯さんと同じデータセンターへ? でしたら、佐伯さん、途中まで社長のお車に乗せていただいたらよろしいのではなくて? その方がずっと早いですし、効率的ですわ」 結城の有能な女性秘書が、良かれと思って気を利かせたつもりでそう提案し、それを横で聞いていた鳩屋側の上司も「おお、それは大変助かります! 結城社長、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします!」と、何の疑いもなく、むしろ僥倖とばかりに安易に受け入れてしまったため、結城としても、ここで無下に断る理由を見つけることができなかった。
結城がハンドルを握る、静かに滑るような加速を見せる黒の高級ドイツ製セダン。その助手席は、おそらく、佐伯小春という女性が、これまでの人生で経験したことのない種類の空間だっただろう。外界の騒音を完璧に遮断する、驚くほどの静粛性の高い車内。新車特有の匂いと、上質なレザーシートの控えめな香りが混じり合う。結城は、クラシック音楽でもなく、最新のヒットチャートでもなく、ただ静寂を選び、無言で、しかし精密機械のように滑らかに車を走らせる。高速道路の単調な景色が、現実感を失わせるかのように、音もなく後ろへと流れていく。そして、その静寂が、かえって助手席の彼女の緊張感を増幅させているかのように、重く、気まずい沈黙が、車内に満ちていた。
(小春 視点) どうしよう……! どうしたらいいんだろう……! 何か、何か話さなければ、この沈黙は失礼にあたるんじゃないだろうか? でも、何を話せば? 天気の話? 「今日はいいお天気ですね」なんて、あまりにも平凡すぎる。昨日見たテレビドラマの話? そんなの、結城社長が興味を持つはずがない。そもそも、私なんかが、この、雲の上の人のような結城社長に、馴れ馴れしく話しかけてもいいのだろうか。きっと、迷惑に決まってる。でも、このまま黙っていたら、「この子は愛想もない」って思われてしまうかもしれない……。ああ、もう、どうしたら! ぐるぐると、同じ思考が、まるで出口のない迷路のように頭の中を駆け巡る。心臓のバクバクという音が、やけに大きく、自分の耳にだけ聞こえる気がした。せめてもの抵抗に、窓の外の景色を見ているふりをしながら、運転に集中している彼の横顔を、気づかれないように、そっと盗み見る。いつも厳しい、人を寄せ付けないような表情をしているけれど、こうして見ると、長いまつ毛とか、通った鼻筋とか、意外と綺麗な顔立ちをしているんだな、なんて、この状況で考えるべきことではない、場違いな感想を抱いてしまった。そのことに気づいて、一人で勝手に顔が熱くなる。
(結城 視点) 隣で、佐伯が落ち着かない様子で、頻繁に身じろぎしているのが、気配で、そして時折視界の端に入る動きで伝わってくる。何をそんなに、この世の終わりのように緊張しているのか。ただ、車という密室空間に、上司(それも、彼女にとっては最も恐れているであろう相手)と二人きりでいるだけだろう。全くもって、非効率で、無駄な感情の浪費だ。だが、彼女のその、隠そうとしても隠しきれない、分かりやすすぎるほどの緊張感が、なぜか結城の、普段は平静を保っているはずの神経を、ささくれのように逆撫でする。まるで、自分が何か、意識的に彼女を威圧するような態度でも取っていると、無言のうちに非難されているような、そんな不快感。あるいは、自分のテリトリーに侵入してきた、扱いの分からない小動物に対するような、わずらわしさ。 「……何か聞きたいことでも? それとも、気分でも悪いのか?」 沈黙に耐えかねたというよりは、彼女のその落ち着きのなさを早く終わらせ、この不快な状況をリセットしたくて、結城は、やや苛立ちを含んだ、ぶっきらぼうな声で尋ねた。 「えっ!? あ、いえっ! だ、大丈夫です! あの、その……お車の運転、お疲れ様です!」 彼女は、またしても、驚きと動揺で目を白黒させながら、予想通りの、そして完全に的外れな答えを、上ずった声で返してきた。 「別に疲れてなどいない。この程度の運転で疲れるようでは、話にならない」 結城は、即座に、そして冷ややかに否定した。彼のプライドが、そう言わせたのかもしれない。彼の返答に、彼女はまた「も、申し訳ありません!」と、なぜか謝罪し、再び貝のように口を閉ざしてしまった。そして、車内には、先ほどよりもさらに重く、救いようのない沈黙が訪れた。 「(……やはり、この女は、俺のあらゆる計算とペースを狂わせるバグだ)」 彼の確立されたコミュニケーションパターン、相手の反応を予測しコントロールする対人関係の法則。その全てが、彼女の前では、まるで役に立たない。最新鋭のAIが、人間の持つ非合理的な感情や、論理を超えた予測不能な行動の前で、完全にフリーズしてしまうかのように、結城の、常にクリアであるはずの思考も、彼女に対してはしばしば、原因不明の予期せぬエラーを起こし、正常な処理を妨げるのだ。それは、彼にとって、未知であり、不快であり、コントロール不能であり、そして、ほんの少しだけ、彼の、成功しているが故に単調になっていた日常に投げ込まれた、異質で、厄介な刺激でもあった。
