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思惑:5
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「そこまで自信があんなら、その小っこいの賭けろよっ!」
「ええ・・・」
ワザと困ったような顔をする俺。
「自信があんだろう! 負けなきゃ問題ないはずだっ!」
「だってさ。なぁ、レイ。 俺が負けると思うか?」
唐突にレイに話を振る俺。
レイに話を振りながら、レイの方を見る俺の顔は、かなりニヤけた笑いになっているだろう。
「悠夜が負ける可能性は、3%にも満たないよ。」
レイは俺の言葉に【正直】に答える。
プログラムであるが故に、俺の技量と機体性能。 相手の技量と機体性能とを、素直に比較しただけの結果だろう。
これで、俺も確信した。
レイには悪いが。 これで、レイが、全サーバーの各プレイヤーのデータを持っている事が分かった。
いや、持っていると言うよりは、メインサーバーバンクと直結していると言った方が良いのか。
★メインサーバーバンク:全サーバーの記録保管場所★
*GALAXY SOUL-銀河の騎士 全体のプレイヤーの個人情報&機体情報および、全プレイヤー達の戦闘記録情報を収めているメインサーバー。
そう、サムソンを煽ったのには、2つの意味があった。
1つは、サムソンからクレジットを巻き上げる事。
2つ目は、レイが先ほど言った、他のサーバーの情報には規制コードが掛かっているから返答は出来ないと言ってた件に対しての答え。
今しがた、レイはハッキリと答えた。
俺の敗北は3%にも満たないと。
それは、サムソンの技量と機体性能を以てしても、俺の技量と竜騎兵の機体性能には及ばないと言う事を。
「バカにしやがってっ! ならっ! そいつを掛けろっ! そいつを掛けて決闘しろっ!」
おぉ・・・あっさり掛かった。
「んじゃ、アンタは何を掛ける?」
多少の動揺は有ったが、それを表に出すことは何とか堪えた。と、思う・・・。
「300万クレジット掛けてやるよっ!」
「たった300万?」
と言いつつも、内心では〔おお、結構持ってるな。〕と感心する。
「だったら、機体もつけてやるっ!」
うん・・・、面白いくらいに思惑通りに運んでいる・・・・。
逆に怖いんだけど・・・・。
「だからぁ、ランク8ごときの機体には興味ないの。 わかる?」
「そうやって!逃げ・・・・」
「俺は欲しいぞっ!」
サムソンが言い終わる前に、建太が横やりを入れてくる。
ナイスだっ、建太!
「おまえなぁ、人の勝負に何横やり入れてんだよ。」
ニヤけながらも、建太に文句を言い返す俺。
「もちろん、タダとは言わねぇよ。 俺の全財産の180万クレジットをお前に掛ける。」
「俺も乗ってやろう。 230万クレジットを悠夜に掛ける。」
アイザックも、建太に続いて言ってくる。
おぉ、アイザックも乗るのね。
「私も、悠夜に掛けるわ。 300万クレジット。」
アイラも乗っかってきた。
合計710万クレジット。
ランク8の機体が楽勝で購入できる金額だ。
まぁ、3人とも。 俺の技量と、竜騎兵の機体性能と武装を知っているからな。
「なら、私は。 私自身を掛けの対象に出すわ。」
突拍子もない事を、香織さんが言いだす。
「香織さんっ!」
俺は慌てて、香織さんの方に顔を向ける。
「香織っ!」
アイザックも、俺と同じように香織さんに視線を向ける。
健太と、アイラも、香織さんの方に視線を向けて固まっている。
「彼が負けたら、GALAXY SOULの中で、一生貴方の奴隷に為ってあげるわ。」
香織さんの言葉に、サムソンの顔が嫌らしく崩れるのが見て取れて解かる。
「そいつが、負けて。 すぐにGALAXY SOULを辞めたら意味がないよなぁ?」
二やけた面で、香織さんに言うサムソン。
「現実世界での、私の個人情報を教えてあげるわ。電話番号でも住所でも。
何だったら。 市役所で住所記録を出して、コピーして渡してあげるわよ。」
怯む様子もなく、サムソンに言い返す香織さん。
「それが偽情報だって、保証はないよなぁ。」
「アイザックは、私の兄さんよ。 疑うなら、確認を取れば良いわ。」
香織さんが、アイザックを見ながらサムソンに言う。
アイザックと言えば、右手を額に当てて項垂れている。