データセンターでの機器確認作業そのものは、結城にとっては、特に問題なく進んだ。専門的な内容は、同行したネクストリームの技術担当役員に任せればよく、彼は最終的な確認と、運営会社との契約書へのサインを済ませるだけだ。小春は、やはりほとんど、所在なさげに彼らの後ろをついて回り、時折、鳩屋側の運用に関する確認を求められると、緊張しながらも、用意してきた資料をもとに、懸命に答えているだけだった。ただ、一度だけ、データセンターの厳重な入退室管理システムの前で、彼女が、都会育ちのネクストリームの役員が手間取っている認証プロセスを、なぜか手際よくクリアし、「あ、ここはこうするんですよ」と、こともなげに説明している場面を目にした。田舎の役場のシステムか何かで、似たようなものを扱った経験でもあったのだろうか。その、予想外の場面での、ほんの些細な「有能さ」の片鱗が、結城の脳裏に、一瞬だけ、小さな引っかかりとして残った。
そして、帰り道。都心へ向かう高速道路で、予期せぬ大規模な事故渋滞に巻き込まれ、彼らの乗る車は、ノロノロ運転どころか、完全に停止してしまったのだ。カーナビが表示する通過予測時間は、絶望的な数字を示している。結城のスケジュールは、この後も詰まっている。苛立ちが、じわじわと彼の内側から湧き上がってくるのを感じた。 「……も、申し訳ありません、結城社長。私の確認作業に時間がかかったせいで、こんな渋滞に……。結城社長の、貴重なお時間を……」 隣で、小春が、今にも泣き出しそうな、消え入りそうな声で呟いた。完全に彼女の責任ではないにも関わらず、全ての責任を自分一人で背負い込もうとしている。その、過剰なまでの自己犠牲的な思考回路が、結城には全く理解できなかった。 「君のせいではないだろう。言ったはずだ。渋滞は、予測不能な外部要因だ。それに、君の確認作業が遅かったわけではない」 結城は、苛立ちを抑えながら、事実だけを、できるだけ冷静な声で述べた。だが、その時、小春が、ふと、フロントガラスの向こう、連なるテールランプの赤い光の先で、地平線へと沈みゆく、燃えるような夕焼けに目を向けながら、ぽつりと言ったのだ。その声には、不思議と、焦りや不安の色はなかった。 「でも、なんだか……時間が、止まったみたいで、少し、不思議な感じですね。いつもは、東京にいると、時間に追いかけられて、あっという間に一日が過ぎていくのに。こんな風に、ゆっくり空の色が変わっていくのを見るなんて、久しぶりな気がします……」 そう言って、彼女は、少しだけ、柔らかい、夢見るような表情で、刻一刻と色を変えていく空を見上げていた。まるで、この非効率な状況そのものを、味わっているかのように。 その言葉と、その表情。それは、結城が彼女から、あるいは、この状況に置かれた人間から、通常予測するであろう反応——焦り、苛立ち、諦め、退屈——とは、全く異質の、完全に想定外のものだった。 「(……時間が、止まった? ゆっくり空の色が変わる? ……何を、非合理的なことを言っているんだ、この女は)」 結城は、その非論理的で、効率とは無縁で、しかしどこか心をざわつかせる詩的な響きを持つ言葉に、一瞬、思考の回路を奪われた。彼の世界では、時間は常にコストであり、有限であり、最大限に効率的に消費されるべきリソースだ。止まることなど、ありえない。渋滞は、機会損失であり、経済的損失であり、ただのストレス要因でしかない。だが、彼女の言葉は、まるで、彼が信奉する物理法則や経済原則とは全く違う、別の次元の法則を示唆しているかのようだった。そして、その言葉が、なぜか、彼の心の、普段は決して開けることのない、固く閉ざされた扉を、ほんの少しだけ、ノックしたような気がした。 彼は、結局、何も答えられなかった。ただ、黙って、彼女がするように、フロントガラスの向こう、渋滞の車の列の先で、茜色から深い紫色へと刻々と色を変えていく、美しい、しかし非生産的な夕焼け空を、眺めるともなく眺めていた。隣に座る、この、全くもって予測不能で、理解不能で、そして、おそらくは、極めて非効率的な思考回路を持つ女が、自分の築き上げてきた、完璧で、合理的で、しかしどこか無機質で、色のない世界に、ほんのわずかな、しかし無視できない「彩度」と「ノイズ」をもたらし始めていることを、彼は、戸惑いと、微かな苛立ちと、そして、認めたくはないが、ほんの少しの好奇心と共に、認めざるを得なかった。それは、彼の優秀な頭脳(AI)が決して予測できず、シミュレーションできない、人間だけが持つ、不可解で、非合理的な変化の始まりなのかもしれない。そして、その変化が、彼にとって、吉と出るか、凶と出るか、彼自身にも、まだ全く分からなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あなたの片想いを聞いてしまった夜

柴田はつみ
恋愛
「『好きな人がいる』——その一言で、私の世界は音を失った。」 公爵令嬢リリアーヌの初恋は、隣家の若き公爵アレクシスだった。 政務や領地行事で顔を合わせるたび、言葉少なな彼の沈黙さえ、彼女には優しさに聞こえた。——毎日会える。それだけで十分幸せだと信じていた。 しかしある日、回廊の陰で聞いてしまう。 「好きな人がいる。……片想いなんだ」 名前は出ない。だから、リリアーヌの胸は残酷に結論を作る。自分ではないのだ、と。

完結 愚王の側妃として嫁ぐはずの姉が逃げました

らむ
恋愛
とある国に食欲に色欲に娯楽に遊び呆け果てには金にもがめついと噂の、見た目も醜い王がいる。 そんな愚王の側妃として嫁ぐのは姉のはずだったのに、失踪したために代わりに嫁ぐことになった妹の私。 しかしいざ対面してみると、なんだか噂とは違うような… 完結決定済み

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
恋愛
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました

美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?

~春の国~片足の不自由な王妃様

クラゲ散歩
恋愛
春の暖かい陽気の中。色鮮やかな花が咲き乱れ。蝶が二人を祝福してるように。 春の国の王太子ジーク=スノーフレーク=スプリング(22)と侯爵令嬢ローズマリー=ローバー(18)が、丘の上にある小さな教会で愛を誓い。女神の祝福を受け夫婦になった。 街中を馬車で移動中。二人はずっと笑顔だった。 それを見た者は、相思相愛だと思っただろう。 しかし〜ここまでくるまでに、王太子が裏で動いていたのを知っているのはごくわずか。 花嫁は〜その笑顔の下でなにを思っているのだろうか??

辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~

香木陽灯
恋愛
 「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」  実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。  「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」  「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」  二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。 ※ふんわり設定です。 ※他サイトにも掲載中です。

ある日、私は事故で死んだ───はずなのに、目が覚めたら事故の日の朝なんですけど!?

ねーさん
恋愛
   アイリスは十六歳の誕生日の前の日に、姉ヴィクトリアと幼なじみジェイドと共に馬車で王宮に向かう途中、事故に遭い命を落とした───はずだったが、目覚めると何故か事故の日の朝に巻き戻っていた。  何度もその日を繰り返して、その度事故に遭って死んでしまうアイリス。  何度目の「今日」かもわからなくなった頃、目が覚めると、そこにはヴィクトリアの婚約者で第三王子ウォルターがいた。  「明日」が来たんだわ。私、十六歳になれたんだ…

夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い

青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。 神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。 もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。 生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。 過去世と同じ轍を踏みたくない……

処理中です...