「小僧。 女に、ここまで言わせて。まさか、逃げる気じゃないよなぁ?」
「ええ・・・」
ワザと困ったような顔をする俺。
「自信があんだろう! 負けなきゃ問題ないはずだっ!」
「だってさ。なぁ、レイ。 俺が負けると思うか?」
唐突にレイに話を振る俺。
レイに話を振りながら、レイの方を見る俺の顔は、かなりニヤけた笑いになっているだろう。
「悠夜が負ける可能性は、3%にも満たないよ。」
レイは俺の言葉に【正直】に答える。
プログラムであるが故に、俺の技量と機体性能。 相手の技量と機体性能とを、素直に比較しただけの結果だろう。
これで、俺も確信した。
レイには悪いが。 これで、レイが、全サーバーの各プレイヤーのデータを持っている事が分かった。
いや、持っていると言うよりは、メインサーバーバンクと直結していると言った方が良いのか。
★メインサーバーバンク:全サーバーの記録保管場所★
*GALAXY SOUL-銀河の騎士 全体のプレイヤーの個人情報&機体情報および、全プレイヤー達の戦闘記録情報を収めているメインサーバー。
そう、サムソンを煽ったのには、2つの意味があった。
1つは、サムソンからクレジットを巻き上げる事。
2つ目は、レイが先ほど言った、他のサーバーの情報には規制コードが掛かっているから返答は出来ないと言ってた件に対しての答え。
今しがた、レイはハッキリと答えた。
俺の敗北は3%にも満たないと。
それは、サムソンの技量と機体性能を以てしても、俺の技量と竜騎兵の機体性能には及ばないと言う事を。
「バカにしやがってっ! ならっ! そいつを掛けろっ! そいつを掛けて決闘しろっ!」
おぉ・・・あっさり掛かった。
「んじゃ、アンタは何を掛ける?」
多少の動揺は有ったが、それを表に出すことは何とか堪えた。と、思う・・・。
「300万クレジット掛けてやるよっ!」
「たった300万?」
と言いつつも、内心では〔おお、結構持ってるな。〕と感心する。
「だったら、機体もつけてやるっ!」
うん・・・、面白いくらいに思惑通りに運んでいる・・・・。
逆に怖いんだけど・・・・。
「だからぁ、ランク8ごときの機体には興味ないの。 わかる?」
「そうやって!逃げ・・・・」
「俺は欲しいぞっ!」
サムソンが言い終わる前に、建太が横やりを入れてくる。
ナイスだっ、建太!
「おまえなぁ、人の勝負に何横やり入れてんだよ。」
ニヤけながらも、建太に文句を言い返す俺。
「もちろん、タダとは言わねぇよ。 俺の全財産の180万クレジットをお前に掛ける。」
「俺も乗ってやろう。 230万クレジットを悠夜に掛ける。」
アイザックも、建太に続いて言ってくる。
おぉ、アイザックも乗るのね。
「私も、悠夜に掛けるわ。 300万クレジット。」
アイラも乗っかってきた。
合計710万クレジット。
ランク8の機体が楽勝で購入できる金額だ。
まぁ、3人とも。 俺の技量と、竜騎兵の機体性能と武装を知っているからな。
「なら、私は。 私自身を掛けの対象に出すわ。」
突拍子もない事を、香織さんが言いだす。
「香織さんっ!」
俺は慌てて、香織さんの方に顔を向ける。
「香織っ!」
アイザックも、俺と同じように香織さんに視線を向ける。
健太と、アイラも、香織さんの方に視線を向けて固まっている。
「彼が負けたら、GALAXY SOULの中で、一生貴方の奴隷に為ってあげるわ。」
香織さんの言葉に、サムソンの顔が嫌らしく崩れるのが見て取れて解かる。
「そいつが、負けて。 すぐにGALAXY SOULを辞めたら意味がないよなぁ?」
二やけた面で、香織さんに言うサムソン。
「現実世界での、私の個人情報を教えてあげるわ。電話番号でも住所でも。
何だったら。 市役所で住所記録を出して、コピーして渡してあげるわよ。」
怯む様子もなく、サムソンに言い返す香織さん。
「それが偽情報だって、保証はないよなぁ。」
「アイザックは、私の兄さんよ。 疑うなら、確認を取れば良いわ。」
香織さんが、アイザックを見ながらサムソンに言う。
アイザックと言えば、右手を額に当てて項垂れている。
「小僧。 女に、ここまで言わせて。まさか、逃げる気じゃないよなぁ?」
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